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2016年2月27日土曜日

東三河は寒狭川 巴川釣行

ご諸兄各位殿


「こりゃ、河岸を変えるか。」

先週末ボーズであった行きつけの吉田川。
毎日11:55から始まる会社の食堂のテレビはNHK東海地方の天気予報。
それによると土曜日の郡上の気温は最低が-5の最高が5℃・・・
雲が多く時々雪・・・
これじゃあ先週の二の舞、飲み屋じゃないけれど、ここは思案の為所。

画面に示される東海地方の地図、その右下方にふっと目をやると・・・
”豊橋 最低気温-1℃ 最高気温10℃”
おねえさんのアナウンスでは、昼頃から沿岸部は空気が入れ替わるそうです。

先般、新東名が開通したし、寒狭川も既に解禁であったかと・・・
「よし!東三河!決定!」


そんなこんなで今週末は愛知県はその東部、寒狭川へ参上しました。
初めての川・・・
しかし、昨年に幾重にも武者修行を重ねた新規開拓。
そこでの成果なのか?単に世間知らずなのか?全く不安は感じません。

新東名は豊田から、岡崎をかすめ本宮山をくぐり、県最東の市、新城に至ります。
我が軽巡に装備されているカーナビは2009年製。
もちろん、昨今開通した新東名が載っている訳もなく。
画面上でネイキッド号は道なき道を突き進みます・・・まるで小生の「渓流道」!

オラが県の愛知県。
名古屋はやっぱり大都市ですが、さすがにここまで来ると・・・
高速を降り、途中、飯田線の踏切を渡ります・・・二両編成、のどかです。

小牧の自宅から寒狭川と巴川の出合、只持までで丁度100km!
改めて広いです、我が愛知県。

巴川を登った一色と言う集落の雑貨屋さん、そこで日券とエサを購入します。
・・・ネットではこの辺りでエサを扱っているのはこのお店だけ。

小生  「こんにちは」
ご主人  「いらっしゃい」
小生  「寒狭川中流の日券とブドウ虫を下さい。」
ご主人  「ごめんなさい、ブドウ虫は切れてて・・・イクラはありますよ」 
   
     え~、そりゃないチャン!

  ・・・皆様にとっては予備エサのブドウ虫。
    でも小生にとってはミミズと共に主力エサ。
    小生の予備エサはイクラなんです、ハイ・・・
    昨晩は残業なんかやらずに、釣具屋へ行くべきだった、不覚!

やむを得ず日券だけ購入して。
小生   「寒狭川は初めてなんですが、アマゴ釣はどこがオススメですか?」
ご主人 「そうねえ、寒狭川の本筋より巴川だね~。
                 島田川より上なら天然モノが出るね~。」
      「明日は漁協が放流するから今日は多分、空いているよ。」

・・・ありがとうございます。
でも、これでブドウ虫、あわよくばキンパクでもあれば・・・

素直な小生、島田川と巴川の出合辺りから釣り上がります。
最初は島田川のこんな堰堤。

次は巴川宝栄橋直下の淵。














巴川をテクテクとさかのぼり、こんな大きな堰堤でも。

もっと、も~とさかのぼり・・・もう、大場所のレ・ン・ゾ・ク。



そして、日の差し込む明るい渓谷。

・・・ご諸兄各位。
ここでお気づきと思いますが、本日のこのブログ、「渓流釣行」ではなく、
またしても「渓谷撮影紀行」に相成りまして候、すなわち!

また今週も、痛恨のボーズ。。。

気温はお昼過ぎからグンと上がり暖かかったのですが、如何せん水温は5℃。
午後からの上昇を期待して、夕方まで粘ったのですが。
初級者には厳しい状況なのでした・・・

今朝が寒すぎ!明日は良いのかも?
もっとも、水温だけが、エサだけが、原因じゃないような・・・旅路は続きます。



<データ>
エサ    :イクラのみ
釣果    :またまたのボーズ
気温    :-1℃~10℃  
天候    :晴れ時々曇、若干の風   
表層水温 :4~5℃  残念!








