2019年6月30日日曜日

雨の美濃 神崎川アマゴ釣行

ご諸兄各位殿


週末土曜日の予報、午前中は曇りのハズでした。


しかし車中泊でハスラー号の屋根を叩くのは大粒の雨。
明けて空の様子を仰いでも、やはり濃い雲に霧雨。

午後からは本格的な雨とのこと。
更に日曜、週明けと雨が降り続く予報です。

今日は諦めて濡れましょうか・・・降りが激しくなる前に。
雨具を着込んで、ぬかるむ足下に気をつけながら、川に降り立ちます。



<神崎の集落を越えて>

過去に2~3回ほど訪れたことのある神崎川。
昨夏は神崎はその手前、日原の近辺で竿を出しました。

その時は夕まずめ、あまり時間のない釣りでしたが、
それでも良いサイズのアマゴさんが何匹か。


本日は朝一番からの釣りですが、お天道様はご機嫌斜め。
結果、今回もあまり長居は出来そうにない、せわしい釣りになりそうです。


神崎の集落を少しだけ超えた辺り。
川幅は日原近辺に比べると、狭くはなっていますが、
昨日からのしっかりとした雨降り、良い具合に笹濁りは水量です。

開始早々、落ち込みの際から小アマゴさん。


う~ん、初夏は梅雨のこの季節、今日は全般的に斯様な感じかな?


それでも少し強めは複雑な流れ、上手く仕掛けを乗せれば・・・


サイズUPは尾ひれの大きな塩焼きサイズに。



<湿って薄暗く、存在は自分だけ>

このポイントに辿り着くまで、途中随所にはご同輩の駐車が。
雨降りですが、ほどよい増水と濁り加減です。
雑魚狙いの渓流釣りには良い条件。

かえって炎天下のことを思えば、この方が心地よくて・・・


しかし・・・
今でこそ余り気にすることもなく、
このような渓谷は川の暗がりに歩みを進める小生ですが、
この渓流釣りを始めた当初、何となくですがそれが怖くって。


暗がりの向こう側、新たな発見は好ポイント、
素敵な流れを期待する一方で、
途中、足を滑らすんじゃないだろうか?

ヘビや妙な病害虫などなど・・・
果ては「お化け」が出るんじゃ?なんて。


ウエット・パンツで濡れて冷え、一層に恐怖心を駆り立てます。

今でも少しだけ、勇気・注意を持っての前進です。
もっとも、これくらいの心持ちの方が、事故・間違いが無いような。




<ここは、と思ったポイントで、マズ、間違いなく>

そんな木々に覆われた、暗がり・少し深めは岸壁下の急な流れ。
先程までの恐怖心はどこへやら、匂います、もう、プンプン!


浅瀬に立ち込み、上流は白波が落ち着く頃合い、
そこに仕掛けを投入します。

流心に吸われて川の中央、目印が底波に乗り、ゆっくりと移動・・・

最初の3回はブドウ虫で、でも魚信は無く。
エサをミミズに変えて一回目・・・
思った通り!アタリです。



この子もまた、尾ひれの広い、胸ひれもしっかりとしたアマゴさん。
サイズは7寸無いかな?でも良い引き具合でした。


橋の下はコンクリ沿いの速い流れ。



そこからも、やっぱり。


本日、思い通りの流れから、思った通りに・・・



<それでも、雨は気を憂鬱に>

川霧なのか小雨なのか・・・


せせらぎ、川の流れは聞こえるのですが、
見つめる向こうに、気を集中すると、ナゼか静寂。

不安と期待が交錯する不思議な感覚です。
これって、自分だけでしょうかね?




<データ>
6月29日 神崎川 
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
竿     :竿 5.3m  天平 
仕掛    :針 吉村7号 
       錘 1号
       水中糸 0.3号 4.5mのみ
釣果    :アマゴ 7~6寸 5匹
       他小アマゴ 数匹
       ツ抜けは間違いなく、全リリース 
気温    :19~24℃
天候    :小雨
表層水温  :12℃


本降りになる前に川から上がり、ウエットを脱いでみると、
足首に、なんとヒルが吸い付いていました。

あの感覚、まんざらハズレでは無かった様です。。。





2019年6月22日土曜日

意外と渇水~飛騨 小坂川釣行

ご諸兄各位殿


道の駅「はなもも」から望む、早朝の小坂川。



昨夜は暗くてその様子が伺え知れませんでしたが、
いつもの小坂川の押しの強い流れ、それは見受けられません。

「え?こりゃ渇水。ど~ゆ~こと??」

ご諸兄のブログ・情報から高水を期待して訪れたのですが・・・
どうもそれは奥美濃や郡上のお話しのようです。

南飛騨は小坂川、御嶽山の西側。
この辺りは降水量が少なめなのでしょう。
山を一つ、二つほど、隔てただけの違いなのですが。


・・・有給を頂いての釣行。
梅雨の合間、皆様が暑い中、汗水流してお仕事中、
その中での気ままな渓流三昧(ざんまい)・・・

残念無念。
神様、仏様は悪行をお見通しのご様子です、厳しい~!



