Additional pages

Additional pages

2024年3月31日日曜日

アマゴ起こしの雨の後~長良川・前谷川釣行

 

先週は週の初めと終わりに、様子の違う2つの雨が降りました。


週初めに降った雨は冷たい冬の雨。
雲は北西方向から流れ込み、雨が上がった後は猛烈な風が。

週の終わりに降った雨、それは違う感じの雨でした。
南風に乗った雲から下たる暖かい春の雨。

・・・そうです、これを待っていたのです!


<長良川と前谷川の合流点で>

少し気が早いのかもしれませんが、
待ちに待った暖かい春の雨の後、釣行の行先は郡上白鳥 長良川の本流へ。


尾張北部での昨日の雨は昼前には上がり、
午後は気温も急上昇、出立時の早朝は暖かい朝でした。


しかしながら、
奥美濃は長良川の上流は意外にも路面が濡れていて、
雲なのか、霧なのか、霞がかってお空はどんより、
つい先ほどまで降っていた感じです。

予想はしていたものの、
少し降り過ぎた暖かい春の雨のせい、
長良川鉄道はその終点、北濃駅前の長良川、
その本筋はせせらぎとは程遠い轟音、随所で白波が立っています。


今少し登った前谷川との合流点、そこも同様、
どんより曇った空の下、濁流ではないですが、エメラルドの激流。


<流れに似合わぬおチビさん>

本流釣りがやりたくて訪れた長良川の上流です。

始める前は轟音が響く流れを見て、
前谷川への「宗旨替え」も考えたのですが、
シーズン初期はダメな小生、釣れなくて元々よ!

我ながら、この、キップの良さ!
これだけが取り柄!?

・・・毎年の春に繰り返される、進歩の無いチャレンジ、とお笑い下され。


前谷川の出会いにそびえる奇岩、
そこへの流れの直撃で、直ぐ目の前は激流です。

「さ~て、この流れ、どこを刺そうか。」

暖かい雨の後とはいえ水温10℃、粗忽者も落ちたらアウト。。。


足元の大岩がしっかり根付いていることを確認して、
手前の本筋白波の向こう側、奇岩横を流れ下る激流との間、
表層は落ち着いた水域、長竿ですが「送り込み」で仕掛けを刺します。

その落ち着いた水域、
表層はゆっくりとした上流から下流への流れなのですが、
沈む錘が川底に着底、
すると意外にも目印は下流から上流へ移動します。

本日の激流で複雑怪奇な川底の流れ具合。
いや、こりゃ、イイ兆候!

・・・振り込みと引き上げ、期待を持って繰り返すこと数回、
とっ、来ました、待望のアタリです!

複雑な流れに潜むお相手、
春の本流釣りはオオモノを期待して、
0.3号が切れない程度に力強くアワせます。

激流が重なって、その手応え、良く思えたのですが、
上げてみるとどうでしょう、5寸を少し超えるサイズ。。。

・・・まあ世の中、えてして、斯様な按配なのです。

それでも、お魚をよく見ると、サビの浮いていない綺麗な銀白色。
やっぱり、川底も季節は確実に進んでいます。


その後、このポイントからは、残念、全くの音沙汰は無し。

出会い前の奇岩、その下流の広い淀みでも竿を出してみたのですが、
ここも残念、アタリなく・・・


前方が大きく開けた広い水面、
久しぶりにこんな景色を見てしまうと、
人情として長竿を大きく振り回し、遠投したくなるものです。

・・・結果、背後の枯れ葦に仕掛けを絡まれること、二度三度。。。



糸結び、針仕事で時間を費やしていると、
あれあれ・・・
天気予報には無かった風が吹き始めてきました。


<前谷川へ河岸を変えて>

時刻は9:30、まだもう一戦、仕掛けられる時間です。
一旦は車に戻り、本流竿を小継竿に持ち替えて、
長良川出会いから前谷川を釣り上がります。



本日の支流 前谷川も本流 長良川と同じく、
水は多くて流れが速く、川幅も広いです。

川の水面はその直上まで延びるネコヤナギには要注意、
幾度となく仕掛けを絡まれ、かつ、上流への行く手を遮られます。



それでも、邪魔なネコヤナギの為でしょうか?

