2017年4月9日日曜日

春雨の郡上 吉田川支流気良川釣行

ご諸兄各位殿


雨の中、一心に何かをする。

その昔は趣味の単車、アウトドアでそんなこともありましたが、
この歳になって渓流釣りを始めた最近まで、わざわざ雨の中で何かをする、
など、とんとご無沙汰でした。


「本当に明日、釣りに行くの?雨だよ?」は前夜の家内から。
これが一般的なご意見でしょう。

屋外業務に従事される方以外で、好き好んで雨に打たれに出かける人は、
マズいません。

・・・でも、家でじっとはしてられないんデス、この時季の雨の渓流釣り。


<朝から回り回って・・・>

もちろんですが、
釣行時に雨が降っていないことに超したことはありません。
もう少し正確に申せば、しっかり降った雨、それが上がった直後。
川の水が引きかけて色は笹濁り、でもって、薄陽が差し込んできたなら最高!

しかしそこは小生、ご多分に漏れず時間に融通が利かない「必殺勤め人」。
天気を選り好みして釣行できるご身分ではありませぬ。

土曜日は朝から暖かい雨ではありますが、結構な降り加減。
その中、郡上に向けて出立です。


当初の目的地は長良川本流、前谷川の出合。
昨年は春雨の中、尺上イワナを上げた美味しいポイント。

毎度の如く「柳の下の二匹目のドジョウ」を目論んだのですが、
昨日の春雨は去年と勝手が違い、長良川の水量が多く・・・
ど~なんでしょう?

朝の北濃駅でお掃除をされているおじさんにご意見伺い。
そのご回答は、
「本流での釣りはムリ・ムチャ・ムダ」と笑顔で暖かくもバッサリ。

代わりに、おじさんからは前谷川を勧められたのですが・・・


ここも斯様な激流で、降り立つ河原も今日はネコの額ほど。
加えて前谷川は落差が大きく、遡行が難しそう・・・

諦めて、第二候補、
勝手知ったる吉田川は明宝 高橋に軽巡は進路を変更としました。





<高橋よ、おまえもか・・・>

明宝の道の駅手前、チラリ・チラリと吉田川の様子が見て取れますが・・・
あっちゃ~、高橋もこの有様。

流れ下る轟音、雨と水煙で川の奥が霞んで見えます。
・・・どことなく水墨画の世界。



夏場なら、これくらいの水量なら、返って期待が持てるのですが・・・
流石に今の時期では。

”え~い、こうなりゃもう支流じゃ・・・寒水川か?気良川か?”

つろつろと迷いながら、せせらぎ街道を八幡に向け、今来た道を下っていると、
タイミング良く気良口の信号が赤に。

”うん、こりゃ、神様、仏様のお導き・・・気良川に決定!”
ほんと、今回は場所を決めるのに時間が掛かりました。



<気良川 特設魚釣場>


気良川の上流には整備された釣り場があります。
安全第一。
お天気の悪い今日のような日は、足場がしっかりした、こんなポイントが重宝。

「ここで釣ってくだされ」的な釣り場。
天の邪鬼な名古屋人の小生。
普段なら「トロくせ~」でパスですが、今日ばかりは致し方なく。



・・・他のご同輩方々もこの辺り、良くご存じです。


そんな気良川、やっぱり降りしきる雨の中、流れは速く水量は過多。
竿を出せるポイントが限られます。


人工的に作られた段々瀬、その中の少し広めな棚、白波の間が美味しいポイント。



竿は7mを選択・・・8.5mでも良かったかな?今日は。
エサはミミズさん。
白波は手前側の「静かな」水域から始め、次いで白波の向こう側へ。
・・・徐々に攻略の手を広めます。


一心に流れる目印、その変化を注視します。

カッパを叩く雨脚。
どことなく感じる開放感。
それと同時に感じる恐怖感。
濡れた着物の憂鬱。

・・・雨の中での渓流釣り、複雑な心境が交差します。


茶々けた風景、そこに点在する新緑、遠くの山霞・・・この時季だけの調和です。

やはり、今日は釣れます!
今季、負け先行の下手クソな小生、それでも、そこそこサイズさんが。


・・・天気が良ければ、来週こそは本流で。


<データ>
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  断然にミミズさんでした。
竿      :7m
仕掛    :針 吉村7号、 糸 0.3号、 錘 主に3~2号
釣果    :アマゴ、イワナ 目測7寸が各一匹
        他 小アマゴ 3匹、 小イワナ2匹
        全リリース
        *雨降り、その中での「腹出し」が面倒ちくって。。。
気温    :12~14℃
天候    :雨   
表層水温 :8℃