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2023年10月1日日曜日

秋神川渓流釣行~十五夜が綺麗な竿納め

 

「今年はもう終わっちゃったのか?
 毎年はこの季節にイワナが群れを作って、川をさかのぼるんだよ。
 その光景は壮観でね、川いっぱいのイワナの大群は・・・」

昨年の釣り納めもここ、秋神川でした。

その時は前夜からの車中泊は秋神から濁河と日和田へ抜ける県道、
分岐点前は「山の中のポツンとおトイレ」ででした。

早朝、秋神温泉の方でしょうか、
気温9℃と冷え込んだ寂しい山中で、
酔狂にも一人で車中泊する変質者(=小生)、
恐らく大事を取ってでの、彼へのお声がけだったのでしょう。

その際に上述のお話を頂きました。

アサシンさんからもその昔、
庄川支流の六厩川でイワナの大群遡上、そのお話を聞き及んでいます。

そのイワナが釣れる・釣れないの下世話なことは別として、
一度でいいから、そんな神秘的な光景、自然現象を見てみたいものです。


<道の駅 ひだ朝日 での車中泊>

金曜日の朝は朝日町の中心部、道の駅で迎えました。
今期最終の渓流釣行です、
お休みを頂いての道楽三昧は少し遅め、5:30の起床でした。

身支度を整えて出立の時、一台の青いジムニーさんからお声がけを。

・・・オレンジと白のかわいいツートンは小生のハスラーです。

女の子が乗るような色彩なのに、
強面(こわもて)のおじさんが握るハンドルは、
目立つンでしょうねえ、ブログを見ていますよ、のご挨拶でした。

今シーズンも吉田川、馬瀬川、庄川・・・と、
いろいろな場所にてお声がけ・ご挨拶を頂きました。

低い作文能力?の都合上で、その全てには触れられませんでしたが、
この場をお借りして、ご好意・お励ましの暖かい言葉に、お礼を申し上げます。


<午前の部は本流釣り>

まずは道の駅の近場、
午前中の涼しいうちに益田川本流で秋のオオモノ狙いを。

お彼岸を過ぎて日の登りも遅くなりました。
先週の馬瀬川以上に明らかな紅葉が目に留まる飛騨朝日。

それでも本日の午後には気温が25℃となる予報が。

・・・ここ最近は毎年で斯様なつぶやきが漏れます。
今年は猛暑&渇水と、おかしな天気に気候です・・・

その為でしょうか?
揚がるアマゴさんも小さく(そりゃ、小生の腕前が為)、
心なしか今の季節にしては小生のように細身・スリム??です。

この子も先ほどの子と同様、全く秋色感が感じられ無くて・・・

しっかりと食べなきゃ、厳しい冬が乗り越えられないよ。

とは言うものの、
まだ10時前ですが、日の当たる河原はとても暑く感じられて。

酷暑と渇水でお魚の食糧事情、今年は宜しくないのかも知れませんね。

お空は青空、でも、まだ夏の空、
秋のオオモノ、その気配は全く無いままに、
透湿ドライのウエーダーの中は汗だくになりながら、
午前の部、益田川での今年最後の本流釣りはあえなく終了です。


<午後の部は秋神川上流へ>

暑くなる午後は標高の高い秋神川へ上ることに。

秋神の中心部にあったランド・マークの堰堤は、
3年前の豪雨で流されてしまいました。

流される前の姿がこちら。

そして今日本日の様子が・・・

都合3年間、工事もほぼ完了に近いのでしょう、
無理に流れをせき止めることの無い、段々方式の堰堤のようです。

それでも今年も「秋のアマゴ釣り大会」は中止とのこと。
・・・来年こそは開催できると良いですね。


今回は更に秋神川を上流へ登ります。

冒頭の秋神温泉に近い三叉路、
昨年までは日和田方面は通行止めでしたが、
今年はそれも解除され、その奥に駒を進めてみます。

三叉路から1kmほどの上流、地図上では堰堤があるハズですが・・・
その秋神川に沿う道路わきに、これはきっとご同輩でしょう、
乗用車が一台だけポツンと駐車されています。

