Additional pages

Additional pages

2024年7月28日日曜日

暑さ厳しい飛騨荘川渓流釣行



歴史にIfはない、とはよく言われますが、
このフレーズ、
「歴史」と「人生」を入れ替えても、成り立つのではないでしょうか?

あの時、こうしていれば・・・
こっちを選んじゃったけど、あっちにしていたら・・・

そうです、一発勝負が人生なのです!


高々と振り被った第一球なのですが、
今週のお話、
まったく、そんな大層なものでは無くて。


<久しぶりはAさんとの釣行>

5月の下旬に遅めの今期デビュ~を果たした前職場のAさん、
その馬瀬川での釣行は残念なものでした。

60歳を機に2年前に初めて渓流釣りにトライしたAさん。

夏の夜空を彩る打ち上げ花火の如く、
当初はビギナーズ・ラックの四尺玉だったのですが、
季節に年月、そしてご経験が重なるにつれ、
ナゼかその華々しさは成りを潜めてしまう状況なのです。

「いや~、ごめんなさいね。
 今月は仕事がとても忙しくって・・・
 でも、7月最後の土曜日は是非、ご指導をお願いできますか?」

当初は6月に予定していた今季2回目の釣行も、
間が悪いことに暑さ厳しいこの時期に。

まあしかし・・・
四尺もあるお魚を釣る訳でもなく、
サイズにしたら尺にもいらない7~8寸狙い。

出来る水先案内人(=小生)が一緒です、
なんとかなるでしょう、きっと!

・・・行く前は、こんな気軽な面持ちなのでした。


<第一の選択~庄川か、馬瀬川か>

まず最初の選択は釣行の行先です。

車中泊が可能なら今の季節、
奥飛騨や木曽路で間違いないのですが、
残念ながら諸事理由でそれが出来ないAさんです。

しかも、極楽とんぼの小生と違い、前日はしっかりと残業を為されて。
となると、いくら早起きしても、行先は南飛騨が限界です。

やはり、馬瀬川上流か?庄川か?

ここに加わる情報として、
ここ最近の小生の<データ>から、
なまくら生成AIがはじき出した回答は「庄川」でした。


いつもの小生車中泊の定宿は荘川 治郎兵衛のイチイ。

昨晩の到着時は小雨でしたが、
今朝は少し路面が濡れている程度、
湿っぽくも清々しい朝の飛騨の風景です。

・・・しかし、今日は暑くなるだろうな。

6:00の待ち合わせに、
いつものようにヤル気は満々で5:45に到着はAさんです。

着替えに世間話の後は、
車中泊キットで狭い小生のハスラー、
それに二人で乗り込み釣行の目的地まで向かいます。


<第二の選択~支流か、本流か>

ここ一か月の<データ>では一色川がベターでしたが、
暑くなるであろう本日、そこは恐らくご同輩で満員御礼かと。

しかし、本流もアユ師さんで激コミでしょう。
でも、多分それは8:00以降の出来事では?

連日のアユ師さんのご訪問にて、
本筋にはそこそこサイズの「残りマス」がきっと。

朝一番の勝負に期待して、庄川上流はマトバ橋まで登ります。


少し川を下ったポイントで、早速にも竿を出すAさんです。
小生は今少し下流側の落込み&淀みにて釣り開始。

今週末も朝は川霧がお出迎え、なのですが、
昨晩で小雨が降った割には何となく、
ウエットのウエーダーから伝わる水温は、ぬる目?

その為でしょうか、
落ち込み後の流れからは、まったく、アタリなし・・・

暫く粘った後、上流のAさんのポイントまで戻ります。

そのAさん、
何やら川岸でしゃがみ込み、ビクにお魚を入れているご様子!

・・・いや~、人生にIfは無いけれど、
今日これまでの選択、その甲斐があったか(嬉)!?