2016年2月23日火曜日

2016 初春の郡上 吉田川釣行

ご諸兄各位殿


先週末の土曜日は冷たい雨の中、国府宮のはだか祭りを拝観。
ノンタンさん宅で夕食をご馳走になり帰宅、11時半頃に就寝しました。
翌、日曜日はお休みにしては早めの5:30に起床。

そうです、今シーズン初の渓流釣りに出立です!

雨が降った翌日。
これが吉と出るか凶と出るのか、天のみぞ知る!

「雨後のアマゴ」とは言いますが、朝は思いの外、暖かくはありません。
それでも、長良川と吉田川の出会いではたくさんのご同輩が竿を出し。
郡上漁協さんのアマゴ放流・・・初春の風物詩です。

せせらぎ街道はスキー場へ向かう若者の格好いい四駆の車列。
それと一緒に北上する古ぼけた我軍の「軽」巡洋艦、ネイキッド号。
寒いけど、オジさんも元気です、ハイ!

9:30頃に明宝は畑佐の高橋へ到着。


・・・ようやく今年もまた、
この舞台に戻って来られました。
まずはこのことに深く感謝。

さあ、ハリキって行きますか!










吉田川はやはり昨日の雨のため、水量はかなり多め。
いつもは渡河できる勝手知ったるポイントも今日ばかりは無理目です。
折角にも昨シーズンに見つけた入川口は対岸、そこは瀬釣りのみ可能。
やむなく、以前同様、崩落した斜面をするりするりと慎重に降下します。


まずは降り立った目の前にあるこの淵から。
昨シーズンの最初の一匹目はここからでした。

対岸の崖からせり出した枝木がくせ者。
過去に何度、この枝の餌食になったか・・・今日はハナからチョウチン戦!

顔を見上げると樹木の向こうにお日様が。
その直下の薄暗い淵・・・深い底の様子はうかがい知れず。

「この時期は深場でじっとガマンじゃて。」
昨シーズン初日の郡上粥川、エサを買った雑貨屋さんのご老体のお言葉。
そのアドバイスに全く異存は無く、今回も淵を丹念に攻めます。

でも、ここで一つ選択肢が。
同じような淵・深場でも、この寒い時期、日向が良いのか?日陰が良いのか?

思い出すのは小学校での理科、自然観察の授業。
・・・冬の寒い時期、朽木の北側の樹皮を剥ぐとテントウ虫が見られます。
このテントウ虫、冬の間は決まって南側には潜んでいません。
じっと越冬しているテントウ虫。
食べるものがなく、ただただエネルギーの消費を抑えるだけの寒い時期。
一見、昼間は暖かそうな南側、でも夜間は冷え込みが厳しく。
昼夜の寒暖差が大きく身に堪え、結果、北側の樹皮下に集団で。
・・・こんなことを習ったような。

察するに、お魚も同じなのでは?

何十年も前の拙い記憶を頼りに、日陰の淵を寒さ堪えて攻め続け・・・
しかし、小学校での小生の成績と一緒、なかなか結果が実を結びません。

手前、奥側、下流、上流とポイントをズラし、目印もマメに調整しますが・・・
およそ一時間、その間にキジ打ちが2回で寒さも限界!
ここまでです、読みは良いと思ったのですが・・・


吉田川は増水で河原伝いの移動は不可能。
結果、小場所、小場所のワンポイント。
やむなく崩落斜面をよじ登り、次なるポイントへまた降下します。
ホント、これが結構な良い運動、冷え切った体が今度は汗をかきます。

先ほどの深場と全くの逆、お日様が降り注ぐ日向の淵。

釣果はともかく、ここなら小生自身も日向の身、多少は暖かく居心地が良いです。
と、思っていたら何の事はナシ、暫くすると今度は強烈な北風が吹き始めました。
そしてまま小雪もちらほら・・・
0.3号のトオシ仕掛け、北風に煽られて目印がゆらりゆらり・・・

致し方なく、ここで昼食を。
この状況下で頬張る冷え切ったコンビニのおにぎりは梅と昆布・・・
これがまた美味しいこと、美味しいこと?

