2020年5月31日日曜日

今週末も 矢作川上流渓流釣行





先回は先週の22日、金曜日に訪れた県内は矢作川の上流、
三密を避けてわざわざの平日、有休を頂いての釣行でした。


行く前は正直なところ、
お外道様もしくは小アマゴさんが遊んでくれれば良し、
とにもかくにも静かな山奥の綺麗な流れ、
そこで癒しが得られれば吉の吉。

そんな気持ちで出かけたのですが、
意外にも良いサイズのアマゴさんのお相手が頂けました。


・・・最後に竿を収めた、激しい落ち込み後の淵。
相も変わらず、ドタバタなお作法は小生の渓流道。
小さな小さなお外道様で締めくくりました・・・

絶対にまだ、あの淵にはオオモノがいるハズ!!
そんな思いと「またぎ」はご法度な今のご時世、
捲土重来は奥三河、今週末も行って参りました。



<残念、淵には先客が>

旧R153の洞門を抜けた駐車帯、
土曜日の本日は既に豊田ナンバーの黒いワンボックスが。

「あっちゃ~、ヤラレたな、こりゃ」

落差のある旧国道から矢作川を覗き込むと、
巨岩地帯にはフライさんが既にお取込み中です。

先週、この川底が巨岩でできたポイントはペケでした。
その少し上流で川は中州を形成しています。

素直に旧国道沿いに流れるルートと、
対岸は中州の向こう側、樹木を分け入った厄介なルートの二手に。
小生が望む淵は樹木を分け入った向こう側です。

・・・問題はこのフライさん、果たして「素直」か?「天邪鬼」か?
旧国道から高見の見物、
タバコを吹かしながら、フライさんの進む道、成り行きを見守ります。

「頼む!素直なお方で、あってくれ・・・」
祈る気持ちでタバコをスパスパ、早くも二本目に火をつけて。

と!
残念、気が付きませんでしたが、フライさんはどうも二人組のようで、
先行の一名が投げる太いラインが樹木の向こう側から見え隠れ・・・

ちっちのち!
今日は他のポイントを探すとしましょう。



<行き当たりばったりの大淵>

R153を根羽方面に進みます。

もう少しで県境の駐車帯、
そこにはお一人、ご老体のご同輩がお着換え中です。
流石に週末の土曜日です、本日は千客万来の感がします。
お邪魔にならないよう、稲武方面に少し戻って。

えいや!の飛び込みは、適当な駐車帯にハスラー号を留めて、
ガードレールの隙間から矢作川に入川です。

樹木を分け入り、現れた矢作川・・・


入渓ポイントの目の前に広がるは、朝日で輝く見事な大淵。


・・・幼かったころのヒロくん(小生です)は、
先ほどのフライさんと違い、とてもとても素直でした。

そのヒロくんも人並みに、人生や年月を重ねるうちに、
少しずつ少しずつ、知恵や経験を重ねて立派な?中年オヤジに。

人は知恵や経験が身につくと、真正面からではなく、
物事を斜め横から、斜に構えて見てしまうものです・・・

「いきなりの飛び込みで入った場所が、これ見よがしの大淵って?
 ンなモン、釣れるわきゃね~だろ!
 世の中、そんなうまい話があるモンか、トロくせ~!」

・・・人生・年月を重ねると、言葉も悪くなりますね。
幼稚園に通い出した甥っ子を見ていると、まさに・・・


神に見放された今週末の粗忽者は、それでもこの淵の際で糸を結わえます。


「これは、まぐれじゃて、まぐれ!」


「いやいや、世の中、そんなハズは・・・」


「いや、しかし・・・」


「・・・ひょっとして、神さまって、ほんとに居るのかも」

人生を斜に構えるオヤジ、
その病んだ心を悔い改めさせる清流 矢作川です。



<生きているルアーに反応>

何なんでしょう、この大淵は??もうポコポコの釣果。

ミミズのエサに淵底でアタリが。
暗い淵底でキラリ、掛かったお魚の銀影が翻ります。
そのお魚を引き込むと、その後を追いかけて、新たな銀影が3つ4つも。

それはまるで、掛かったお魚がルアーでもあるかのように・・・

ここは管釣り場かいな??
神さまの思し召し、大当たりの大淵です。


しかし、そんなに多くのお魚がいる大淵でも、
振り込めば必ずヒット、という訳でもなく。

「エサがミミズだけでは・・・よし、川虫を採ろう。」

淵から流れ下る分流で川虫を採ります。


まま、斯様な小さなお魚も川虫と一緒に。


さあ、がんばってちょ~だいな、川虫ちゃん。


う~ん、思った通り!



