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2024年9月29日日曜日

秋色アマゴ~木曽 西野川・末川&飛騨 秋神川釣行

 

黒い面構えの鼻曲がりは雄の大アマゴ。
叶うなら、40cm近いサイズで・・・


そんな夢を追いかけながら、
麻雀で言うところの今週末がワンチャン!?

シーズン最後の渓流釣行は霊峰 御嶽山を挟んで東と西へ、
ここぞとばかりにバッチリ溜まった有給休暇、それを頂いて行って参りました。


<西野川は柳又の外れ>

開田高原はいつもの車中泊サイト、
星明かりを邪魔する光源のない山中です、宵の口の到着時は満天の星空でした。

気温は18℃と涼しくも、
ここに限らず今週に入ってから、ようやく秋らしい気候に。

とても良く眠る事の出来た一夜、翌早朝は既にお空はどんよりの曇り空です。

前方に停まるワンボックスも車中泊さん、
椅子とテーブルが夜間も車外に置かれ、
気ままな旅を満喫されています。

さあ、当方も身支度を整えて、
いざ、西野川に向けて出立です。

柳又の展望台から望む早朝の御嶽山と眼下の西野川。

今シーズンは2回目の眺望なのですが、
残念ながら今回も御嶽山の頂上は雲の中です。

晴れ渡った素敵な山の景色はお預けではありますが、
その一方で渓流釣り師にしてみると、
暑苦しいウエーダーを着込んでの釣行には、
どんより曇ったお天気は暑さが凌げて助かります。


展望台の坂を下って直ぐは西野川の柳又の集落。

先の眺望写真に写る大堰堤、その上から落下する西野川の流れ。

本日の流れは平水よりやや多い増水かと・・・期待が持てます!

ところうが、
堰堤から上流の瀬、
そこからの反応は意外にもナシ。

雰囲気的には良さげ、なのですがね。

一旦は退渓して、再度、西野川に掛かる二本の橋、
旧道の橋の奥から入渓して続行です。

瀬がダメなら、淵は如何か?

緩い流れは日陰の淵、目印を3m程度と長めにセットし底浚いします。

気温は15℃と少し寒いくらいのハズですが、
黒顔は鼻曲がりへの執着心か?
橋を登ったり降りたいの入退渓か?
額にはうっすらと汗をかいての釣行なのです。

して、この薄暗い淵での底浚い、効果がありました。
大きくは無いですが、間違いなくはマス類の引き具合。

たも網に納まったお魚は・・・何じゃ??

容姿・形状はアマゴなのですが、その模様、
特徴の朱点はなくて、やたら細いパーマークや黒点の多い魚体です。

この辺りの西野川はアマゴとイワナの混生域から、
恐らくこれが「カワサバ」かと・・・

一代交雑種とのことで繁殖行動には無関係なのでしょうが、
シーズン最後の渓流釣行はそのお約束です、
そっと針を外してリリースします。


このカワサバ君のお出ましから、
本日のポイントは深場は淵が宜しいのでは?

この考察・・・ビンゴでした。

薄っすらと全体に赤み掛かった8寸アマゴ、見事に秋色です。

その後は橋下の淵から西野川を奥へと。



進むにつれ、秋を感じさせる木曽 西野川。


<末川は渡合の外れ>

午前中の西野川はカワサバ君と秋色アマゴの釣果でした。

どんよりと雲の広がるお空は暑さ知らず、
疲れが溜まらない本日は午後、その近くの末川へ転戦します。

7月にも訪れたここ、その時は良い釣果でした。

ただ、車中泊サイトの横にあるお蕎麦屋さんでの昼食中、
お天気は雲の間から陽が差し始め、少し暑くなってきました。

・・・本当に本日は瀬はペケなのだろうか?
夏では好釣果も、秋には変化があるのだろうか?
その立証・検証から選んだこのポイント・・・


いえ、
斯様に崇高な使命が小生にある訳でも無く、
ただ単に、
日なたの暑いポイントを避けたかっただけ!?

