2024年10月13日日曜日

秋は贖罪の季節です~上高地散策



毎年のことながら、渓流釣りシーズン中は「ほったらかし」な家内でした。 

でも、それはそれで、イン・ドア派なウチの家内です。

ウインドウ・ショッピングならぬ「買わない」ネット・ショッピングや、
You Tubeでネコ動画(散歩する武将ネコ?がお気に入り)を観たり、
彼女なりに楽しんで、亭主元気で留守がいい、のご様子でした。

そんな家内も久しぶり、秋の上高地へ行きたい、のご要望が。

・・・それはそれでも、
若干の後ろめたさを感じる心優しい小生?です、
三連休でメチャ混みは覚悟の上!早朝から行って参りました。


<二人とも、最近は・・・>

つい先ほどは松の木峠PAで休憩をしたのですが、
今週もご多分に漏れず、弊ブログはお下劣路線です、
初老夫婦は二人揃って朴木平の手前で「キジ打ち気分」に。

既にこの近辺はR158も山岳路、コンビニはありそうにもなく。
それでも幸運なことにガソリン・スタンドが見えて来ました。

きっとお高目な値段でしょうが、
背に腹は替えられず、給油がてら用を足すことに。

家内の用足しの間、小生へスタンドのおやじさんからお声掛けが。

「よかったら、この辺の観光案内図でも・・・」

「いえ、これから上高地に向かうので・・・
 あ、でも、
 そこの小八賀川の渓流釣り案内って、ありますか?」

・・・以前から新規開拓を思う丹生川近辺なのですが、
漁協資料のネット入手が叶わず困っていました。
もう、ダメ元でのお尋ねだったのですが・・・

「ああ、ありますよ。これですか?」

尋ねてみるモンですね、これが欲しかったのです。

リッター186円のガソリン代でしたが、
急を要する二人揃っての用足しに渓流釣り情報の入手、
まあ、こんなモンでしょうか?


<あかんだな駐車場は満車!?>

旅にはアクシデントが付き物の、
スタンドでの用足しは、まあまあの及第点でした。

次なるアクシデントは・・・

平湯温泉は上高地行きバスへの乗り換え、
自家用車を駐車場に停める必要があるのです。

その駐車場は「あかんだな駐車場」、とても広大な駐車場ですが、
なんと、そこが、あろうことか満車!?

駐車場ゲート入口でバス会社の方がご対応です。

「すみませんね・・・
 今朝は朝4:00からこんな感じなンですよ。
 お盆の記録を塗り替えて、今年最高の人出でして・・・」

やっぱり三連休です、
混み合う予想はしていましたが、
まさか、これほどの込み具合だったとは。

代わりの駐車場として、平湯大滝の駐車場を案内頂きました。

でも、そこ・・・

無料なことはイイのですが、
平湯温泉のバス・ターミナルまで結構な距離が。

幸いにも、まだ平湯大滝の駐車場には空きがあり、
致し方なくもトボトボと、バス・ターミナルまで歩くことに。

平湯への到着は10:00前でしたが、
この一件でバスへの乗車は11:00へと・・・

しかしまあ、
本日は上高地へ散策に来たのです、
風光明媚な平湯温泉近辺、その秋の風景も一緒に味わった、と思えば。

・・・ここまでのアクシデント勝敗、
それは一分け・一敗でしょうか?


<お約束のケーキ・セット>

円安の影響なのでしょう、
乗り込んだ満席のシャトル・バス、その乗客は約半分が外人さんです。


運悪く乗客の区切りが我が夫婦で、結果、小生と家内は別々の座席へと。
それを見越してなのか家内から、乗車前に小生へ一言のご指示が。

「帝国ホテルで降りるからね!」

・・・毎度の如く、困ったことに、
家内の頭の中は「上高地=帝国ホテルのケーキ・セット」なのです。

安房トンネルを抜けたバスは、
中の湯から再び県道の釜トンネルに入ります。
それを抜けしばらく走ると、そこは大正池、多くの乗客はここで降ります。

散策ルート的には・・・
この大正池から河童橋まで釣り上がる、いえ、さかのぼるのが定石も、
今回は朝からのアクシデント続きで到着時刻も遅く、
「ケーキ・セット命」は家内のお下知です、帝国ホテルで下車します。