<どちらに、しようか?>

先々週の石徹白川と同じように、年に1~2回しか来られない小坂川。
自宅からは下道、R41を延々と120km。
しかし、そこは音に聞こえし何とやら、期待を裏切りません。

渇水の今回、考えられる行程の候補は2つ。
1.恐らくご同輩は皆無、久しぶりに王道を歩む!
  中学校から釣り上がり、スポーツ公園裏の淵で締める。
  →最後の淵の駆け上がりが渡河出来るか・否か、がミソ。
   出来なきゃ、大岩が転がる河原を引き返すしかない。
2.ここ最近のお好みポイント、赤沼田から林道を分け入り一暴れ。
  その後に渡河、対岸を攻める。
  →巨岩区間が始まる落ち込み、あそこが渡河出来れば。
   その後は新天地が広がります。

「はなもも」でぼんやり、朝食のランチパックをパクつきながらの思案。


30分後、林道をテクテクと歩く自分が小坂川の南岸に居ました。
渇水で厳しい条件、「新天地」に望みを託して。


<変わってしまった渓相>


山裾から朝日が差し込んできました。
川面を走るそよ風は、まだヒンヤリの朝方。

・・・良いですね、この瞬間。
渓流釣りで一番心地良い朝のひととき。


でも・・・
昨年までは対岸の岩肌前に、アマゴさんが好きそうな、
丁度良い頃合いのうねった流れが広がってましたが、
本日はその岩肌に、落ち込みからの激流が直撃。

流れの角度が変わってしまったか、
美味しい区間が短くなっています・・・トホホ。


まずはもう少し下流側、川中に点在する岩の近辺から始めます。

・・・昨年はこれらの岩は水面下であったような。
ほんと、水が少ない本日です。


激流が落ち着く岩陰、その緩め・弛みに仕掛けを馴染ませ。

来ました、本日初のアタリです。
そっとアワセると返す魚信は良い手応え。
水面に揚がってから、お魚はピチピチと跳ねます。


抜いた後、たも網に収まったお相手、
お口をパク~と広げたニジマスさん。

アマゴさんを期待した手前、う~ん、少し残念です。
小さめの胸びれ、きっと釣り大会の残党?

しかし朝一番での釣果、渇水にしては幸先が良いです!



同じポイント、その後はアタリも無く。

渇水、どうもワンポイントに一匹。
本日は粘っても同じ流れ・スジからは出てきません。

魚影が薄い・・・



<さあ、対岸は新天地へ>

その後、これから渡河する落ち込みから、どうにか一匹、
アマゴさんをひねり出します。


渇水とは言え、ここは小坂川。
渡河は慎重に・・・


いえ、本当は何も恐れることは無いのかも知れません。
例え流され落ち込みを下っても、深場はあっても1.5mそこそこ。

濡れてはいけないものは防水梱包済み。
着物はウエーダーでは無くウエットパンツ、
中学校は水泳選手だった小生、これなら泳げます。

・・・まあ、下着のパンツがびちょびちょなくらい、毎度のこと!


