2023年10月22日日曜日

粗忽者の後始末~本流竿の穂先交換修理



 
永遠無窮(えいえんむきゅう)。
その意は、形あるものはいつかは壊れる。

その昔、
隆盛を誇った平家も源平合戦を経て没落へと至りました。
平家物語にも、その栄枯盛衰が記され、
同じような意味合いとして「諸行無常の響きあり」と唄われています。

改めて、形あるものは、いつかは壊れる。


法事か何かでお寺参りをした際に、
和尚様からありがたい法話を頂きますが、
そんなお説教のような文言で始まった今回です・・・


この夏に訪れたのは奥飛騨 高原川への釣行でした。

9寸サイズのアマゴさん、ニジマスさんを釣り上げた後、
煽ったつもりは無くも根がかりで、
本流主力竿はスーパーゲーム・スペシャル・ロング、
(高かったンです、これが。。。)
挙げた拍子に#4の節がナゼか途中からポキリ!!

めちゃ、ショックでした・・・

折れた節より先の竿、それが回収できたことは不幸中の幸い、
その折れた#4も注文から二週間くらいで入手が叶い、
最終釣行の益田川本流では戦線復帰でした。

・・・もち、結構な出費を。。。


よ~し!
復帰戦ではオオモノを釣るぞ!
・・・の、意気込みだったのですが。

河原に降り立ち、穂先に糸を結わえる際、
あろうことか、更なるダメージに気が付いて(涙)。

竿の穂先は金属製の回転トップ、それが見事に曲がっているじゃないですか!

しかし、一体全体、
いつ、ヤッてしまったのか?とんと記憶が無く。


益田川での釣行は穂先小破の状態で続行も、
もう間もなくの晩秋は信州犀川での大ニジマス釣行、
その予備竿としては#1の交換、もしくは修理が必要です。

・・・交換って、あんた、また、エラい出費だよ。。。

そんな小生のお寒い台所ならぬ、お小遣い事情が故、
今回は穂先の回転トップ、その交換にチャレンジしてみました。

方法はご諸兄各位のブログ、釣具屋さんのHPを参考に。

・・・一通りの修理作業を終えた今なら言えることですが、
ご経験のある方なら恐らく、何の心配もない作業でしょうも、
何分、小生は初めてでして、己の忘備録として残す限りなのです。



①回転トップを穂先から除去

ライターなどの炎で既存の回転トップを煽り取り去ります。

・・・とは言うものの、
参考とした各文献を拝読していて、一番に疑問だったのはここなンです。

この正規品の回転トップ、接着剤で固められているのか?
はたまた、カシメで#1の先端に固定されているようにも見えます??


・・・ちょい待ち!
その前に、ナゼ、曲がった破損穂先が2本もあるのか??

無念ではありますが、
そこは詮無き粗忽者の為せる所業!
さあさあ、笑ってヤって、おくんなせい(涙)。


いずれ、接着剤もカシメも加熱で取り外せる固定方法では無いような。
果たして、本当に回転トップは取り外せるのか??