この日向の淵は無論のこと、背後の本筋はその瀬でも粘りに粘ったのですが。
残念ながらダメでした・・・13時30分、軽巡は作戦水域を離脱です。



小生のジンクス。
それは毎シーズン初日は決まって釣果ゼロ・・・この呪縛を解く年はいつなのか?
悲しき初級者、その終わりなき修行の旅は今年もまた続きます。

・・・楽しいけどね!


<データ>
エサ    :キンパク、イクラ
釣果    :全くのボーズ アタリすらナシ
気温    :5℃~7℃  
天候    :晴れ、曇のまま小雪 北風強し   
表層水温 :4℃







2016年2月20日土曜日

尾張稲沢 国府宮 はだか祭り

ご諸兄各位殿

春の嵐の中、男達の雄叫びが尾張平野に春の到来を告げます。

師匠ノンタンさんの住む町、愛知県稲沢市。
そこには国府宮というお宮があります。
まだ肌寒い初春のこの時期、サラシ一枚をまとった男達が勇壮に町内を練り歩く、
儺追神事(はだか祭り)が毎年ここで開催されます。


実は今回、サラシと足袋をノンタンさんにご用意いただき、二人揃って出撃・・・
の予定でしたが、残念ながら朝から本降りの冷たい雨。。。

心は少年、でも、気力体力は年相応の我ら、早々とお祭りへの参加を断念。

それでも夕方からクライマックスの神男参入を見届けたく、降りしきる雨の中、
カメラ片手にカッパを羽織って国府宮神社まで繰り出しました。

境内の社道を本殿に向かって進む儺負人(神男)。
その体に触れると厄落としが出来るとの古くからの言われ。
はだか男達が神男の登場を今か今かと待ちわびます。

冷たい雨の中、それでもアドレナリンが全開の男達、熱気が伝わります。。。

昨今はこのお祭りも国際化?
中には外人さんの姿もちらほら・・・

午後5時過ぎ、社道の彼方から湯気の塊が近づいてきます。
神男に触れようと、もみくちゃになるはだか男達、それに桶で水を掛け・・・
冷たい水が、降りしきる雨が、瞬く間に蒸気に変わります。
















ようやく湯気の塊、神男の一団が門の前に到達します。
このときの雨が今日一番に激しく、一瞬、嵐のように突風が吹き荒れます。

立ちこめる湯気が冷気の中で渦を巻き神秘的、これぞまさしく神事。
そして無事に社殿の中へ・・・いよいよお祭りは最高潮。

日が暮れた境内、真っ白に立ち上る湯気を背景に、何年も何年も、
はだか男達のぶつかり合いを見続けてきた松の木が。

ここ尾張地方にも、待ちわびた春がやってきました。


2016年2月17日水曜日

映画「オデッセイ」

ご諸兄各位殿


雨が降りそうであった先週末、予報では午後から春の嵐。
師匠ノンタンさんと管釣の予定でしたが、嵐ではせっかくの釣行が台無し。
金曜日の夕方に電話で話し合い、今回は潔く早々と中止にしました。

その代わりに先週末は、ゆっくりと映画を見てきました。
あまり映画館を訪れない小生。
行くにしても、もちろん渓流OFFシーズンのみ。
どうでしょう、約一年ぶり?

久々の大スクリーンで見た映画からなのか?見ごたえのある作品でした。
映画の邦題、意味は冒険旅行・・・あるホンダ車もこの名前。
で、原題の「Martian」はナゼか火星人?
双方とも全く脈絡が無い感じですが、内容は宇宙飛行士の火星サバイバル。

・・・ようやく、な~る、です。

時代設定はもう少し先の近未来?
一人で火星に取り残された者が如何に地球へ生還するか。
水なし、空気なし、食べ物なし、おまけに通信手段も限られて。
そこは遠く離れたお星さま、次のお迎えは数年後。
身近に残された僅かな物資、知識、技能を駆使して・・・