・・・ここは山深い秋神川、その最上流部です。
全く一人での入渓は「粗忽&酔狂」の小生ではありますが、
とてもその勇気が持てません。

ここは釣果は度外視での安全策、
人の気配があるポイントで、ご挨拶&ご了解を頂いての釣行とします。


土斜面を下って堰堤にたどり着くと、お二人のルアー・マンさんが。

ありがとうございます、
ここから下流に下って釣り上がる事、そのご了解を快く頂きます。

一旦、ここから枯れ分流の岩河原を数百mほど下り、
分流が秋神川の本筋に合流した地点、
そこから流れに沿って、堰堤まで釣り上がる算段を。

枯れ分流を下り終えた時刻が12:30。

暑かった今年の夏から秋でした。
ここ最近の釣行は涼しい午前中のみ、
よって昼食は川から上がってからでしたが、
今日は久しぶり、深い渓谷の底、河原で昼食を頂きます。

午前中でも暑かった朝日の益田川本流でした。
それに比べるとここ秋神川は別天地、
昼過ぎなのに山影・日陰も多く、川面を抜ける秋風が涼しいです。

・・・まったく、おかしな天候の今シーズンでした。

さて、昼食を終えて釣行再開です!
竿を小継ぎの5.4mに持ち替え、仕掛けは2.5mのチョウチンで。

ルアー・マンさん後の二番煎じ。
時刻もお昼過ぎ、加えて渇水気味の流れ。

・・・釣果度外視の安全策ですが、
この厳しい条件下、如何なモノなのか??


日陰での撮影が故、ピン・ボケはご容赦。

しかしながら、不思議なことに、釣れます・・・

ポイントと思しき場所からは、
ほぼ、イワナさんなのですが、間違いなく。

いずれも、振り込んで、即のアタリ。

・・・何なんじゃ?この好釣果は??

まま、アマゴさんも掛かりますが、
その色柄は午前中の益田川本流とは別物、
見事に秋色、黒ずんだサビが出かかっています。

・・・相も変わらず、日陰での撮影の為、ピン・ボケはご容赦を。



数百mを二時間ほど掛けてのゆっくり釣行でしたが、
小物は無しで、この釣果密度、それは今シーズンで一番だったのでは?

そして、終点の堰堤が見えて来ました。

昨年の三叉路近辺での釣行、
冷え込んだ早朝もボ~ズの憂き目を。
それに比較しても、宜しくない条件の元、一体、何が違うのか?

・・・ある意味、
これだから・判らないことだらけだから、渓流釣りは面白いのかも。


深い渓谷での釣行なので、
友舟は持ち込まず釣れたら即リリ~スは、
最後の「集合写真」が撮れなかったことが悔やまれます。。。

時刻は15:30、
深い渓谷は日暮れも早く、ここも安全策、本日はここまでとして。
軽アイゼンを装着して、土斜面を退渓します。


お宿に向かう途中は、くるみのキャンプ場横の秋神川。

夕暮れが近い秋の済んだ青空、山を鮮やかに浮かび上がらせています。
・・・きっと今夜の名月は、とても綺麗なのでは?


<中秋の名月は・・・撮影が難しく>

その十五夜なのですが、本当にきれいでした。

真っ暗闇の中、澄んだ空気に余計な光源もなくて、
ヒンヤリする夜風の中、山裾からぼんやりと浮かぶ白い満月。

ただ残念なのは・・・
手持ちのデジカメではこの写真が限界。。。
中秋の名月が解っていたここは、一眼レフと三脚を持ち込むべきでした。

翌朝、女将さんとワンくんにご挨拶して、今朝も秋神川へ出立です。


<最終日です、秋を感じる秋神川>

泣いても笑っても今シーズンの最終日、
もうここまで来れば、あまりスケベ心を出すことも無く、
のんびりと川をさかのぼり、のんびりと釣り糸を垂れるのみ!

