2024年5月12日日曜日

新緑の根尾西谷川 リハビリ渓流釣行

 

車中泊の翌朝、
道の駅 うすずみ桜の里 ねお で迎えた朝は、寒い朝でした。

・・・お天気、このところ、いけませんね。

やたら暑かったと思えば、急に冷え込んだり。
おまけにお昼前からぴゅ~ぴゅ~と、強く乾いた春風が。
既に季節の変わり目なのかもしれません、お体にご自愛ください。

・・・そして小生の釣行も、このところ、イケていないのです。

いえ、釣りには毎週しっかりと行けているものの、
これは家族の理解や諸事諸々に感謝なのですが、
如何せん、その内容が、イケていないのです。

長良川でのサツキマス狙いは流石にお相手がお相手なだけに、
サブ目標のデンデン・アマゴとなってしまうものの、
その釣果は時速0.5匹、いや、ひどいと日速1.0匹なんて・・・

・・・もっとも、
釣れた匹数が全てでは無くて、
小生的にはより重要なこととして、
思った通り・想い描いた通りの釣りが出来たか・否か?

あの流れの際から、これくらいのサイズが、
根がかりやライン・トラブルは無しで、
思い描いた「やりとり」の後に。

これなンです、これが小生、今シーズンはイケていないのです。


そんなことから、
今週末は長良川への釣行は一休み、
三つ並んだ木曽三川は、木曽川・長良川・揖斐川ですが、
その一番左側・西側の揖斐川はその上流、支流 根尾川の西谷川へ赴きました。

果たして、お題目通り、リハビリになったのか??


<根尾 西谷川の上流は黒津にて>

このポイント、
いつも暖かいコメントを頂けるアサシンさんから、
数年前にご紹介頂いた所で、昨年の秋、9月にも訪れています。

酷道?157号線は能郷から先、
曲がりくねった細道・崖路を分け入ってのポイント、
早朝6:00前に斯様な道を通るのは、酔狂な渓流釣り師くらいです。

・・・ハスラーでのゆっくり慎重なハンドルさばきにて、
お陰で対向車・追尾車はゼロ、無事に難所は通過できました。

写真は帰路に撮影した黒津堰堤の様子ですが、
そこを流れ下るお水もゼロ、されど堰堤下の導水路からは流れが。

前回の昨年9月も同様でした。
案の定、心配することも無く、その上流の西谷川は平水の流れが。

黒津集落外れの橋を渡り、駐車スペースにて身支度、
陽は未だお山の向こう側、薄暗くも緑が濃い、斯様な深場から開始します。


<透明度抜群の西谷川>

先ほどの黒津の集落なのですが、
アサシンさんの情報では夏季にのみ住人が「お里帰り」、
今の季節は人の住む気配、それは全く感じられませんでした。

・・・つい先日ですが、
このまた更に上流は越波の集落について、
テレビ放送にて同じような内容を取り上げていました。

その為なのでしょう、
川の水は濁りが無くとてもきれいで、深い淵底も日中は様子が伺えます。

となると、勝負は朝方のみの短期決戦に。

0.3号糸にミミズのエサにて早速開始します。

ほどなくして・・・

8寸程度のアマゴさんが。

しかしながら・・・
薄暗い朝方で淵深さが目測不可、
長めにセットした目印下が長過ぎたか?
アタリは感じられず、仕掛けを引き上げたら掛かっていました。

「よし、釣った!」と言うより「あれ?釣れちゃった」。

・・・想い描いた釣り、とはとても程遠く。


<陽が差し込み、緑がより鮮明に>

朝も7:00を廻り、谷間の流れにも陽が届き始めました。


写真撮影の露出を山の影・川の流れに合わせると、
背後にある日の当たる山々はハレーション気味、
芽吹き始めた若葉の黄緑が眩しいくらい。

・・・季節の歩みは一歩一歩。

思い描く釣果を得ない、
ヘボな釣り師の迷いや悩み、
そんなものには全くも関係なく。


それでも小生、ここで粘り腰。

明るくなって水深も何となく見えてきて、
もう一匹を「よし!釣ったぞ!」で頂きます。

でも残念、5寸程度の小モノさんでした・・・即、リリースです。


<う~ん、噛み合わない>

陽が差し込み始めると、
細く深い谷間はあっという間に明るくなります。

本日、お天気はド・ピ~カン。
恐らく風も吹き始める事でしょう、急がなくては・・・


いつも良い釣果を頂ける落込み&淵・淀みに至ります。

陽が完全に川辺に差し込み、山々に加え水の色まで緑に。

既に周囲は麻雀役満の緑一色(リューイーソー)、
出現率は0.0011%!?
早くしなければ、お魚の出現率もダダ下がりです。

・・・でも、眩しい川の風景、とても、きれいです。
暫しの間、手を休めてお茶と菓子パン、そして一服。


その後、川虫をエサに釣りを再開します。
その一投目・・・白波が淀んだ近辺、アタリです!