しかし、そこは、案ずるより産むが易でした。

加熱しすぎを嫌ってライターでは無く、
ロウソクの炎で少しづつ焙ってみることに・・・

熱くなったであろう金属トップ、それを軍手で摘まんで引っ張ってみました。
すると、ほろりと、簡単に取り外せて。

・・・どうも炎の熱で穂先のカーボン樹脂が溶けだし、
結果、金属トップはスルリと抜き取れる様子です。

確かに、
母材が溶け出してしまえば、どんな固定方法でも解けますね。

その証拠に焙り時間を少し長くしてしまうと、
穂先のカーボン樹脂に火が着いてしまいます・・・

ここは、短時間の焙り・加熱が肝のようです。


②回転トップの取れた穂先を綺麗にする

これはこの後の接着剤の付き具合、それを良くする目的でしょう。
上記写真のように抜き取られた穂先、
溶けてなのか、接着剤の残りカスなのか、汚れています。

小生はここを有機溶剤は避けて、無水エタノールで良く拭き取りました。


③穂先先端の径に合った回転トップを用意する

無水エタノールで穂先の汚れを除去した後、
その穂先の外径・直径をノギス(メモリ式の安価なもの)で計測します。

概ねΦ1.5~1.6くらい。
その結果に沿って、新しい回転トップを購入しました。
お値段は千数百円とお安くて。

でも、この新品の回転トップなのですが・・・

う~ん、くびれ部分が正規品より、かなり細いな~。
て~い、この商売上手め!
こりゃまた、粗忽者はいつかは曲げるな、絶対に・・・


④回転トップを穂先に接着する

もう最後の工程です。
回転トップを瞬間接着剤で穂先に接着、固定します。

瞬間接着剤の使用、
この修理に限らず、その極意は、少な過ぎず・着け過ぎず、ですね。

多少、見栄えは宜しく無いですが、とりあえずは交換修理完了です。

これで本当に、問題は無いのか??
その答えは来る晩秋の犀川ニジマス釣行、
はたまた、来シーズンの長良川本流釣りで明らかになるでしょう。


「驕れる者も久しからず、ただ春の夜の夢の如し」

小生、粗忽癖はなかなか治りませんが、
せめて、お道具くらいは末永く使いたいのです。

驕ることなく、大きな出費も抑えられ、
ありがたや、ありがたや・・・




<渓流風景は南信州 この夏の売木川から>














2023年10月15日日曜日

キンモクセイの咲く頃

 

今年も箱庭にキンモクセイの花が咲きました。

10月の初旬に咲くキンモクセイですが、今年は暑かった秋の為でしょう、
2週間ほど遅れての開花でした。

甘い香りがここ、小生の書斎(釣り具だらけの趣味部屋)まで届きます。


毎年はこの季節、
夏の間はやりたい放題であった小生、家族への贖罪の季節なのです・・・


シーズン中は何度も目にした、ひるがの高原から望む大日岳。

秋の高原の牧場テーマパーク、そこに家内を連れ出して。

酷暑であったこの夏と初秋、
初夏までは毎夕方で近所をウオーキングしていた家内ですが、
さすがにあの暑さです、
夏本番になってからそれはおサボり、
ほぼ家におこもり・引き籠り状態でした。

結果・・・
体重計に乗るのも恐ろしい、は彼女の弁です。

また、テレビで動物モノが放映されると必ずチャンネルを合わせる彼女、
諸事情で生き物は飼育していない(ミミズは例外で)我が家です。

と言うことで、今年の秋の連れ出しは、
動物とも触れ合え適度に歩くことの出来る、このテーマパークとしました。

こちらの特徴のひとつは、生きた動物と直に触れ合えること。

いつもの豪快な勢いとは裏腹、
ウシやウマ、アルパカなどの大型動物は流石に怖いようで、
小動物はウサギさんやモルモットさんとの「ふれあいコーナー」、
小学生の子供たちに交じって、五十路まっしぐらの家内が参入です(恥)。


「あまり子供を押しのけて、前にしゃしゃり出るのは、如何なものかと・・・」
斯様な小生の問いかけに、

「何よ!ウサギの方から私に近づいてきたのよ!」
と、いつもながらの強弁を張る家内です。



その後は園内をぐるりと散歩へ。
天気予報では日中は持つものの、夕方からは下り坂とのこと。

それでも、どの場所からも見える大日岳は、
空気が澄んでいるからでしょう、手前の紅葉との対比は碧くてとても雄大です。

コキアという植物ですが、
燃えるような朱が目に鮮やかも、季節的には既に終盤とのことです。



朝方は少し寒かったのですが、もうすぐでお昼時、高原を抜ける風は涼しいです。


引き籠りが続いた体には、本日の歩行は久しぶりの距離です、
レストランで家内はロコ・モコ丼を頂いていました。

その昼食をたらふく頂いた後、
家内のお楽しみの第二弾、おみやげ購入タイムです。

「高原のパン屋さん」の命名はおしゃれなショップも、
人気があり過ぎで、そのお店前には長蛇の列。

「あ~、とてもその気になれないわ。」

いつもなら張り切って列に参戦する家内なのですが、
きっと昼食後は満腹中枢が満たされて?
はたまた、これまでの歩行でお疲れか?
珍しくも並ばずに、諦めの心境の様子です。

お楽しみのショッピングは、並ばずにゆっくり品定めが出来る本館にて。


みやげ物を購入の後は、テーマパークを後にして、郡上八幡へ向かいます。

ワインディングの続く「やまびこロード」を一路、郡上大和に向けて。
途中、鷲見川や阿多岐川など、来シーズンの参考にポイントを拝見します。

・・・この時ばかりは家内、さすがに助手席でお昼寝。

小一時間で郡上八幡に到着。
さあ、運動不足の家内への体力つくり第二弾です!