<ポイントが大事な矢作川?>

ひとしきり、この大淵で粘ったのち、
と言っても、気が付いたら既に11:00前でした。

いえ、実は・・・
お魚をリリースする際、ジャケットのポケットを閉め忘れ、
しゃがんだ拍子にプライヤーを淵にドボン、それを取るのに一苦労。

淵の対岸に行くため矢作川を渡河、一旦、竿を仕舞う際に糸絡みを。
その渡河も押しのある矢作川の流れです、慎重に、慎重に・・・

今週末も粗忽者は、本業以外に大きく時間を取られました。


大淵から下流にさかくだり、
R153の橋の下でもがんばったのですが、そこで挙がるはお外道様ばかり。


先週と今週の様子より、良いポイントを抑えると、結果、よろしいようで。
・・・矢作川に限らず、そりゃ、どこでも一緒かな?


でも、それからすると小生、先週・今週と、とてもラッキーでした。



まだまだ自粛すべきは新コロナです。
宣言・移動が解除されても、これまでのようには行きませんね。
注意・配慮を重ねながら、それでも、それなりに楽しめられれば、かな?

仕切り直しは再出発、細々と旅は続きます。





<データ>
5月30日 矢作川 
エサ    :川虫、ミミズ
竿     :7.0m  渓峰尖 
仕掛    :・針 吉村7号 
       ・錘 1号
                   ・天井糸 0.6号 1.5m 水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ 26cm 1匹(お持ち帰り)
           7寸   3匹
           6寸   6匹
       アブラハヤ5寸   2匹
気温    :14~20℃ いい気候です
天候    :晴れ後曇り
表層水温  :16℃












2020年5月30日土曜日

矢作川上流渓流釣行





矢作川は三河湾に注ぐ河川ですが、その源は遠く長野県の茶臼山です。
南信州を下った川は暫く愛知県を流れ、すぐに岐阜との県境を成します。
その後は矢作ダムを形成して、豊田・岡崎・吉良を経てから海に。


・・・オラが県の愛知県。
宣言は解除されたとはいえ越県しての移動、
いわゆる「またぎ行為」は差し控えてほしいのご要請です。

三密とは程遠い、山の中での渓流釣り。
とは言え、ルールはルール。

移らない・移さないを念頭に、準備・道中は十分に注意を払い、
新規開拓、奥三河は愛知県内を流れる矢作川へ行ってきました。




<矢作川上流は中庸の流れ>

稲武を抜けて一山超えるとR153は野入川と並走します。

暫くすると並走するは矢作川の流れに代わり、
大野瀬トンネルに入る手前、恐らくは旧R153でしょう、
朽ちてはいますが、幅の広い寂しい道路が国道から分かれます。

洞門を超えた駐車帯にハスラー号を留めて。

初めてのポイントは矢作川本筋。
道路と川面の落差は大きいですが、なんの、焦ることは無し。
探せばガードレールの隙間から、木立を抜けて河原に降りられる道が。

・・・蛇の道は蛇。
この辺りのカンコツ具合、ご諸兄ならお解り頂けますよね。


河原に立てば斯様な流れ具合です。

渓流よりは川幅があり、本流にしては流量は少なめ、
ここは7m竿を選択して。

エサは川虫、開始早々、この落ち込みの底から。


久しぶりはお魚の手応え、ピ~ンと張った釣り糸。
そのためなのか、サイズの割には引き具合が良く思えました。

いい案配、幸先がイイです、矢作川!


朝方は若干の冷え込みが感じられましたが、
陽が昇るにつれ、お空はピ~カンに。
釣りジャケットの背中が熱く感じられます。




<手応えの無い巨岩近辺>

久しぶり・せっかくの釣行、本日はどっぷり・ゆったり「浸りたい」です。

即決の一匹目から、今日は釣れるでしょう!の楽天的な小生の思考。
加えて新規開拓は身軽を維持したく、6寸サイズは潔く即リリース。


・・・ところが。


その釣果から直ぐの上流、
この近辺は川底一面が一枚の巨岩で形成されています。

そのためでしょうか?
先ほどから、残念、全くアタリがなく・・・


不自由なウエーダーで巨岩を登り、滑りやすいその表面を慎重に渡河。
繰り返される結果の伴わない振り込み・引き上げ作業です。

苦難・苦渋の遡行が暫くの間で続きます。



ようやく巨岩の川底が終わりを告げ、
ポツポツと小岩・大岩が見えてきましたが、それでも寂しい魚信は続き。

・・・後の後悔、先に立たず、
重なるは我が人生の如く・・・

「て~い!何を後悔しちょるんじゃ!
 6寸を一匹、リリースしただけではないか!」

もう一人の客観的な自分が、まま顔を覗かせ、自身を鼓舞します。
山の中は寂しい流れ、毎度、その水際で繰り返す、一人漫才は独り言。

渓流釣りは、ほんと哲学です・・・



<しかし、状況は一変!>

こんなトロ場を抜けてから、遥か上流に良さげなポイントが。


慎重に、慎重に・・・
静かなトロ場を荒らさないようアプローチ。

落ち込みの白い流れ、その際からミミズさんで。
よっしゃ!


