2021年10月3日日曜日

東濃恵那 大正村

 

今シーズンも少なかったものの、幾度かの出陣が叶った渓流釣りです。


旦那はそれなりに、斯様に息抜きが出来たのですが、
ご存知の時勢・諸事の理由で遠出が叶わなかった我が家内です。


・・・つい先日は飛騨地方を震源とする地震が発生しました。
槍ヶ岳の登山者が捉えた崖崩れの動画、あれは恐ろしかったですね。

小生もまま雨の中、谷底に潜っての渓流釣りですが、
果たして、今、この瞬間に鉄砲水が押し寄せてきたら・・・
なんてことが頭を過ぎります。


それでも、もし起きたとしても、
それは非日常(概ね春から秋の週一回は数時間ですが)での出来事です。
それなりに、こんなことが起きるのでは?の心構えが、
用心・予想がある程度で成り立ちます。

しかし、もし、
日常の生活で斯様な恐怖が迫ってきたら・・・
大震災じゃないけれど、誠にもって恐ろしいことです。


そんなこともありまして・・・
シーズンが終わった一週目の週末。

目出度くも「緊急なにがし」が解除されたこともあり、
激甚災害回避の観点からも「活火山」である家内、
彼女の「ガス抜き」に行って参りました。


家内の希望もあり、行先は日本大正村、岐阜県は恵那市の里山です。


ここへの訪問、家内は初めてとのこと。
小生も遠い昔、まだ単車を転がしていた若い時分に一度だけ。

どうでしょう、その当時に「大正村」と称していたのか・否か。
ただ、東濃の明智に古い町並みが残っている、そんな理由で訪れたような。
いずれ、家内にも小生にも、とても新鮮な散策です。


到着はお昼のすこし前。
明智駅前の無料駐車場に車を停めて、まずはお昼ご飯を頂きます。

解除から最初の週末です。
中央道の込み具合から、多くの人出を予想していたのですが、
ここ大正村に至ってはそれほどでもなく、待つことなく昼食を頂けました。


家内の注文は生姜焼き定食、小生のそれは唐揚げ定食と、
お昼ご飯にしては二人とも「ガッツリ系」で。

本日の食堂の入り具合は8割がた。
それでもお店にしては、久しぶりの多数での来客なのでしょう、

「ごめんなさいね。
 定食の茶碗蒸しですが、後から持ってきますので・・・」
と配膳のおばさんが。

にっこりと微笑んで返す小生。
でも、目の前に居並ぶお膳、茶碗蒸しが無くても結構なボリュームです。


「あ~、お腹がすいたわ。
 ちゃんと茶碗蒸しを忘れずに持っくるのかしら?」
そんな小生と違って家内、彼女は至って食欲旺盛です。


・・・つい先日、人生で初めての健康診断を受けた家内。
そこでのご指摘は、
悪玉コレステロールが多いですね、食事に気をつけましょう、でした。

昨今の出不精が重なって、運動不足ぎみでもあり、
また、家では食べてばかりの生活です。
胃袋が大きくなったのでは?

ついぞお食事も終わり、茶碗蒸しが来ないまま、
代わりに伝票が来てしまいました。
小生には十分すぎる内容でしたが、家内は若干でご不満な様子です。

「あ~、もう!
 ご飯は食べ終えちゃったし、これから茶碗蒸しだけが来ても。
 後から他でデザート決定ね。」

ほんと、丈夫な胃腸で・・・羨ましい限りです。


明智の町中を流れる明智川。
ご近所のちびっ子達でしょうか?
秋ですが日差しの強い本日、楽しそうに水遊びをしています。

ちょっと、お魚釣りには不向きかな?

ここに来る途中、明知鉄道と合流する手前の道はR418、
その脇を流れる川、それは北の方角に向かって流れていました。

でもこの明智川、今は南に向かって流れています。
どこなのか、知らない内に、我々は峠を越してきたのでしょう。

地図を確認するとこの明智川、ず~っと南は矢作川に注いでいます。

明智駅を出立して北へ、山岡、岩村、恵那に向かう気動車、
黒い排気を噴き上げての上り坂は湾曲鉄路、
明智の町は山々に囲まれています。


もう少し南に下ればこの明智川、山に挟まれ良いポイントもあるのでは?
ここは来シーズンのお楽しみ、でしょうかね?



古い町並みを訪ねての大正村巡りです。
里山の集落ですが、意外にも古くから発展していた名残が。


旧家はちょっとしたお屋敷づくり。

土地の方の気風として、
資料館によると「先取気質」「新しいもの好き」なところが。
何となくですが、大正時代の近代的な建物が多い理由、納得です。

そして、その素養として・・・
ここは三河、美濃、伊那、木曽に続く街道の交差点は交通の要衝。

お隣の東濃 岩村と共に、一昔前の繁栄が忍ばれます。


秋の日差しの元、明智の町を練り歩くこと、都合3時間余り。

起伏の富んだ里山は秋色の中、家内共々、大変によく歩きました。
お土産として、家内の大いなるリクエストから、「栗きんとん」を購入して。




帰路はまた山岡まで登り、R418にて瑞浪経由で。
途中、屏風山の麓あたり、「寿老の滝」の案内板が目に留まり。

失礼ながら・・・
チョロチョロと水が流れる小〇のような滝なのでは?

そんな予想で訪れたのですが、
いや、これ、意外にも、どうしてどうして、威風堂々!


轟音と共に累々と水が流れ落ちる、結構な規模の滝でした。

水しぶきとマイナス・イオンを浴びながら、
陽射しの強い、されど、カラっと乾いた秋の一日、
大正村の散策で疲れた体、それに心地良い天然のシャワー!


・・・週一回は、水しぶきを浴びなきゃ!?
渓流釣り師の性(さが)でしょう、昨夜は良く眠れました。