ここもシーズン中は通過するばかりの観光スポット、
車から降りて町内を巡る事、久しぶりとなります。

いつもはもっと上流でお世話になる吉田川ですが、
ここ、街の中の流れにも、
釣り師が触手を伸ばしたくなる、ある種の趣を感じさせます。

案の定、今でも釣り人が・・・残りアユ狙いでしょうか?



その吉田川の袂は旧 八幡町庁舎、
そこで「郡上おどり」の日本手ぬぐいを購入して。

汗っかきの小生です、
この日本手ぬぐいは現場での業務上、欠かせないのです。

さあさあ、もっと歩くよ。
家内を急かして定番は旧 庁舎の裏側、「いかわ小径」に入り込みます。

足元の用水路には色鮮やかな錦鯉が。
人の気配を感じると、エサを頂けると思うのでしょう、
大きく色鮮やかな魚体が流れを遡りどこまでも追ってきます。

八幡の街中をぐるりと巡り、もう間もなくで夕刻ですが、
ありがたいことに、ここまでお天気は持ってくれました。


本日はとてもよく歩きました、
川沿いのカフェで吉田川を眺めながら、コーヒーを飲んでの一休み。

大きな塩焼きですが、もうアユも終盤ですね。

ひるがの高原と郡上八幡、本日はよく歩きました。

やっぱり家内、今日は流石にお腹が空いたのでしょう、
二段重ねのお蕎麦、それをツルりと平らげて・・・



雨の降る中は宵闇での帰宅でしたが、
キンモクセイの甘い香り、それは箱庭から間違いなく届いていました。















2023年10月8日日曜日

小生の渓流釣り車中泊サイト

 

今年も終わってしまえば、長いようで短い渓流釣りシーズンでした。

3月下旬から始まる小生のシーズンは、
5月のGWころから車中泊を交えての釣行となります。

金曜日の業務後は会社近くで銭湯&夕食、
その後は川に近い車中泊サイトに向けてまっしぐら。

一泊の後での土曜翌早朝からの渓流釣りは、
日常の勤務でも毎朝が早いこともあり、
生活のリズムが崩れず楽なのです。


・・・とは言え、
男一人での外泊です。

普段から素行が宜しく?
飲む・賭つ・買うの三拍子も無く??
家内から絶対的な信頼を得ているから出来る芸当???

・・・これもひとえに、家族の理解があっての賜物かと。


そんなアウトドアな週末の車中泊、
渓流釣行も楽しいのですが、これ自体も楽しみのひとつに。

ひんやりと澄み切った山の中で迎える朝は、
これから向かう小さな冒険に心が躍るひと時なのです。


その車中泊の場所として「道の駅」は大きな不自由もなく良いのですが、
時として、思い描く渓流山河のポイント近くに無かったり、
また諸事理由で休憩をされる他の方々もお見えです。

エンジン掛けっぱで疲労から眠られるトラックさん、
元気いっぱいは酒盛りで盛り上がるグループさん、
果ては深夜の駐車場でジムカーナ?やんちゃ風情のおにいちゃん達など・・・

そんな理由から、小生は他の場所で、まま一晩を明かします。

・・・どうでしょう、こんなお気づきは無いでしょうか?

景勝地や観光地に近い山の中、
ナゼ、こんなところにトイレがあるのか?

そんな「山の中のポツンとおトイレ」が、
小生の「道の駅」の代わる車中泊サイトなのです。


・・・とは言え、
男女兼用に汲み取り式、
手洗い場が無くてもトイレはトイレで、
看板に偽りは無いのですが、それではとても困ります。

・・・そこで、
以下は小生が実際にお世話になる「車中泊サイト」でハズレなし!

来シーズンの釣行で車中泊をお考えのご貴兄、そのご参考になれば幸いです。


<庄川は荘川町 治郎兵衛のイチイ 駐車場トイレ>



弊ブログでも何度かご紹介した場所です。
庄川での荘川地区釣行では、いつもお世話になっています。

荘川ICを降りた直ぐに「道の駅 桜の郷 荘川」があるのですが、
ネットでも紹介されるほど人気のある車中泊サイトでもあり、
また東海北陸道の工事車両の待機場所となっている様子、
よってここ最近はこちらでのお泊りです。

駐車場は広くて10台ほどが停められ、
肝心のトイレなのですが、
ご近所の方が日々でお世話されている様子、
洗面所にもポンプ石鹸が常備されとても綺麗です。

・・・周囲が田んぼで夏場は蛍が飛んでいます。


<開田高原 国道361号沿いトイレ>


御岳山の麓は開田高原での車中泊サイトです。
西野川や末川への釣行はいつもここで一泊します。

以前は今少しR361を登った「池ノ沢ポケットパーク」でのお泊りでしたが、
こちらの方が断然にトイレが広くて綺麗!