昨年同様、くるみのキャンプ場は、その上流からの入渓でした。

南北に流れる秋神川、その右岸の早朝はとっぷりと日陰、
でも西側の山々は朝日で既に眩しいくらいです。

少し寒いくらいの川べり、そこをゆっくり、釣り歩きます。

昨年はアマゴさんばかりの釣果であったこのルート、
もちろんアマゴさんも釣れるのですが、
今年はナゼなのか、数・サイズはここまで、イワナさんがメインです。


日陰での釣りは秋空の青が水面に映り込み、撮れる写真も青が主体。

それも陽が登るにつれて、少しずつ終わりを告げます。

歩きにくい岩河原、
そんな岩も昨年とは若干、移動をしているような?
川の流れは時として強力で、全体的な渓相の変化に繋がっています。

それにしても、本当にイワナさんが多いです、今年のこのルートの釣果は。

一通りルートを歩き終え、
さあ、この河原が退渓ポイント、
渓流での今シーズン最後の一服を頂きます。

タバコに火を付け、見納めに渓全体を、周囲を見渡すと・・・

げっ!?

数m上流の大きな岩の下、大きな毛むくじゃらの物体が!

・・・ほんと、焦りました。
当初はクマさんが蹲っているのかと思いましたが、
よく見ると、まだ時が経っていないカモシカの死骸でした。

これも、ある意味で、命の終わり、秋だから、なのかも知れません。

臭いはここまで届きませんが、既にハエが集っています。
これに寄せられ、本当にクマさんが・・・とも限らず。

一服も早々に、退渓準備に掛かります。


<名月の下でのイワナの遡上>

無事に車に戻り、着替えに帰路の準備をしていると、
あれあれ・・・
昨日の早朝、ご挨拶を頂いた青いジムニーさんが立ち寄られ。

「どうでしたか?釣果は?」
早速にも調子を伺う小生です。

「いや~、昨晩なんですかが、
 日暮れ直前までそこの上流でやっていたのですが、
 もう、全然、前に進めなくて・・・」

「それって、どういうことですか?」

「いや~、もう、イワナが釣れて、釣れて・・・」

ご提示を頂いたスマホの写真、
そこにはランディング・ネットを優に超えるサイズ、そんなイワナが何匹か。


・・・ああ、そうなんだ。
きっと昨夜の満月の下、今年のイワナの集団遡上があったんだ。
それだから今日と昨日と、下手な小生にもイワナがたくさん釣れたんだ。


見ることは叶わず残念ですが、
秋のお魚の一大イベント、無事に終了したようです。



<データ>
●9月29日 
益田川(7:00~11:00) 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 3B号
釣果    :アマゴ    7寸    1匹
              6寸    1匹
                    小アマゴ            数匹 
気温    :17~25℃  

秋神川(13:00~15:30)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :5.4m 天平
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 B2号
釣果    :アマゴ    6寸    2匹
                        イワナ    7寸    2匹
                                    6寸    4匹
気温    :20~22℃  
天候    :晴れ 
表層水温  :未計測
月齢    :14.4

●9月30日 
秋神川(7:00~10:30)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :アマゴ    6寸    2匹
                        イワナ    7寸    2匹
                                    6寸    3匹
                        小アマゴ        数匹
気温    :12~22℃  
天候    :晴れ まま曇り
表層水温  :16
月齢    :15.1


今年の帰路は鈴蘭峠超え、小坂川経由にて。
今シーズンはご無沙汰でした、飛騨 小坂川。

来年は、また必ず、やって来ます・・・















10 件のコメント:

  1. こんにちは!
    最終釣行、お疲れ様でした。
    釣果も良く、楽しい釣りになったのではないのでしょうか。
    今年は、暑さが尋常でなかったので遡上も遅いのかもしれませんね。
    近々、高原川に産卵床を作るボランティアに参加する予定ですので、今年の違いが解るかも⁉️
    以前、参加した時は、既にイワナが上ってきてましたし、産卵を終えたヤマメが泳いでました。
    来シーズンも何とか釣りが出来るように体調を整えてシーズンオフを過ごしたいと思います。

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  2. アサシンさん、こんばんは。
    今年も最終釣行は秋神川でした。不思議とイワナが良く掛かる今年でしたが、細身のアマゴには来シーズンが心配です。それでも・・・そんな厳しい自然のサイクルの中、もし来年はハズレでも、何年か掛けてまた正常に戻るような。自然はある側面では脆弱ですが、実はとても強固なものかも?堰堤の工事、渓相の変化、カモシカの死骸を見て、そんなことを思いました。
    シーズンOFFでの体調・健康管理、小生も心がけて、来シーズンを待ちたいと思います。
    今シーズンもお励ましを、ありがとうございました。

    返信削除
  3. こんばんは!

