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2018年6月24日日曜日

雨降り前の郡上吉田川 渓流釣行

ご諸兄各位殿


水曜日に降った雨、郡上方面はそれ程でも無かったようです。


<まずは明宝高橋で・・・>

久しぶりに訪れた郡上明宝は吉田川の高橋。

大きめの塩焼きサイズで楽しませてくれる木陰下の淵へは、
駐車場直下の降り口から、難なく吉田川を横切れる水量。
通い慣れたこのポイント、平水時よりまだ少なめです。


夏至を越えた早朝、その空は曇天。
道の駅 明宝 から望む東の空は朝焼けでした。
三日前に雨が降り、今日また予報では昼前から雨模様。

今の時期での、この天候のパターン・・・
暑さが凌げ、釣果も延び(そのハズ)、持って来いです。


しかしながら本日、木陰下の淵から揚がるのお魚は、
塩焼きサイズと言うより・・・佃煮、甘露煮サイズでしょうか?


毎年、秋に訪れる南飛騨は秋神川。
そこの民宿の夕食での定番は、アマゴの甘辛い醤油煮付け。
テリが効いていて美味しくて、頭から食べられます。

しかし、甘露煮も今日のお魚もどう見ても15cm以下、
リリースが義務づけられるサイズです。

・・・恐らく、民宿のアマゴは養殖魚でしょうね。
当方もリリースです。


夏至の頃の季節、渓流釣りはその風物詩。
予想はしていましたが、ひったくるようなアタリの後、
この甘露煮サイズのアマゴさんばかり掛かります。



<場所替え、しかし・・・>

ポイントというポイント、どこからも満遍なく、小アマゴさん。

少し流れを変えてみようと、車に戻り1kmほど下流へ。
明方橋の下は吉田川を断ち切る堰堤の下流。


状況が少しは変わるのでは・・・と期待したのですが、
乾いた岩の上に濡れた足跡・・・ご同輩の様子です。
しかも、これは、ついさっき、かと。

案の定、大岩の向こう側、
期待していた絶壁下の淵には、スルスルと竿を伸ばす彼が。
この場所は巾が狭い上に、上るも下るも残りは短い区間。



さて、どうしよう?
再度、車に戻り、吉田川、上に行こうか、下に行こうか・・・

バカと煙は何とやら。
こんな時、いつもは「登る」小生ですが、たまには趣向を変えて、
せせらぎ街道は八幡の町に向かって走り出します。


暫くしてカーナビに川添いを走る細道の印が。
・・・行ってみるか、新規開拓。

街道を折れて、細道に・・・
ありゃ、こりゃ、ヨソ様の家の前!?
農作業姿のおじさんが納屋の前、お仕事の準備中です。

「すみません、釣りをしたいのですが・・・」
「ああ、いいですよ。
 この奥、畑の向こうに、駐車場も降り口もありますに。
 少し解りづらいですが、気を付けられて。」

・・・人の家の玄関先に、釣り姿で乗り付ける粗忽者。
そのよそ者・釣りバカに対し、斯様に親切なご対応を。
きっと土地柄、おじさんも釣りが好きなんでしょうね。


<二間手は谷底の吉田川>

おじさんの言われるとおり、川へ下り続く小道が。
深い草道を分け入って・・・
結構、急な土斜面、用意されているロープを使い。


谷底の吉田川。
水量の少ない本日は移動できる河原もありますが、
もし本来の水量なら・・・釣り座は降り口近辺に限られそうです。

頭上を覆う木々に枝葉、竿を短竿に持ち替えます。



吉田川は二間手のこの近辺。
以前から気にはなっていたのですが、
谷が深そうな上、降り口も分からず、手つかずでした。


初めて降りてみると・・・早瀬あり、淵あり、落ち込みあり。
変化に富んでいます。

両側から迫る木立が粗忽者が扱う長竿には難儀ですが、
水量が少ない時には良いポイントのような。


揚がるお魚も、先ほどの高橋より若干サイズUP。
・・・またレパートリーが増えました。



時刻は11:00。
一旦、小止みになった雨ですが、本降りになってきました。
土斜面が登れなくなる、その前に・・・


見上げると山々に掛かる白い霧。
縫うように深い緑の谷間を走る郡上吉田川。
川面を抜ける湿った風は涼しくて、そして気持ちよく。




<データ>
6月23日 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
竿     :高橋:7m 渓峰尖 二間手:5.3m  天平 
仕掛    : 針 吉村7号 
       錘 2~1号
釣果    :小アマゴ ツ抜け くらいでしょうか?
       全リリース 
気温    :15~20℃
天候    :曇り 後雨
表層水温 :14℃