映画を見ながら思った小生、「渓流釣り」と「火星サバイバル」の比較。
こちらも一見、何の脈絡もなさそうですが・・・

他の釣りと違い、居着くことなく深い山中、その川沿いを渡り歩く渓流釣り。

双方で似ている部分は、まず「ひとり」というところ。
もちろん、渓流釣りも仲間とワイワイ出かければ一人ではないのですが、
基本的に釣りに興じているとき、川と対峙しているときは、おのおのひとり。

特に小生など、そのほとんどが単独釣行。
気が付けば一日、ご同輩のどなたとも出会うことなく川をさかのぼることも。

そしてもう一つ、渓流の周囲は美しくも厳しい大自然。
火星のように赤茶けた極寒の大地が延々と広がる、とまではいきませんが、
変に気を抜くと危ない世界には変わりません。

宇宙服ならぬウエーダーを着用し、携帯とお財布はタッパに入れて腰ベルト、
ペットボトルのお茶と僅かですが食料も持参です。

予想されるアクシデント(天候、野獣、疲労)に備えて準備万端で入渓、
釣りの最中も常に周囲には気を配ります。

そして、何か事があってもひとりで決断、ある物で解決、無事帰還が基本です。

では、双方での大きな違いは・・・

映画の主人公は好き好んで火星に残った訳でもなく明らかなる他責。
だから周囲も万難を排して救援に。

翻って渓流釣師は自ら好んで、ある意味でのリスクを背負い込む自責。
危険を冒してでも、得たい・見たい・感じたい何か、それが渓流にはあるから。

・・・こう考えると、渓流釣りは人様に迷惑、心配を掛けることなく、
無事に川からあがることが釣果以上の大きな責務にも感じられます。

マズいっすよね、自分のお楽しみで他人にご苦労かけちゃ!


主役のマッド・デイモンが、この手の映画で現れやすい悲壮感を漂わす事無く、
彼持ち前の役柄、ポジティブに問題をひとつひとつ解決して前進していく様。
・・・さすがにオレっち、あんなにカッコ良くはいかないけれど。

まもなく始まる渓流釣りシーズン、今年もまた無事安全を願って。













2016年2月13日土曜日

今年も挑戦~本流釣り

ご諸兄各位殿


「ちょっと、また竿を買ったの?」
家内からの詰問。

年明けに購入した10m本流竿。
変に押し入れに隠すと返って妙。
さりげなく、これまでの竿達と並べて部屋の片隅に置いたのですが。

「もう、いくらしたの?」
「・・・いや、3万円ちょっとかな?」
「まったく、いい加減にしてよ、ムダ使いばかりして・・・」

・・・奥様、いくらなんでも10mの本流竿、そのお値段では。。。

家内にしてみれば、竿なんて伸び縮みするただの棒。
でも、いくら疲れて釣りから帰ってきても、その手入れを怠らないウチの旦那。
その状況を見ていると、決して安いモノではない様子。

ヘタに安い値段を言ってしまえば、ウソがばればれ。
でも、本当のお値段を言ってしまえば・・・殺されます。
で、言ってのけたのが「3万円ちょっと」。

この悪知恵、実は年末の忘年会で旧友A君に授かった策略。
バイクにパソコン、工作と多趣味、浪費家(小生から見れば)のA君。
さすがに、この手の修羅場を何度もくぐり抜けてきています!


・・・ウソで塗り固められた我が人生。
「神さま、仏さまはよ~く見てらっしゃるに。」は亡きおばあちゃんの口癖。
全くその通り、バチが当たるその前に、悪行もほどほどに・・・




さて、毎年一本ずつ増えてきた小生の釣竿。
仮に連合艦隊の編成に例えるならば・・・ちなみに小生、「艦これ」の趣味無く。

1.小学生から愛用の「へら竿 4.5m」=戦艦「三笠」:主砲30.5cm
  日露戦争は日本海海戦じゃないけれど、
  小生、渓流釣りの初期ははこれにて対応、現在は退役。

2.シマノ「渓秀 6.0m」=戦艦「扶桑」:主砲35.6cm
  切れのいい先調子、重さを感じさせず片手で操作、素直な竿。
  狙ったポイントはまず外しません。
  もちろん、今でも渓流、源流、渓流釣堀で大活躍。