自動販売機もあり駐車場も広く、
もしエンジン掛けっぱのトラックと同宿の場合、
トイレからは離れますが東側の第二駐車場?にも退避が可能です。


<庄川支流六厩川 くるまーと六厩 トイレ>


今シーズンの六厩川釣行は夕まづめから、
ここでの車中泊はありませんでしたが、
着替え&夕食諸々はこの場所でした。

公衆トイレではよくあるパターンなのですが、
一般向けは「和式」でも身障者向けは「洋式+シャワー・トイレ」の場合が。
ここのトイレもそのパターンです。

深夜・早朝で使用者が少ない時間帯での利用です、
この有効活用もアリなのでは?

・・・豪雪地域が故?真夏でも暖房の入った個室には参りますが。。。


<木曽駒高原カントリークラブ前トイレ>


この夏の木曽川本流釣行で初めてお世話になりました。
トイレ西側には広い駐車スペースがあり、バス停もあります。

木曽駒高原に向かう幹線道路沿いですが深夜の交通量は少なく、
運転席側の窓を開けて網戸での一晩でしたが、
騒音は苦にはなりませんでしたね。

・・・結構に蒸す夜も、そこは標高は1,000m、
さすがに朝の高原の清々しさはバッチリでした。


まだネタはあるのですが、それはまた追々に・・・

釣行前夜の車中泊ですが、渓流釣りという目的前での一泊です。
安全の点からも、ゆっくり・ぐっすり、眠りたいですよね。

<渓流風景はこの夏の木曽川本流釣行から>














2023年10月1日日曜日

秋神川渓流釣行~十五夜が綺麗な竿納め

 

「今年はもう終わっちゃったのか?
 毎年はこの季節にイワナが群れを作って、川をさかのぼるんだよ。
 その光景は壮観でね、川いっぱいのイワナの大群は・・・」

昨年の釣り納めもここ、秋神川でした。

その時は前夜からの車中泊は秋神から濁河と日和田へ抜ける県道、
分岐点前は「山の中のポツンとおトイレ」ででした。

早朝、秋神温泉の方でしょうか、
気温9℃と冷え込んだ寂しい山中で、
酔狂にも一人で車中泊する変質者(=小生)、
恐らく大事を取ってでの、彼へのお声がけだったのでしょう。

その際に上述のお話を頂きました。

アサシンさんからもその昔、
庄川支流の六厩川でイワナの大群遡上、そのお話を聞き及んでいます。

そのイワナが釣れる・釣れないの下世話なことは別として、
一度でいいから、そんな神秘的な光景、自然現象を見てみたいものです。


<道の駅 ひだ朝日 での車中泊>

金曜日の朝は朝日町の中心部、道の駅で迎えました。
今期最終の渓流釣行です、
お休みを頂いての道楽三昧は少し遅め、5:30の起床でした。

身支度を整えて出立の時、一台の青いジムニーさんからお声がけを。

・・・オレンジと白のかわいいツートンは小生のハスラーです。

女の子が乗るような色彩なのに、
強面(こわもて)のおじさんが握るハンドルは、
目立つンでしょうねえ、ブログを見ていますよ、のご挨拶でした。

今シーズンも吉田川、馬瀬川、庄川・・・と、
いろいろな場所にてお声がけ・ご挨拶を頂きました。

低い作文能力?の都合上で、その全てには触れられませんでしたが、
この場をお借りして、ご好意・お励ましの暖かい言葉に、お礼を申し上げます。


<午前の部は本流釣り>

まずは道の駅の近場、
午前中の涼しいうちに益田川本流で秋のオオモノ狙いを。

お彼岸を過ぎて日の登りも遅くなりました。
先週の馬瀬川以上に明らかな紅葉が目に留まる飛騨朝日。

それでも本日の午後には気温が25℃となる予報が。

・・・ここ最近は毎年で斯様なつぶやきが漏れます。
今年は猛暑&渇水と、おかしな天気に気候です・・・

その為でしょうか?
揚がるアマゴさんも小さく(そりゃ、小生の腕前が為)、
心なしか今の季節にしては小生のように細身・スリム??です。

この子も先ほどの子と同様、全く秋色感が感じられ無くて・・・

しっかりと食べなきゃ、厳しい冬が乗り越えられないよ。

とは言うものの、
まだ10時前ですが、日の当たる河原はとても暑く感じられて。

酷暑と渇水でお魚の食糧事情、今年は宜しくないのかも知れませんね。

お空は青空、でも、まだ夏の空、
秋のオオモノ、その気配は全く無いままに、
透湿ドライのウエーダーの中は汗だくになりながら、
午前の部、益田川での今年最後の本流釣りはあえなく終了です。


