2024年1月3日水曜日

新春初釣り~遠州 気田川 デカ・ニジマス釣行

 

<はじめに>

能登半島地震で被災された方々にお見舞いを申しげます。



<リベンジの気田川>

この年末年始は暖かくなるは以前からの予報でした。

4年前のお正月は、ここ浜松の気田川で大ニジマス釣りにチャレンジも、
他様の見事な釣果、それを指をくわえて見てるだけ、
小生の結果は見事にボ~ズと・・・

暖かい遠江の冬なのですが、それなりに日陰の河原は寒かった記憶です。

その翌年にリベンジを、と思ったのですが、
漁協さんに確認するとガリでオオモノを浚う不届者が居て、
放流魚を塩焼きサイズに切り替えてしまった、と聞き及びまして・・・

暖かいこの年末、改めて漁協さんに確認すると、
今年は以前のように0.5~1kgの大ニジマスに戻したとのこと!

この気田川漁協さんの粋な心意気!
それを汲み取らずして何とするか!
・・・行って参りました。


<冬の雨降りでの釣行>

お正月で混み合う新東名、岡崎を過ぎる辺りから雨模様。

4年前と同様に、
「日本一・きれいな川」の垣根近く、
春野のおとり屋さんで釣り券を購入します。

お出迎えはその主です、
ご親切にもお手製のマップを示して、
年末は30日に行われた放流の場所と釣座をご教授頂きます。

「放流場所はこの①から⑥でのう、
 あれから三日経って雨も降ったんで、
 この赤丸で書いた河原がエエ釣り場所だわ。」

色マジックで丁寧に書かれた地図には、
赤ペンでグリグリ、放流場所とポイントが記されています。

何でも、
時間と条件の経過から、
狙い目は放流場所から下流側とのこと。

ご主人、毎度ありがとうございます!


アドバイスに従って、
まずは最上流部の杉川との合流点に。

遅れてやってきた新参者(=小生)、
彼が目にするのは、
酔狂にも冷たい冬の雨の中で竿を振るご同輩各位。

かく言う小生も、今から酔狂者・傾奇者です。

合流点の上流に位置する⑥の放流ポイント、
この合流点にもご同輩が3名、その上流にも気配がします。

残念ですが、ここは今少し下流側へ。


<開始早々、リベンジ完了>

本日用意したニジマスさんのエサは・・・

「たべられません」の乾燥剤が示すはブドウ虫、
ほんと、これは、飢餓でもなければ食べられません。

お隣は何年も腐敗しない不思議な釣り用イクラ、それに魚肉ソーセージ。
イクラは兎も角も、ソーセージは食べられます。
お魚はグルメです、今回はこの編成で。

ザラ瀬が多く流れに変化の乏しい気田川です。

杉川との合流点から数百mも下った辺り、
岩に流れがぶつかり、僅かに白波が立つこのポイントにて。

エサはブドウ虫。

いつもは斯様に贅沢な使い方はしないのですが、
放流三日目の養殖モノはデカ・ニジマスさんがお相手です、
エサにアピール力が必要なのではと、二匹のブドウ虫をチョン掛けで。

川幅はありますが、岸から10mくらいは浅瀬、
深筋本流はどうでしょう?幅は3~4m程度、案外と狭いのです。

浅瀬に立込み、しかしながら、深筋からは距離を取り、
長竿で白波が立つ本筋に仕掛けを打ち込みます。

その数投目・・・
もう間もなくで仕掛けを上げる段で、アタリです!

アワせると確かな生命反応、しかし、ズンとした重たい手応え。

お魚は川底でズッシリと定位、
小生立ち位置はお魚より上流から、
糸のテンションに気を付けながらも、
浅瀬を下流に小走り、お魚より下手に移動します。

移動後に即、お魚が泳ぎ始めます。
引き続きでの重たい手応え、お魚は徐々に下流に。

養殖放流モノですが、これは元気!
勢いがあります。

暫しの対峙の後、ここらが頃合い、
強引に浮かせて空気を吸わせ、慎重に岸に引き寄せて・・・

動きを封じられたお魚の投了。

胸鰭のしっかりした、でっぷりニジマス、40cmくらい?
これは、確かに、重たいハズです。


しかし・・・
おとり屋の主人が言った通り、
放流点から数百mも下流でのこの釣果。

とすると・・・
放流魚は万遍無く川に散っている?
それに、昨日は元日で釣られた匹数を差し引いて。

この一匹は幸運中の幸運かも?
そんなことを考えながら、元気なデカ・ニジマスをリリ~スです。



<気田川下りは、お天気ころころ>

一旦は車に戻り、雨を凌ぎながら、早めの昼食を頂きます。

・・・さて、
釣り餌として用意した魚肉ソーセージです。

釣り餌をおかずとして、人も食べられるなんて、
これはニジマス釣りならでは、なのかも知れませんね。

とても懐かしい味がしました。


昼食を食べながら、一匹目の釣果状況から、作戦の立案です。
存外に川全体に散っているお魚、
雨中も多数での酔狂なご同輩(小生も、そのひとり)、
以上のことから、ここは「竿抜けポイント」を探す算段とします。

