2019年3月3日日曜日

今年の渓流初釣り~郡上大和 落部川釣行

ご諸兄各位殿


今年初めての渓流釣り。

この春は暖かい日が続きます。
郡上も昨年に比べると雪が少ない様子です。


ぎふ大和ICを降りて、直ぐにお出迎えを頂けるのは、この落部川。

今の時期で一人前の釣果に結びつく技量。
残念ながら、それを持ち合わせていない小生。

それでも、「想い」だけは一人前の一丁前。

春の穏やかな陽気に居ても立っても居られず、
結果、朝はゆっくり目の出立に、交通至便なポイントを選択です。


しかし、初めての川は、この落部川。
吉と出るか。
はたまた、毎度の初釣りが如く、凶と出ますか・・・



<直ぐ横には高速道路>

本当にICを降りたら最初の橋、それが落部川に架かる橋です。
長良川から別れて東海北陸道と並走、北から南に流れる落部川。


情報を持ち合わせて居ないのですが、漁協放流が有るのか・無いのか、
ぎふ大和ICを降りて直ぐ、ご同輩のお姿を多数でお見受けしました。

その喧騒を避けて、今少しハスラー号は上流へ向かいます。


横の高速道路、それが長~いトンネルに入る頃合い。
休耕地?は草地に駐車させて頂き、川へ降りる支度に取りかかります。


IC付近も川幅がさして広くない落部川でしたが、
より上流のこの辺りは、ますます川幅が狭く、頭上も覆われ・・・
竿は4.5mで糸も短めに。


川に降り立ち、少しだけ掟破り、川虫目的で下流へさか下ります。

一見、のどから渓流風景ですが、
写真の画面左手の上方にはびゅんびゅん、高速を自動車が。

良い具合に何匹か、川虫が採れました。



準備万端、時刻は10:00。
今日はここから、のんびり、さかのぼるとします。



<毎年の初釣りで想うこと>

暖かい春の今年ですが、やっぱりここは山の中、
川面を伝う風は冷たさを感じます。

シーズンの最後には「来年も良い年でありますように。」ですが、
シーズンの最初に思うことは「また今年も無事、川に立てれた」。

もちろん、自分も決して若くはなく(気だけは若いつもりですが)、
周囲・家族もそれ相応。

自分のお仕事に、はたまた自然環境、果ては社会情勢・・・
全ての事が上手く運んで、結果として楽しめる渓流釣り。

のほほ~んと、
山の中の春先は、寂しい河原に一人、
そこで釣り糸を垂れることが出来ること。

もう、感謝以外にありませんね。


<感謝しても、それはそれ・・・世の中は甘くはなく>


く~、良いですね、こんな大場所!
どのように攻略しようか?

画面左の大岩、その上に立つは愚の骨頂。
自分の影が川面に映ります。

とは言え、画面右の堤防の上は、意地悪にも木が覆い被さり。

今の立ち位置から、しゃがみ込んでの前進。
竿のズームを最長5.3mに伸ばして振り込むも、
残念、落ち込みの白波には、かなり手前にしか届きませぬ。

一旦、下流へ大きく後退、
渡河を試み、先の大岩はその裏からこっそりと竿出し。
木化け・石化け、静かなること林の如く・・・

しかしまあ、高速沿い・県道沿いの落部川は開けた大場所。
解禁から早二週間以上、しかも本日は重役出勤。
アタリがあったら、バチが当たります。

・・・斯様のんびりとした観察は思案に実行。
しみじみ思うに、誠に幸せの至りです・・・


<腹が減っては何とやら>

川虫とイクラで取り組みますが、ここまで釣果はおろかアタリも無し。
・・・毎年の悪癖、ボ~ズ発進のシーズン開幕が見え隠れ。

でも、水温は8℃。
これなら、アタリくらい有っても良いような。


斯様な日差しが降り注ぐ開けた河原。
ここでお昼ご飯とします。


今年も相変わらずでのコンビニのおにぎりですが、
初めての試みはお湯を持参してのカップヌードル!

ぬるいお湯ですが、暖かいモノが食べたいんです、ハイ。

何気に水面を見ながら、
ずるずると音を立て、河原でラーメンを啜っていると・・・


一瞬、大岩の下、下流に向けて、サっと動く黒い影!
居るじゃん、お魚ちゃん!

・・・スギの花粉と相まって、麺が喉にムセります、ゲホっ。


時間稼ぎには持って来いの昼食です。
カップ麺とおにぎりを持っての移動。

後退して水から距離を取り、お魚の気が休まるまで、
アセる心を静め、ゆっくりとお食事。

その後はおもむろに、一服を所望、しかし。
堪え性の無い小生。
もう、気分はうらはら、ここは、己との戦い・・・

後片付けの後に川虫を針掛け、
大岩の袂から白波は流心に沿うよう、ゆっくりと仕掛けを流します。


「よし、釣った!」と言うより「結果、釣れた」の感覚。

目印の流れが何となく停止、あれ?妙だな~
で、竿を揚げたら針に掛かっていた・・・

斯様な案配でした、今シーズンの一匹目。



<もひとつ、おまけに>

こんな脇を通る細い流れ。


そんな流れのチョイ深場から・・・


小アマゴさんのお出まし、目出度くも二匹目が。


ここも、如何にも・・・って、ポイントですが。
残念、バラしてしまいました。





時刻は15:30過ぎ。
長良川の西側は内ヶ谷、そこに通じる峠道は標高およそ1,000m。
傾きかけた春の陽は、もうすぐその山の向こう側に。

・・・本日は、これまでです。


小生的には珍しく、シーズン初日からの釣果は二匹でした。
こりゃ、今年は、何か、良いことがありそうな・・・


寂しい山の中、その河原での一人珍道中。
今年も始まりです。


<データ>
3月2日 
エサ    :イクラ、川虫、ミミズ
       イクラはペケでした
竿     :竿 5.3m (4.5m) 天平 
仕掛    :針 吉村7号 
       錘 3号
       水中糸 0.3号 3.5m
釣果    :アマゴ 5寸前後 2匹
       初釣りです、ご祝儀です、もち、リリース 
気温    :8~11℃
天候    :晴れ
表層水温  :8℃