2022年5月29日日曜日

皐月5月の本流釣り~長良川釣行



毎年はこの季節、長良川でサツキマスを狙います。

サツキマス・・・

晩秋、何かのきっかけで一部のアマゴが海に下り、
翌年の初夏に大きくなって、サツキマスとして故郷の川へ戻ってくる。

アマゴとサケは同じ仲間です。
そのことを思えば、あながち不思議じゃないけれど、
しかしながら、サケのようにアマゴが全て海に下る訳でもなく。

そして、川に戻ったサツキマスは、あまりエサを追わない、と。
加えて、昨今はその数が激減して・・・


未だによく判らない、釣ることが難しい、
ミステリアスで釣り人にロマンを感じさせるお魚なのです。


どうでしょう、のほほ~んとした小生の渓流釣り、
足掛け6年の挑戦ですが、未だ釣れた試しは無くて。


・・・でもこれ、宝くじと同じような。
買わなきゃ当たらない、行かなきゃ釣れない。

ギャンブルはやらない小生ですが、
オジサンは年に1~2度、
このサツキマスに夢を見てしまうのです。


<いつもの郡上美並のポイント>

Morikyuさんに教えて頂いた釣り座、そこへ今年も訪れます。

先週後半に降った雨の影響でしょう、増水した本日の長良川本流です。

ここぞと思う流れ、
そこに仕掛けを振り込むのですが、
釣果のバロメーターでもあるお外道様、
それすら掛からない厳しい・空しい状況です。


6:30から釣り始め、時刻はまもなく8:30。

・・・ここ何年かは、暫く本流でがんばって、
それでも見通しが立たない場合は、支流の吉田川に逃げ込むパターン。

「さあ、どうしたものか。」
吉田川のヨの字が頭に浮かぶ頃合い。

「でも、毎回毎回で逃げてちゃ、進歩が無いな・・・」
切り替え、はたまた、諦めの早い?小生なのですが、珍しくも。


・・・きっと、5月の抜ける青空、そして、まま影を差す雲。
頭上を遮るものが無く、それらをいつまでも堪能できる本流釣り。
本流の川面を駆けるそよ風が、心地よかったからでしょう・・・


<長良川本流、場所を変えての第二幕>

その後は場所移動、自身で実績のあるポイント、
長良川は今少し上流、美並は赤池の河原へ。

当然ですが、ここも増水、激しい流れ・・・

そんな増水した長良川ですが、
ここのポイントは奇岩が流れを狭窄しています。

速さ・深さのある白波の向こう側、同じく深さのある緩い流れが存在。

激流が音をかき消し、水も濁り気味です。
きっと川底のお魚達、
彼らもご油断を召されているのでは?

長竿で遠投し、目印下も4m近く、で、重錘で底浚い、を。

白波を越えての振り込みです。
流れが複雑なのでしょう、目印は行ったり来たり。
その内に白波との境界辺りを下流に向け、白波よりゆっくりと流れ始めます。

・・・上手く底波を捉えた様子!
しかしそれは、数回の振り込みで、一回くらいの割合。


何度も振り込み・引き上げを繰り返した後の、
上手く底波に仕掛けが届いた場面でした。

アタリです!

アワセに返す反応は、お外道様以外の超オオモノ未満、恐らくデンデン様?

竿を立てて、走りを抑えながら、川底から引き揚げ。
鬼門は手前の本流本筋は激流白波です。
流れを渡る際の重たい手応え。

どうにか、越えての、たも網への投了。


薄いパーマーク、体高があり、お腹が白く膨れたアマゴさん。

目指すサツキさんでは無いですが、
思った通りのストーリー展開、その結果は上首尾かな?


この投了の直後、背後から喝さいが。

・・・奇岩に打ち寄せる激流で音がかき消され、
自分以外は誰も居ない、と思い込んでいたが故、
いきなりはその大声に、びっくりしました・・・

振り向けば、それは漁協の巡回さんでした。

「いや~、良いのが釣れましたね。
 今日は増水と濁りで、みなさん厳しそうでしたよ。
 釣れたところを初めて見ました。」

・・・巡回さんに斯様に言われてしまっては、
サツキ狙いのアマゴも、悪い気はしないですね・・・



<時刻は・・・川下りのお時間です>

お空は相変わらずの青空。
流れる白い雲が作る時折の日陰。
皐月5月も下旬、本当に良い気候です。


小生の奇岩上の釣り座から僅かに上流の砂地、
そこでラフティングは出港準備が為されています。


今の季節のラフティング、きっと気持ちが良いでしょうね。
でも、今日の増水の長良川、少し怖い気もしますが・・・

無事、船は出ていく、残るは釣り師・・・


と、思っていたら、
次から次へ、
上流から他団体様・連合艦隊が流れて来られます。



小生の振り込み先は白波の向こう側、
激しかった流れも緩くなり、
丁度いい溜まり場は船着き場となる様子。

・・・名づけるなら、ここは赤池港??



思い思い、各位の川での楽しみ方。
皐月5月の下旬、暑くもなく、寒くもなく、本当に良い季節です。


一通りでお船が通り過ぎた後、
その皐月5月のいたずらは、強めな乾いた風が吹き始めてきました。

そろそろ、竿も納め時、かと・・・



宝くじの当たる確率、それを吊り上げる方法は知りませんが、
至難サツキマスを釣り上げる確率を上げる方法、
それは、懲りずに川へ通うこと、かも。

今年もまた目標未達でしたが、
その確率は少しだけ、上がったような。

のほほ~んとした小生の釣行、その川の旅は続きます。


<データ>
●5月28日 長良川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9m
       錘 4B~5B号
釣果    :アマゴ 26cm 1匹
                        アマゴ    25cm 1匹 
気温    :15~25℃  
天候    :晴れ まま曇り
表層水温  :18℃
月齢    :27.3