アタリにアワセると、返す反発は結構な手応え。
間違いなく良いサイズかと。

そんな推察が立った直後、その反発が突如皆無に!

あちゃ~、
0.7号天井糸の下、
チチワから0.3号水中糸がライン・ブレイクです。。。

水面に落下して浮かぶ三色の目印。

それが、つつつ~っと、
上流に向かって移動して程なく沈んでいきます。
お魚は針を咥えたままなのでしょう、悪いことをしました。

針に繋がているだろう糸と目印、
そんな4.5mのものが川底を流れ回った日にゃ、
他のお魚もきっと警戒してしまいます・・・

案の定、
その後はいつもは好釣果の淵・淀み、そこから音沙汰はなく。。。

・・・想い描いた釣り、ここでも、とても遠く思え。


<碧・緑・白の世界>

まあしかし、
開き直りじゃないですが、
ある部分では不可抗力なところも。


見上げれば青いお空に緑の山々、足元の石河原はどこまでも白く。

スランプはいつまでも続くことでも無く、
その内にこの青いお空のように、いつかス~っと晴れ渡ることでしょう。

対岸の川辺では紫の藤の花、今が見ごろとばかりに。

里では既に時期を過ぎていますが、やっぱりここは人里離れた別世界です。

そんな藤の花の脇にある小淵にて。

8.5mの本流竿に2.5mの水中糸を結って、
対岸の岩河原から木陰下の暗闇にチョウチン仕掛けにて。

「読み」は戻ってきています。
あとは状況判断、並びに、運・不運かな?


果たして、
これでリハビリになったのか、
定かでは無いのですが、いつも通り、川の風景だけは最高でした。



<データ>
5月11日 根尾西谷川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  B~2B号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    8    
                                    2
                                    
気温    :8~20℃  
天候    :晴れ
表層水温  :16℃
月齢    :3














2024年5月5日日曜日

2024GW 長良川本流釣行 2回目



前回はおととい水曜日、5月1日での長良川訪問でした。

お目当てはこの季節、長良川を遡るサツキマスなのですが、
毎年の挑戦も御目文字叶わず、
そうやすやすと釣れるお相手では無いのです。

それでも、前の職場はお隣の工場の班長さん、
昨年は見事に釣りあげられ、
関係各位にLINE配信、しかも2匹も!

小生はご本人から昼食前の連れ〇ョンで伺ったのですが、
毎年の挑戦が叶い、とても嬉しそうでした。

彼の努力は如何ばかりか、お話を伺うと・・・
毎日は出勤前に一振り、
残業の無い日は帰宅後も陽が暮れるまで、と。

確かに長良川のお近くに住まわれる利点はあるものの、
この時期限定とはいえ、逆に通勤は距離もあり大変、
好きこそ物の・・・と申しますが頭が下がります。

・・・もう少し本腰を入れないと、本当に釣れないぞ、こりゃ。

そんなことで、
このGWの後半戦、また長良川へ行って参りました。


<今回も郡上美並で>

今回は初日は夕まずめ、翌朝は朝まずめの二段構えです。

釣り場に到着です。
まだ15:00過ぎですが、ポイントは既に山影で日陰、いい案配です。

このポイント、
立ち位置の左から右に向け大きな落込みがあり、
その流れ下った長良川の激流が正面の大岩を直撃、
手前に大きなプールを形成し大きな渦を巻いています。

5B+5Bの重量編成で流れ下りの本筋手前に投入、
来るとするなら、白波が落ち着き始めた沖合の深場です。

5Bを3個にしてしまうと深場で仕掛けがストップ、
そして何か障害物が川底にあるのでしょう、
まず間違いなく、あるポイントにて根がかりが。

5Bが2個でも、まま何者かに仕掛けが捕まります。
そのポイントだけ、少し竿先を持ち上げて。

このパターンで幾度か仕掛けを流します。


先ほどと代わり映えのしない写真ですが、
陽の様子から時間の経過はお解り頂けますでしょうか?

