2016年2月20日土曜日

尾張稲沢 国府宮 はだか祭り

ご諸兄各位殿

春の嵐の中、男達の雄叫びが尾張平野に春の到来を告げます。

師匠ノンタンさんの住む町、愛知県稲沢市。
そこには国府宮というお宮があります。
まだ肌寒い初春のこの時期、サラシ一枚をまとった男達が勇壮に町内を練り歩く、
儺追神事(はだか祭り)が毎年ここで開催されます。


実は今回、サラシと足袋をノンタンさんにご用意いただき、二人揃って出撃・・・
の予定でしたが、残念ながら朝から本降りの冷たい雨。。。

心は少年、でも、気力体力は年相応の我ら、早々とお祭りへの参加を断念。

それでも夕方からクライマックスの神男参入を見届けたく、降りしきる雨の中、
カメラ片手にカッパを羽織って国府宮神社まで繰り出しました。

境内の社道を本殿に向かって進む儺負人(神男)。
その体に触れると厄落としが出来るとの古くからの言われ。
はだか男達が神男の登場を今か今かと待ちわびます。

冷たい雨の中、それでもアドレナリンが全開の男達、熱気が伝わります。。。

昨今はこのお祭りも国際化?
中には外人さんの姿もちらほら・・・

午後5時過ぎ、社道の彼方から湯気の塊が近づいてきます。
神男に触れようと、もみくちゃになるはだか男達、それに桶で水を掛け・・・
冷たい水が、降りしきる雨が、瞬く間に蒸気に変わります。
















ようやく湯気の塊、神男の一団が門の前に到達します。
このときの雨が今日一番に激しく、一瞬、嵐のように突風が吹き荒れます。

立ちこめる湯気が冷気の中で渦を巻き神秘的、これぞまさしく神事。
そして無事に社殿の中へ・・・いよいよお祭りは最高潮。

日が暮れた境内、真っ白に立ち上る湯気を背景に、何年も何年も、
はだか男達のぶつかり合いを見続けてきた松の木が。

ここ尾張地方にも、待ちわびた春がやってきました。