2016年3月1日火曜日

新東名と魚の居着き考

ご諸兄各位殿


先週末の土曜日に訪れた寒狭川支流の巴川・島田川。

釣果は残念ながらサッパリでしたが、旅路として意外にも至便でした。
距離は自宅から110kmちょい。
これだけを見ると南飛騨 小坂川と同程度ですが、時間は1時間40分ほど。
やはり、新東名の開通が大きいです。
これなら天竜川の下流も出撃圏内?

初めて走った新東名。その感想は・・・

豊田東JCTから新東名に入ります。
この高速、出来たばかりだからなのか、気を緩めるとついつい速度がアップ。
曲率の大きいなだらかなカーブと緩めのアップ・ダウン。
加えてトンネルの連続が感覚にズレを生じさせるのでしょう。

小生の古びたネイキッド号。
東名・名神はもちろん、比較的に新しい東海北陸道でも結構な騒音が。
どうもタイヤの接地音と車内振動が大きな要因。
結果、「あ、速度を出し過ぎているな・・・」と感覚で気づきます。

でもこの新東名、ホント、静かなんですね。

道が新しいくてアスファルトのキメがまだ細かいから??
それとも何か衝撃を吸収する新しい技術を導入されたのか??

いずれ旧車では騒音から感じる「気づき」が、ある意味での「ブレーキ」でした。

それからSA、PS、ICの数が少ないことも。
これも出来たばかりだからか?

豊田東ICから新城ICまでおよそ50km。
その間にSA、PAの類いは2つ、ICは1つのみ。
釣行からの帰路では本線はもとより、SA、PAはどこも混雑していました。
こちれへ向かわれる方、ゆめゆめ、ガス欠とおトイレにはご留意下さい。

お年頃なのか、最近、近いんです、ハイ・・・


残念だった「美しき渓谷撮影紀行」、その朝一番は島田川の堰堤から。
堰堤降り口のすぐ脇にネイキッド号を駐車して。

その後はご存じのように、延々と巴川をさかのぼり・・・結局は釣果ゼロ。
昼過ぎに暖かくなってきて、初春の渓谷巡りは十分に堪能できました?!

やむなし、帰ろうか、と車に戻った後、ふっとこの堰堤を眺め・・・

”朝一で攻めたこの堰堤、今一度、攻めてみるか・・・
近くに郡上漁協アマゴステッカーを貼った車があれば、
誰もがこの堰堤は「攻略済み」と思うはず・・・恐らく朝から誰も手つかず。
暖かくもなり、長時間の放置の後なら・・・”

と言うことで、往生際悪く再チャレンジしてみました。

既に山陰、初春の夕闇迫る堰堤。
攻めどころは・・・画面左に広がる静かな堰堤直下の脇。

表面上は水の流れが観察されず、そこそこの深さがあります。
イクラをエサに仕掛けを沈め、じ~っとアタリが出るのを待ちます。
ゆっくりですが目印は移動・・・僅かですが水の流れはある様子です。

と、突然に背後の車道から、「釣れますか?」のお言葉が。
振り向くとタクシーの運転手さんです。

小生    「いや~、全然です。。。」
運ちゃん「ここんところ、大きいのがそのアシの近くで跳ねとるの、よ~見るで。」
対岸のアシを指さしながら・・・
地元のご年配の方から頂くご意見、貴重です。

・・・子供の頃、親戚のお兄ちゃんと訪れた名古屋は南部を流れる天白川。
季節は初夏、浅い川に入り込んでザリガニ、メダカ、カエルを捕まえました。
周りには多くの家族連れ、みんなでワイワイ川遊び。
そのとき、どこかのお父さんが素手で写真のようなアシの根元をまさぐり・・・

子供心に「ワオ!何が出てくるのか解らないのに、良くやるな~オジさん」
今の自分なら臆せずにヤっちゃうんですが・・・長ゴム手袋をはめれば。

そのときにオジさんが素手で捕まえたのがメチャ大きなフナ!
・・・あながち、流れの緩いアシの林でお魚は越冬?
どうなんでしょうね?

とは言え、生い茂るアシの脇で仕掛けを流すのは至難の業。
でも、それをヤっちゃうのが心素直?でチャレンジャーな小生。
狙うは越冬天然そこそこサイズのアマゴさん!

糸長さは天井糸を外してチョウチン仕様、竿のズームを縮めて。
・・・もう、心はスナイパー!

目標投下ポイントはアシのチョい上流、エサの沈み込みを考えて。
アシの根元、その際の際を流す算段、エイ!

一投目は上手く着水、でもアシのかなり手前を仕掛けは流れます。
二投目、これもOK、先ほどよりアシの際をギリ・・・でもアタリなし。
タクシーの運転手さんも「ほ~」と言った趣。

行け、三投目!
着水良し!目印先行!・・・が、やっぱり糸はアシに捕まります。。。
運転手さんも苦笑い・・・

糸を垂直に張るエサ釣では、この戦法、やはり無理がありますな。
水平に糸を張るルアーならイケるような・・・高度な技術が要ります。


あれやこれやと思案を重ね、手を変え品を変え、それを実行に移し・・・
残念ながら結果には結びつきませんが。

面白いですね、大人の遊び、渓流釣りは。
さあ、今週末はどこへ行こうか。。。