2015年4月5日日曜日

吉田川支流釣行~怒濤の寒水川 その2

渓流釣りでは「掟」と言えるようなルールが3つあります。
1.先行者に優先権
2.下流から上流に釣り上がる
3.小物はリリース
限られた狭い水域での釣りを皆で等しくエンジョイするため、
と自分は理解しています。

これに加えて自分は勝手に、あいさつ・会話をする、も入れています。
「あたりまえのことを、なんで改めて?」と言われそうですが、
あいさつの対象はご同輩に限らず、地元の人も入ります。
例えば、釣具屋さん、農作業の人、散歩の人、川沿いに住まわれる方、
などなど。。。山奥の仕事場、住まいの近くを、慣れているからとしても、
赤の他人がうろつく事は、やはり若干の抵抗があるのでは・・・
そんな「わだかまり」をほぐしてくれるのが「あいさつ」と考えています。

エラっそうなこと書いてるけど、いろいろお得な情報を得られるから・・・
ゲンキンな小生にしてみると、結局、こっちの理由の方が大きいかな?!


そんな「掟その1.」を反故にしてまで、熟練の風格漂うおじいさんから、
譲ってもらったこの釣り場・・・

今日のポイント「受け」は随所に見られますが、
頭上には枝木が低くせり出し、地面からはネコヤナギが顔を出し、
あまたの障害物が多数見られます・・・
吉田川の淵で慣れっこのハズな小生ですが、少し勝手が違います。。。

ミミズを針掛けしてるときに竿先の天井糸を枝に取られ・・・
サイドスローはネコヤナギの餌食に・・・
アタリ!と思いアワセると、これまた上げた竿先が枝に取られ・・・
このアタリも、実は増水で隠れた沈木への根掛かりだったり・・・
釣りをしている時間より、糸の張り替えや針の付け直しの方が長い始末。。。
加えて予備の仕掛けも少なく・・・全く今回は準備と条件が最悪です。。。

時刻は11時半、2時間くらいここで悪戦苦闘。。。釣果ゼロ。。。
と、突然、車のクラクションが・・・対岸の道路に軽自動車、
運転者はあの風格漂うおじいさんです。。。車から降りて。

怒濤の流れにかき消され声は全く届きません。
ゼスチャーでおじいさん、おのれを指差し、次いで上流を指差し、Vサイン・・・
察するに、どうも上流で2匹追加のご様子。
次に小生を指差し首をかしげ、ここでの釣果を尋ねているご様子です。。。
「ネコヤナギが4回に沈木が3回、そんでもって枝が2回・・・」と、
大声で言っても届くハズなし、しかたなく両手でバッテンを描くが関の山。

おじいさんの苦笑い・・・手を振りさようなら、車で下流に向かわれました。

腹が減っては何とやら、おにぎりを食べて気分転換。
残念ですが、ここは諦め場所替えです・・・より養殖場に近い橋の袂で。
午前中の苦戦で仕掛けを使い切り、これからはトラブル毎に作成しなくては・・・

養殖場の横から河原に降り立ち、教科書通りに手前の「受け」から・・・

画面中央ちょい右の岩の下流に、底まで明るい「受け」があります・・・
ほんとにこんな岸辺で?と思いながら、遠間から振り込みます・・・
ビンゴでした・・・15cmくらいの小アマゴです。


小物なのでリリースを考え、急いで撮影したことから、
ピントがその岩に合ってしまい。。。下手くそでメンゴ。
この養殖場、橋下近辺で都合3匹、いずれも小物でリリースです。

もう少し徒歩で上流にさかのぼります。

今の時期だから入川は容易ですが、初夏は草が生い茂り難しそうです。
奥に見える古橋の袂でも一匹追加。

・・・時刻は2時半、小物ばかりで4匹の釣果。
書いてはいないですが、途中に何度も根掛かり、枝がかり、糸もつれ・・・
そのたびに張り直し。。。
机上で作れば直ぐですが、老眼の身の上、現場作業は時間を要します。
ほんと、がまんの一日です。。。

一旦、車に戻ってから、お茶を飲んでタバコを吸います。
気力を振り絞り、さて、おじいさんに譲られた午前の場所へ再挑戦!

竿を伸ばし、慎重に糸を張り、丁寧にミミズを針掛け、さあ投入・・・
と、竿を川に向けたら、頭上で糸が枝からみ。。。

・・・これで一気に気力を無くしました・・・時刻は3時、竿納めです。。。

釣りは「段取り半分」・・・肝に銘じました。

<データ>
竿      :シマノ 渓秀6m
天井糸   :ナイロン 1号 
   使ったり使わなかったり
水中糸   :フロロ  0.3号 トオシ仕掛け 
目印      :蛍光オレンジとムラサキ 2個 
オモリ     :2~1号
針      :吉村7号 もしくは7.5号
エサ    :ミミズ
釣果    :アマゴ4匹 15cm以下
気温    :12℃~20℃
表層水温 :朝8℃~昼11℃


八幡の釣具屋さんで買うこのミミズ、いつも重宝しています。
適度な長さで太さもミミズ通しに最適です。