2023年9月24日日曜日

秋分の馬瀬川上流渓流釣行

 

馬瀬川上流は川上(かおれ)のいつものポイントです。

今シーズンは5月上旬のGWにも訪れました。
その時は意外にも、お外道様は結構な数のウグイ様、彼らのおもてなしを頂いて。
・・・季節が少し早すぎるのでは?

季節も移り行けば渓流の趣も変わります。
その時のカットがこちら。

5月初旬は若葉の季節と9月秋分は落葉が近づく季節。
撮影した時刻は違うものの、対比は色の濃淡・色彩の違いが面白いです。


昨夜は今週の季節感と違い、
パスカル清見での車中泊の車内、とても冷え込みました。
寝袋にくるまりながら、長袖のシャツをもう一枚着込んでの一泊。

先週の暑かった根尾川でのそれとも大違い。

季節が一歩進んだ翌朝の釣行、
折角にも掴んだ先週末の「傾向」は、あまり当てにできませんね。


<朝一番は馬瀬楢谷で>

今週は同じ職場のAさんもご一緒です。

昨年から渓流釣りを始められたAさん、
一年前の最終渓流釣行は、ここ馬瀬楢谷の流れでした。

その際はこの落ち込みで、大きなお魚を取り逃がして・・・

そのリベンジにと訪れた馬瀬最上流部。

・・・「出来る水先案内人」の小生!?

彼は手持ちのカードより、
今のこの季節、昨今の水況、お天気から、
間違いのない・釣れるであろうポイントを選択決断するのですが、
如何せん、
本ブログ末尾での<データ>が示す寂しい釣果の通り、
そも、切れるカードが少なけりゃ、当てにできない決断なのであります。。。

冷え込んだ今朝、
きっとお魚は深場淵底でまったりと・・・
こんな「読み」も手伝ってのポイント選択でした。

ところうが・・・
上記の写真の様にがんばるAさんにアタリなし。
念のためと思い、その上段の瀬で竿を出した小生もサッパリ。。。

「おかしいですね、少し上に登ってみますか。」

初心者Aさんの手前、顔はポーカー・フェースも、
正直、読みがハズれつつあることを認識する、
中級者の「下」を自認する小生です。

案の定、
河原を徒歩で向かったその上流でも・・・

落ち込み後の深場、
本筋の両脇はユルい流れに振り込むAさん、
残念、彼にアタリはなく、お顔とは裏腹、手に汗を感じる小生が。

あろうことか、この期に及んで、
出来る水先案内人は、こんなことをAさんに卑屈な笑顔で尋ねます。

「ウグイってお魚、釣ってみます?
 今の季節は大きくて、引き具合は抜群ですよ。」



<転戦、馬瀬川上のポイントへ>

そんな紆余曲折を経て馬瀬川上への移動でした。

「ああ、思い出した。
 ここ、川を大きく渡って辿り着くポイントだね。」

初めてAさんを渓流釣りに案内した場所、それがここ馬瀬川上でした。

週半ばの降雨で渡河が出来るのか心配でしたが、
どうにか・こうにか、おマタすれすれで渡ることも叶い。

後は・・・
もう、お外道様でも結構です、
兎にも角にもお魚のイイ引き具合、
それがAさんを楽しませてくれるのなら。

Aさんのご希望から「落込み&本筋」をお任せして、
小生は先週の根尾川での様子からその下流、
少し落ち着いた淵深場は秋アマゴ狙いの底浚いに徹します。


しかしながら・・・
ここも「読み」がハズれて、淵底から揚がるのは小魚ばかり。


暫く粘って背後を振り返ると、
河原でAさんが「針仕事」を為されています。
一旦、川から上がって後退、Aさんに様子を伺ってみると、

「いや~、根がかりなんだけど、何か居るね、あそこ。
 針の交換に時間が掛かるから、折角だからやってみてよ。」

Aさんのお言葉に甘え、ポイントに入らせて頂きます。

でもこのポイント、
最盛期にはバッチリなのですが、今の季節は果たして・・・

とは言え、Aさんは「何らかの感触」を得ているご様子です。

ここはもうダマされたと思って、
本筋の向こう側、
木陰の岩壁直下に振り込んで、白波の下を探ってみることに。

その3投目でした。
確かなアタリが、それも小魚のそれ、ではなくて。

掛けた直後に重々しい手応えが!?
マズいです、
上流側は瀬尻の岩を足場としての振込でした、
大きいであろう魚体が落込みの勢いを受けて、下流へ竿が撓ります。

・・・こりゃ、0.3号糸が持たない!

ムチャですが、
滑りやすい足場の岩から下流に向けて、
鞍馬天狗宜しく、コケずに何とかダッシュで移動を!
・・・もう、ヒヤヒヤ。

どうにか無事に、小石のユルい流れに到達、落ち着いて寄せの段階へ。

たも網に納まったのは先週同様、お口がヒン曲がったオスの秋アマゴ。
Aさんの白いたも網に入れ替えて、再度で記念撮影を。

体高のある、でっぷりとしたアマゴ、口が大きいです。

「いや~、やっぱり、何かが居ると思ったんだよ。」
と、Aさんの弁。

・・・そうなんですよね。
確かに「読み」も重要なのですが、
そればかり気にしてちゃ、目が曇る・手が狭まりますよね。

セオリーはセオリーで大事ですが、
よもや、の場合を考慮して、
一応は万遍無くポイントのお手入れをしてみなくちゃ。

出来る水先案内人、彼は案内する初心者Aさんから教わるのであります。


<秋が深まる馬瀬川>

その後、おじさんコンビはより上流へ、ゆっくり駒を進めます。

深く濃い緑の中にも、どことなく、秋の気配は茶黄が混じる木々。
とても暑い夏に初秋でしたが、間違いなく季節は着実に進んでいます。

今朝の開始時には気になりませんでしたが、ここ馬瀬川上に移動してから感じる風。
夏の風と違いさわやか、乾いた秋風は頬に心地いいです。



こんな早深瀬、
ここも最盛期ならバッチリなのですが・・・

当て・読みがここもハズれて、
ようやくにも、お外道様にお出ましを頂けるのでありました(笑)。



<データ>
9月23日 馬瀬川
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       天井糸 0.6号 0.7m 
       水中糸 0.3号 4.5m
       錘 1~B2号
釣果    :アマゴ    9寸    1匹
                    小アマゴ            数匹
                    ウグイ    6寸    1匹
気温    :16~22℃  
天候    :晴れ まま曇り 微風は秋風
表層水温  :18℃
月齢    :8.4