してして、同じスジから、またまた。
よっしゃ、よっしゃ!



6~7寸の塩焼きサイズですが、良い引き具合のアマゴさんです。



・・・やっぱり、いや、気のせいか、何の加減なんでしょう?
サイズの割に手応え・走り具合が抜群に思える矢作アマゴさん。
久しぶりの釣行だから、そう感じるだけ??

この落ち込みと続く淵、トロ場への駆け上がりから、
堰を切ったかの如く、小気味いい竿絞りの連発です。



<本日のハイライト>

ひとしきり探りを入り終えたのち、さらに歩みを進めると・・・
またまた、激しい落ち込みに続く、日陰・木陰には大淵が。


巨岩以降の本日の展開、
それからすると、絶対に居ます!ここ。

でも・・・
頭上をすっぽりと塞ぐ木立に枝葉。

加えてポイント中央、見事に場所を台無しにするかの如く、
デレ~ンと水面に垂れるつる草も。

この自然が織りなす悪条件。
さ~て、如何に、これを、料理するか!


「まずはチョウチン仕様、天井糸を外すとして。
 落ち込みの白泡の横に仕掛けを落とし、距離を稼いで流れに馴染ませ。
 つる草に至ったら、やむなし、竿先を水に沈めてヤリ過ごす。
 この刹那だけは、残念、アタリは読めないが・・・」

渓流釣りは、ほんと戦略です・・・


さ~て、大事なるは第一投目。

上流の落ち込みの際、着水した仕掛けが、つる草まで流れます。
ここで穂先を沈めて、その間、1~2秒の通信不可?
つる草を通過したら、穂先を水上に戻して・・・

と!!
戻した瞬間、竿から手応えが、しかも、ずっしり重量級!?

即座に竿を立てるのですが、周囲の窮屈さ加減ときたら、
ズームを縮めても、まさに頭上は余裕無く。

・・・く~、南無さん!




幸運にもお相手は下流に走ります。

大立ち回りでどうにか頭上の枝絡みを回避、
少しムチャですが細糸での誘導、淵底からお魚を捻り出します。

もう、糸が切れたら、それはそれ!
死中に活路を見出す、この一匹との勝負!

大口をこちらに向けて、ツツツ~と水面を滑るお魚さん。
緊張の場面もいよいよ最終、たも網に収まったお魚さんは・・・




でっぷり、お腹の張った大アマゴさん、尺は僅かに無いかな~。





小生の狭い友舟にVIPのご乗船です、
これまで溜まった8寸以下の各位には、川へお退きいただきます。


さあ、改めて・気を引き締めて!

・・・と思ったのですが、
残念、先の駆け引きで大淵の場が荒れてしまったのか、
掛かるは小さなお外道様が一匹のみで、それっきり・・・

やっぱ、哲学です。



決して近所ではない愛知県内は矢作川の上流。
漁協の案内図ではこの近辺、アユ釣りがメインとのことですが、
意外なアマゴの釣果に驚きでした。


宣言は解除されましたが、まだ暫くは「またぎ」はご法度・・・
来週末は、また、奥三河、かな??



<データ>
5月22日 矢作川 
エサ    :川虫、ミミズ
竿     :7.0m  渓峰尖 
仕掛    :・針 吉村7号 
       ・錘 1号
                   ・天井糸 0.6号 1.5m 水中糸 0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ 28cm 1匹(これのみお持ち帰り)
           8寸   1匹
           7寸   2匹
           6寸   3匹
       お外道様3寸   1匹
気温    :14~23℃
天候    :晴れ 後に薄曇り
表層水温  :15℃













2020年5月24日日曜日

家内の運転




失礼ながら・・・
奥様の運転を上手いと自慢する旦那様、それは少ないのではないでしょうか?


