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2018年7月15日日曜日

夏の渓流釣り~庄川支流 六厩川

ご諸兄各位殿



飛騨庄川の支流 六厩川。


冬の寒さが厳しい六厩の集落から、川は延々と険しい山間を蛇行しながら、
御母衣湖に向けて流れていきます。

この六厩川に沿って延びる林道。
集落を離れ家畜場を越えると人家は全くなく、
女滝を越えた辺りから、舗装路はダートに変わります。

先週末の大雨。
この林道が通れるのか・否か、
当初、不安はありましたが、途中、補修工事の痕跡を見ながら、
どうにかハスラー号は車止めまで辿り着きます。





<豪雨で変わる川の渓相>

この車止め近辺も良いポイントだったのですが、
今回はその変容ぶりにビックリです。

・・・写真を取り損ね、説得力に欠けますが、
広がった川幅、その川底は一面で茶色い礫が堆積しています。
橋の近くには崩落した茶色い斜面が。
どうでしょう、川の深さは浅く均一で30cmくらい?
渓流釣りには残念な状態です・・・

本日の目的地はここ車止めでは無く、
ここから更に徒歩で30分ほど分け入った山の奥へ。
ノンタンさんも一緒です。

・・・小生の渓流釣り、その行き先では一番の「辺境の地」。


朝靄が掛かる山を目指し、爽やかな林道を進むノンタンさん。
哀愁が漂うのは、その後ろ姿。

・・・週末、お父さんは雑多な日常を忘れ、野山に浸りたいのです。


<歩くこと都合45分>

当初で予定していたポイントには、残念、既に先行者はご同輩のお姿が。

さて、どうしたものか・・・
スマホを取り出し(もち、圏外です)、GPS機能で地図を見ます。

ここより更に1kmほど歩けば、林道と川の間に等高線の無い区間が。
・・・がんばって、も少し、歩きますか。


遠く河原でがんばれる、エサ師のご同輩、どうやらお一人のご様子。
この山深い、人家はおろか人っ子一人居ない、早朝の谷底で。
・・・こりゃ、相当な強者(つわもの)です。

こちらを向かれた際に当方は会釈、
そして大きく頭上は「丸」を腕で描き、首を傾け釣果を尋ねます。

帰ってきたお返事は、右手で頭上・左・右・最後に頭上。
・・・ってことは、三角??
う~ん、ビミョ~。


標高850m、気温20℃の早朝、歩いてもさして暑くも無く。
そしてようやく、ポイントに到着です。

今来た林道、それ以外に人が関与したと思われるモノは何も無い山奥。


浅瀬を渡ってノンタンさんは上流へ、小生はその下流へ。
お互いの姿が確認できる距離で釣り開始!

小生、まずは斯様な落ち込みにて。


良さげな雰囲気なのですが、アタリは無く。


その少し上流の瀬。
僅かにアタリは有るのですが、ナゼか針掛かりには至らず。


夏の朝の眩しい渓流。
日影と日向の光量差が大きく、目が着いて行けませぬ。
近視に老眼の身の上には目印の認識が難しく・・・

ノンタンさんも苦戦中のご様子。


しばらくの結果の伴わない味見の後、揃って河原は上流へ向かうことに。
先行はご同輩の「三角」のご回答、納得です・・・




<本日のハイライト>

長く続いた瀬の終端、その落ち込み後には淵が。

今朝は一番での落ち込みと違い、湾曲して長細い淵、流れが静かです。
表層には揺らぎが見られ、水は透き通っているのですが、
底が深いのでしょう、川底の詳細までは見通せず。

「・・・臭うな。」


水から離れた河原、目印からガン玉まで、2mほどに調整、
その後、静かに・忍び足で、その淵は屈曲の中心に近づきます。

エサはブドウ虫。
6m竿を振りかぶり、狙いは落ち込みは白泡の際、僅かに流心を外します。

脇の流れは下へ潜り込み、それに仕掛けを吸わせ、馴染ませ。
流れに吸われて徐々に淵中央へ目印は移動します。

深さに合わせ(もう、ここは感覚)、少しずつ竿先を落とし、
完全な、見えていない底ネライ。

こんな振り込み・引き上げを繰り返した3回目、僅かなアタリです。
今日はまだ、お相手が解らず・・・

「ここは、食わせるか。」

一呼吸、置き・・・アワセます。
その反動はシッカリとしたモノ!
良いサイズは間違いなし、川底を上流へ、下流へ走ります。

竿を立てて少しずつ、少しずつ、浮かせて・寄せて・・・
ムリせず水面でタモ入れへ。


尺には及ばないでしょうが、とても良いサイズはヤマメさん。
・・・スランプの中級者、今季、待ちに待ったお相手です!

「こりゃ、まだ居るな、ここ。」


少しだけ、淵の下流へ移動します。
対岸の僅かに感じられる表層の歪み・反転流?へ。

仕掛けが着水後、思った通り、目印はその場でモタモタ。
その間に仕掛けが沈みます・・・たぶん。

何かの拍子で仕掛けは流れに乗り出し、目印は移動を開始。
淵の対岸際は最中央部、一番深いと思われる、緩やかな流れで・・・
僅かにアタリ!

今回も一呼吸置いて・・・


今季はアマゴさん、ヤマメさんより、ナゼかイワナさんにご縁が。


<退路は酷暑・・・>

時刻は11:00少し前、午前中はここまでとします。
朝方は涼しかった深山 六厩川ですが、
この時間は既にピ~カンの炎天下で30℃。

ここまで温度が上昇するとは予想外でした。

その下での完全重装備は45分間の林道行軍。
木陰で、休み、休みの撤退です。

夏の渓流で良いサイズを狙う・・・楽ではありませんね。




<データ>
7月14日 
●六厩川 7~11時
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿      :6m  
仕掛    :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.5m 
        天井糸 0.5m 
         錘 1号
釣果    :ヤマメ 27cm 1匹
       イワナ 24cm 1匹
気温    :18~30℃
天候    :晴   
表層水温 :16℃

●一色川 17~18時
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿      :6m  
仕掛    :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.5m
        天井糸 0.5m 
         錘 1号
釣果    :小ヤマメ 4匹 リリース
天候    :晴
気温    :28℃














2 件のコメント:

  1. こんにちは(^^)
    釣れて良かったですね(^^)
    この時期、暑さとの闘いでもあります!
    熊も怖いところですね。
    良型ヤマメにイワナ…自然に感謝ですね(^^)

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    返信
    1. アサシンさん、こんにちは。
      人工的な細工の少ない六厩川、この大雨で心配されましたが、
      意外と大丈夫でした。
      ひょっとすると、人が手を加えた川の方が被害甚大・・・
      ニュースを見ていると、そんな気がしました。
      本当に色々な意味で「自然に感謝」、習うべき事は大、だと思います。

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