<午後の部は秋神川上流へ>

暑くなる午後は標高の高い秋神川へ上ることに。

秋神の中心部にあったランド・マークの堰堤は、
3年前の豪雨で流されてしまいました。

流される前の姿がこちら。

そして今日本日の様子が・・・

都合3年間、工事もほぼ完了に近いのでしょう、
無理に流れをせき止めることの無い、段々方式の堰堤のようです。

それでも今年も「秋のアマゴ釣り大会」は中止とのこと。
・・・来年こそは開催できると良いですね。


今回は更に秋神川を上流へ登ります。

冒頭の秋神温泉に近い三叉路、
昨年までは日和田方面は通行止めでしたが、
今年はそれも解除され、その奥に駒を進めてみます。

三叉路から1kmほどの上流、地図上では堰堤があるハズですが・・・
その秋神川に沿う道路わきに、これはきっとご同輩でしょう、
乗用車が一台だけポツンと駐車されています。

・・・ここは山深い秋神川、その最上流部です。
全く一人での入渓は「粗忽&酔狂」の小生ではありますが、
とてもその勇気が持てません。

ここは釣果は度外視での安全策、
人の気配があるポイントで、ご挨拶&ご了解を頂いての釣行とします。


土斜面を下って堰堤にたどり着くと、お二人のルアー・マンさんが。

ありがとうございます、
ここから下流に下って釣り上がる事、そのご了解を快く頂きます。

一旦、ここから枯れ分流の岩河原を数百mほど下り、
分流が秋神川の本筋に合流した地点、
そこから流れに沿って、堰堤まで釣り上がる算段を。

枯れ分流を下り終えた時刻が12:30。

暑かった今年の夏から秋でした。
ここ最近の釣行は涼しい午前中のみ、
よって昼食は川から上がってからでしたが、
今日は久しぶり、深い渓谷の底、河原で昼食を頂きます。

午前中でも暑かった朝日の益田川本流でした。
それに比べるとここ秋神川は別天地、
昼過ぎなのに山影・日陰も多く、川面を抜ける秋風が涼しいです。

・・・まったく、おかしな天候の今シーズンでした。

さて、昼食を終えて釣行再開です!
竿を小継ぎの5.4mに持ち替え、仕掛けは2.5mのチョウチンで。

ルアー・マンさん後の二番煎じ。
時刻もお昼過ぎ、加えて渇水気味の流れ。

・・・釣果度外視の安全策ですが、
この厳しい条件下、如何なモノなのか??


日陰での撮影が故、ピン・ボケはご容赦。

しかしながら、不思議なことに、釣れます・・・

ポイントと思しき場所からは、
ほぼ、イワナさんなのですが、間違いなく。

いずれも、振り込んで、即のアタリ。

・・・何なんじゃ?この好釣果は??

まま、アマゴさんも掛かりますが、
その色柄は午前中の益田川本流とは別物、
見事に秋色、黒ずんだサビが出かかっています。

・・・相も変わらず、日陰での撮影の為、ピン・ボケはご容赦を。



数百mを二時間ほど掛けてのゆっくり釣行でしたが、
小物は無しで、この釣果密度、それは今シーズンで一番だったのでは?

そして、終点の堰堤が見えて来ました。

昨年の三叉路近辺での釣行、
冷え込んだ早朝もボ~ズの憂き目を。
それに比較しても、宜しくない条件の元、一体、何が違うのか?

・・・ある意味、
これだから・判らないことだらけだから、渓流釣りは面白いのかも。


深い渓谷での釣行なので、
友舟は持ち込まず釣れたら即リリ~スは、
最後の「集合写真」が撮れなかったことが悔やまれます。。。

時刻は15:30、
深い渓谷は日暮れも早く、ここも安全策、本日はここまでとして。
軽アイゼンを装着して、土斜面を退渓します。


お宿に向かう途中は、くるみのキャンプ場横の秋神川。

夕暮れが近い秋の済んだ青空、山を鮮やかに浮かび上がらせています。
・・・きっと今夜の名月は、とても綺麗なのでは?


