2018年2月24日土曜日

条件は揃いまして候

ご諸兄各位殿


最後に放った赤いストーンが、黄色いそれの横に静かに鎮座します。
・・・氷上に描かれた的を模した円、そのほぼ中心に。

追い上げた日本、沈着を失いかけた韓国。
しかし、勝負は決まりました。


時間的にはじっくり見ることが叶わなかった今回のオリンピック。
でも昨夜はカーリング女子、日本VS韓国は帰宅後の遅めな夕食、
最後まで息つく暇のない接戦を拝見しました。

まったく、この競技の知識がない小生。
解るのは、ストーンと呼ばれる丸石を滑らせ、的の中心に置いたら勝ち、
くらい。


手っ取り早く、的の中心にストーンを置けば、いいんじゃ無いか?
どうもそれは素人考えの様子で、
次に相手方の石でハジき飛ばされればそれまで。

物理は運動量保存の法則、的を狙えないよう動線上に置き石、
そして慎重な投擲(とうてき)と、忙しいほどの氷面磨き・・・

求められる知力と体力、相手の心理を読みそのウラを取る。
日韓双方のうら若きお嬢さん達のゲーム運びは絶妙でした。

・・・おやつタイムでイチゴを頬張る姿なぞ、ほんと、いいスね!


見ていて思ったのですが、渓流釣りも似たようなところが・・・

いや、お魚に複雑・湾曲的な「心理」があるか・ないか、はさて置き、
ただ、少なくとも、直線的な「食欲」という「心の動き」はあるハズ。


繊細な川の流れを読んで、潜んでいそうな居そうなポイントに、
そのお魚の本能を駆り立てるべく、仕掛けを馴染ませ裏をかく。
装備を身につけ慎重に自分の気配を消しながら・・・

厳しい深山幽谷に分け入り、荒々しい渓の音色を横目に。


相手は大自然、それとの駆け引き。

・・・ちょっと、かっこう、付け過ぎ、でしょうか??


天気予報によりますと、来週半ばにひと雨、ありそうな。
加えて気温も上昇傾向とのこと。


さあ、機は熟しましたぞ、各位殿。




<渓流写真は春先、郡上 吉田川にて>








2018年2月18日日曜日

ニジマス燻製造り

ご諸兄各位殿



まだ寒い日が続きます。
今週末に至っては土曜日、時折で雲が広がり小雪ちらつく尾北地方。
北西からの「伊吹おろし」が強めです。

各位様の釣り紀行を拝見していても、今年は各所で積雪が多め。
勇猛果敢に雪の渓へ出陣・・・は、小生ごときでは戦果は薄め。

残念ながら、今しばらくの辛抱を、今週末も決め込んでいます。


とは言え、折角の週末。
曇り、小雪、強風ですが、基本は良いお天気です。

・・・管釣りで得たニジマスさんが冷凍庫に4匹。
年始めに初挑戦した「燻製造り」、その時はテキーラ風味でした。
今回はその際に仕込んだ「香草ウオッカ」、それを使って楽しみます。


近所のスーパーで購入したサントリーのウオッカはアルコール40度。
バジル、オレガノなど香草を一ヶ月ほどつけ込みました。
琥珀色の良い案配・・・封を開けると香り立ちます。

ニジマスさんをそれに浸して、少し長めは2時間。


・・・でも、ど~何でしょうね?
寒くて雪の多かった冬、その次に訪れる春の渓流釣り、その調子は?

渓流釣り小学校は、その6年生の小生、落第スレスレでここに至れり。
その6年の短い期間では、今冬のような寒くて雪深い経験が無く。

単純に考えると、雪解け水、すなわち雪代が雨後に川へ入り込み、
シーズン序盤は厳しくなるような。


でも、万年雪じゃないけれど、お山の頂上には長らく雪が残り、
結果、雨が降らなくても超・渇水には成りにくい??

「風が吹けば桶屋が儲かる」的な自然の摂理。

寒いときは寒く、暑いときは暑く、それは、まあ、ほどほどに・・・
それが一番、良いのかもしれませんね、万物にとって。

もう間もなく、この厳しかった冬の影響、その答えが見えてきます。


アルコール漬けの後は・・・
ソミュール液漬けは6時間、その後は流水で塩抜きを2時間します。

でもって、サタデーナイトは一夜限りの夜風干し。
今回は小雪が心配で駐車場に吊しました。


で、明くる日曜日の朝、七輪に火を起こして。


今回はここが難儀でした。

いや、火遊び好きの小生、
火起こしは手慣れたモノなんですが、
今回は燻製缶を乗せると火力が弱まり、
なかなか60℃まで到達せず・・・

強風による風の回り込みが悪さ?
はたまた、七輪と燻製缶の隙間が狭くて?