「釣れたんだけど・・・
 なんか、とても小さくてね。
 とりあえずのキ~プですよ。」

ビクの中のお魚を拝見するのですが、
5寸以下はリリースのルール、
それが、とても、ビミョ~なサイズ。。。

「ざわざわっ、とした流れから出たね。
 釣れても小さいのばかりだよ、きっと。
 それと、緩いところからはアタリは無いね。」

・・・出来る水先案内人、
彼はAさんから、逆に教えを頂くのであります。


<第三の選択~このまま暑い本筋か、涼しい木陰下か>


その後、二人でマトバ橋近くまで釣り上がるも、
Aさんの言われる通り、
いわゆる「瀬釣り」なのですが、掛かるは新子・小ヤマメさんばかり。


時刻は間もなく9:00となりますが、
本日はアユ師さんのお姿も無く、
ただただ、日なたで石河原のこの近辺、暑いばかりで・・・

「もう直ぐそこはマトバ橋か。
 ここからは自分も初めてのポイントだし・・・
 う~ん、
 このまま進むか?それとも、大きく河岸をかえるか?
 しかし、河岸を変えても、暑い今日は難しいぞ・・・」

・・・水先案内人の独り言、
釣りは、いえ、人生は、選択と決断のレンゾクです。


背の高い護岸で囲まれた庄川は見通しが利かず、
先行して奥は上流のマトバ橋方面を覗くと、
橋から奥は頭上が木々に覆われています。

「よし、狙うは塩焼きサイズの6~7寸!
 このまま木陰下に逃げ込み、
 チョウチン釣りならそのサイズ、何とかなるのでは?」


・・・思案の末の水先案内人、
彼は笑顔でAさんに、その結果を伝えるのであります。

「日が当たると暑いから、橋の奥の木陰で釣りますか。
 チョウチン釣りは何個か仕掛けの用意がありますよ。」


<第四の選択~川を戻るか、高巻きするか>

橋から奥は渓相がガラリと変わりました。

両側を岩壁で挟まれ薄暗い流れ、木陰が続き幸い暑さは凌げます。
0.7号糸は2.5mのチョウチン仕掛け、
それを幾つかAさんに手渡します。

それでも、流石にこの狭い川幅です、
釣り人二人では窮屈なポイントは、
小生が先行させて頂くのですが、
6~7寸も夢のまた夢、残念ながら、アタリは遠くて。

「いや~、ここは狭くてムリすると危ないね。
 護岸を登って”高巻き”をしますか。」
とAさん。

急流に下半身を浸さないと通れそうにないポイント、
そこを高巻きでヤリ過ごし、奥へ、奥へと進みます。

「地図上では間もなく、”魚帰りの滝”に出るハズ。
 その上の橋は国道から退渓するか・・・」

・・・出来る水先案内人、
自身も初のポイントでは、先を見越して行動します。

ところうが・・・

大きな滝です、落差4mはあるでしょう、更にその奥にも滝が。

でもあの滝、庄川の名勝「魚帰りの滝」では無くて、
ここから先は「とうせんぼ」、とても登れそうにありません。

しくりました・・・
退渓にはマトバ橋まで引き返す必要が。

「そっか~、参ったね。
 でも”高巻き”の時に気付いたけれど、
 この岩肌の尾根まで、そんなに距離は無かったよ。
 多分だけど、あの尾根を越えれば川からは出られるよ。」

・・・若かりしは学生の頃、山岳部に所属されていたAさんです。

渓流釣りは未経験とのことでしたが、
沢登り&登山は経験豊富とのことで、
ここはAさんのご提案へ沿うことに。

言われる通り、
滑りやすい土斜面ですが、熊笹を掴んで3mほど登れば、
程なくのヤブ漕ぎで「魚帰りの滝」の駐車場に出られました。


先生ツラして指導していた水先案内人なのですが、
齢60越えの初心者は流石に観察眼や人生経験が豊富、
思えば今回、小生が教えて頂いたこと、それが幾つかもあります。

残念ながら結果・釣果が伴わないのは、
それは恐らく「運・不運」だけの問題なのでは?