アプローチが容易な流れからは音沙汰は無くも、
遮られた行く手を強引に分け入り、
小枝の反発でデコピン(今はワンちゃんのお名前ですね。)を食らいながら、
行き着いた小淵、そこで仕掛けを刺してみてみれば・・・

読みが当たりました、全くの「竿抜け」のご様子です・・・
いや、こりゃ、苦労の甲斐がありますね。


サイズ的には今ひとつ、
でも、その割にはお魚たち、とても元気に走ります。

・・・お魚も、きっと、春の雨を待っていたのでしょう。
小気味よい引き具合と続々に重なる釣果。





時折で川面に沿って吹く強風、
アタリも取りづらく、クシャミも出ます。

でも、これが春なのです、ハイ。

時間が経つにつれて、
風が雲を押しのけてくれるのでしょう、
春の強い日差しが雲間から差し込んできました。

以前はイワナが良く釣れた前谷川なのですが、
本日の主役は差し込む陽に輝く、春色のアマゴばかりです。


長良川の本筋はさっぱりでしたが、
支流の前谷川では思った以上の釣果でした。

やはり、ちょっと、早すぎましたかね?
小生に今の季節の本流釣りは。

でも、来週末辺りなら・・・


<データ>
3月30日 長良川・前谷川
エサ    :ミミズ
竿     :長良川10m SG ロング
      :前谷川 6m 渓秀                 
仕掛    :針 吉村7号
            長良川
       天井糸 0.7号 4.5m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 3B号
            前谷川
       天井糸 0.7号 0.5m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1~B号
釣果    :アマゴ    5~6寸    9匹
気温    :7~17℃  
天候    :曇り まま強風
表層水温  :10℃
月齢    :19.7

















2024年3月24日日曜日

手作りルアーのプレゼント

 


春は別れの季節でもあります。

3年前に異動した今の職場は、
釣り好きな同年代・おじさんの多い職場でした。

定年まであと一年半の身の上は小生なのです。
きっと、このまま、この職場で迎えるものと思っていたら、
何のことやら、この春にまた、人事異動に引っかかってしまいました。


そんな先日のお昼休みに・・・

「ヒロさん(小生です)、ちょっとイイですか?」
と同じ職場は工場の班長さんからお声がけを。

「どうも、お世話になりました。
 これ、手作りなんですが、記念に頂いてくれませんか?」
と手渡されたのが冒頭の写真は綺麗な化粧箱に納まったルアーなのです。


小生より少しお若い班長さん、
彼も釣りは為されるのですが、釣種は主にバス釣りを。

ただ、ここ最近はお仕事も忙しく、
釣行に出かけるよりもルアー製作にご執心、
丹精込めて作ったルアーを職場各位に使って頂き、
釣果・効果を聞くことが楽しみになっているご様子なのです。

メタリックな表面中仕上がイイ雰囲気・お味を醸し出しています。


この金属製ルアーも出来具合に驚きなのですが、
さらに驚いたのが班長さんがカバンから取り出したルアー・ケースに。



撮影は小生帰宅後の自宅なので、
ご好意で頂いた一個しか映っていませんが、
彼のルアー・ケースには見事なまでに同寸・同色のルアーが幾つも!!

こちらは木製とのことでホントの手作り!

班長にお話を伺うと、
ヒノキ材に型枠でケガキ後に、精密糸ノコで数個を切り出し、
次いで錘を底面に仕込ませ、塗装は下塗り&エアー・ブラシで柄着けと・・・

もう職人技、とても、手が込んでいます。。。

昨今はプラスチックを素材とする家庭用3Dプリンターが安価で、
それを利用したルアーをネットでよく見かけるのですが、
材料は木製で切り出し・面取りと塗装まで手作業、
それで同寸・同色の出来具合は、まんま「工業製品」の領域です。

「凝りだすと、これが、面白くって。
 最近はなかなか釣りに行けてないけれど、
 手作りルアーで魚が釣れると、してやったり!ですね。」


その感覚はよく分かります。
手作りでの「仕掛け」に、手作りでの「ミミズ」??
それでオオモノが掛かった日にゃ・・・楽しいッスよね。


渓流釣りシーズンは始まったばかり。

これから忙しい週末?が秋まで続くのですが、
シーズンが終わったこのOFFには、
腕の良い師匠もお見えな事です、手作りルアー、トライしてみましょうか?