・・・このポイント、
毎年で竿を出していまして、
良いサイズのデンデンさんと共に、
流れが緩い区間からは必ずお外道様も揚がります。

しかしながら、
おとといの釣果もそうでしたが、今年は全くウグイ様の横槍が入りません。


ほんと、全く変わり映えのしない川の風景、なのですが、
お時間だけはしっかりと経過、もうそろそろ17:00です。

・・・小生のしつこさ、熱の入り様が垣間見えます。。。

これでも僅かずつですが、ポイントをズラしているのですよ。


若干ですが、
おととい同様で何かが仕掛けに触る感触、前アタリ?はあるものの。

と!
ここで、ようやくの本アタリです。

季節的にも、それに、おとといの様子から、
掛かったのは、きっと、そこそこサイズ、
もう、ここは二呼吸待ち、喰わせます。

アワセに返す手応えは20cm台かな?
素早い走りっぷりから、お外道様では無いですね。

たも網に納まったお魚は・・・

目測7寸程度のアマゴさんでした。
小粒ながらも側面のパーマークは薄っすら。

その後も粘ったのでありますが、
時計が18:00近くになり、残念、本日の夕まずめはこれまでです。


<郡上美並での車中泊>

自宅から一時間チョイの釣り場です。

一旦帰宅して明朝の再出撃、もありなのですが、
家族もいる身の上は、帰宅してしまうと時間通りに事が進まなくて。

夕まずめのみとは言え、日に当たっての釣行、心地よく疲れるものです。

・・・陽が沈んだら眠り、陽が登ったら起きる。

こんな人間本来のタイム・スケジュール、
自由気ままを味わいたくて、
放浪おじさんはあえて、ここでの車中泊なのです。

まずは温泉でのんびり疲れを癒し、ここで質素に夕食も。

でも、やっぱり世の中はGWですね、
温泉も食堂も家族連れで賑わっていました。

しかし、そこはGWです。

道の駅ではエンジン掛けっぱなトラックは遠方に一台だけ。

・・・横の長良川の調べ、それが今宵の枕です。

釣行と温泉で即寝落ち、とても良く眠れました。


<朝まづめの長良川>

翌朝は陽が登る少し前には起床、身支度を整えて出立です。

昨日の温泉への道すがら、
どこか良さげなポイントは無いか、
開拓者は長良川沿いを見て回ったのです。

その朝一番は、オトリ屋さんの裏手、ここで竿を出してみることに。

長良川の直線区間に広がる石河原。

激し目な落ち込みと大岩にダイナミックに当たる流れが目に留まり、
昨夕の道路から、遠間からは良さげなポイント、そのように見えたのですが・・・

実際に川に近づいてみると、
いや、悪くは無いのですが、川底は小岩・大岩では無くて砂地です。

これは拙い経験上からなのですが、
砂地の川底でも釣れたことはあるものの、
サイズ・匹数共々で岩底より伸びない記憶なのです。

加えて、昨日・昨おとといの「釣れない」状況から、
これはかなり厳し目な条件なのでは?

長い河原を釣り歩き、一時間ほど粘ってみたのですが、
案の定、やはり微かなアタリもなくて・・・新規開拓は失敗でした。

まあしかし、
これも現場に近づいてみて、竿を出してみて初めてわかる事です。
何事もポジティブに、いい方向に捉えましょう!

 
<安パイが高めに、昨日と同所にて>

朝一番のポイントで時間を費やし、
昨夕のポイントはもう空いていないのでは?

そんな心配を抱きながら、
いそいそと釣り場へ赴いたのですが、幸いにもご同輩のお姿は無く。


お空は雲一つないピ~カン。

朝一番は冷え込んでカッパを防寒に着込んだのですが、
これは絶対に暑くなります、カッパを脱いでお茶と水を携帯して、いざ!

昨夕と同じなのですが今年のこのポイント、
白波後のある地点でナゼなのか、根がかりが頻発します。

加えて・・・
その危ないポイントの近くに限って、
僅かながらのアタリらしき感触、それも得られて。

最近の竿は感度が良いからって、
根がかり前の予兆、
そんなものまでセンシングできるものなのでしょうか?


とは言え・・・
攻めない訳には行きませぬ。
根がかり覚悟で幾度かのトライを。

でも、実際に根がかり、
可能な限り回収を試みるのですが、仕掛けが何本かお釈迦に。

でもって・・・

あっちゃ~、粗忽者はまた、ヤってしまいました。

根がかりとアタリを間違えて、
SG ロングが#4、その先端側からポキリ。。。


昨年の7月は高原川釣行でも、
同じ#4から折れてしまったSG ロングです。
これはもう小生の振り込みのお作法、
何か#4に極端な負荷が掛かってしまう、お粗末なお点前なのでは?

次回、前職場のSさんに録画でもお願いしようか??
いずれ、また、お高くつきます、修理代が・・・トホホ。


<長良川でカツオの一本釣り>

でも、こんなことで引き下がる訳には行きません!