  ・・・この前に金剛型があるけれど、ありゃ舶来の英国製だからパス。
  一番活躍した型式なんだけれどね・・・
  「艦これ」は興味無しだよ、ホント。

3.シマノ「渓峰尖 7.0m」=戦艦「伊勢」:主砲35.6cm
  渓秀同様に小気味よく、少し川幅の開けた渓流で。
  またズームを生かして糸を極端に短く3mにして枝下のチョウチン戦でも。
  渓秀より1m長いのですが、この1mの差が大きいのです。
  吉田川、奥矢作、馬瀬川上流で主に使用。
  水上艦載機搭載の「伊勢」同様、使い勝手が良くて一番に使う竿です。

4.シマノ「渓峰本流 8.5m」=戦艦「長門」:主砲41cm
  「ナンチャッテ本流」なんてチャカしちゃっているけれど、まま先調子寄り。
  結果、ネライ通り、思い通りに振り込める、長さの割に使いやすい竿です。
  それに、これの経験があったからこそ、10m竿を買う決心がつきました。
  有効射程距離の長さを生かし、板取川、長良川上流、馬瀬川中流、
  それに小坂川など川幅があり河原の開けた川で使用します。

そして真打!
5.シマノ「SGロング 10m」=戦艦「大和」:主砲46cm!
  大和型と同様、長距離砲撃と大型艦(尺上アマゴ)の撃沈を期待しています。
  その存在自体が一般には秘匿(家内にバレちゃったけれど)であったこと、
  大和型と似ています。
  やはり主戦場は長良川中流域、高原川でしょうか??    
  まだ釣具屋の狭いフロアーで伸ばして握っただけで感覚は未知数。
  試験航海じゃないけれど、どこか近所の原っぱで振り回してみます。
  ・・・ご近所に気遣いながら。
  
でもまあ、竿は上を見ればキリがなし、「高い竿 ≠ 良い釣果」の方程式。
「鱒之介」なんてモンスターなど、さしずめ戦艦 紀伊型、夢のまた夢。
でもでも、一回くらいは振ってみたいような。
・・・ホント、「艦これ」には興味ないから。


昨年、何度か挑戦した本流釣り。
結果としては尺上ならず、しかし、そのイロハは掴めたような気が。
役者は揃いました・・・あとは司令官の技量、そして武運のみ。
今年もまた、思う存分楽しみたく、精進したく思います。






2016年2月10日水曜日

五条川上流~ナゾの渓流釣堀を訪れて

ご諸兄各位殿


先々週の日曜日、天気が良くてママチャリで向かった五条川上流。

小生のこのブログ、そのアドで表示される新しい渓流釣堀のCM、
「新しい釣りスポットが誕生」
「多治見ICから20分とアクセス抜群!イワナ、ニジマス大きいの釣ってBBQ」
下見を兼ねてのサイクリングでした。

残念ながらその時は道半ばで家内から「帰れコール」があり、
急遽引き返して、その日の午後は親孝行と相成りました。

今週の日曜日も天気が良く、その続きとばかりに入鹿池へ。
でも今回は八曽キャンプ場の事務所までは自動車で。
・・・寒の戻り、今朝は風がありチャリンコではキツいっす。

そこから東海自然歩道と林道を岐阜県境目指してハイキングとします。

山の中の事務所、その横の駐車場にはすでに車が何台か。
休日の自然歩道、朝からトレッキング、サイクリングの方が行きかいます。




自然歩道の横を流れるのは五条川。
尾張平野をのんびり流れる緩い川も
ここまさかのぼると渓流そのもの。

今朝はホントに冷え込みました。
未舗装の自然歩道、その随所には
霜柱が。
踏むとサクサク音がして。

雲一つない青空。
木立から差し込む朝日が眩しいです。





渓流釣り歴丸3年、さしたる経歴ではない初級者ですが、
この川は釣れる・釣れない、その違いが何となくですが感覚で解ります。
理由を言葉にすると難しいのですが、ホント、肌で感じる感覚。
で、この五条川上流、その感覚に従えば、あまり釣れそうにありません。
何だろう、釣れてもウグイさんくらいかな?