<風景写真は三重県いなべ市の管釣り場から>















2024年3月17日日曜日

シーズン開幕は郡上 阿多岐川にて

 

2月に比べて寒い日が多かった3月でしたが、
暑さ寒さも何とやら、もう間もなくでお彼岸です。

昨年のシーズン終了直後はキンモクセイの季節でした、
シーズン中はほったらかしの家内、
彼女を連れて奥美濃はひるがの高原まで家族サービスに。

やまびこロードを使っての帰路は、
鷲見川、阿多岐川、牛道川、大間見川と長良川支流の巡礼道中でした。

シーズン最初はからっきしダメな小生、
それでも上流部の小渓なら多少の可能性もあるのでは?

しかし我がハスラー号はノーマル・タイヤ、
初めての訪問でもあります、残雪の心配を見越して、
大岩がゴロゴロであったダム上流の阿多岐川へ行ってきました。


<シーズン開幕のあるある①>

暫くの間のご無沙汰は、何事も勘が鈍るものです。

シーズン初日でよくヤラかすのが「忘れ物」ですね。
釣行キットの中に納まっているハズのお道具がない!

・・・いつぞやのシーズンはエサ箱を。
もっと前のシーズンは釣れたお魚を納める友舟を。
もっとも、貧果の小生の初日です、友舟は不要ですね。

今シーズンは斯様な「忘れ物」もなく、
心あらたかに、諸事に感謝の念を持って、この場所に立てました。

・・・なのですが、
この場所に立つまでに、実は一苦労ありまして。


写真で見ると橋上から川面まで、落差はさほど感じられないのですが、
実際は3~4mくらいの高低差、さて、どこから入渓しようか??

橋の袂ののり面から枯れた草木をかき分け、
厄介なのが「太いつる草」なんですね、
足元に絡むこと、絡むこと・・・

開始時の朝の気温は5℃でしたが、
ご無沙汰は冬の間になまった体には堪えます、
汗をかきかき悪戦苦闘、やっとの思いでの入渓でした。

それでも、
川虫取りもそこそこに、
ミミズのエサにて緩く深い流れの底から。

まだサビが残っています、胸ヒレが大きい小アマゴさんが。
珍しくも開始早々、今シーズン初の釣果です(喜)。



<シーズン開幕のあるある②>

大岩が連なる阿多岐川の上流部、
歩きにくいナイロン製の胴長ウエーダーを着こんでの遡行、
ご諸兄ならご理解頂けると思いますが、これがとても大変なのです。

暫くの間のご無沙汰、もう、足が上がらなくって。

川虫取りで前かがみになるのですが、
でっぷり脂の乗ったお腹、そこにウエーダーのベルトが食い込んじゃって。


そんな中、
遡行の為に大岩の峰に足を掛け、
体重の移動を計った際にバランスを崩し・・・

ここから先は例の如く、スロー・モーションの世界でした。
前に転ぶか・後ろに転ぶか、神のみぞ知る!

後ろに転ぶと最悪ですね、
下手をすると後頭部を大岩に強打、取り返しのつかない事態に。

幸いにも今回、神さま・仏さまは我れの味方を。
大岩の峰から靴底は後方にズレて、見事に前方へのスっ転びでした。

この期に及んで、
おバカはそのスロー・モーションの中、
咄嗟に思い浮かんだのが「竿を守らなくちゃ」!?

・・・そのおつりは、右膝の大岩への強打。。。


上は帰宅後の撮影なのですが、汚いおじさんの足にて御免!