おいしいケーキとコーヒーを堪能した家内、そのお顔はご満悦の様子、
さあこれで、本日は家内への接待任務!?その半分は完了かと。


<大正池に向けて>

時刻は正午の少し前、これから「定石の逆」は大正池に向かいます。

お天気は概ね予報通り、雲はありますが青空も広がっています。

異常気象は大雨が多かった今年の夏です、
梓川沿いの散策路は一部が流されたようで通行止め、
林間コースを今回はさか下ります。

少し頂上に雲が掛かっていますが、秋の穂高連峰が綺麗です。

厳しい暑さであった今年の夏、
その間ほとんど運動をしてこなかった家内です。

心地いい秋の上高地散策なのですが、
彼女の息遣いはハーヒー・ハーヒーと、既に顎が出てしまっています。

・・・ムリせず、ゆっくり目の散策で。

対向からは定石に沿ったハイカー達とすれ違います。
その方々も半数以上は外人さんで、
風景や雰囲気から、ここはスイスかカナダなのでは?と思えるくらい。


都合一時間くらいの散策で着きました、久しぶりの大正池です。

・・・移り変わる自然の姿。

以前はもっと枯れた立木が多かったのですが、
今はほんの数えるくらいの本数です。

そんな静寂の中、
突如として大正池の対岸から大きな「叫び声」が!

何事かと目を凝らすと、湖面には3つの赤い何かが浮いています。
それが少しずつ移動して、その一つはこちら岸に。

もう一度、大正池の対岸をよく見てみると・・・
黒く蠢く大き目な生命体、あれはクマさんです。

で、湖面を移動する赤い物体は・・・何と、おサルさんです。

察するに・・・
クマに出くわしたおサルの集団、
それが大正池に泳いで逃げ出した様子です。

あれよ、あれよと言う間に、
一匹のおサルさんは大正池を泳ぎ切り、
上陸したかと思えば一目散、観光客を横目に背後の林に逃げ込みます。

・・・厳しい自然界、
人間社会もそうですが、生きるって、大変ですね。


<逆ルート、良かったのか・悪かったのか?>

その後は大正池の袂にあるホテル、そこで昼食を取ります。

・・・定石としては大正池が散策の出発点、
そしてお昼前後は皆さまは河童橋へ到着され、
結果、河童橋周辺の飲食店は激コミ・・・

毎度の策士はその裏を計っての逆ルートでした。

案の定、
大正池での昼食は若干の待ち時間で済みましたが、
到着時間の遅かった今回、
これから河童橋に向かえば、その到着時刻は既に帰りのバスの時間。

小生的には「上高地の真骨頂」と見る、
河童橋から明神池への梓川右岸の散策、それは残念、お預けです。


今回、あかんだな駐車場で時間を消費、すなわち、満員御礼が敗因ですね。


<河童橋に向けて>

遅めの昼食後は今来た道を戻る様相、
田代橋を経由して河童橋まで散策します。

・・・梓川沿いの散策路が通行止め、これもイタいな~。

午前中は雲があるものの、概ねは良いお天気でしたが、
午後は雲が低く垂れ込めてきました。

・・・穂高連峰の遠望、これもお預けか。


山の景色がダメならば、釣り師には川の景色があります。

・・・こう、どうしても、目が行っちゃうンですよね。

しかし、見るからにエメラルドの良い流れ!
絶対に居るよ、ここ、間違いなく、オオモノが!


もう少しで河童橋という散策路の途中、
本日はおサルさんにナゼかご縁があります。


木の上で気持ち良さげに毛づくろいされお昼寝中。
路上にも何匹か、お互いで毛づくろいを。

大正池で逃げ泳いでいたおサルさん、
そりゃ、クマさんが良いか、人間さんが良いか、
当然、害の無い人間ですよね。

・・・行き過ぎた「人慣れ」も問題ですが。
いや、これは人間側の問題かな・・・


大正池から都合2時間、
家内が先導のゆっくり目な散策も、着きました河童橋です。

橋の上から望む穂高の山々・・・
残念、先ほどよりお空の雲は分厚く、また、下の方まで降りています。

となると、視線は自然と梓川へ。

く~、この湾曲したイイ流れ込み!
こりゃ、絶対に居ます!

・・・もうこれは川漁師、その心は病の領域かと。。。


時刻も夕方に迫り、観光客の数も減ってきました。
加えて、頬には僅かながらに、お空から冷たいものが。

・・・今回はここまでかな?


午前中はケーキ・セットを頂いた後、
ホテルのおみやげ売り場で購入したクマ鈴です。

遠くにも届きそうな、とても澄んだ良い音色に加えて・・・

ベル部がネジ式で、
回せば振り子までベル部が下がり、これにて消音です。

・・・ホテルが考える、上手いアイデアですね。













11 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは!

上高地の散策
お疲れ様でした

人出がすごかったようですね
けれども綺麗な自然の中を散策されて
奥様への良い罪滅ぼしとなったのでは
ないでしょうか

小生は本日ささやかながら
安く入手できた
キアマダイとメヒカリを
夕食の食膳に供して
来年に向けポイント稼ぎです笑

白いワゴンの男

サイドワインダー さんのコメント...