    秋神川最終釣行
    お疲れ様でした。

    今年のフィナーレを飾るに
    相応しい見事な好釣果でしたね。

    今年の最終釣行はイワナの当たり年でしょうか。
    暑さのせいかもですが、
    イワナが多いとアマゴが餌の割を
    食うのかもしれないですね。

    小生も何とか30日に
    吉田川畑左地区で釣りが出来ました。

    今年の釣行は大会含め10回でしたが、
    貴殿と邂逅できたり釣果も
    平均しており、良い年でありました。

    小生も来年また良い魚に
    巡り合えるように
    身辺を整えていきたいと思います。

    今年もシーズンお疲れ様でした!

    白いワゴンの男

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    1. 白いワゴンの男さん、こんばんは。30日は最終釣行が吉田川で叶い、宜しかったですね。当方からも拙い釣果が示された、お粗末な弊ブログにご支援を頂き、お礼を申し上げます。酷暑&渇水は今シーズンの後半戦でしたが、終わってしまえば全て良し、良い記憶ばかりです。
      さあ、気が早いですが、来シーズンに向けて、体力維持と健康管理、そして‥‥お小遣いを貯めます!(笑)

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  4. おはようございます
    納竿釣行お疲れ様でした!
    良い釣果で、納得の釣り納めになりましたね♪
    なかなかハードなスケジュールみたいでしたけど💧
    また来年の解禁が、待ち遠しいでしょうが
    意外とあっという間に来ますから
    それまでお魚料理しててください😆

    もっさん

    返信削除
  5. こんにちは。
    澄んだ空気、ひんやりした流れ、満足な釣果。よき最終釣行でしたね。
    私の今季釣行は初期から晩期まで
    フレームホークで板取川。これ一本。
    9月初旬にこの竿を折ってしまい、
    この日が最終釣行となりました。
    同条件、同川で一年間、70手前で
    目からウロコの発見が何度もありました。いくつになっても勉強!
    ですね笑
    禁漁期間もよき時間を過ごしてください。
    morikyu

    返信削除
  6. もっさんさん、こんばんは。
    今シーズン最後の釣行は結構な距離を歩きました。いつもは釣れずで延びる遡行距離なのですが、今回は釣果も伸びて良かったです。毎年でシーズンOFFに入ると、さて、約半年間も如何しようか?と思うのですが、おっしゃる通りで、意外と来シーズンまであっというまですね・・・だから、歳を取るのも早くなる!?
    はい、今年のOFFはお魚料理を嗜んでみます!

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  7. morikyuさん、お久しぶりです、こんばんは。
    前回のコメントでも板取川に通われているご様子でしたが、今シーズンは板取川一本に絞られましたか・・・
    一本の河川に絞ってシーズンを通す。長い川なら下流から上流まで季節を通して楽しめ、また、新たな発見もある・・・何となくですが、おっしゃること、解るような気もします。
    来期は年券を絞ってみようかな・・・ただ小生は、単に、ケチが故の理由かもしれません(笑)。
    禁漁期間も来季に向けて有意義に過ごす所存です。

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  8. こんばんわ.
    今年も終わってしまいましたね.
    2日間で精力的に,動かれたのですね.
    ちょうちん釣りもやられるのですね.
    2番せんじだったようですが,好釣果でわからないものですね.
    先行者がルアー釣りだったからですか?
    秋神川は一度だけ言った事有ります.
    川が長く,どこがPOINTか判らなかった記憶しかないです.
    来年まで長いですが,まあ毎年の事で,安全に過ごせてよかったです.

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  9. patchitupさん、こんばんは。好き嫌いなく、何でも食べる元気な子!ではないですが、長竿の本流釣りから最近は短糸のチョウチンまで楽しんでいます。紹介されてから訪れるようになった益田川上流と秋神川なのですが、遠くて遠くて毎年は秋一回の釣行です。シーズンは終わってしまいましたが、また来シーズンに向けて、OFFは体力維持と貯金(笑)にがんばって努めます!

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