今日、9月10日をもって奥飛騨での雑魚釣りは禁漁期間に入ります。
まだ南飛騨や郡上なら雑魚釣り・渓流釣りは出来ますが、
思えば今シーズンも、あっという間の日々でした。
そんな過行く季節を惜しんで、昨日は遥々と宮川下流まで。
今年5月のここの釣行では、
尺超えのニジマスとヤマメでとても良い釣果を頂けました。
いつも、期待を裏切らない宮川下流です。
・・・今回の釣行、
台風崩れの雨上がりは涼しい夜でした。
ただその雨量も奥飛騨では大した事が無かった様子。
最終日、渇水とは聞き及んでいましたが、
どうしてもまた、大きなニジマスと対峙したく、
毎度は業務後の車中泊で迎える高山本線 打保駅前での朝でした。
<好釣果のジンクスが・・・>
朝一番の始発は5:31下呂行の各駅停車。
これさえ、しっかり、ファインダーに納めれば、
その日の大漁・大物はお約束されたも同然!
なのですが・・・
いえ、もちろん、昨夜の到着時から気が付いていました。
引き込み線に納められた除雪・保全用機関車を。
これは、これで「いぶし銀?」、趣がある車両なのですがね。
果たして、しっかりと、始発下呂行を撮影できるのか?
涼しく薄暗い初秋の早朝、シャッター速度も遅くなり、
結果、どうみても、写真の主役はこの機関車です。
・・・これが、本日の釣行、その行方を暗示しているような?
<いつものポイントを、チョイとズラして>
ナリテ山のトンネルを抜ければ、秋の朝の宮川とご対面です。
確かに、今まで経験していない渇水かと。
それでも、この期に及んでお調子者は、
「いつも同じポイントじゃつまらん!
今日は違うポイントで竿を出すのじゃ!」と、
期待を裏切らない宮川下流釣行をイイことに、
目の前の厳しいであろう状況も理解せず、無謀な欲求にかられるのであります。
ナリテ山のトンネルを抜けて、更に1kmほど上流、
R360沿いはトンネル入り口、路肩に2台ほど駐車できるスペースが。
今日の朝一番は、まずはここで、がんばってみることに・・・
漁協が設置したであろう長い長い仮設の建築現場用の階段、
それを降りると入渓路は木立の中を延々と抜けていきます。
それを過ぎるとようやく、広大な宮川の石河原へ。
雨上がりの秋の朝、
まだ涼しくも山に低く靄が掛かっています。
川面を伝う爽やかなそよ風の向こう、遠くに高山本線の橋脚が見えます。
いつも小生、
川の畔はポイントへ到着すると、
おもむろに飲み物を飲みながら一服を所望します。
一体全体、今日一日、
どんな出来事が待っているのか?
思い通り・イメージ通りな釣りが展開できるのか?
春から秋に掛けての渓流釣り、
その日、その日で好調もあれば不調もあります。
それを全てひっくるめて、朝一番は諸事に感謝と無事を祈って、
目の前の渓流はすてきな風景に浸りながら、物思いに耽る朝のルーチンなのです。
さて、その問題のポイントの状況は・・・
本日のターゲットは大ニジマスです。
そのセオリーとしては、
流れ激しく落ち込む白波の本筋に、
重オモリと太糸でミミズを流れにネジ込む、なのですが。
肝心の、白波が、余りにも、細くて浅くて・・・
「え~い、迷っていても埒が明かぬわ!
まずは、定石通りに!!」
重オモリは若干で控えめ、3B号として。
居るじゃ~ン、ニジマスさん!
でも、細身でサイズも20cmくらいと、ここ宮川下流ではかなり小さめ。
・・・一匹目のその後は、本日のお題、それが示すが如く、
お外道様はウグイ様、大小かねがね、そのオン・パレード!
久しぶりは剛竿での釣りです、
アタリにアワセると、
力を入れたつもりは無いのですが、
小さなお外道様は水面からぴょんと飛び出し、
運が良ければスレ針の妙技?空中で針がばずれてオート・リリースです。
アタリ取りの練習にはなりますが、流石にキリがありません。
入渓口直下のポイントを諦め、
渇水で広大な宮川の石河原、そこを上流へ向け開拓徘徊の旅へ。
川は湾曲してR360が巾着の締め紐、
そんなカタチの広大な河原を上流へ、岩を乗り越えテクテクと。
これ以上は巨岩で登ることが難しい巾着口のもう片方、
そこにも、白波が立つ落ち込み、それが見られたのですが。
もうほんと、誰かさんのお〇イレ、その勢いはチョロチョロ・・・
おまけに落込み後のユルい流れ、
その淵の川底には1m近い大きなコイが2匹も悠々と。
こんなのを掛けたら、きっと、竿が折れてしまいます。
「頼むよ~!お魚ちゃん。
エサのミミズは見なかったことにしてね。」
オオモノですが、コイが潜む淵底を避け、
チョロ流れの落込みまで遠投するも、
アタリは有れど針ノラず。
・・・エサのブドウ虫を確認すると潰れています。
このお食事のお作法、それはお外道様然り!