大破損傷で戦線離脱のSG ロングに代わり、
剛竿はSG パワースペックZR H+を投入します。

・・・小生のしつこさ、熱の入り様が垣間見えます。。。

仕掛けも根がかりの餌食、0.7号は弾切れ。

「え~い、かくなる上は、
 晩秋の犀川やお正月の気田川で使用する、1.5号トオシ仕掛けじゃ!」


気概だけは一人前、
燃え盛る闘魂を胸に徒歩でポイントを移動します。


その途中、河原まで漁協の巡回さんが。

「どうです?釣れますか?」

・・・闘魂は内に秘めて、お顔だけは笑顔に。
小生、にこやかに年券を見せながら、巡回さんにお答えします。

「いや~、ウグイを含めて、今日はさっぱりです。」

「そうですか・・・
 GWなんですが、今年の美並は釣り客が少なくてね。
 それでも先ほど、ここの下流でおひとり、
 30cmくらいを釣られていましたよ。」

・・・罪づくりな巡回さんです。

そんなことを聞いてしまった日にゃ、
俄然、偏光グラスの奥底で、小生の目が光ります。


巡回さんとお別れした後、ポイントに至った小生。

竿を再び伸ばし、仕掛けを張って、
エサのミミズを針に付け、
じっと長良川を見つめる自分がここに。

「サツキ相手だ、剛竿と1.5号で上等よ。
 掛かったら、やりとりなんて、トロくせ~。
 もうカツオの一本釣り、引き抜いちゃるに!」

・・・汚い名古屋弁を、ご容赦ください。。。


新たなポイントで振り込み・引き上げの繰り返し。
心は燃え盛るも、ここはひとつ、丁寧に・丁寧に。

・・・小生のしつこさ、熱の入り様が垣間見えますね。。。

でもって、その甲斐あってか、

カツオの一本釣りよろしく、
強引に引き抜いたお相手は恐らく8寸越え、
サイズから激流の勢いが重なって、走り切るお相手に豪快な釣りが。

このこもまた、パーマークの消えかかった白い魚体です。

この直後に、いたずらな5月の強い風が吹き始め、ここが潮時かと。


主題のサツキマスはお預けでしたが、
副題のデンデンさんは、どうにか2匹をお持ち帰り。

午前中の早い釣りでしたが快晴の元、
帰宅して鏡をみた小生、早くも日焼けをした顔でした。


<データ>
●5月3日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 5B+5B号
釣果    :アマゴ    22cm    1匹
気温    :20℃  
天候    :晴れ
表層水温  :19℃
月齢    :24.4
●5月4日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 1.5号トオシ9.5m 
                     錘 5B号、4B号
釣果    :アマゴ    25cm    1匹
気温    :11~25℃
天候    :晴れ
表層水温  :19℃
月齢    :25.4














2024年5月1日水曜日

2024GW 長良川本流釣行

 

今年もやってきました、皐月5月の郡上美並の長良川です。

皐月5月と聞いて連想するモノは人それぞれです。

子供が小さかったりお孫さんが居れば端午の節句に鯉のぼり、
お堅い方はメーデーに憲法記念日、
淡い紫の藤の花を思い描く方もお見えでしょう。

そんな中でも、
岐阜県はもちろんですが、
名古屋近郊で川釣りを嗜む方は、
名前の通りサツキマスを「いの一番」に挙げる方も多いのでは?

今年も果てしも無く思える挑戦、少しだけ夢を追いかけてきました。


<郡上美並は赤池にて>

本日の長良川は若干の減水気味でしょうか?
何となく昨年より川幅が狭く、流れの勢い大人し目な感じがします。

それでも大河 長良川です。

赤池のこの奇岩の上から流れを真正面から捉えると、
言いようのない迫力、恐怖感さえ感じます。

そんな大きな長良川も、
赤池のこの奇岩が形成する狭窄ポイントでは、
10m本流竿に結わえた仕掛け、
それを遠投すれば対岸に届かずも、あと2~3mを残す川幅なのです。