九死に一生は、
大岩で大きく転んだあと、
右ひざ以外にダメージは無いか確認、
その岩の峰に腰かけタバコに火を付け、しばし一服。


右膝はじんじんしますが、
幸い大した損傷では無さそうです、
暖かな春の日差しの下、困ったモンですね。

・・・おバカさんは、釣行を続行することに。



<シーズン開幕のあるある③>

ままコンクリの川底区間が存在する阿多岐川です、
こんな川底で小岩が点在するところは川虫が採りやすくて。


開始から結構な時間が経つのですが、
右膝のこともあり、思ったほど駒が進めていません。


もっとも、シーズン初日です。

あまり釣果に拘らず、ケガが無く(!?)、
のんびりと釣りが楽しめられれば。

・・・早くも「言い訳モード」かな。


遠くに堰堤が見えて来ました。



・・・渓流釣りではまま、
見渡すことが出来る景色・風景、
それらをよく観察をして、
それから先を予想・想像する必要があります。


どう見てもこの堰堤、
遠間から見ても堰堤下に滝つぼがないタイプだったのに、
間近までわざわざ近づいて、登れない事にハタと気が付く今日の粗忽具合。

・・・やっぱり、
ここなんですよね、初日で勘が鈍っている所以は。


釣りを終えて川から上がり、
小高いやまびこロードの駐車帯から阿多岐の集落を見渡します。

陽射しは春のそれですが、
若干、風が強くて数値程の暖かさが感じられず。

今回もいろいろとありましたが、
何はともあれ、無事なシーズンの開幕に感謝です。


<データ>
3月16日 阿多岐川 
エサ    :ミミズ、川虫
竿    :5.4m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1号
天井糸    0.6号    0.2m
水中糸    0.3    4.5
釣果   :アマゴ    6寸    1匹
             5寸以下    1匹
気温    :5~17℃  
天候    :晴れ 風あり
表層水温  :10℃
月齢    :5.7
















2024年3月10日日曜日

今一つの出来具合・・・今春の太ミミズ

 

・・・むかし、むかしはその昔、
川釣りが好きなおじさんが居ったとさ。


釣り餌にミミズを飼っていたおじさんは、
とても太くて長~いミミズが出来たものだから、
しめしめ、これは商売になると、村まで売りに行ったとさ。

舌切りスズメのおばあさん、
目の前に出された大きなつづらと小さなつづら、
どちらか一つを選ぶとき、欲に目がくらんで大きなつづらを。

そのつづらの蓋を開けたなら、
あれまあ、中からお化けがわんさか出てきて、さあ大変。


さて、ミミズ飼育のおじさんは、
昨年のミミズの越冬飼育タルは一つだけ(↑)、
でも、おじさんも欲に目がくらみ、今年は2つも用意したとさ。


長くて寒い冬が終わり、
いよいよ待ち焦がれた春が来て、
はてさて、タルの蓋を開けてみたならば・・・



懐かしい「日本むかし話」調はここまでとしまして、
昨年は11月から越冬を頂いた釣り餌のミミズさん達です。

仕掛けも作り、釣り券も用意した川釣り好きおじさん、
そろそろミミズさん達にも起きて頂こうと、
昨秋に埋めた2つの越冬タルの内、ひとつを開けてみることにしました。


今年はタル底と表面にもみ殻を入れ、飼育土をサンドイッチ。
水はけ、保温を期待しての処置です。

これを、ごそっと、逆さまにして、大きな洗面器に広げて。

もみ殻はしっとり、程よい保水は出来ていたような。

この土の塊を割って、バケツに移してみると・・・

・・・う~ん。

ミミズさんはご健在なのですが、
太さは良いでしょう、しかし、胆となる長さと色合いが。

それにミミズの匹数、
土に含まれる「人口密度」も、
昨年と比較すると何となく少ないような気が。

これが昨年の越冬後の状態なのです。

もう、色も茶色く、長さ・太さも文句なし、がわんさか!

はてさて、今年は何が宜しくなかったのか?
思い当たる「変化点」としては・・・

昨年は箱庭の土をふるいにかけ、
小石や小虫の異物を除き、
そこに古米や米糠を混ぜ込みました。

・・・ある意味で安価、ええコロ加減。
 
今年はミミズ飼育土を肥料として売りたく(ここも、欲に目がくらみ)、
カブトムシ飼育土に米糠を混ぜての「土づくり」でした。

結果、写真を見ての通り、
昨年の土は少し粘土質で保水性も高かった。
今年はサラサラなカブト飼育土、
もみ殻の効果が利き過ぎ?あまりにも低保水だった・・・

ここかな~、失敗の原因は!?


先週末は郡上の釣具屋さんまで「売り込み」に訪れた手前、
またヤフオクでの商いも、残念ながらこの状態では、
「尾張米糠酸素太ミミズ」の名が通りません。


・・・弊社、SW工房は、
品質管理システム「ISO9001」より若干ユルい、
「USO800」の認定を、ありがたくも頂いています!?(ウソ、ウソ)

どこかの軽自動車メーカーの二の舞は避けなくては。

お客様各位には申し訳ありませんが、
3月から再開予定でありました太ミミズの販売、
恐縮ながら、品質不具合による「自主的な出荷停止」とさせて頂きます。


はてさて、この品質問題、
恒久的に挽回・防ぐ手立てはあるのか!?

お任せください!
我がSW工房、伊達に数年に及ぶ飼育経験を経てはいません。

我に秘策あり・・・
近々での太ミミズの再販を目指す所存なのであります。

・・・ほんとかいな??




<渓流風景は早春快晴の郡上 気良川より>