2024年5月19日日曜日

皐月五月 長良川本流釣行 3回目

 

今シーズンは拘りの長良川、サツキマス釣行です。

既に今まで2回の釣行も、
日にちに換算すると2回目は夕まずめと朝まずめで二日間、
都合、ここまで三日間をGWの休日に要しています。


行くたび、行くたび、
気概ばかりは高まるのですが、
一回目の釣果はサブ目標のアマゴさんが2匹(時速0.5匹)。

二日間を掛けた二回目の釣果は、
同じくアマゴさんで合計2匹(時速0.25匹)。

まるで開発が進むほど、
重装甲に重武装で最高速度の低下を招いた、
旧海軍の戦艦群のような・・・惨憺たる有様です。

ここらで「大和型」のように、大型・高速の釣果を得なければ。

・・・経緯や釣果を弊ブログに乗せている手前、
ある意味でイイ刺激、そして、プレッシャーでもあります。
いえ、あくまでも、自分との戦い、楽しみながら、なのですが。。。


<寒かった郡上美並 赤池の朝>

何か特別なゲン担ぎ、
ジンクス破りが必要とばかりに、
今回は朝早くに自宅を出立しました。

・・・まったく、釣果には関係無さそう、ですがね。


ポイントだけはあえて、勝手知ったる場所に直行、まずは美並赤池へ。

ここ最近、日中はとても暖かい・暑いくらいなのですが、
朝方はまだまだ冷え込みます・・・道中のインパネ表示気温は10℃。

そんな中でも、
防寒のカッパを着ることも無く気合だけは十二分!
釣りシャツに釣りチョッキのみの軽装で河原に降り立つのであります!

穂先に仕掛けを結わえた段階で、早くも一回目の「キジ打ち」を。
・・・寒いのであります。。。

週半ばに降った雨の影響でしょう、
本日の長良川はこの近辺、平水より少し増水気味、
赤池の奇岩に打ち付ける流れ、それはいつも以上に激流です。

仕掛の振込と回収を重ねますが、
残念、今回も大淵の底からはアタリが遠くて。


直ぐ下流は長良川鉄道の鉄橋、
そこまで陽が当たって明るくなってきました。

・・・お空には雲一つなく本日もピ~カン、
朝方とは打って変わって、きっと暑くなることでしょう。

淵底にも陽が差し込めば、何か状況が変化するのでは?

間もなくして、自分の周囲も明るくなってきました。
5B二重連の錘を三重連に追加、あくまでもここは淵底狙い。


釣り糸で連なった5Bの錘、なんとなく仏具は数珠のようです。

・・・数珠の玉には一個一個、人の煩悩を祓う仏様が宿っていると。

趣味や娯楽、小生的には真剣勝負??でもある渓流釣りなのですが、
殺生事でもある釣りです、せめて、南無阿弥陀仏を唱えながら・・・

その甲斐があってなのか。

サイズは6寸程度と小振りなのですが、
今の季節で美並で揚がるアマゴはパーマークが薄く銀色です。


<今週も巡回さん登場>

この一匹を揚げたのち、奇岩の上は背後からお声がけが。

「どうです、釣れますか?」
赤い帽子に漁協のチョッキは巡回さん、
この人・・・先々週の「罪づくり」な巡回さんです。

「いや~、今しがた一匹だけ・・・」
年券を示しながらお答えする小生です。

「そうですか・・・
 相戸の堰堤でも何匹か釣れているし、
 一昨日だったかな?
 このちょっと上流でも釣れたそうですよ。」

・・・人のうわさは千里を走る、と申します。

今朝は身支度をしている短時間で2台ほど、
ご同輩の車がお見えになり、
小生の姿を認識して他へ向かわれました。

着替えをする数百mの上流には、薄暗い中に既に何台かのお車が。

シーズン中とは言え、今朝はやけに人出が多いな、
と思っていたのですが、きっとそのお話が原因なのでしょう。


奇岩の下流は鉄橋の下、
上流は先回釣れた川中の岩、
気が付けばご同輩が竿を振られています。

このポイントは潮時かな?移動することとします。




<先手勝負の本流釣り>

次に向かった先は、そこからかなり下流、先々週のポイントです。

今朝の状況から既に空いていないのでは?の心配もありましたが、
意外にも意外、人っ子一人もお見えにならず。

・・・千里を走ったうわさ、その影響でしょうか?