黒顔は鼻曲がりへの執着心があるも、
初老のおじさんは極力で、疲労を控えたいだけなのです。。。

その末川、まずは一匹目の釣果。

イワナさんは未だ夏模様ですね。

続きます、二匹目もこれまた、イワナさんのご釣果が。

西野川では出なかったイワナさんも、
ほんの数kmしか離れない末川は、本日、イワナさんばかり。

・・・と、思いきや。

対岸の木陰は樹木下、早深瀬から走られました。
仕掛けを枝に引っ掛けないかと、もうヒヤヒヤな展開から。

・・・秋ですね。

サイズは40cmに優に及ばず、
これも8寸程度ではありますが、黒顔に鼻まがり・・・
と、させて下さい(涙)。


<御嶽山の西側へ>

秋分も過ぎて日暮れが早くなりました。

15:00まで木曽 末川で竿を出し、
今宵の宿泊先は飛騨 秋神川近くの民宿、そこに向けて出立の時が。

R361は長峰峠を目指してハスラーは坂を登ります。
途中、朝に立ち寄った柳又の展望台から、迫る夕刻の御嶽山と西野川を。

相変わらず御嶽山は雲の中。
それでも、雲の向こうのお日様から、後光が差しているような?

・・・きっと明日は良いことが!


小一時間で飛騨 秋神川に到着です。


数年前の大雨で大破した秋神川のランドマーク、
大堰堤なのですが、今はすっかりと見違えるように。

本日、木曽の河川もそうでしたが、
ここ飛騨 秋神川も平水より上は増水気味。

・・・先ほど見た御嶽山の後光、
その効果なのでしょう、これは期待が持てます。


毎年でお世話になっています、西洞川沿いの民宿さんへ。

看板犬の「ひろすけ」ものんびり、
車から荷下ろしする小生を眺めながら元気そうです。

早速にもお風呂を済ませ、
ひとり早めの夕食を頂いていると、
本日は同宿のお客さんが食堂に来られました。

・・・女将のお話では本日は満室、
お客様全員が小生含めて釣り客さんと。

「あの~、ひょっとして、ブログを書かれていませんか?」

正直なところ・・・
このご質問、小生はいつも、ドキっとするのです。


・・・いえ。

品行方正かつ知的好奇心を揺さぶる格式高いブログなら、
胸を張って「ハイ、そうです」なのですが、
見ての通りの貧果続きはお下劣が先行、
それはまるで初老おやじのゲップのような内容です。

恥かしながら小声での「ハイ、そうです」でした・・・

お声がけを頂いたのは三人グループのワタルさんと言う方からでした。
弊ブログをお読み頂き「つば九郎」の記事が面白かったと。

ご感想をありがとうございます。

同じ渓流釣りが趣味同志、結果、お話が弾みます。

そのワタルさんのお連れの方から、
つい最近の釣果でもあるお魚をスマホ越しに拝見しました。

・・・そのアマゴ、
横の巻き尺は40cmを越える「黒顔の鼻曲がり」!

これです!
この季節、小生が追っているお魚は!