新コロナの影響で我が家内、彼女の母親、
すなわち小生の義母とは、お正月以来で会っていません。

愛知県は尾張地方、その北部にある我が家。
家内の実家は遠くは無く、名古屋市の北区は大曾根近辺、
公共交通機関では名鉄の小牧線で乗り換えなく一本の場所です。

でも・・・
昨今の状況、家内にしてみると、コロナが怖くて電車に乗れないそうで。

そんなことを言い出したら、
毎朝・毎晩、通勤でバス・電車を使っている人はど~なのよ、の問いかけに、
「人は人、私は私」の回答です。。。


いや、もっとも、公共交通機関を使われている方々も、
今の状況では、致し方なく、が本音なのでは?
在宅勤務が薦められる所以です。

そんな今日ですが、先週・先月と比べれば、若干は落ち着きを取り戻した感がして。
ここは自慢になりますが、親孝行な我が家内です。
ここらあたりで、義母に会いに行っても・・・

自家用車と免許を持っているのだから。


・・・ここまでのお話で、疑問を持たれた方も多いのでは?

「距離にしたら10kmちょいでしょ。
 小牧線がイヤなら、車もあり、免許もある。
 県道 名古屋犬山線を真っすぐに南下するだけ。
 奥様は何を躊躇されているのか??」

はい、その答えは・・・
我が家内、とてつもなく下手なんです、車の運転が。


若い頃は交通至便な環境で育った家内。
免許を取得したのは、否が応でも車を使用しなければ生活できない、
今の家のご近所、すなわち結婚してから、20代の後半でした。

その当時は小生の仕事の都合、埼玉県での生活、そこでも車は必需でした。

自動車教習場は狭山市、あの西武球団は清原選手も卒業生です。
そこでの教習は単位がなかなか取れず、人の1.5倍の費用がかかり。。。

極めつけは高速道路での教習です。
半ベソの家内、ご本人いわく、先生が片手でハンドルを押さえて、
「もう少し、もう少しで、インターで降りられるから、がんばって・・・」
目に浮かぶは、恐ろしい教習風景。



悪政なる道路行政もここに至れり。
東松山の運転免許場で、そんな家内でも免許が頂けました。

ここまでは家内から自慢話?武勇伝として聞いたお話しです。
じゃあ、実際はどうなのよ、
と当時は秩父の山奥で家内と運転を交代したのですが・・・

車幅感覚がめちゃくちゃ。
トンネルに入いると、ナゼか車は中央車線をはみ出す始末。
対向車がなくて幸いでした。
左側に迫るトンネル壁面が怖くって、は家内の弁です。


今の生活でも車の運転は最小限、
これまでに行ったことのあるご近所しかイケない家内。
片側複数車線、高速道路なんて、もっての他です。

そんな家内ですが、意を決して小生に、
「お母さんに会いに行きたいから、上飯田までの運転練習に付き合って」
大曾根近辺は交通量も多く、皆様にご迷惑をお掛けしては一大事。
その判断から、そこから先は歩かれるそうです。

・・・そうまで言われちゃうと、小生も力添えせざるを得ません。
暇な昨日は家内の運転、車内は夫婦漫才、名古屋は上飯田まで・・・


県道 名古屋犬山線を順調に南下します。
初めての道ですが、意外と家内、アクセルを踏み込みます。
・・・なんとなく、かなり、緊張されて、いる、ような?

鬼門は庄内川と矢田川にかかる水分橋・三階橋です。
ここ最近で工事が行われ、それ以降は小生も初めて通ります。

まず最初は大曾根と黒川への分岐です。
ここは家内、いつも左車線を控えめに走るクセがあり、
難なく大曾根方面は左分岐へ。

問題は帰路、上飯田からの家路でした。
黒川からの合流をスムーズに行うため、
上飯田から犬山方面へ向かう車線は立体交差を登ります。

右側車線から登る立体交差、それは、まるで、高速道路のランプ。
「え?え?これ、登るの~?」は運転席での家内の阿鼻叫喚。。。


躊躇してアクセルを踏まないものだから、登坂も加わり車は減速、
後ろの白いアウディが煽り気味に・・・

トドメは立体交差を降りてから、黒川方面車両との合流です。
合流車両を入れる家内、その左横をアウディが高速で追い抜きます。
・・・助手席の小生、何食わぬ顔ですが、内心はヒヤヒヤ。。。


それでも、どうにかこうにか、無事に自宅まで。

これで懲りたと思いきや、
次回は自分ひとりで大曾根の実家まで行ってみるそうです・・・



でも、振り返ってみると・・・
これまで、家内は無事故無違反でゴールド免許。
先代のウイング・ロードでも今のビッツでも、当て擦りは一度もなく。

いや・・・
当て擦りはむしろ、粗忽者は小生が主役です。

「運転が下手」なんて、酷いことを言いましたが、
公共交通機関を避けたり、手洗い・消毒を欠かさない辺り、
きっと家内はとても慎重なだけ・・・ここは小生、見習うべきかな~。

最後は旦那からの自慢でした。