遥々と伊勢湾から長良川を上流に向けさかのぼるサツキマスです、
必ずこの10数mの狭窄区間を通過するハズ。

そんなことから、ここ何年か、
このポイントで竿を出し、試行錯誤する小生なのです。


・・・とは言え、
減水気味でも轟音を立てながら、激しく流れ下る長良川。
その流れの際の岩の上からの釣りです。

生まれも育ちも名古屋の小生、
生まれ故郷の「ふるさとの川」は、
あの流れの無い人口運河は堀川なのです。

そんな堀川でも親御さんにしてみれば心配のタネ。

「いいか、ヒロ(小生です)、堀川には近寄るなよ。」
は材木商を営んでいた父親の口癖でした。

いえ、材木商だからこそ、
木材の運搬・貯蔵で利用していた堀川、その怖さを知っていたのでしょう。

垂直なコンクリ護岸は一度落ちると這い上がる術もなく、
流れは無くも、その深さで力尽き・・・

堀川に浮かぶ貯蔵木材の筏、それで遊んでひどく怒られた記憶があります。

そんなことから、
釣った魚を両親にお土産として持参すれども、
このお魚を、どのような場所で・どうやって釣ったのか、
余り詳細は話していない小生なのです・・・

これも一つの、親孝行と考えて?


<今年は不調な赤池港を後にして>

そう、何事も安全第一!
新調したウエーディング・シューズを履いて、
激しい流れの際から大淵に幾度となく振り込みを重ねます。

毎年でこの大淵からは良いサイズのデンデンさんが上がるのですが、
今シーズンはここ最近の小生のジンクスからなのか?
今年はついにお外道様すら掛かりません。。。

やむを得ず目先を変えて、暫くは徒歩で長良川を遡ることに。

港に至る落込みの上段は早瀬です。

そのまた上段は見る限り、
川中央にぽっかりと大岩が顔を出しています。

何年か前にもこの辺りは竿を出してはいるのですが、
当時はさっぱりの釣果でした。

でも何となく、そのころと渓相が変化しているような?
それにスランプ中とは言え、当方も「場数」だけは踏んで来ています。

その拙いであろう場数から、
まずピ~ンと来たのが・・・「ぽっかり大岩」の裏側です。

浅瀬を無理の無い流れまで分け入り・・・

この「無理の無い」の程度も、
恐らくはご諸兄の1~2段は安全側も、やはり親には言えないですね。


仕掛けを遠投・着水の後・・・

ん?
微かですが、アタリあり。
でもそれは、何かが触れた程度の感触。

同じスジを2~3度と流してみても、
毎回で微妙に何かが仕掛け・エサを触れる感じが。

良い兆候です、
でも一旦は中止、川から上がります。
・・・あまりやり過ぎると、お魚がスレちゃいます。

何者かは不明ですが、あの流れ、何かが居ます。
喰いの遅いお外道様?針掛かりしない小物??

何はともあれ、時間稼ぎは腹ごしらえを。

生まれも育ちも名古屋、
加えてゲコで甘党な小生は、
「生なごやん」がトレンドなのです。

つい今しがたまで、ミミズを嬲っていた手で・・・
これも親には言えないですね。


<今年もデンデン>

お菓子とお茶と一服で、10分ほどのブレイク・タイム。
その後は、針と錘の間隔、それをもう10cmほど長くして。

「ぽっかり大岩」の裏側へ振り込み、
仕掛けが流れに馴染み、ゆっくり目印が水上を移動します・・・

と!
今回のアタリは紛れもなく、お魚が喰ったアタリです!

即、アワセるとズッシリの手応えが。
流れの勢いも重なって、竿が川下へ深くお辞儀します。

それでも、
手応えの程度から、強引に浮上を催促して・・・

たも網に納まったは優に8寸越え、
パーマークの消えかけたアマゴさんでした。


う~ん、いい面構えです!
スランプ中の身の上には嬉しい釣果。

その後、この「ぽっかり大岩」の裏から、もう一匹を追加します。

この子は6寸程度、
パーマークと朱点がハッキリ・クッキリ。

さあ、続いて3匹目を・・・と頑張ったのですが、
これもサイズは目測6寸程度も、粗忽者は取り込みで粗相を。。。


<ポイントで明確な明暗が>

この後は更に徒歩で遡ったのですが・・・

美味しそうな早深瀬も、音沙汰なし。。。


大きな落ち込み、
手前側も向こう側も、同じく音沙汰なし。。。


そして、とうとう、お舟の時間と成り候。

今日は少し、ラフティングには寒いかな?


毎年5月での小生の長良川本流釣り、
正確にはGWが明けて1~2週目の釣行でした。

そう捉えると、5月1日のタイミングは早めの訪問です。
この季節の1~2週の違いは、差が大きいのかも知れませんね。

いずれ、もう一回くらい、今年は。


水の張った田んぼにポツポツと雨模様、もうすぐ田植えですね。
本降りになる前に帰路へ着きました。



<データ>
●5月1日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 5B+5B号
釣果    :アマゴ    8    1匹
              6寸    1匹 
気温    :17~20℃  
天候    :曇り まま小雨
表層水温  :18℃
月齢    :22.4