もう30年近くもこの民宿に通われているワタルさん、
そのお連れの方なら、もう相当のご経験が・・・

小生ではまだまだ駆け出し、こりゃ、比較になりませんね。
しかし、いつかは・・・夢が膨らみます。

昼間の釣行の疲れと、夕食でお腹が一杯に。

部屋に戻り布団で横になっていたら、
宿泊客が奏でるギターの音色でしょうか、
ぼんやり・ゆったり・まったり・・・そのまま寝落ちしてしまいました。



<秋が深まる秋神川>

翌早朝は5時近く、未だに外は暗いです。

でも、釣り人は朝が早いのです。
ワタルさんご一行もその時間、出陣準備が整わられて。

「今日はどちらまで?」
の小生からの問い掛けに、

「秋神温泉の上流でイワナ狙いです。」
はワタルさんのお答えでした。

「それでは、自分は温泉の下流で。」
「そこならアマゴが狙えますよ。」

「お気を付けて!」はお互い最後の合言葉です。


昨日に続いて今朝もどんより曇り空、
冷え込みは同じくらいなのですが、
既に霧なのか小雨なのか、
メガネに細かな水滴が付きます。

朝一番に入ったポイント、そこは昨年最後の退渓点でした。
本日、そこでの釣果は小アマゴさんが2匹ほど。

ここから温泉まで釣り上がる予定なのでしたが、
上流に至るがために渡河が必要も、増水で出来そうにありません。

まあ、大体にもって、ナゼ昨年、ここで退渓したのか?
あの時も理由は、渡河が出来そうになく、なのでしたが。

・・・イケませんね。
昨日の夕食のおかずが何だったのか、日頃でとんと思い出せない小生です。

家内からは、
「もう、ほんと!作り甲斐が無いわ!」
と愚痴をこぼされます。

そんな御仁が昨年の状況を、事細かく覚えているハズもなく。


二番目の入渓ポイントはキャンプ場の河原にて。

シーズン最後の週末と満室であった民宿です。

きっとこのポイントは既に先客が、と思っていたのですが、
キャンプ客を含め意外に誰も居なくて。

「キャンプ場の横だから、きっと釣り荒れてるだろうな。」

・・・イケませんね。
後期中年者・初老おやじは何事も、ため息、控えめ・悲観的憶測がクセなのです。


そんな悪い癖、それを吹き飛ばすかの如く!

見ようによっては、これも「黒顔&鼻曲がり」??
サイズは残念、僅かに尺に及ばずも(笑)。

昨日の木曽のアマゴも見事な秋色でしたが、
こちら飛騨のアマゴは体色がマダラになっています。

その後に釣れた5寸モノ、それと並べて比べると・・・

同じ種類のお魚とは見えませんね。


増水で渡河が出来かねる本日、
再度の移動は本日、すなわち、今シーズン最後のポイントへ。

何年か前も、この場所がシーズン竿納の場所でした。

岸から樹木がせり出して、とても釣り辛いポイントです。
でも案外、こういう場所は「竿抜け」だったりして・・・

珍しくも小生の読みが冴えてか?
昨日のありがたい御嶽山は夕日の後光効果か?
はたまた、冷めやらぬ「黒顔は鼻曲がり」への執着心か?

いずれ・・・
ビンゴなのです、秋色アマゴが。




もちろん、イワナさんも・・・


釣りを終えた後期中年者は初老おやじ、
彼はガマンしていたトイレの為、秋神温泉の公衆に向かいます。

その途中、対向車は白いジムニー、偶然にもワタルさんご一行です。
お互いに車で狭い県道を塞いで、車内からの立ち話し??

「どうです、釣れましたか?」
これもお互いは釣り師の合言葉ですね。

「はい、8寸モノが何匹か・・・」


・・・思えば今シーズン、
思い通りの釣行、それは僅かに数えるばかり、
そのほとんどが、流れ・流され、ここに至れり、の結果かと。

来シーズンは今少し、
思い描いた通りの釣行、それが展開できたなら。
後期中年者は初老おやじ、それが彼の成長でもあり、夢でもあります。

ご諸兄各位、今シーズンもお疲れ様でした。



<データ>
●9月27日 西野川・末川 
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 B~2B号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ   8寸 2匹
                                    6寸    1匹
      イワナ    8寸    1匹
                                 7寸    1匹
                 カワサバ     6寸  1匹
気温   :16~24℃ 
天候   :曇り後晴れ 
表層水温 :18℃
月齢   :24

●9月28日 秋神川
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ   9寸 1匹
                                8寸    2匹
                                7寸    1匹
                                5寸    1匹
                          小アマゴ    4匹
     イワナ    9寸    1
気温   :15~18℃ 
天候   :曇りまま小雨 
表層水温 :17℃
月齢   :25
















2024年9月22日日曜日

彼岸の入り~長良川上流渓流釣行

 

<クマさんにはご用心>

厳しい暑さが未だに残る彼岸の入り。

奥飛騨の渓流釣りシーズンは既に幕を下ろし、
郡上や南飛騨のシーズンも残すところあと2週間余りです。


その残り少ない釣行機会、今週末はどこに向かおうか?

当初は石徹白川を思っていたのですが、
この地方ではテレビでもニュースになりました、
クマさんが出没して釣り人がケガを為されたとのこと。

その石徹白川のポイントが、
キャンプ場は「ロックフィールドいとしろ」の近くと・・・

そこは小生の行きつけの場所でもあり、
お怪我をされた方には謹んでお見舞いを申し上げます。


暑さの残る9月中旬ですが、季節はやっぱり秋です。

春は桜の季節によく訪れる、この長良川は高鷲のポイントも、
どんよりと曇った空の下、
色彩の主役は少しずつ、青緑から黄赤へと移って来ています。


<熱中症にはご用心>

前夜の車中泊は道の駅 あゆパーク にて。

夜空には十五夜から三日が経過した大きなお月様が。

とてもきれいな月夜なのでしたが、
日が暮れてもアスファルトには暑さが残り、
窓を開けても吹く夜風も無く、
車内温度はいつまでも28℃と、とても寝苦しい車中泊でした。

