2021年11月21日日曜日

晩秋の犀川殖産CRニジマス釣行

 

三年ぶりに訪れる信州 犀川です。
もう少し早い時期に来たかったのですが、今回もまた晩秋のご訪問となりました。


過去は2回の挑戦でした。
一回目はお魚の姿さえ拝むこと叶わず。
二回目は取り込みでの粗相、しかもあろうことか、2匹続けて。

あれから3年・・・
粗忽者の中級者?はそれなりに場数を踏んで、
今回こそは!の意気込みで挑む犀川釣行なのでありました。


<静かな東電 平ダム>

R19を松本から長野に向け、曲がりくねった犀川沿いに下ります。

もう後10kmも下れば道の駅は大岡特産、
目指すポイントの対岸なのですが、今回もまた平ダムからの放水は無し。


ダム直下の犀川は、見事な枯れ川です。


しかしながら、3年前の前回も同様でした。
あの時は道の駅の裏手の犀川、キツネに騙されたよう、そこには押しの強い流れが。

むしろ4年前は初めての犀川釣行、その時は平ダムからの放水があり、
手の付けられないような川幅に為すすべもなく、でした。

そして今回の犀川のご機嫌は・・・

晩秋の澄み切った青空の元、紅葉の山々を背景に良い流れです。

・・・地図上では大きな支流は無く、伏流水の加減なのか?
はたまた、小生の知らないダムの導水路でもあるのか?
いや、人工でこれだけの水量は扱えないででは?
ほんと、不思議な川は犀川です・・・

いずれ条件は粗相でお魚を取り損ねた前回と同じ!
川の具合はいい案配と捉えましょう。





<午後は晴天から夕焼けの下で>

道の駅で昼食と釣り券を頂き、今少しR19を下ります。

川口から左折して、橋木橋の上から望む犀川。


いつもは宿泊施設の横で竿を振る小生、今回は趣向を変えてまずはここで。

橋の上から見て砂地の河原から対岸の本筋まで、結構な距離があります。
問題はどこまで本筋の手前まで、川にムリなく入り込めるか・・・


河原に降り立つと良くわかる、押しの強い流れは犀川。
小岩の川底に立込みますが、浅瀬にもかかわらず意外に沖には進めず。

「飛び道具」のルアーなら問題は無いのでしょう、
「槍刀」の和竿は本流延べ竿で長さは10mそこそこ、
重錘で遠投しても川底は駆け上がりの手前に届く程度です。


川中の大岩で立つ白波、その手前側の分流に何度も打ち込みを。
錘4Bで始めましたが、目印は表層流と同速度、あきまへん・・・

4Bを二個付けて目印下もかなり長め、2mくらいにセッティング。
これでようやく目印の移動速度は緩めに、そして川底からのコツコツ感も。


先ほどの白波にルアーさんが入られました。

・・・繰り返す仕掛けの振込と回収。
待ちに待った久しぶりの釣りだからでしょうか?
それとも、犀川はこんなものよ、の思いからでしょうか?
アタリが無くてもナゼなのか、それが楽しく、心に余裕すら感じられ・・・


しかし、晩秋の小春日和は風も無く、背に当たる日差しがぬくいです。


橋木橋で無反応の無釣果、しかし、流れに対する感覚を取り戻し、
次は毎回で糸を垂らす、お宿は横の河原に移動します。


お一人、落ち込みの白並みの袂に、小生と同じエサ師さんがお見えでした。

挨拶を交わした後は、彼から距離を置いてずっと下流側へ。


このポイントで前回は2回も取り逃がしを演じました。
今は陽の差すこの場所ですが、西に小高い山があり、もう間もなくで日陰に。

・・・前回も日が陰ってから、寒い中での悲喜劇でした。
その時を虎視眈々。
お茶をチビチビ、一服曇らせながら、静かに待ちます・・・


お日様は山の向こう側へ、さて、場の演出は叶いました。

さあ、頼んますよ!
極限まで肥大化・長大化した尾張米糠酸素ミミズさん!


陽が完全に暮れるまでの小一時間、いざ、勝負です!