2018年6月20日水曜日

今年の麦わら帽と シマノ FS-002N ソールの張り替え

ご諸兄各位殿


日が暮れてから、ようやく雨が小止みに。
待ちに待った雨、本日はよく降りました。


このところの渓流釣行、雨が少なく川底はコケだらけ。
川に立ち入って竿を振るには、滑らないよう、十分な注意が必要でした。


毎回の釣行の後、道具のお手入れを欠かさない小生。

・・・家内にもこれくらい、マメにお手入れを差し上げれば、
も少し、日頃の当方への待遇が良くなるやも・・・

ウエーディングシューズは水洗い、ソールはタワシで、
付着した泥、砂、汚れを落とします。

工場の5S活動じゃないけれど・・・同時に保安チェックも欠かさず。


気が付けば、シューズのソールがかなりすり減っています。


川の渇水、コケまるけも、滑りやすい一因でしょうが、
当方側にも原因の潰し込みが必要・・・ソールを交換しました。


大きめなマイナス・ドライバーをかかとのヘリに差し込み、
ソールをクイっとコジ開けて・・・


後は靴底のマジック・テープをベリベリと剥がして。


新品と使い古し、厚さも状態もまったく違います。
こりゃ、当然、滑りますな~。


週末は寂しい山の河原、釣れない水辺の放浪者。
その証拠がこれ・・・ホント、よく歩きました。

新しいソールをマジック・テープの靴底に貼り付けて・・・
おしまい。


先週末は家内と近所のホームセンターへ。
そこで小生は今夏の麦わら帽子を購入しました。


正確には、素材は「麦わら」では無くて「イ草」。
チクチク感がなく、薄く、かつ、寂しい、我が頭皮にもやさい感じです。


さて、夏の渓流釣り、その準備も万端!

さんざんっぱな、先週まで、
やれ、渓流釣り師はわがままだ、渇水だ強風だ・・・と、
釣れない理由、ダダを並べ立ててきた小生。


しこたま降った今日の雨。
今週末は、いよいよもって、年貢の納め時。
釣れない理由、良い訳は言えまへん、そして、使えまへん。

・・・Mは自分を追い込まないと、ダメなんです、ハイ。



<渓流写真は今年5月の小坂川より>








2018年6月17日日曜日

ほぼボ~ズ・・・根尾西谷川釣行

ご諸兄各位殿


渓流釣り師はわがままです。


釣り場で雨が降っているよりは、やはり晴れの方が良い。
いや~、正確には、曇りか薄曇りの方が。
それに風も困りもの。

釣行の2~3日前にシッカリとお降り頂いて水位・風向きは安定、
次の雨が来る、その直前の薄曇り日なら、小生的にはグ~!

でも・・・
神さま、仏さまは千里眼、日頃の我が所業悪行をお見通し。
世の中、斯様に都合良く行くことは、マズ無く。



期待をしていた金曜日の雨も、残念ながらお湿り程度。

そんな週末くらいは、家でジっとしていれば良いのに。
結局、それが出来ない、ガマン出来ない渓流釣り師。

・・・わがままナンです、ハイ。


<渇水の根尾川、わがままが参集>


根尾黒津の流れは薄く細く、河原の石は白く輝き、川底の色は茶色。

そこに至る少し前、断崖絶壁の中段を走る曲道細道はR157。
眼下の根尾川は、お水はあるのですが、動きが無く水たまりの様相。

「こりゃ、今日は、厳しい戦(いくさ)になりそうじゃ・・・」


ところが・・・
黒津はいつもの橋を渡って直ぐの原っぱ、そこには既にご同輩のお車が。

「こんな日に?
 しょうがない、もう少し上流へ行くか・・・」

ところが・・・
越波へ抜ける道が根尾川から離れるあたり、
ここにも、既に別のご同輩のお車が。

河原を覗くとご年配の二人組、毛針釣りのご様子です。

「まいったな・・・」

昨夜は車中泊だった小生、その上を行かれる毛針師さん。
さすがに、諦めが付きます。

一旦、きびすを返してR157へ戻り、大河原方面は上流へ。


上手い具合に川へ降りられる入渓口を見つけます。

装備を身につけ、入渓路を下り、河原に降り立ち。
夏の朝の渓流、そのすがすがしさを満喫しながら、一服と撮影。
幸せのひととき。


その後、おもむろに竿に仕掛けを結わえ、スルスルと伸ばし・・・
その刹那!遠方に何かが動く気配が。
湾曲して見通しの悪い川の下流から、人影が登ってきます。

ありゃ?
先ほどのご年配の毛針師さん、その二人組!?
十二分に距離を置いて入渓したつもり、なんですが・・・
お歳に似合わず(失礼)・・・まさに鬼神の如くはその健脚!