おとり屋の店主から頂いた地図を頼りに、
今いる⑥から⑤、④と様子見に。

R362は久里崎橋を下ってからの④放流ポイント、
ここは幸い、誰もご同輩のお姿は見受けられず。

河原の砂地には放流作業の跡でしょうか?車両のわだちが川の近くまで。
それと同じく、漁協関係者か、はたまた、ご同輩なのか、
人の足跡もたくさん見受けられます。

まずはダメ元、斯様な鉄板ポイントで確認を。

数回ほど仕掛けを流しますが、案の定です、アタリなし。

ここから下流へ向かって河原を歩き始めますが、
暫くはお魚が居着きそうなポイントも無く、
国道に掛かる次の橋までテクテクと。

橋脚の下は流れが複雑、これは・・・
と思ったのですが、残念、足元の砂地には無数の足跡が。

試しの振込も、やはり、ここは空振りです。

気田川を渡河して橋の向こう側、
岩壁の直下に幅として1mくらい、深くエグれた流れを発見します。

9m以上の竿でなければ届かない距離。
これは、プンプン、ニオイます。

エサとしては、先ほど昼食に頂いた魚肉ソーセージを。

しかし、初めてのエサは要領を得ませんね。

振込&引上を繰り返すと、柔らかいソーセージです、
針で身切れを起こし、エサ無しで仕掛けを流す始末。

もう少し小さめにカットすべきだったか・・・

そんな振込&引上の数回目でした。
またしてもアタリ&ズンとくる手応えが!
エグれて緑の濃い川底、大きな銀影が翻ります!

「よし、読みは当たった。
 あとは慎重にやり取りして・・・」

時間を掛けての対峙の後、
浮かせようと竿を挙げた瞬間でした、
この段階で、まさかのバラシは針ハズレ!?

引きが強かっただけに、無念です・・・


このバラシの後から、お天気は急速に良くなってきました。
残念ですが、次なるポイントへ、車で移動します。


<本当にお正月?暑いのですが。>

ポイントを③から②へ見て回りますが、
それらしい釣り座には、いずれもご同輩のお姿が。

朝一番で一匹釣れたからと言って、天狗になっている場合ではないですね。
冬の短い大切な時間は刻々と過ぎて行ってしまいます。

それでも、ポイントと思しき所には、いずれもご同輩が。

きっと雨も上がり、近所の方々もご参入なのでしょう?
そして雨も上がり、お天気はピ~カン、
午前と違って着込んだウエーダーの中、暑さを感じます!?

気田川を巡り巡って、いよいよ最下流、
①の放流点は「日本一・きれいな川」の垣根の対岸です。

ここは誰も居ませんが、
余りにも、これ見よがしなポイント・・・

きっと、あまたのご同輩による、昨日からのお手入れ済みかと。
期待薄ではありますが、残された時間も少なく、ここで粘ることに。

暫くすると・・・
ハイジのペーターでは無いですが、
どこからなのか、ピ~っと、呼び笛が聞こえて。

周囲を見渡すと、はるか頭上はR362の歩道から、
おじさんが手招きで小生を呼んでいます。

「ここ、ここ・・・
 川にテトラがあるでしょ。
 その前の川底に2匹もいるよ!」

真上の国道の歩道から、川底が手に取るように見渡せるご様子です。
水面に近い斜め横からの観察では、川底の確認できません。

親切なおじさんは小生を誘導します。

「自分の目の前のテトラ、そこの前に魚が居るから、
 上流から振り込んで・・・そうそう、イイ感じ。」


・・・数年に渡って毎週毎週、長竿を振り続けてきた小生です。
釣れる・釣れない、の釣果は寂しくも、
狙いには百発百中?振り込みの精度、それだけは高いのです・・・

「あれ?鼻先にエサが流れているのに。
 おかしいな~、何で喰わない?
 ちょっと、そこでエサを止めてみてよ。」

おじさん・・・
遠隔での砲撃支援、ありがとうございます。

しかしながら・・・
流れのある川で「エサを止める」は、残念ながら、それは神業、
小生ごときの腕前では、出来かねる仕業なのです。。。


午前の雨降り・曇り空なら、まだ、どさくさまぎれ?
勝機はあったのかもしれませんが、
午後のこの快晴は青空、暖かくもピ~カンな空模様です。

ここらが残念、潮時、なのでしょうね。

いずれ、一匹のみでしたが、リベンジ叶う、
新春は初釣り、気田川ニジマス釣行なのでした。




<データ>
1月2日 気田川 
エサ    :ブドウ虫、魚肉ソーセージ、イクラ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 1.5号 9.5m トオシ 
                        錘 4B号
                        3B+3B号
釣果    :ニジマス 13寸 1匹
       バラしたオオモノ、悔やまれます。。。
気温    :7~13℃
天候    :雨のち晴れ 
表層水温  :未計測
月齢    :20.1