翌早朝、既にお空は曇り空。

寝汗をたっぷりとかいて寝不足気味、
得も知れないオジサン臭は我がハスラー号車内!?
少々の脱水気味は朝から軽い頭痛での釣行開始なのでした。


<スズメバチにもご用心>

先週末の流れが太かった小坂川とは違い、
今週末の長良川、どちらかと言えば減水は渇水気味です。

開始早々の大淵は本命のアマゴからの手応えは無く、
残念ながら、アブラハヤやウグイはお外道様、彼らのご挨拶のみ。

本日、二つ目の大場所はこの堰堤です。

いつもなら落下後の白波が長く尾を引くのですが・・・

そんな短い白波が静まった近辺から、
アタリに返すアワせの直後、大きく力強い引きが。

恐らく手応えからお外道様でしょうが、
本流竿が大きく湾曲して、とても重量感があります。

淀みの底を走り回るお魚も、
力が尽きてきたのでしょう、ようやくにも浮いてきました。

たも網を半分ほど水面に浸して、引き寄せるお魚の入網をスタンバイします。


40cm近いお外道様は大ウグイさん、
本日、これ以外は小物ばかりの釣果の中、とても楽しませて頂けました。

この大ウグイさんからの針外し、竿は河原に置いての作業でした。

撮影を終えてお魚をリリースした後、
さて、再度で針にエサを付けようと竿に目を向けると・・・

マズいっす。

大きなスズメバチが一匹、
釣り糸に結わえた毛糸の目印、
それに興味を持ってなのか、目印を抱え込んでいます。

奴との距離は約2mくらい、
竿をそっと持ち上げると目印も宙に浮き、
スズメバチも羽音を立て目印を追うように飛び立ちます。

いつまでも毛糸の目印にストーカーなスズメバチ、
それが今度はこちらに向かってきます。

ブ~ンと気味の悪い大きな羽音で耳横を通過するスズメバチ。

小生も気が気では無いのですが、
ムリに追い払うのは返って危険と平静を装い、
素知らぬ素振りで竿とリュックを手に、その場を速足で離れます。

そそくさと堰堤は上段の淵まで逃げ至りますが、
あろうことか、
担いだ竿はエサを針に付ける最中、
またぞろ、斜め上方2mの位置、毛糸の目印には奴が!(恐)

・・・もう、こんな時は、昔懐かしい、一休さんです。

♬ 気にしない~、気にしない~、気にしない~ ♬
もちろん、小心者は小生、メチャ、気になりますが・・・

何も無かったかの如く、
竿を手に持ち上げ振り回して、
淵の流れに仕掛けを振り込みます。

その間、奴はどこに居るのやら?

少なくとも、
振り込んだ先の川面の目印、
そこには流石に奴の姿は見られません・・・

でも、こんな時に限って、アタリなのです。

でもって、その釣果はチビ・アマゴ(涙・笑)。

針外しの作業中、何の気なしに目印を見ると・・・
居ます!奴が!目印に!(恐)

こんな悲喜劇を数回も繰り返し・・・
それでも、奴は居ます!(涙・恐)

・・・イケません。

朝からの脱水症状に軽い頭痛、
果ては、ハチのストレスから胃が痛くなりまして。

一旦、ここは、退渓です。。。


その後は大きく移動して、
駐車場に近い、白山神社の前で竿を出したのですが。


揚がるはここも、小アマゴさん&お外道さん、ばかりナリ(悲)。


陣笠を被られたアユ師さんがお一人、
蒸し暑い最中ですが、がんばって居られます。

釣りの手を休め、しばし、お手並みを拝見・・・

良いサイズのアユ、それは未だ釣れる様ですね。


<でも、暦の上では秋なんです>

ポツポツと雨が落ちてきました。
残念ですが、本降りになる前に竿を納めることに。

暑い暑い彼岸の入りなのですが、暦だけは休まずに進んでいます。

いろいろと今週末もありましたが、
何はともあれ、難なく川から上がれました。

白山神社に無事を一礼、そこではお祭りの準備中でした。



<データ> 
●9月21日 長良川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 2B、3B
釣果    :小アマゴ    ツ抜け
                       ウグイ・お外道    数匹
気温    :23~27℃  
天候    :曇り まま晴れ
表層水温  :22℃
月齢    :18