2021年1月10日日曜日

針結び



今週末は一段と冷え込んでいます。
皆さま、ご無理なさらず、暖かくしてお過ごしください。


渓流釣りを始めた当初、
道糸での仕掛けづくりは自作でしたが、
針結びは難しそうで既成のハリス付き針を使用していました。

道糸とは小型のヨリモドシを繋ぎとして。

小物相手の初心者です。
彼にはそれで特に不都合を感じることは無かったのですが、
天性の凝り性な性分が故、
その初心者の彼も趣味が高じてくると、
渓流釣りの教科書や、はたまた、ご諸兄のブログを読みだしたりして。


そこでの記載は・・・
細糸はエサが自然に流れよく釣れます、
糸は長ければ長いほど切れにくいです、
等々、理論整然であり、誠に筋道が立っていて。

結論として、短いハリスと余計なヨリモドシ、オオモノ釣りには不利。

そこから水中糸は長糸・細糸の一本通しを狙い、
指導者のいない孤児?の彼はひとり「虎の穴」に籠り、
辛い練習に練習を重ね、見事に針結びをマスターしたのです。


寒さが厳しかったこのお正月、
早め早めは来シーズンの仕掛けの作成かねがね、
つらつらとネットを見ていたら、斯様な器具に目が留まりました。


厳しい訓練の成果、
今では針結びは自前で完結、
渓流での現場では根掛かり等で針を失っても、
その河原で、場合によっては竿を肩に担いだ状態で、結んじゃいます。

しかし、あの複雑な作業が、血みどろで習得した技が、
果たして「器具」でできるのか?


お値段も然したるものではなく、
使用目的より、むしろ興味本位にて、
天性の凝り性な性分が故、ポチってみました。


画素が粗くて読みにくく恐縮ですが、親切丁寧な取説・解説も付属。

これに沿って針を結んでみたのですが、
とても良くできたシロモノで、上手く出来上がりました。

ただ、一点だけ・・・
ハンドルを回して糸を針に巻き付かせる際、
指で糸を少しずつ押して、一捲き、一捲き・・・と。

順番に糸が針に巻かれるように、団子状にならないように、
ここさえポイントを抑えれば、とてもきれいに仕上がります。


「外掛け結び用」と称された器具の台紙。

しかし・・・
小生の手作業による糸結び・秘伝技も「外掛け結び」のハズなのですが、
何となく、仕上がり・手順内容が違うような気がして。


調べてみたのですが、
この器具での出来上がりが本当の「外掛け結び」(以下が手順)、


小生の手法、正確には「枕付き外掛け結び」(以下が手順)とのことです。


違いは最後の巻きの後に、針のチモト・頭へ糸を掛ける・敷く事。
利点として、チモト側の巻きが押さえられ、緩む可能性が低くなるようです。

・・・流石は「虎の穴」で習得した「枕技」?


改めて器具の取説、その絵を見て気が付いたことは、
③での「糸止めB」の存在、これが重要ですね。

器具を使わない手作業での針結びの場合、
糸巻き側、はたまた、竿の穂先側の糸にテンションを掛ける事。

ある程度にピ~ンと張った糸での作業が、いずれの針結びもやり易いです。


・・・「虎の穴」での初級者の彼は、
こんな単純な事に気付くまで、とても苦労を重ねたのでした。。。



<渓流雪景色は馬瀬川上流から>