白いワゴンの男さん、こんばんは。どちらの渓流釣り師のご家庭も、この季節は一緒ですね。ご家族の理解、奥さまのご了解が有っての趣味三昧ですから。それにしても、ワゴンさんは問題なくお魚料理が出来るご様子で流石です。小生も家内が喜ぶであろうと腕を振るうのでありますが、卸したお魚はグチャグチャで、台所の排水溝はお魚臭くなり、毎度は家内から非難轟々です・・・
小生、まだまだ修行がたりませんね。

アサシン さんのコメント...

上高地かぁ~もう、40年は行ってないですね。
マイカー規制のない時だったので河童橋の近くに駐車して散策した記憶があります。
高山も白川郷も外国人ばかりで上高地までも外国人にやられましたか。
独り者になった私からすると夫婦でパプニングを共有できるのも羨ましく思います。
来シーズンに向けてのご機嫌をとり、気兼ねなく釣りに行ける環境を整えるのは大切な事です。
今度は何でご機嫌を取るのか楽しみにしています。

サイドワインダー さんのコメント...

アサシンさん、おはようございます。毎年恒例は秋の夫婦漫才、そんな感じの上高地散策でした。先週でご教示を頂きました高原川のニジマス調査釣行、申し込みましたよ。加えて今月末は犀川釣行を予定しています。ここでご機嫌を損ねてしまっては・・・策士の極意は先手必勝なのであります(笑)。
がんばってきますね!

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
上高地は50年前自転車ツーリングで
テント積んで釜トンネル登ってキャンプ場で2泊して、安房、平湯峠抜けて高山経由で岐阜まで帰ってきました。
近くを通るたび、若かったなー。
って。あの体力、半分でいいから欲しいですよ。でもホント、素晴らしいとこでした。あのバカでかいイワナナイショで釣ってみたいー。
よめさんつれて行こうかなー。

morikyu

サイドワインダー さんのコメント...

morikyuさん、こんにちは、お久しぶりです!
そのツアーは・・・岐阜市から上高地へ自転車で行って、2泊キャンプして、それから岐阜市に自転車で戻って来た・・・と言うことでしょうか??
お若いころとは言え、タフですね~~ホント!!驚きです。。。
釣り師の心を揺さぶる渓相は上高地の梓川なのですが、そこは国立公園内、残念ながら釣りはご法度。
でも、何かの情報ではそこにいるお魚、今はイワナからブラウントラウトにとって代わりつつあるとか。もし調査釣行なんて催しがあったなら、絶対にエントリーしたいです!
そう言えば、人間様も日本人より外国人の方が多かったような。
時代ですね・・・

匿名 さんのコメント...

僕がみた大正池は教科書でみた
そのままのイメージでした。
いまはこんななんだー。
今流行りのソロキャンプのハシリを自転車でやつてました。
岐阜ー馬籠宿ー上高地ー高山ー
岐阜。6泊7日でした。
安房、平湯両トンネルがまだ無い時代だったのでホントに
シヌかと思いました。

morikyu

kinkan600 さんのコメント...

お疲れ様でした.
いろいろ楽しく読ませていただきました.
自然たっぷりは変わりませんが,本当に立木が有りませんね.
40年前は沢山ありました.景色が違っているように見えます.又魚が沢山いましたが,いませんでしたか?
帝国ホテルの写真ありがとうございます
一度は行ってみたいです.
家の家内もインドアですが,ケーキセットに釣られると思います.
情報ありがとうございます。

サイドワインダー さんのコメント...

kinkan600さん、こんばんは。この十数年は2〜3年に一度は訪れる上高地です。最初の訪問では子供の頃の記憶と一緒、枯れ木立が水面から何本も顔を出す大正池でしたが、ここ数年でめっきりと数が減りました。異常気象での出水で梓川の河畔散策路は通行止め、きっと木立が減ったのも最近の大水の影響でしょうね。
お魚は居ましたよ。でも魚種までは判別が難しくて。もう間もなくで冬季の閉鎖です、その前の混まないタイミングで如何でしょうか。

匿名 さんのコメント...

こんばんは!
奥さん孝行お疲れ様でした✨
そして良いですね〜上高地😍
2回ほど言ってますが、それも随分前
久しぶりに大正池見ましたよー
しかも猿が泳ぐんだ、大正池を(笑)
観光客サービスですね〜
まだまだ解禁までは日にちがあるので
じゃんじゃん出かけてくださいね♪

もっさん

サイドワインダー さんのコメント...

もっさんさん、こんばんは。サービス精神旺盛なおサルさんの逃避行は、見ていて当方もハラドキでした。観光客が見守る中、胆が据わっているのでしょうね、こちらに泳いでくるとは。つい最近も名古屋の中心部でおサルさんが出没したとか。秋はそんな季節なんですね。
家族サービスは一旦筆を置いて、次週末は大きな川へ行って参ります。