・・・書を捨て、川に出なさい。
そうすれば、川が自然に、あなたに釣り方を教えてくれます。

渓流釣りの教科書に、そんな一節がありました。


忙しくて釣行回数は少ないAさんですが、
既に渓流釣りのコツ、それは掴まれたのかも知れませんね。



小ヤマメをリリースしてマトバ橋を後にする我々なのでした。


<データ>
7月27日 庄川
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 天平                 
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :ヤマメ  5寸    1匹
       小ヤマメ   数匹   
       ※しかし、Aさんのこと、とやかく言えないね。   
気温    :20~28℃  
天候    :曇りまま晴れ
表層水温  :20℃ きびし~~
月齢    :21.2















8 件のコメント:

  1. こんにちは!
    庄川釣行、お疲れ様でした。
    この時期は一里一匹と言われるほど、厳しいです。
    遠征出来れば、釣れる河川もあるでしょうが、日帰りとなると難しいかもですね。
    ただ、小坂川は定期的に渓魚を放流しているので期待が出来るかもしれません。
    今後の参考になれば。

    返信削除
  2. アサシンさん、こんにちは。朝一番の雰囲気は、今日はイケるんじゃないの?でしたが、川の水に漬かった瞬間、あれ?まずいな・・・でした。案の定、その後の展開は毎度の如くでグダグダ。それでもマトバ橋から上流は木陰で過ごしやすかったのですが、アタリはAさんを含めてサッパリでした。一里一匹、まったくそのとおりですね。小坂川の情報、ありがとうございます。車中泊の可否で行動範囲が大きく違ってきます。
    ご教授を頂きました車中泊のイロハ、改めてお礼を申し上げます。

    返信削除
  3. こんばんは!

    荘川渓流釣行
    お疲れ様でした

    表層水温20℃ですか…
    かなり厳しいコンディション
    でしたね
    一雨欲しい所です

    とは言えこれも渓流釣りでは
    ままある状況の1つです
    Aさんの渓流経験値がアップしたと
    前向きにいきましょう

    白いワゴンの男

    返信削除
    返信
    1. 白いワゴンの男さん、こんばんは。前の日の夜に小雨が降って、週半ばにもまとまった降雨もあり、もう少し水温が低く水量があるものと思っていたのですが、やっぱり夏の渓流釣りですね。Aさんもですが、自分自身にも経験となりました。
      さて、厳しいこの季節、次週はどこへ出かけようか、また決断の週が明けます(笑)。

      削除
  4. おはようございます
    庄川釣行お疲れ様でした!
    奥でも暑いには、暑いですよね🥵
    渇水の渓は、また厳しいでしょう
    おまけにチビヤマメが邪魔しますし
    それでもマイナスイオンたっぷり浴びて
    気分爽快な事でしょう♪
    また癒されに行って来てください☺️

    もっさん

    返信削除
  5. もっさんさん、こんばんは。「魚日照り 釣るに釣れない 夏の渓」(整いました!)とは正にこのことで、打つ手なしの庄川釣行でした。多分、ここ2~3週は皆さまの期待を大きく裏切る釣果でしょう。。。
    それでも、バカは炎天下の川をさかのぼるのであります(笑)。
    今週末もいかなる結果か、ご照覧あれ!

    返信削除
  6. こんばんわ.
    毎日暑いですね.
    今回は庄川本流の一色川より上流部分に釣行されたのですね.
    この辺りは行った事ないのです.
    本流は難しそうですね.
    温暖化で土用隠れ(字が間違ってるかもです)時期が早いような気がします.
    連休はどこに行かれるのですか?
    釣り人は多くて,魚は雲隠れでいい所ないですかね?

    返信削除
  7. patchitupさん、こんばんは。本当ですね、毎日暑い日が続きます。今回の釣行も暑かったのですが、お魚は居るには居るンですよね。遡行時に足元を黒い影がサっと走ったり、淀みではライズも見られました。きっと暑くて、お魚も食欲が湧かないのでしょうね。
    土用隠れとは、昔の人も上手い言い回しをされたと感服する次第です(笑)。

    返信削除