”放水量が解らないけれど、命あっての物種・・・ここは引こう!”
降りしきる雨の中、渋々にも竿をたたみ糸を巻いて撤退準備です。
昨夜からの本格的な雨。
本流の高原川では以降も同じようにダム放水が考えられます。
”よし決断、場所変更!双六川へ!”
昨日のコンビニご主人の勧めに沿って、双六川を車で上ります。
双六ダムの辺りまで・・・でもここ、結構な深い谷間で川へ降りられません。
やむを得ず、今来た道を双六川の中流域まで戻ります。
時刻は7:30、ポツポツとめぼしいポイント近辺には駐車が・・・焦ります。
高原川漁協の看板、その脇から容易に降りられそうなポイント。
川にはお手頃な淵が見られます、よし、ここ、決定!!
幅のあるこの河原、高原川に引き続き本流竿が使えます。
オモリはB3、まずは下流側の白波が落ち着いた辺りへ、エサはブドウ虫。
・・・アタリ!でも鈍い引き、ウグイさんです。
今度は白波の際へ投入・・・アタリ!良い引きです!
20cm強のヤマメさんです。
この白波の向こう側からも同じようなサイズのヤマメさんが。
もう一度、再び流れの落ち着いた淵の中央部へ。
表層には流れが確認できますが、B3オモリの目印はほとんど動かず・・・
・・・やっぱり、ここで揚がってくるのはウグイさんです。
この淵で都合4匹のヤマメさんと3匹のウグイさん。
サイズの大きい方からヤマメさんのみ2匹、お持ち帰りとします。
時刻は9:00、まだまだ時間はあります。
この場所から上流と下流の様子を見に歩きますが、下流は瀬が続きます。
200m程の上流に僅かに淵らしきモノが見られますが渡河が必要。
でも、雨の続く双六川、水は笹濁りで水量もあり、渡河をためらいます。
一旦、装備をまとめ車に乗り込み、上流のその淵を目指します。
運良く路肩の駐車スペースは空いていて、その脇から急な降り口が・・・
河原に降り立ち再開です。
先ほどの淵とよく似た形状のこの淵、荒瀬からの落ち込みで始まります。
定石とおりに下流側から手前側から攻略します。
でもこの淵、先ほどの淵と何かが違います。
白波の落ち着いた中央部でもB3仕掛の目印がゆっくりですが流れます・・・
底波あり!・・・と、アタリです!
アワせると、これまた結構な引き加減!!
笹濁りの中、川底で銀映が見え隠れ、あちらこちらへ走ります!!
竿を立て糸を張り踏ん張ります・・・徐々にお魚が揚がってきました。
距離を稼ぎたいため、竿長さと同じ長さ、ちょっと長目の水中糸。
結果、お魚の重さで竿がしなり、水面を引きずることに・・・
引き寄せてタモ網ですくい上げ・・・本日最大、27cmのヤマメです!
これではるばる日本海側まで来た甲斐があります。
この淵の中央部、落ち込み近辺ではヤマメとウグイがまるで3拍子。
ヤマメ、ヤマメ、ウグイ、ヤマメ、ヤマメ、ウグイ・・・
しかも、ヤマメは20cmを遙かに超えるサイズがうれしい限り。
まるでニジマスならぬヤマメ、ウグイ?の釣り堀状態・・・
たった200mくらいしか距離が離れていない二つの淵。
しかも表面上は同じような白波加減。
でも、サイズと数量・・・釣果は全く違いました。
底波の有無。
仕掛けを入れてみて初めてその差が解ります・・・まったく奥が深いデス!
楽しい時間は過ぎ去るのが早く。
時刻は12:30、残念ながら、そろそろ引き上げのお時間です。
加えて天候も回復、日差しが強烈になってきました。
これからまだ帰路は下道R41をはるばる200km以上を一人で運転。
分水嶺をえいこら越えて都合4時間半の旅です。
我軍の軽巡「ネイキッド号」は窓全開で名古屋方面に進路をとります・・・
初心者の小生、それでもこれだけの釣果。
驚嘆、賞賛すべきはこの川の持つパフォーマンスの高さ。
と言うのも川を維持する漁協ならびに近隣住民の皆様の努力、
その結果ではないでしょうか?
夏の良い思いでをありがとうございます。
また来年、是非とも来たい、高原川と双六川。
<データ>
竿 :シマノ 渓峰本流 8.5m
天井糸 :なし
水中糸 :フロロ 0.6号 トオシ仕掛け
目印 :蛍光オレンジ2個とムラサキ1個
オモリ :B3
*ほとんど交換せず・・・横着しました。
針 :吉村7.5号
エサ :ブドウ虫、ミミズ
*雨なのに、ミミズへは食いつきは皆無、全てブドウ虫でした。
釣果 :ヤマメ 13匹 ウグイ 多数
お持ち帰りはヤマメ 22~27cmを6匹
*少々、欲張りすぎ? ま、たまには良いでしょう。山の神様、ご容赦!
気温 :20℃~27℃
*ほとんど雨
表層水温 :昼17℃
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