唯一心配なのは・・・
高かった商売道具、本流竿です。
これを流れに持って行かれた日にゃ、泣けてきます。

一歩一歩、ダメなら引き返す決心で、川の中、歩みを進めます。


そして、難なく対岸に。


昨年はあちら側、頭上を覆う木々に気を使いながら、
窮屈にも竿を出していました。

こちら側は恐らく、上流は赤沼田の集落まで、
開けた河原が続くでしょう。

・・・ただ、日差しを遮るものが無く暑いですが、そこはガマン。


巨岩が続くこの区間。
川幅も狭くなり、ポイント・ポイントでのせわしい釣りです。

・・・竿を本流竿から小継ぎに変えて。



<期待したんだけどな~>

巨岩の合間は狭い砂地から、川の様子を見ながら、
ポイントらしき所へ振り込み。


そんな釣り歩き、岩登り・岩下りの最中、またもや追加はニジマスさん。
しかも塩焼きサイズが一匹だけ。。。

・・・やっぱ、厳しいッス、本日は。


そしてとうとう、赤沼田まで登ってしまいました。


アユ釣りの準備でしょうか?
カワウ防止??に河原にはロープと赤いリボンが垂れています。


このロープが粗忽者には曲者で・・・
分かっちゃいるけど振り込みで、引っ掛けちゃうんです。。。

まるでダチョウ倶楽部は、そのお約束のように。



本日も時の流れは、いと早く・・・既にお昼前。


川から上がり、帰路の身支度は車中泊した道の駅「はなもも」で。


その駐車場、渓流釣りスタイルの女性がお一人、
同じく帰り支度をされています。

「どうです、釣れましたか?」

「いえ、ダメでした・・・山之口川は公園でルアーでしたが。
 地元の人が、今日は水が少ないから、難しいよって・・・」

梅雨の合間は初夏の一日、日差しは夏本番。
どうも本日は、どちらに向かっても、斯様な案配だったような。






<データ>
6月20日 小坂川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村7号
       錘 B号
       天井糸 0.6号 4.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :ニジマス 7寸 1匹
       アマゴ  6寸 1匹
       *リリース
竿     :竿 7.0m 渓峰尖 
仕掛    : 針 吉村7号 
       錘 1~B号
       天井糸 0.6号 1.5m
       水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :ニジマス 7寸 1匹
       *リリース
気温    :15~28℃  
天候    :晴
表層水温 :15℃







2019年6月16日日曜日

梅雨の中休み

ご諸兄各位殿


今年もまた、箱庭にアジサイの花が咲きました。


毎年、今の時期に楽しませてくれる青い花。
この花が咲き出すと、渓流釣りもいよいよ最盛期です。

ただ、今週末は大雨に強風の天気予報。
尾張北部はそれ程でもありませんでしたが、
大事を取って自宅でのんびり・まったり・ゆっくり。

こんな時は消費した仕掛けの補充でもしましょう。

さあ来週末、天気が良ければどこへ行こう?
梅雨の湿った風にでも、尋ねてみましょうか・・・





2019年6月9日日曜日

梅雨入り~石徹白川釣行

ご諸兄各位殿


金曜日の仕事中、外は時折激しい雨でした。
そして・・・梅雨入り。

翌早朝、久しぶりに訪れた石徹白川は小雨。


昨日の降り方から、深い山の中の石徹白川は大増水と思っていましたが、
水量はさほどでも無い様子です。

快晴の時はこの石徹白橋からの眺め、
背後の山々の緑が川に映え最高なのですが、
本日はその新緑は雲の向こう側、とても残念です。


郡上から細道の県道で山をひとつ、越えて分け入る石徹白川。

遠いこともあり、また「大釣りをした」の記憶も無いのですが、
神秘的で独特の雰囲気、深山幽谷な風景に魅せられて、
年に1回くらいですが足が向きます。



<石徹白橋の下流>

ご同輩の各位もそう思われたのでしょうか?
大雨の翌日、増水の石徹白川はやっかい・・・

本日は集落を抜けて南端は石徹白橋まで来る途中、
全くその姿をお見かけすることも無く・・・

こんなこと、初めてです。


と言うことは・・・やりたい放題!


いつもは必ず先行者のいる橋の下流。
二番煎じは良い釣果の記憶がありません。

本流竿をスルスルと伸ばし、さあ、一投目。
仕掛けがささ濁りの流れに馴染み、深めのポイントへ差し掛かった近辺・・・

え?
早くもアタリが!


抜いた途中に針ハズレ、勢いでお魚は岸辺に。
雨で濡れた河原の石、その上でイワナさんが飛び跳ねます。

幸先が良いぞ!
また今日も「バカの付く日」かな、こりゃ?


ところが・・・
その後は全くアタリが無く、流しては歩き、の繰り返し。
雰囲気は、釣れそう、なんですが。

とうとう橋の袂まで来てしましました。


まあ、釣りやすいポイントです、元々がお魚がご不在?
一番搾りでも斯様な結果か・・・

でも、まだ朝一番じゃないか。
気を取り直して場所移動、川の西側に沿う林道へ。



<こ、こ、これは・・・>

お食事中の諸兄には、大変に失礼を申し上げます。


河原やヤブに分け入ると小生、特に足下に注意を払います。
そこには、いろいろな情報が落ちているから。
・・・残念、お財布が落ちていた、は一度もありませんが。


先行者の有無はその砂地の足跡より。
マムシの類いはいないか?
・・・もっとも、ヘビは下から、とは限りません。

そして、写真のこれです。
足跡でも何の獣のものなのか解るのですが、
この「落とし物」は砂地の足跡より風化が遅く明確です。


本日のこれ、まずシカさんではありません。
シカさんの「落とし物」は奈良公園、コロコロのポロポロ。
河原でもよく見ます。

写真では比較対象が無く、大きさが解りかねますが、
サイズはスマホ程度、大きなものでした。

じゃあ、おサルさん??
違うな、サイズ的に出口がヤブれちゃう。
・・・もっとも、それはお尻の強度が低い小生か。

おそらく、プ~さんの「落とし物」、
警戒警報発令!