缶を一旦、七輪から降ろして、
うちわで扇ぎに扇いで火柱を立たせ、
そして缶を乗せて・・・
この繰り返しです。


火遊びオヤジも耄碌(もうろく)、ついに焼きが回ったか??



火力の維持に懸命になっていたら、ウッドチップの状態確認が疎かに。
開始から既に一時間、確認してみると・・・

あっちゃ~、大きなお魚が一匹、金具から外れて落下、チップの上に!
金具にはお魚の「下あご」だけが、ぶら下がっています。

・・・こりゃ道理で、煙の登りが悪い訳だ。


チップ皿とお魚を取りだして、まずチップを新しいモノに交換。

で、お魚は・・・

んなもん、へっついたコゲチップをハタいて落とし、
また金具に掛けりゃ、それでええ。

家内はおろか、誰も見とれへん!
それに、これを食べて死ぬ訳も無し!

もう、まさに、男の、料理。。。


アクシデント続きは今回の燻製造り。
風が強いので火の元は注意。

それでも、何とか、お魚には良い色が付き始め・・・

立ち登る煙も見納め、ラスト・スパートです。


「今回も良い色に染まったわね。今夜は私、ビールにするわ・・・」

管釣りのニジマスさんは、これでおしまい。
次回は渓流で釣り上げたアマゴさん、はたまたイワナさん?
下味はウイスキーなどで・・・

ゲコな小生ですが、今宵ばかりは、家内に付き合いますか。




<渓流写真は南飛騨 4月下旬の小坂川、早く来ないか、こんな時期!>





2018年2月10日土曜日

名古屋 堀川~その2

ご諸兄各位殿


昨日はお仕事で名古屋は熱田区、白鳥へ行ってきました。

寒い日が続きますが、幸いにも少しだけ寒さが和らいだ昨日。
一日を終えて西高蔵の地下鉄に向かう途中に渡った堀川、
冬晴の赤みがかった夕景を映し出して綺麗でした。




堀川端が高校時代の通学路であった小生。

ここから、この堀川をさかのぼるは3kmほど、
中区は山王橋界隈が小生の生まれ育った故郷です。

2年前の夏にも、今日のようにお仕事で白鳥へ。

その時は、熱田球場から聞こえる高校野球の大きな歓声応援から、
30年前の甘くもショ~もナイ顛末な出来事が思い出されて。



・・・ふるさとの川。

ぼんやり眺めていると、また、いろいろな事が思い出されます。


それは高校3年生の秋でした。

B子さんとは体育の授業でバドミントンのペアとなり、
それから仲良くなりました。


文系のクラスだったB子さん、既に進路は決まっていて看護学校へ。
早くにお父さんを亡くした彼女、お母さんも看護師さんでした。
とても、しっかり者であったB子さん。

在学中は同級生のS君、そしてC子さんとWカップルで、
長久手は青少年公園などへ行った記憶が良い思い出に。


月日は流れ、もうすぐ卒業。
かたや、理系の小生は誠に持って親不孝者、
卒業後は軍隊じゃ無いけれど「予備役」に着任で候。


また月日は流れ、そんな18歳の初夏。

週末は土曜日の夕方、彼女の入った全寮制の看護学校にほど近い、
地下鉄は港区役所まで、堀川沿いは単車のCB50で通います。
そこから二人して地下鉄に乗り、夜の帳は名古屋港まで。


ふるさとの川、堀川はその河口。

当時の名古屋港には水族館はもちろん、
観覧車なんてオシャレなモノも無く、有ったのはポートビルくらい。

夕涼み、港の夜景が見える公園、海風を受けながらの散策。
疲れたらベンチに腰掛け、暫くおしゃべりです。


寮の門限が確か10:00だったかと。
それに間に合うべく、駅まで駆け足、また二人して地下鉄に乗り、
港区役所の地上出口で、さようなら。

・・・単車での堀川沿いは帰り道、暖かい夜風が心地良かったです。


今思えば、彼女とちゃんと付き合っていたのか・否か。
少なくとも、自分は当時、そのつもりでしたが・・・

しかし、その夏が終わる頃、B子さんから彼氏が出来た、と告げられて。


年の割に落ち着いて、大人びて(悪く言えば、フケて!?)見える小生。
彼女にしてみると、バトミントンの頃から、良い異性の話し相手、
ひょっとしたら、お父さん、の様だったのかも?