・・・と、意気込みましたが、残念、結局は音沙汰なし。。。


道の駅側の対岸に、まだお一人、がんばってお見えでした。


<温泉に漬かりながら・・・>


例の如く、一人で静かに温泉に浸りながら、
あれこれと作戦会議(はた目には、気味悪い独り言)です。


まず、前回と何が違うのか?
思うに川底の岩、その堆積加減が多かった気が。
本日は流れが早く立ち込めなかったものの、前は深場がもっと近かったような。

お魚の気分になって・・・
今の小寒い季節、既に深場でお過ごしなのでは?

とは言え、押しは強けれどのっぺり、変化の少ない犀川の流れです。
果たして、そんな都合の良いポイントがあるのだろうか?
明日はまず、そんなポイントを探してみるか・・・

そんなことを考えながら、
夕食前・夕食後、トドメは寝起きにと、しっかり3回も温泉に漬かって。


<勝機!?曇り空の翌明朝>

月食の後からでしょう、雲がかかり始めたなあ、と思っていたら、
雨は降りそうにないですが、翌朝は空全体を雲が覆っていました。

・・・いや、これは願っても無い好機!

朝食後はお外での一服、夜半の放射冷却も無く、暖かい朝です。
これなら絶対、お魚の動きも活発なのでは!?


ゆっくり遅目は8:00の宿出立、
犀川沿いのあぜ道をゆっくり徐行運転で進みながら、
昨夜の一人作戦会議、その決議に合ったポイントを探します。

すると・・・
探せばあるもンですね、そんなポイントが!


R19の赤い橋、その下には大淵が。
既に橋の袂ではお一人、ルアーさんが居られます。

そのわずかに上流のポイントで・・・

落ち込み後の淵入り口は深場、反転流があるじゃないですか!
しかも下から上へ湧き上がる流れ!

大河 犀川の大淵です、表層はゆっくりの流れですが、勢いが感じられます。

目印の位置は竿の中頃の4.5mくらいとかなり長めに、
錘は昨日と同様4B+4Bの重量編成、
その針先まではこれまた長めの50cm、以上のセッティングにて。

落ち込みの流れはその本筋から、少し外して仕掛けを差します。

それでも当初は素早い目印の動き。
それが反転流に差し掛かるとゆっくり目に。

川底の小岩に錘が当たる感覚、振込・回収を繰り返すこと数回・・・
と、ククっと綺麗なアタリが!

刹那、間を置いて、アワせます。
返す手応えは根がかり、でも、即、明らかな生命反応が。

お魚の勢いと犀川の流れが重なり、メチャ重い竿を懸命に立てます。
もう、竿はギャン曲がり!

川底で暴れるお魚、中腰でのやり取り、その間は約一分ほど。
間合いを見て、少しずつ、浅瀬を岸に向けて後退します。
それと同時に、たも網を左手に取って・・・投了。



枠径37cmのたも網、それを優に超えるニジマスさんでした。
手短な撮影・採寸の後は、ここ犀川殖産でのお約束、リリ~スです。


お魚のサイズもうれしいのですが、
何よりうれしいのは、読みがズバリ、的中したこと!

その後に、あろうことか、同じポイントで、もう一匹追加も!

手応えは先ほどより小ぶりかな?

もう、今回は取り逃がしてもイイや、くらいの気分で、撮影かねがね・・・
イヤだね~、ほんと小生、性根が悪い。



この子も良いファイトでした、良い面構えです。


お世話になりました、さようなら~


・・・小生、ミョ~なジンクスがありまして。
好釣果だった翌週は、必ず家事もしくは業務で危機・問題にハマるンです。


せめて家庭では問題が無いよう、家内にはおみあげを携えて・・・


<データ>
 ●11月19/20日 犀川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       1.5号 9m トオシ 
       錘 4B+4B号
釣果    :ニジマス 45cm 1匹
            42cm 1匹
気温    :19日  ~16℃
       20日 7~14℃  
天候    :19日 晴れ
       20日 曇りまま晴れ 
表層水温  :未計測
月齢    :15.2