備えあれば憂い無し、と申します。

何かのテレビで見たのですが・・・
現代の盾、イージス艦は接近する驚異、飛翔体に対して、
1.距離がある段階は妨害電波を照射
2.次いでミサイル発射で迎撃
3.打ち漏らしたら主砲で狙い撃ち
4.最後の手段は接近戦、機関砲の連射
だそうです。

小生のプ~さん対策は、
1.まず熊鈴をチリンチリン
2.ヤブ漕ぎでは大きな声で独り言を(まま唄います)
3.立ち止まってタバコを一服(でもニコチンは0.1mg)
4.そして腰には銃刀法に触れない程度のナタを装備
・・・お寒い限りです。

「落とし物」の直上には雨で濡れたクモの巣がありました。
と言うことは、恐らく2~3日前のもの。
余り脅威を感じなくても・・・

いずれ、音に聞こえし石徹白川。
枯れ沢伝いに入渓、開けた河原でのみ、竿を出すことに。




<先人のご苦労を忍び>

対岸にはキャンプ場が見られます。


何年か前ですが、このポイントでイワナさんを揚げています。


石積みの人工護岸、その際は早めの流れ。
そこを丁寧に・繰り返し、仕掛けを流して・・・


思うのですが、人里離れた山奥は石徹白川。
その護岸に積まれた何百、何千個の岩。


そんなに新しいものとは見えませんが、
コンクリが使われているので、どうでしょう、年代は昭和の工事?

流されたテトラ・ポットも見られます。
暴れ川のお世話とは言え、難儀で大変な作業であったかと。



名古屋城の石垣にも感銘を覚えますが、
まま山奥で見かける古い石垣、
近代の工事とは言え、その苦労が忍ばれます。


そんな護岸の早い流れから。


次いで沈み岩の緩めな流れから。




<急激に天候回復、本日のハイライト>

早朝から降ったり止んだり、小雨模様でしたが、
10:00ころから、まま晴れ間、薄日が差してきました。


遠くに見える小さなオレンジ、小生のハスラー号です。

直下の護岸は角度が急で高さもあり、迂回をして河原に降り立ちましたが、
遠くでも「母艦」が見えると、一人こっきりの渓流釣り、
何となくですが安心します。

・・・天候の回復と共に風が出てきました。

長竿には厄介な風。
そろそろ、潮時かな?

キャンプ場とは反対側、林道側の人工護岸。


川面にうねりが見られ、流れも先ほどより早め。
深さもあります・・・サイズUPを期待。

この区間を本日の最後と定め、錘はB号を装填します。

水にそっと立ち入り、護岸の際、そこを目指して上流に振り込み。
2~3回流したら水から上がり、上流へ数mほど移動。
それを何度か繰り返した後・・・アタリです。


少しだけ竿先を送り込み、刹那でアワセ。
よし、掛かりました、良い手応え、引き具合です。

川底を走る銀影が見え隠れ。
流れの本筋から引き出したところ、しばしお相手は定位します。

ピ~ンと張った0.3号糸。
少しだけ、ムリの無い程度、竿を立てます。
再び動き出す先方、浮いてきました・・・

大きな口を開いています。
川面を滑らせ、大人しくなったところ、水面でたも網に納めます。



思った流れから、思ったサイズが・・・本日はこれまでです。



装備を詰め込みハスラー号をゆっくりと運転、
林道の出口で漁協の巡回さんは軽トラとすれ違います。

「どうです?釣れましたか?」
「はい、良いサイズのアマゴとイワナが。」
「え?アマゴ??
 ここ最近は、アマゴの放流はして無いがの~・・・」

初夏は梅雨に入った石徹白川。
どうも小生、半分ネイティブな、アマゴさんを揚げちゃった様子です。




<データ>
6月08日 石徹白川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
       釣果は全てミミズから
       ブドウ虫はアタリすら無く
竿     :8.5m 渓峰本流
仕掛    :・針 吉村7号 
       ・錘 1~B号
                  ・糸 天井糸 0.6号 3m 水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ 26cm 1匹
       イワナ 25cm 1匹
       イワナ 7寸   2匹
       ヤマメ 6寸   1匹
       *寸表記はリリース
気温    :16~20℃ 
天候    :小雨まま曇りと薄日
表層水温  :12℃


道の駅は「あゆパーク」裏の長良川。
昨夜はここで車中泊、お世話になりました。

鮎師さんたちがたくさん・・・夏ですね。