2017年3月13日月曜日

付知川 ふくおかアマゴ釣り大会

ご諸兄各位殿


木曽川。
総延長は229kmにて最上川と肩を並べて国内7位。
流域面積は理科年表より9,100km^2で国内5位。

Wikiによると、長野県木曽郡木祖村の鉢盛山の南方を水源として南西に向け、
飛騨・木曽山脈に挟まれて長野県を下り、次いで岐阜県、愛知県、三重県を経由、
はるばる伊勢湾に長良川、揖斐川と並んで注ぎます。

どうでしょう、大きな支流を見てみると、
西は広大な岐阜県のほぼ中央部、飛騨川(益田川)やいつもの馬瀬川などが。
東は長野県は木曽の山々にあまたの流れを抱えた大河です。

その幾つかの分岐・支流の丁度真ん中辺り。
岐阜県東端の裏木曽から流れを集め南北に流れる清流は付知川。

この週末、ここでの春の風物詩、「ふくおかアマゴ釣り大会」に参加してきました。


過去に付知川での渓流釣りは、もっと遙かに上流で一回だけ。
昔は夏に幾度か訪れた宮島キャンプ場のそのまた上流、まさに「渓流」でした。

「ふくおかアマゴ釣り大会」が開催される新田瀬橋~島田橋近辺は中流域。
開けた感じの本流的な雰囲気、初めて竿を出す場所です。


<晩秋のニジマス VS 初春のアマゴ>

釣り大会で思い出すのは昨秋に初めて参加した「萩原大物ます釣り大会」。
あの時はお相手はニジマスさんで、小生でもポコポコと釣れました。
時期的にも、まだ水のぬるい秋と言うこともあり。

今日の対峙は名前の通りアマゴさん、しかも低水温。

ニジマスさんとアマゴさん。
釣るにはどちらが難しいかと言えば、やはりアマゴさんでしょう。

渓流釣りを始めたばかりの頃、師匠ノンタンさんと板取川上流の渓流釣り堀へ。
そこの釣り堀、お願いすればアマゴさんの放流もして頂けるんです。

”ニジマスじゃ釣れすぎて詰まらん!アマゴを!”

と、カッコウを付けたまでは良かったのですが、これが全くの裏目に・・・
放流直後は釣れるんですが、スレるのがメチャ早く。

どうでしょう、ニジマスさんの時間軸に対する「スレ早さ」が正比例なら、
アマゴさんのそれは二次曲線、放物線的?もう、二ユートンも真っ青。

あの時はバケツ一杯のアマゴさんで釣れたのは3匹のみでした。。。


そんな本日の「釣り大会」、放流量300kgではありますが・・・果たして??


<放浪の付知川>

7:30に到着、田瀬の公民館に駐車させて頂きました。


装備をまとめて河原に降りると、皆様、既に準備万端の戦闘体制。
そのお時間は8:00ちょっきり。
まんま、「萩原大物ます釣り大会」と同じ展開、出遅れてます。
ほんと、進歩が無い小生です。

一番釣れそうなポイントは・・・公民館横の最上流部、残念ながら家族エリア。
毎度、致し方なく、空いてる場所を求めて川をさかくだります。

新田瀬橋と島田橋の丁度中間辺り、お隣さんにご挨拶をして、ようやく開始です。

ウエーダーから伝わる水の冷たさ・・・
さあ、流れが緩めの浅瀬に絞るか?はたまた、深場で粘るか??

・・・試行錯誤を繰り返しますが、アタリはトンと遠く、時間ばかりが流れます。
でも、周りの皆様も同じような案配加減。


と、そこへお兄さんからご挨拶、小生の横で竿を出し始めました。

小生   「どうです?釣れますか?」
お兄さん 「ええ、一匹は尺越えですね。」

・・・な、な、何というご回答!?
お返事の文脈から、2匹以上も釣れていて、尚かつ、その一匹は尺超え??

お上手な方は、それなりに、戦果が挙がっているご様子です。
タバコかねがね、お上手なお兄さんの作法を暫し拝見します。

他の皆様と違いこの方、場所は一カ所に固執されないようです。
ミズスマシの如く。
スキマ、スキマの「釣れ歩き」、しかも「線の釣り」ではなく「点の釣り」。

小生のように、緩めの流れにエサを馴染ませ乗せて線を引く、ではなく、
川の流れに僅かに存在する、弛み・止水域へピン・ポイントの攻撃。
岩の間、流れの受け・・・まるで、フナを釣るような感じ?

・・・う~ん、これが、この時期での「正しいお作法」なのでしょうか?


何はともあれ、これは!と思ったら、直ぐ実行!

付知川の河原、ご同輩の居られない空いている場所から次の場所へ。
ここぞ、と思われるポイント毎を丁寧に。

が、見てくれ・にわか仕込みのお作法、悲しいかな結果が伴わず・・・
で、流れ流れて、とうとう、最下流の島田橋に。


<相変わらずの粗忽者>

もう本当に最下流、ここから先は本日は御法度な領域です。


でも幸い、この辺りはご同輩も居られず、一人天下?
いや、もう既にご同輩各位が探りを入れ終え、誰も見向きもしないエリア?
しかし、もう、ここでガンバるしかありません。
正に背水の陣!

ぐるりと周りを見渡して、それらしきポイントを攻略します。
・・・よく見ると、慣れてくると、あるんですね、それらしきポイントが随所に。

斯様な所へ仕掛けを入れ。
岩に囲まれた流れのメチャ・ユルなポイント。




手応えが無く、竿を上げてみると・・・あれ?掛かっています!
目印下が長過ぎた?

ともあれ、引き寄せ水面に上げます。
パッと見た目、全長は20cm台の中頃、いやいや後半?良いサイズ!
デップりとした白いお腹が魅力的、重たいアマゴさんです!

少々強引ですが、引き抜いて・・・白い魚体が勢いよく飛んできます。

が!久々故の粗相を!

一回目のたも網入れを失敗し、お魚は小生の後方へ、ブ~ン!
返す勢いでまた前方へ!

クソッ、二回目・・・重なる失敗、もう処置ナシ。。。

結果、お魚が目の前をぶらんぶらん。

目一杯で8.5m竿を片手で高く掲げるのですが・・・
重くて竿がしなり過ぎ、タモにお魚が上手く入りません。
もう、ハタから見てると恐らくは一人漫才。

そうこうしているウチに、針が外れてお魚は川にチャポん・・・
て~~、なんじゃ!!

・・・約半年ぶりのオオモノは、斯くして清流 付知川に戻られまして候。



<データ>
エサ    :ブドウ虫、ミミズ
仕掛    :針 吉村6号、糸 0.3号
釣果    :極めて痛恨のボ~ズ
気温    :-1℃~14℃ 日中はウエーダーが暑く・・・  
天候    :晴れ   
表層水温 :不明、水温計を忘れて・・・