超渇水での新ポイントの開拓、余りにもムチャが過ぎました。
一旦、川からエイコラ、遠路は石河原を歩き、階段を上がって退渓、
朝二番はいつものナリテ山、そのポイントへトボトボ・・・宗旨替えをします。
<やはり、渇水は渇水ですね>
ナリテ山の橋の下は漁協が設置したのであろう、
ロープ伝いで河原まで慎重にスルスルと降下、
それは、まるで、
お城に潜入する「忍び」か、強襲を常とする「空挺部隊」!?
・・・ひえ~、
ここも、もう、一級河川 宮川が庭裏を流れる小川の様相です。。。
とは言え、
朝一番のニジマスの例もあります。
こんな条件が厳しい時こそ、「一投必釣」の心掛けが重要かと。
白波対岸の懐に0.7号仕掛けを振り込みます。
オモリ3B号でも重かったか?ゆっくりと流れる水面の目印。
白波が消えた辺りでアタリ、合わせると・・・小ヤマメでした。
正直、以上が本日のお外道様以外の釣果、その全て!
その後は、またまた、ウグイ様のオン・パレ~ド。。。
<秋、それは終焉の季節>
渇水の本日、大河 宮川も場所さえ選べば渡河は可能です。
川底に張り付いたヌルヌルのコケ、これにだけは注意しながら。
空の青と雲の白は、まだ夏のそれですが、
木々にはどことなく、黄を含んだ秋の気配が。
川面を渡る風も、どことなく、夏の風とは違います。
もう間もなくで秋分、
この時間ですが河原に落ちる木々の影も、一時より長くなりました。
釣果のお外道様、
大型のお魚は余裕な感じも、
小魚はやってくる厳しい季節に備え、果敢にエサを食べようと必死な感じが。
2年ほど前の初夏、この大淵で0.7号糸を切られました。
ウグイもライズをするのでしょうか?
あちこちでバシャっとお魚の水面上へのジャンプが見られます。
中には大きく波紋を広げるビッグなお魚も。
オオモノにはご用心、糸を晩秋の「犀川仕様」、1.5号に張り替えて。
そんな時に限って、掛かるお魚はこのサイズ・・・
今日一日の素敵な川での出来事、
イメージ通りの釣りが出来るか・否か、
それに思いを馳せる朝のルーチンとは裏腹です、残念。
シーズンもあと僅かで終了ですが、本日は見事に完敗ですね(笑)。
<データ>
9月9日 宮川下流
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛 :針 吉村8.5号
前半:糸 0.7号 9.5m トオシ
竿 :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛 :針 吉村8.5号
前半:糸 0.7号 9.5m トオシ
後半:糸 1.5号 9.5m トオシ
錘 3B~4B号
釣果 :ニジマス 7寸 1匹
小ヤマメ 1匹
ウグイ Wツ抜け
気温 :20~28℃
天候 :晴れまま曇り 微風
表層水温 :未計測(20℃?)
月齢 :23.7
こんにちは!
返信削除今年の宮川下流は、イマイチでしたね。もう少し増水して欲しいと言うのが本音だと思います。
朝一に入ったポイントは、私が宮川下流の解禁釣行で入るところです。
水量があれば、良型が望める所です。
渇水の時は下流に行くのが、セオリーだと思います。
アサシンさん、こんにちは。やっぱり、朝一番のポイントは以前にお話し頂いたポイントでしたか。ご子息と大イワナを挙げられたと。入渓点から上流は巾着の底あたり、段々瀬が続いていました。仰るとおり、渇水でなければバッチリなポイントでした。
返信削除帰り際に漁協の巡回さんから同じアドバイスが。下流の赤い橋(名前は失念)なら流れも太く、両岸から狙えますよ、と。
まだまだ、開拓が必要な宮川下流です。
こんばんは!
返信削除宮川下流釣行
お疲れ様でした。
渇水時は厳しいですね、
今シーズン残りわずか、
恵みの雨に期待です。
白いワゴンの男
白いワゴンの男さん、こんばんは。遠路訪れた宮川下流でしたが見事に空振三振でした。渇水とは聞いていましたが、流石にあれほどとは‥‥残り少ないシーズンですが、懲りずにがんばります。
削除こんばんわ.
返信削除渇水で不調だったのですね,
宮川には行った事が有りません.
高山からまた一走り遠いのですね.
渓相は抜群ですね.
遡行が大変なのではないですか?
渇水でないと渡渉もおぼつかない渓相ですが...
私は週末に山之口川に新人を連れて行きます.
ここも渇水ですね.
一雨欲しいです.
patchitupさん、こんばんは。ブログを拝見しました。山之口川がホームのご様子ですね。今回の宮川下流の帰り道に近くを通りました。次回の新人さんとの釣行、今日は雨降りでした、上手くいくといいですね。
削除こんにちは
返信削除秋のウグイ祭りでしたか😅
鮎釣りでも、邪魔してくるヤツですよ
釣れないよりはと思いつつ
やっぱり釣れると、ねー💦
後残りわずかですけど、最後にデカいの釣れると良いですね♪
もっさん
もっさんさん、こんばんは。渇水でもナゼか釣れるはウグイ様、本当に不思議なお魚です。確かに練習にはなるのですが‥‥でも、どうしてウグイが釣れると残念なのでしょうかね?食べられなくも無いと聞き及びますが、食べたこともなくて。ここも不思議です。
削除この季節は毎年、春先のように苦戦する小生なのです。