ご挨拶の後、ここは川の掟とおり、まだ竿を出していない小生が道を譲り。
釣果を伺うと、茶色いウエーダーの方、塩焼きサイズを一匹のみとのこと。
・・・あれだけの区間を歩まれて??

先週からブドウ虫に軍配が上がる状況。
お魚も陸虫に興味を示し始める昨今、毛針には有利かと・・・
それでも、その釣果。

先行されるベテラン風情は健脚なご年配、その後行を勤めるエサ師の小生。

・・・神は我を見捨てたか??



<打つ手なし・・・>

毛針師さんご一行と距離を置くため、脇の流れで川虫を捕ります。
川底はヌカるんでいるのですが、コケの色は茶色。
長良川と違って白色のそれとは違う様子。

岩を裏返したり、シューズで小岩をかき混ぜ・・・しかし、
たも網に収まるのは小虫ばかり、数は居るのですがね。
残念、本日は川虫、諦めます。


瀬を中心に、少しでも水深があるポイントを丹念に。
エサはブドウ虫が主体。

歩いては釣り、歩いては釣り・・・小生、週末は山の河原の放浪者。

目印下から、風対策で水量に対して大きめ・重め、1号ガン玉まで、
その距離は30cmくらい。
浅いんです、流れが。


こんな木陰下の早めな流れ。
普段なら、必ず、何か少しは良いことが起きルンですが、
本日はウンともスンとも・・・



お、良いですね~、少し深めな早瀬の下。


目印下を50cm(それでも・・・)くらいに伸ばして。

と!アタリです!!
やさしく、ていねいに、ソっと合わせると・・・

揚がってきたのは茶色い小枝、クソっ・・・と、最初は思ったのですが。


よく見ると、小さなカジカさんでした。
脇流れでの川虫採り、まま紛れ込むこのお魚、本日は流れの中心から。
エサのミミズ、それを小さなお口からはみ出して・・・

その後も釣り上がったのですが、これ以外の手応えは無く。


先行しているハズの毛針師ご一行、下ってこられる気配も無い様子。
根尾西谷川を知り尽くし、他の退渓路をご存じ??
あれからの釣果は、如何ばかりであったのか???

時刻は10:30、少し早いですが、打ち止めとします。



しみったれた事を言ってしまえば、どうにかボ~ズは回避の本日。
まあしかし、こんな日もあります。

あえて、負け惜しみを言ってしまえば・・・

暑くも無く、寒くも無く、風は強かったですが、お空は真っ青。
深緑の山肌、その間を流れ行く雲、ぼんやり眺めているだけで。

・・・最高です!

週末だけの、このわがまま、今暫くは、辞められそうに、ありませぬ。



<データ>
6月16日 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
竿     :7m 渓峰尖 
仕掛    : 針 吉村7号 
       水中糸 0.3号 4.5m
       天井糸 0.6号 1.5m
       錘 1号
釣果    : カジカ 2寸 1匹 のみ
        渇水、ここに至れり・・・
気温    :12~22℃
天候    :晴 風が厄介
表層水温 :14℃







2018年6月10日日曜日

馬瀬川上流楢谷 渓流釣行

ご諸兄各位殿


金曜日は夕方から激しく降り出した雨も、
日付が変わる少し前には上がりました。


馬瀬川の最上流部は楢谷。
翌早朝、未だ山には靄が掛かっています。


<川は生き物>

渓流釣りを始めた次の夏、吉田川ではアマゴ釣りが厳しくなり、
ひょっとして、標高が高くなれば水温も下がり、釣れるのでは?
こんな思いつきから、夏場に通うようになった馬瀬川上流。