平水より高めの水位です、中州へは慎重に渡河して。

流れ下る激流は前回よりハデに大岩へブチ当たっています。

横切った脇筋の流れも本日は水量が多く、
お魚の「ご飯」となる川虫も、いい案配で流れ込んでいることでしょう。

激流が形成する「大きな洗濯機」に仕掛けを投入します。

渦から外れた仕掛け・目印が、
多くの川虫が流れ込んでいるであろう、
脇筋下の深淀みをゆっくり、進んでいきます・・・

ここでアタリです!
アワセもしっかりハマりました。
返す反動はズッシリ、まじ?来たか??

本日は戦線離脱のSPロングに代わり、
パワースペックの剛竿に1.0号のトオシ糸です。

その剛竿が大きくお辞儀、
短くも長いヒヤヒヤな時間の経過、ほんと、竿がお・も・い~。

ところが・・・
ここ最近のイヤなジンクス、たも網に手を掛けた間際、
深いお辞儀は礼儀正しい我が剛竿、それが急に直立不動の無礼者に!?

あろうことか、この期に及んで、
針から下がライン切れ・・・1.0号だよ?

本日、お魚は一匹のみの釣果でしたが、
川の流れが早くて重錘、結果、幾度か軽度の根がかりでした。

・・・針を結わえ直して、おくべきだった。
あとの後悔、先に立たず、はこの事か・・・

その後、洗濯機に仕掛けを幾度も放り込むも、全くの音沙汰なし。。。


<根がかり覚悟で念仏四重奏>

まだ時間は10:00過ぎ。
終わったことを悔やんだり、それをネタに焦っても詮無き事。

こんな時は素敵な川の風景、
それを愛でながら、お茶に菓子パン、そして一服に限ります。

そんな休憩中・・・

下流は鉄橋の手前、大きなお魚がジャンプ!
もうびっくり、菓子パンで誤嚥性肺炎になるところ?


装備をまとめ、早速にも現場近くへ、静かに・慎重に急行します。

・・・しかし、この早深瀬、かなりの曲者かと。

深さもそこそこあり、とにかく、流れがメチャ早い。

初めての試み、ではありますが・・・

生臭坊主が織りなす数珠繋ぎ、5B錘の四重念仏協奏曲。
ああ、南無阿弥陀仏は誰の為?


流しは数珠錘が先行です、
弦となるトオシ糸は穂先が後行となるよう、
垂直から約10度の傾きを維持しながら、慎重に・丁寧に奏でます。

単調な曲調ではダメでしょう、
剛竿の穂先に僅かに伝わるコツコツ感、
それを受けながら、少しだけ竿先を浮き・沈みさせて。

しかしながら、
そこは初めての挑戦です、
思ったような演奏はつゆと続かず、
とうとう川底の岩と岩、それに錘が捕まり根がかり。

そして本日の5B錘、その弾切れです。。。

・・・と同時に、
今週末もお舟の通過時間と成り候。

「ありがとうございます。」
お舟の船頭さんは笑顔でご挨拶、お気を付けての航行を。


皐月五月も中旬です、
朝方はまだ冷え込みますが、
日中の風は早くも初夏のそれですね。



<データ>
●5月18日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 1.0号トオシ9.5m 
                     錘 5B号 二重、三重、四重
釣果    :アマゴ    6寸    1匹
気温    :10~25℃
天候    :晴れ
表層水温  :16℃ 雨上がりかな
月齢    :10