<中秋の名月は・・・撮影が難しく>

その十五夜なのですが、本当にきれいでした。

真っ暗闇の中、澄んだ空気に余計な光源もなくて、
ヒンヤリする夜風の中、山裾からぼんやりと浮かぶ白い満月。

ただ残念なのは・・・
手持ちのデジカメではこの写真が限界。。。
中秋の名月が解っていたここは、一眼レフと三脚を持ち込むべきでした。

翌朝、女将さんとワンくんにご挨拶して、今朝も秋神川へ出立です。


<最終日です、秋を感じる秋神川>

泣いても笑っても今シーズンの最終日、
もうここまで来れば、あまりスケベ心を出すことも無く、
のんびりと川をさかのぼり、のんびりと釣り糸を垂れるのみ!

昨年同様、くるみのキャンプ場は、その上流からの入渓でした。

南北に流れる秋神川、その右岸の早朝はとっぷりと日陰、
でも西側の山々は朝日で既に眩しいくらいです。

少し寒いくらいの川べり、そこをゆっくり、釣り歩きます。

昨年はアマゴさんばかりの釣果であったこのルート、
もちろんアマゴさんも釣れるのですが、
今年はナゼなのか、数・サイズはここまで、イワナさんがメインです。


日陰での釣りは秋空の青が水面に映り込み、撮れる写真も青が主体。

それも陽が登るにつれて、少しずつ終わりを告げます。

歩きにくい岩河原、
そんな岩も昨年とは若干、移動をしているような?
川の流れは時として強力で、全体的な渓相の変化に繋がっています。

それにしても、本当にイワナさんが多いです、今年のこのルートの釣果は。

一通りルートを歩き終え、
さあ、この河原が退渓ポイント、
渓流での今シーズン最後の一服を頂きます。

タバコに火を付け、見納めに渓全体を、周囲を見渡すと・・・

げっ!?

数m上流の大きな岩の下、大きな毛むくじゃらの物体が!

・・・ほんと、焦りました。
当初はクマさんが蹲っているのかと思いましたが、
よく見ると、まだ時が経っていないカモシカの死骸でした。

これも、ある意味で、命の終わり、秋だから、なのかも知れません。

臭いはここまで届きませんが、既にハエが集っています。
これに寄せられ、本当にクマさんが・・・とも限らず。

一服も早々に、退渓準備に掛かります。


<名月の下でのイワナの遡上>

無事に車に戻り、着替えに帰路の準備をしていると、
あれあれ・・・
昨日の早朝、ご挨拶を頂いた青いジムニーさんが立ち寄られ。

「どうでしたか?釣果は?」
早速にも調子を伺う小生です。

「いや~、昨晩なんですかが、
 日暮れ直前までそこの上流でやっていたのですが、
 もう、全然、前に進めなくて・・・」

「それって、どういうことですか?」

「いや~、もう、イワナが釣れて、釣れて・・・」

ご提示を頂いたスマホの写真、
そこにはランディング・ネットを優に超えるサイズ、そんなイワナが何匹か。


・・・ああ、そうなんだ。
きっと昨夜の満月の下、今年のイワナの集団遡上があったんだ。
それだから今日と昨日と、下手な小生にもイワナがたくさん釣れたんだ。


見ることは叶わず残念ですが、
秋のお魚の一大イベント、無事に終了したようです。



<データ>
●9月29日 
益田川(7:00~11:00) 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 3B号
釣果    :アマゴ    7寸    1匹
              6寸    1匹
                    小アマゴ            数匹 
気温    :17~25℃  

秋神川(13:00~15:30)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :5.4m 天平
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 B2号
釣果    :アマゴ    6寸    2匹
                        イワナ    7寸    2匹
                                    6寸    4匹
気温    :20~22℃  
天候    :晴れ 
表層水温  :未計測
月齢    :14.4

●9月30日 
秋神川(7:00~10:30)
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.7号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1号
釣果    :アマゴ    6寸    2匹
                        イワナ    7寸    2匹
                                    6寸    3匹
                        小アマゴ        数匹
気温    :12~22℃  
天候    :晴れ まま曇り
表層水温  :16
月齢    :15.1


今年の帰路は鈴蘭峠超え、小坂川経由にて。
今シーズンはご無沙汰でした、飛騨 小坂川。

来年は、また必ず、やって来ます・・・