「もう、彼の車の助手席に、見覚えの無いイヤリングが落ちていて・・・
 ホント、イヤになっちゃう!」

19のオレに、斯様なお困りごとまで、初秋の港で相談された日にゃ。


♫・・・ 今もあの子、長い髪のままかな~♫

もちろん、このB子さんも、今の家内では無く、
今回も、ショ~もナイ顛末のお話しでした。



脇を流れる谷川の様子を見ながら、延々と登る曲がりくねった人生の峠道。
どこか釣れそうなポイントは?

この川をさかのぼりながら。

でも、小生が思うに・・・
峠の頂(いただき)、それは、もう、そろそろ。
はたまた、既に若干で下り気味?
本格的な下りに掛かると、残念、今来た道が見えにくくなります。

だから、その前に・・・

こんな感覚からでしょうか?
最近まま、ショ~もなくも懐かしい、昔の出来事を思い返しちゃいます。


「何をトロくせ~こと、言ってんだい!この若年寄りが! 
 そこそこ、あの岩影はぜっちゃ~(絶対に)、釣れるに!」

と、峠を登る自分自身に名古屋弁で。


・・・今年も、間もなく、また旅が始まります。



<渓流写真は昨春の初釣果、佐見川・稲田川。
          今年のそれは、いつ、いずこ??>




2018年2月3日土曜日

今週は大人しく、仕掛け作り

ご諸兄各位殿


寒い日が続きますが、今週末はさほどでもない寒さです。
でも、これくらいの寒さがほぼ平年並み。
今年はちょっとヤリ過ぎな感が。

しかも、週明けはまた寒くなりそうです。


早い川では一昨日から既に解禁。
ご諸兄のブログからも、今年初の渓流での釣果が聞かれます。

当方は、もうしばらくの辛抱。
残念ながら小生の腕前では、この条件では勝負になりそうに無く。
毎年での初戦果は弥生3月は中旬以降、ガ・マ・ンです・・・



そんな少しだけ寒さの和らいだ今週末は、来る解禁明けに備えて、
ぬくぬくと暖かいお部屋の中で、仕掛け作りです。


渓流釣りの仕掛けについて、
釣りの教科書や各位様のブログにも、色々なお作法が記されています。

どれが正解・不正解とは、言い切れないような・・・

でも、あえて「正解」といえる作法があるとするならば、
それは当然、「良く釣れる仕掛け」ではないでしょうか?


そしてこの、「良く釣れる」が、実は曲者なんですね。


季節、気温、天候。
本人の技量、その場所、その時間・・・

同じ条件が二度とは巡ってこない、と言っても過言では無い渓流釣り。
そこで「良く釣れる」などという、一般解を求めようなんて・・・


全ての条件に対応できる仕掛けなんて、
どだい、無理があるのかもしれません。

もちろん、各条件に合った仕掛けを数種複数で持ち合わす、なんてことも。


そんな中で、あえて高次方程式の解を求めるとして・・・

・極端ではない細糸 ~ オオモノにもある程度で耐えられ
・軽量かつシンプル ~ 現場でもチャッチャと組め、替えられ
・なるべく見やすく ~ 小生、近眼の老眼なんです、ハイ

こんなところに気を掛けて、
結果的には「自分向き」な仕掛けを準備するのです。



水中糸は0.3号の4.5mでフロロ・カーボン。
天井糸は0.6号、各竿に合わせた長さで3種類。

長さ調整機構はなく、これを単純なチワワで現場にて接合。
目印は極太毛糸で紫2個に黄1個、黒も試してみたいです。

そして針は吉村、細身で軽量、峰打ちでござる、御免!!
これを外掛け結びで水中糸に。



・・・いけませんね、寒くて家に閉じこもっていると。

自分の粗忽、不器用、下手っクソを棚に上げ、
持論、屁理屈、言い訳ばかり考えちゃいます。


今年で6年目の渓流釣り。

白髪の交じったワンパク盛り。
渓流釣り小学校は六年生の戯言と、一笑に付して頂ければ、これ幸いです。



<渓流写真は昨年2月末 馬瀬川上流にて ト~ゼン、ボ~ズでした。>