2018年8月18日土曜日

晩夏の渓流釣り~信州安曇 奈川釣行

ご諸兄各位殿


・・・どうも、小生、「木曽の渓」に嫌われているような。


<今回も、流れ流れて・・・>

お盆休み後半戦の渓流釣り。
目的地は前回6月の下旬、大雨・濁流でボ~ズを食らった「木曽の渓」。
・・・もっとも、ボ~ズの原因は天候に非ず、ですが。


8月16日はお昼過ぎ、そろそろ出立しようとネットで河川状況を確認します。

積算雨量が西野川、開田高原、いずれも30mm程度。
御嶽山は100mmを越えていますが、まあご愛敬。

これなら雨後のアマゴさん、良いんじゃないでしょうか・・・


14:00ころ、中津川からR19で木曽路に入り、この辺りでは小雨。

ところが・・・

R256は妻籠へ至る分かれ道、ここからR19は土砂降り。
国道上の電光掲示板は「木曽方面 大雨警報発令中」・・・

とっても、イヤな予感が。

大桑近辺では横を流れる木曽川は濁流です。。。

途中、道の駅で再度の河川状況を。
西野川、開田高原は50mm前後。
が、「元締め」の御嶽山は・・・200mm超!

この2~3時間で激変です!

「いや~、数字は数字。
 工場で言う三現主義じゃないけれど、この目で見なきゃ・・・」

・・・相も変わらず、往生際が悪い小生。


・・・戦い済んで、日が暮れて。
小雨、雲間から僅かに、薄く赤い夕陽が差し込む西野川。

そのご機嫌・形相は・・・
前回以上、予想以上の濁流・激流・地獄の川でした。
茶色の濃~い、大人向けのコ~ヒ~牛乳、それがルイルイと波打って。

もう、笑うしかありません・・・



<現代は情報戦、スマホ、便利ですね。>

さあ、となれば、行き先換えです。
毎度の一人作戦会議はスマホを取り出し積算雨量をチェック。

今から行けるこの近辺で。
先週の日和田川、いつもの秋神川、小坂川・・・ペケだな。
ならば、高原川は・・・ここもペケ。

どうも、御嶽山、乗鞍岳の周囲は全滅です。

ところが・・・
一カ所だけ、40mm以下とミョ~に大人しい雨量の川が。
ここから北に30km程、奈川です。

「御岳、乗鞍に挟まれて・・・ホントかよ?」

アサシンさんからのアドバイス、そのライブ・カメラでも、
黒川出合は濁りは薄そう・・・夕刻の薄暗い画像でしたが。

「掛けてみるか、明日は新規開拓 奈川に・・・」

日が暮れた雨の境峠は分水嶺、夜の内にハスラー号は峠越え。



<良い感じの水量、涼しい奈川>

初めての川、奈川。

涼しい翌朝、昨日の雨がキツネにつままれた感じ。
これまでの写真の如く、奈川は笹濁り、とても良い状態でした。
恐らく、いつもより若干の増水でしょうか?

標高1,100m。
寄合渡の集落は境川との出合、釣りやすそうな中州に川幅、護岸堤。
そこはやはり、既に先行者が。

・・・ここ最近の新規開拓で養った勘、釣りやすそうな場所はハズすべし。


集落を少し下った人家の無い県道沿い。

運転する車窓、
ガードレールの隙間から川に降りられそうな小道がチラリ!

・・・もう、見逃しません!斯様なポイント!


即、邪魔にならない路側帯に駐車、身支度を済ませ、
小道を雑木林に分け入り、下って行き着いた場所が、


申し分の無い流れは、その落ち込み加減!
水際から離れ、6m竿で流心の手前を探れば小アマゴさん。


このポイントから上流を眺めると、遙か先に護岸堤、
それが見られます・・・ご同輩の気配。

地図上はこの下流、川は県道から僅かに離れ、落差もありそう。
これなら、川を登ってくるご同輩も居ないのでは?

「・・・今日も一旦、下れるまで下るか。」


奈川は境川出合の下流。
ところどころで川幅が狭くなり、頭上に樹木がセリ出します。

そんなところは慎重に、糸はたたまず竿を少しだけ縮めて、ヤリ過ごし。

川幅が広がるポイントは瀬、水深は50cmくらい。
水量が多いであろう本日、場所を選べば難なく渡河は可能です。

・・・一回、見事にスベりコケましたが。
ウエットの中のパンツもぐっしょり。。。



そんな濡れたパンツをはいて、
本日はとても涼しくて、日影のポイントで粘ると寒いくらい。




<いろいろ居ます・・・奈川>

そんな日影のポイントから、本日もイワナさん。

分水嶺の日本海側の奈川。
ヤマメさん、イワナさんの領域と思いきや、意外とアマゴさんも。



で、斯様な日影の落ち込み後。
そこそこサイズのイワナさんを期待して。

遅飯食いのイワナさん、アタリに対して、暫しのガマン。
そしてアワセると・・・

これが意外、走る走る!
イワナさんじゃ無いな、ごめん、ヤマメさん?
針、飲んじゃったかな?

魚影から20cm台中頃ですが、とにかく走ります!
落ち込み下、流心の向こう側、果ては岩場に潜ろうと・・・

イカン、イカン・・・と、少し強引に寄せます。

そしてお目もじ、たも網に収まったお相手は・・・


れ、れ、レインボ~!?
でも、良い引き加減でした・・・しっかり、針を飲まれて。

本日、お外道様はお見えにならず、それでも魚種が豊富な奈川です。


さらに下って・・・
流石に斯様な狭間では、一旦、糸を巻いて竿を仕舞って難所越え。



<帰路で思うこと>

当初は開田高原の西野川・末川を予定していた釣行。
故有って、一山越えた安曇は奈川となりました。

激しい雷雨の翌日は、カラッと吹く風も涼しく、炎天下も疲れ知らず、
久しぶりに午後は14:00まで楽しめました。

・・・吹く風の肌さわり、初秋を思わせます。


帰路、木曽谷へ降りる県道沿いは笹川。


昨夜は夜間で様子を解りかねましたが、良い感じの川です。
この川も昨日の雨、濁流・激流は回避できた様です。

・・・R19は福島、それ以南の木曽川は白濁、
前回の伊奈川はチョコレートの流れでした・・・


そう考えると、昨日は夕方の決断、正解でしたね。
再度、捲土重来は木曽の渓!
是非、今シーズン中に。


<データ>
8月17日 7~14時
エサ    :ブドウ虫、ミミズ  
竿     :6m 渓秀 伸ばしたり縮めたり  
仕掛    :針 吉村7号、 水中糸 0.3号 4.5m 
       錘 1~B1号
釣果    :ニジマス23cm 1匹
       お持ち帰りはニジマスのみ
       小ヤマメ 小アマゴ 小イワナ
       10匹程度はツ抜け。
       *ヤマメとアマゴとイワナは、ほぼ数均等
気温    :15~21℃
       濡れた体で日影は寒いくらい・・・
天候    :晴   
表層水温 :18℃