2017年1月15日日曜日

ルアーの不思議

ご諸兄各位殿


愛知県は尾張北部、昨日朝から引き続き雪が積もりました。
今はチラチラ、道路の雪もほぼ溶けて、明日の出勤には問題ないでしょう。


寒い昨今ですが、次週は師匠はノンタンさんと管釣りを予定しています。
渓流が禁漁のこの時期、ニジマスさん相手にまま管釣りへ出かけるのですが、
小生にとって、この「ルアー釣り」は今でも若干の不思議なんです。


渓流釣りでは「エサ釣り」オンリー。
いつもブドウ虫、ミミズをエサに、ままイクラとキンパクで釣っています。
渓流魚はこれらをエサとご認識・・・のご様子。


すみません、工場でのお仕事柄、イヤでも三現主義を掲げるところがあり。
また子供の頃から石頭なところもあり・・・

その昔、小学校の校庭は観察池でコイに花壇のミミズを与えたらパクリ!
「うん、コイはミミズを食べるんだ」の現実で納得。


しかし・・・このルアーに至っては。。。

プラスチックで出来たお人形、もしくは鉄片を曲げただけの色つき板。
確かにお風呂の中、水中で引っ張ってみるとヒラヒラ・クネクネと妙な動き。
この動作・色柄にお魚が操られる?ホントかいな??

・・・3年前まではそう考えていました。


お話しはまたまた、その昔は中学生の頃。
当時はブラック・バス釣りが大はやり。
友人達と連れ添って、開通直後の地下鉄鶴舞線・豊田線で愛知池まで何度か。

リール竿は金山のダイエー、その釣り具売り場で2,000円。
(当時、有ったんです、そんな竿が。)

スピニング・リールは同じくダイエーで特価品500円。
ドラグ機能はなく正転のみでキチキチとラチェット音がしました。
(当時、ほんとに有ったんです、そんな、ふざけたリールが。)

肝心なルアーは「コネリー」のみ。


これです、ネットを調べたら今でも写真はありました・・・確か数百円だったかと。
ちなみに、「ダイワ精工」製なんですね、知りませんでした。

中学生とは言え子供の釣り。
一日中、夏の暑い中、ルアーをお池に振り込みますが、とんと釣れることもなく。
連れの友人達もしかり。

ルアーって本当に釣れるのだろうか?
このころから、子供心に疑念が湧いて。


・・・あれから30有余年。

50歳を手前に、ちゃんとしたお道具を片手に初めての管釣りルアー。
場所は美濃加茂、木曽川河川敷、お連れはノンタンさん。
今日のような小雪の混じる寒い寒い2月の冬でした。

中学生の頃からほとんど精神的な進歩のない小生。
一日中、冬の寒い中、何も考えず川に向かってキャスティングを繰り返し・・・

で、少し暖かくなりかけたお昼過ぎ、一匹のニジマスさんが。

あの時の感覚は覚えています。
何の前触れもなく、いきなりの強烈な引き・・・キリキリとドラグが唸りました。
いえ、釣れたお魚は決して大きくはなかったのですが・・・
単純にドラグの存在・調整を知らなかっただけ!?

初めて管釣りでお魚が釣れた感動よりも、
「へ~、ほんとにルアーで、お人形で、お魚が釣れるんだ!」
この感覚が勝りました。



幼少に抱いた不思議。
歳を追うごとに少しずつですが解決・納得していきます。
でもまだ、世の中は自分の知らないたくさんの未知なるモノが・・・

オジサンの旅は続きます。