ここ楢谷近辺は川幅も開け、初心者が竿を振るには楽しい場所でした。


写真の釣果は、残念、今回のモノでは無く、2014年の7月から。
駆け出しの小生でも塩焼きサイズがポコポコと。


その夏は確か8月に豪雨と大水、馬瀬川の上流は氾濫、
道の駅はパスカル清見の駐車場にも水が上がったと聞き及びます。


氾濫前の赤谷に続く橋の上から。


自然が長い歳月を掛けて作った造形美。
川が大きく湾曲して、ここに、あそこに、好ポイントのレンゾク。
橋直下は写真手前の落ち込みは、本当においしいポイントでした。

しかし・・・
夏の氾濫で荒れに荒れたこの辺り、翌春は護岸工事で川は無残に。


それから数年・・・本日の様子はこんな感じです。


そんな事情もあって、暫く足が遠のいていた馬瀬楢谷は赤谷近辺。

人の手が加わり、渓相は変わってしまいましたが、
果たして・・・その自浄、自然の治癒力は?

ほんの数年前ですが、古き良き時代(??)に浸りたく、
塩焼きサイズはポコポコのポコを期待して。



<昨日の雨は焼け石に水>

当時、初心者だった自分は、この橋から上流でのみ、
開けた河原からのみ、竿を振りました。

・・・下流へは急流の渡河、深いヤブ漕ぎが必要だった記憶。


今は護岸も整備され・・・加えて、本日は水量控えめ。

カミナリ様がお出ましだった昨日。
しっかり降ったと思われたのですが、それ程でも無かった様子です。

どうせなら新規開拓!!
下流に向けて歩みを進めます。


馬瀬川は楢谷から大原に向けて深いV字渓谷。
川の直ぐ脇の遙か上段、せせらぎ街道が走り、
まま、川のせせらぎに混ざって自動車の音が。


木陰下には良さ気な落ち込み。
あまり下り過ぎると帰路が長丁場に。
この辺りからきびすを返して釣り上がり、さかのぼることに。


<逃がした魚は大きく見える>

今回の釣りはバラシが多く感じられました。
覚えだけでも3回も。

初心者の頃は持ち前の躊躇(ちゅうちょ)癖が顔を出し、
バラす事はマズ無く・・・反面、針飲まれが多発。


腕を上げるにつれ、全神経を集中してアワせるに従い、
バラシが増える・・・?

いや、こりゃ、本当の集中ができていないな。
ある意味で、中級者のスランプ??

そんなバラシに限って、その刹那、川底で翻る銀影の大きいこと。
”逃した魚は大きい”とは、よく言ったモノです。


それでも、何とか、馬瀬川と赤谷の合流ポイントで。





<蘇った橋近辺>

3時間ほど掛けて、ゆっくり、のんびり、
入渓ポイントの橋まで戻ってきました。


この橋から上流は、様子が変わったとは言え、勝手知ったる場所。


以前はおいしいポイントであった橋直下、
今は小淵?トロ場となっています。


いや~、こんなユルい流れからは、お外道様が来るのでは?
・・・先週の長良川上流が如く。

対岸の岩肌、そのスレスレに投てき・・・仕掛けが馴染みます。

と!アタリです!
手応えはそこそこ、茶色い魚体が深場に潜りこもうとしています。
今回は針掛かりも十二分、たも網を用意して慎重に引き寄せ・・・


お外道様にはあらず、良いサイズのイワナさん。
・・・長良での敵(かたき)、馬瀬で返したり!


その後も橋の上流へ足を延ばして・・・



ここぞ、のポイントでは、きっちり、揚がります。



ここ楢谷のお話しではないのですが・・・

山の中の寂しい流れはその傍ら、
前近代的な石垣、積石の護岸を、まま目にします。

重機も無かったであろう時代。
その土地に住む方々の、河川を制御しようとされた苦労。
草や木陰に覆われた、その痕跡を見る都度、途方さ加減に驚かされます。

川が荒れ、人が手を入れ、また川は姿を戻し。
ここ馬瀬楢谷は赤谷近辺も。


ただ・・・残念ながら、スランプ中の自称 中級者。
本日の釣果、塩焼きサイズが「ポコ」のみでした。


<データ>
6月9日
エサ    :ブドウ虫、ミミズ、川虫
       ブドウ虫に軍配が・・・もう、そんな季節  
竿      :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 1.0m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 2~1号  
釣果    :イワナ 25cm 1匹
       アマゴ 20cm 1匹
       以上はお持ち帰り
       小アマゴ   3匹
       リリース
気温    :15~22℃ 
       ウエット・パンツで暑くも無く、寒くも無く
天候    :朝方は曇り、のち晴天
表層水温 :14℃