2023年12月10日日曜日

初冬の大和路~東大寺、春日大社、興福寺

 

季節は早、初冬の師走。

渓流釣りシーズン中はほったらかしな家内、
彼女への償いの旅は第二弾、今回は奈良の大仏さま見物です。

初秋は奥美濃の旅からお時間は経ちますが、
この間、いろいろとありまして・・・
時が経つのは早いですね。

ここ東大寺の訪問は家内のたっての希望から。

小生と違って信心深い我が家内。
またいつか大仏さまに・・・と思うも月日は流れ、
撮り溜めた旅行写真の記録から、前回の奈良訪問は2012年!

その写真、ここではお見せしませんが、
家内もまだ若々しく!?小生も上の方がフサフサ!?

ほんと、時が経つのは早いですね・・・


師走とは思えない、とても暖かい朝でした。
早朝、とは言っても、渓流釣りほどでは無いですが、
早かった出立前の朝食でもあり、到着時は既にお腹が空いて。

まずは早めの昼食を頂きます。

北へ向かえば東大寺、東に登れば春日大社、西に下ると興福寺。

そんな奈良の中心にある交差点、
その袂にあるお店に開店と同時に飛び込みです。

果たして「牛まぶし」とは?

出てきたお料理はおいしそう、
牛丼では無いですが、醤油は甘辛仕立てのお櫃もの。

小生が頼んだお櫃には牛肉の他に豚の角煮も添えられて。

最初はそのまま頂いて、次いで海苔とアラレとワサビを入れ、
お出汁による「お茶漬け」で味変を楽しみました。

・・・当方、名古屋の名物は「ひつまぶし」。

そこでのウナギが牛肉・豚肉になったお料理、
しっかりと、堪能させて頂きました!


お腹がいっぱいになったら、いざ!
お久しぶりは東大寺、大仏さまにご拝顔を賜ります。

雲一つない冬晴れ・小春日和の今日、
大仏殿の背景は青空が眩しいです。


昨年まではコロナ禍で閑散としていたと聞き及ぶ大和路ですが、
初冬師走の本日、見た限りでは季節的には賑わっているのでは?

お顔から明らかな外人さんもお見えなら、
しゃべっている言葉から外人さんとわかる人々も。

・・・しかしながら、全体的にはどうでしょう?
我ら日本人より外人さんの方が多いような・・・

お伊勢さんと違って、京都・奈良に「お礼参り」は無いのでしょうね。


10年ぶりにお会いする大仏さま。

暖かくてお天気も良い本日、
南から差し込む陽の光で殿内も明るいです。

当方の出で立ちは、
残念、齢を重ねてしまいましたが、
あのころと、お変わりのないお姿で、誠に何よりです。

その奥に鎮座られる広目天と多聞天にもお参りをして。

・・・幼稚園では「加藤多聞」君という名前の友達が居ました。

幼い小生は当然ながら未熟者、
「タモンって、ヘンなお名前」なんて思ったのですが、
いやいや、どうして、
この歳になってようやく解る、深くて味のある名前です!

今ごろ、どうしているかな?多聞君は・・・


東大寺を後にして、次は春日大社に向かいます。

その途中・・・

角を切られて見ようによってはハゲ頭は雄シカ同士、
至る所でケンカをしています。

一体、お互いの、何が気に入らないのか?
理由は定かではありませんが、突如として始まるいさかい事。

・・・でも、
何となくですが解るような気がする小生。
確かに男家業を頭がハゲるくらい長らく営めば、
世の中、些細たれどお気に召さない事も多々ありましょう。

ここは、ひとつ、仲を取り持つとして。

間を見計らってエサを差し出すと、
ゲンキンな彼らです、つい今のいさかい事、それもどこえやら。

しかしながら、そのタイミングを誤ると・・・

せんべい売り場前で待ち受ける頭のイイこの子、
買った矢先の家内のお召し物、それを咥えて引っ張ります。

その勢いが激しくて、
悲鳴を挙げる家内なのですが、
ヒドい旦那は笑いながら腹を抱えて、
これはシャッター・チャンスとばかりに・・・

ほんと、我ながら、歪んでまスね。



そんな賑やかな道中で向かった春日大社。



お参りの後、家内共々で久しぶり、
霊験あらたかな「おみくじ」を引いてみました。

先行は家内です。
素直に引き当てた棒に書かれた番号は7番。

後行は小生。
長筒に入ったたくさんの棒、それを引っ掻き回して、
いよいよで引いた番号、それが、くしくも7番と出て・・・

夫婦そろって、同じ結果は7番の「中吉」と。

7という番号から「大吉」を予想していた家内なのでしたが、
その結果の「中吉」より、
むしろ小生と同じ「くじ運」に納得がいかないご様子でして。

おみくじは歌の文句じゃないけれど、
いかさまに 身はくだくとも・・・さもありなん。


本日は良く歩きます。
奈良の東は若草山、その麓は春日大社から、
奈良公園を横切って最後の訪問地は興福寺へ向かいます。

普段はイン・ドア派の家内、流石に歩き疲れた様子です。

良い年をして、座りたい・休みたい、
果ては、屋外はシカが気になる、屋内のお店がイイ、
と子供のようにダダをこね始めます。

奈良公園も園内には露天以外の茶屋は無く、
止む無く、また、飛び込みで、興福寺の手前は茶店に入ります。

しかし、このお店・・・

「わらび餅」はイイのですが、
風情・情緒があり過ぎて、代わりに、お値段の表示が無し。。。

グズる家内は「ここでイイ」と申しますが、若干、お財布が心配です。

まあしかし、
令和の時代、しかも国内です、
命までは取られまい、何とかなるっしょ!


ご案内は和服姿のお女中さん、
通されたお部屋、これまた、シックで趣のある和室で。

・・・う~ん、ハマったかな、こりゃ?

して、出てきた「わらび餅」が、これ。

きな粉とお砂糖が乗せられ、
甘くて疲れには良さそうな「わらび餅」、
それと抹茶茶碗で飲むお抹茶なんて、こんなの、何年ぶりだろう?

・・・いかん、絶対これ、どハマりのパターン!
いや~、足りるかな~、お勘定が・・・

しかし家内は太っ腹。
何も気にしていない様子にて、
ツルツルとわらび餅を食べています。。。


してして、出てきた伝票、
恐る恐る、お代を確認すると・・・
ああよかった、野口英世が2枚でおつりが。

小市民だな~、ほんと、小生(笑)。


その後、ありがたくも興福寺を拝観して。


初冬の赤い夕焼けが迫る、古都 大和路を後にしました。

めずらしく、いつもバカにしているカーナビを信用、
往路復路も山添村から名阪国道経由にて。

10年前の旅程は名阪国道の終点、桜井・天理経由でしたが、
今回、意外にも春日山を抜ける県道は良い道でした。
このルートの方が最短で時間も掛からずで。

・・・10年の月日の流れを感じますね。

次回来るときは・・・
きっと小生、頭の上はツルツル、かな?