ともあれ、初春の朝の自然歩道、冷たく乾いた空気が頬をさすります。


昨今は携帯電話、スマホ全盛
の時代。
こんな山奥でも、
いや、こんな山奥だからこそ、
こんな情報が必要、なんで
しょうね?

前回も呼び出されました。。。




キャンプ場事務所から東海自然歩道を歩き始めて約50分。
ここから分岐で自然歩道とはお別れ、ただの林道に分け入ります。

地図に依れば、もう僅かで岐阜と愛知の県境。
川沿いのこともあり、アップ・ダウンの無いなだらかなハイキング・コース。
日ごろの鍛錬の成果?一時間以上歩いても疲れを感じさせません。



・・・と、
ここでいきなり林道が消滅。
さて、どうしたものか??

五条川を見てみると、
河原にナゼかテントが。

酔狂な方でしょうか?
冷え込んだ昨晩、
ここで野営??




渓流釣りで慣れっこ、けもの道へ分け入って河原に降りてテントの近くへ。

・・・いや、こりゃ初春に野営ができるテントじゃないな。。。何だろう?
幸いにも、テントの裏から再び林道が続き、未舗装にはタイヤ痕も。
もうしばらく歩いたら、目的地の釣り堀らしき施設が見えてきました。

五条川にかかる小さな橋の上、そこに釣り堀のお兄さんと思われる方が、
チェーンソーで丸太の切断作業中。

小生   「こんにちは。」
お兄さん  「こんにちは、朝からハイキングですか?
           黄色いオスプレイのデイ・バッグが決まってますね。」
小生   ・・・ほ~、ご仁、察するに登山かトレッキングを嗜まれるな・・・
     「そこの下流のテント、あれは釣り堀のものですか?」
お兄さん  「ええ、今朝、撮影用に張ったもので・・・」

タバコ廉がね、しばし釣り堀のお兄さんとお話、情報収集をします。

この釣り堀、プールを利用した形式では、かなり以前からここで営業。
故あって何代かオーナーが変わり、今のオーナーは名古屋に拠点があり、
現在全国に展開中のあの有名な喫茶店の社長兄弟とのこと。
・・・巨大な資本が見え隠れ??


釣り堀はプールでのみ営業で、施設は開店しているものの、
来る本格的なシーズンに向け施設全体を整備中とのことです。


さすがに寒いこの時期、
お客さんは本日は皆無。

でも、
プールのお魚を拝見すると・・・
尺上の大き目なニジマス!
これを延べ竿で?わお!


看板に偽りは無さそうです。



小生     「大きいですね、プールのお魚。」
お兄さん  「ええ、川でも釣れるようにするんですが、他の釣り堀のように
                 区画を区切った方がいいんでしょうかね?」

・・・小生、僭越にも渓流釣師と先に名乗ったのですが、
   釣り堀の経営、その核心に触れるようなご質問、アドバイス要請!
   もう、即答!言いたい放題!

小生    「そうですね、魚の居つく場所は決まっちゃってるから、
              妙な区画は無い方が釣り人には面白いですね。」

五条川の水源に近いこの辺り、川幅も狭く水深も浅め。
言いたい放題、とは書きましたが我ながら的を得た回答だったかと。

放流されたお魚は恐らくすぐに深場へ逃避行。
ヘタな区画割でその深場が無い区画では、お客さんから不平不満が。

それよりも、長めの区間でお好きな場所でどうぞ、の方が、
その釣り師の技量、目利きで場所選び、釣果が決まり面白いのでは?

とは言え、この浅めの渓流で尺上のニジマスがサケの遡上よろしく、
背びれを水面から出して集団で泳がれた日にゃ・・・
こりゃ豪快だわ!(名古屋弁で)

















気さくなお兄さんとの雑談のあと、ひと回り施設を拝見・撮影してから、
今来た林道と東海自然歩道を入鹿池に向け引き返しました。

・・・ウグイさんくらいしか居なさそうな五条川上流。
南信州は平谷湖、奥三河の野原川や神越渓谷じゃないけれど、
釣り堀の下流には逃げ出したニジマスが居つきます。
ひょっとして将来、入鹿池で大型ニジマスのルアー釣りが・・・
どうなんでしょうねえ?期待しちゃいます。











2016年2月5日金曜日

夏の思い出~付知川釣行

ご諸兄各位殿


ようやく立春を過ぎました。

ここで究極の選択。
極寒の冬を取るか?灼熱の夏を取るか?

「私は冬ね。暖房の効いた暖かい部屋で食べるアイスクリーム、最高!」
この質問への我が家内のご回答・・・なんとも彼女らしいです。

・・・今が寒いからじゃないけれど、小生は厳しくても夏を選びます。
もちろん、渓流釣りがシーズン真っ盛りってこともあるけれど、
生き行くすべてのもの、その活気が満ちあふれ最高潮を迎える夏!
心弾ませる何かがあります。
翻って、冬は必然的に背中も丸くなり、精神的にも「陰」に籠っちゃって・・・

そんな夏の思い出は昨年、岐阜県は東濃の名川、付知川の付知峡。

シーズン中は毎週毎週、飽きもせずに繰り広げられる小生の渓流釣行。
ここ付知川にはお盆休み初日の8月上旬、釣行では初めて訪れました。

・・・その翌々日からは奥飛騨の高原川へ遠征。
初めての高原川の前哨戦として、初めての川で「釣り抜く」感覚を養うため。



もっとも、そんなカッコ良い
ことを言っても、
あの当時にこのブログへ
書かなかったということは、
さしたる釣果ではなかった、
と言うことです。

でも、冬の終わりの今、
川で撮った写真を見ると・・・
改めてとても素敵な渓谷です。




およそ10年ほど前・・・

夏が苦手な我が家内も、この近くの宮島キャンプ場で過ごす夏は大好きで、
毎年のようにキャンプ場のログハウスを何泊か訪れていました。

そのころの小生、まだ渓流釣りには興味がなく、昼間は川で海パン履いて水遊び。
清流 付知川。
川底を水中眼鏡をつけて潜ると渓流魚が確認できました。

夕方からは家内と夕食の準備で飯盒炊爨、とっぷり日が暮れたら花火に檜風呂。
楽しいキャンプ生活です!
でも、夏の渓谷は気温変化が激しく、油断をすると朝方など寒いくらい。

そのころの記憶を頼りに、確かキャンプ場の奥には程よい河原があったような。

いわなの里峡近くから橋を渡って上流へ徒歩で入川、大きな砂防堤の上にでます。
エメラルド色の水が轟音を打つ砂防亭の滝つぼ・・・下を覗き込むと。。。

すでに昨夏の釣行旅程、その詳細は記憶に薄く、ただただ写真を見返すばかり。
でも、ひとつ鮮明に覚えていることは・・・アブの大群、その波状攻撃!
決して長くはない小生の渓流釣行歴、また、その昔のキャンプ生活を含め、
あんな経験は初めてでした・・・まるでヒッチコック監督の映画のような。

どうも黒い衣服がお好きな彼ら、ウエットパンツにわんさかと集られ。
幸いパンツ生地は厚く、吸血には至らなかったのですが、顔は無防備。

そのとき手元にある品物で、何とか難をやり過ごすことも渓流釣りの醍醐味!
麦わらを深めに被り、日本手ぬぐいを首に巻き、シャツの襟を立て・・・


それでも、どうにか小アマゴさんを何匹か。














・・・あの河原の向こうはどうなっているのだろう?
大物が潜んでいそうな淵?落ち込み?それとも早瀬?

あとは渓流を上流に向かい、どんどん緑深い山奥へさかのぼり・・・

せせらぎと熊鈴の音だけが響きわたる夏の渓谷。
自分ひとりだけの世界がただどこまでも広がっていました。





二十四節気の節分、季節は冬から春へ。
次に来る楽しい夏が待ち遠しく、居ても立っても居られない。
寂しい冬の終わり、そんな心持の今日この頃。

・・・え~い、オレっちもアイスクリーム、食べよう!