2016年5月8日日曜日

空想の領域~サツキマスの準備

ご諸兄各位殿


雰囲気だけ、カタチだけ、モノは試し・・・
まあ、それでもいいからヤッてみるか、本流釣り!

最初はそんな気持ちでしたが、尺イワナさん、ニジマスさんを揚げるうち、
ひょっとして、もっと大きな相手を、夢を持っても良いんじゃないのか?
そんな心持ちになってきた昨今。


季節は皐月5月。

お粗末な本ブログを、ありがたくもお読み頂けるご諸兄からのオススメもあり。
え~い、ダメは元々の承知!と、サツキマスをターゲットに。

不覚にも体調を崩したGW後半、これを好機とその準備に費やしました。

ご諸兄各位のブログを拝読すると、サツキさんは極度にパワフルなご様子。
山生まれの海育ち。
大河 長良川を何百キロと下り、また春に伊勢湾からさかのぼってくる強者。
さあ、それを相手に、さて、何を用意したら良いのやら・・・



まずは針でしょうか。
小生がいつもの渓流釣りで使用している針、オーナーの渓流吉村。
カエシの無いスレ針、その真髄は峰打ち御免!
これにはミョ~な自分なりのこだわりが・・・

初級者が故、アタリの読みが下手、結果、ままお魚は針を丸呑み。
飲んだお魚が大きければ、お持ち帰りするだけ、まあ許せるのですが、
これが小さい場合・・・無理に針を抜くことは余りにもご無体、かわいそう。

こんな時は口から出る糸を極力短く切って優しくリリース。
でもその場合、カエシがあると針はいつまでもお魚のお腹の中。
せっかくリリースしたお魚の健康?に良い訳がなく・・・で、吉村を使う限り。


今回、サツキさん用に準備した針は、同じくオーナーのスーパー山女魚。
号数は7.5号と8号。
半スレのこの針、僅かですがカエシが見られます。
これをラジオペンチでクイっと潰して・・・管釣りではおなじみの作業です。

ターゲットはサツキさんですが、掛かるお魚がそればかりとは限らず。
・・・いや、まず概ね違うでしょう。。。
ミョ~な自分なりのこだわりですが、その心は木刀を振る宮本武蔵?

もっとも、サツキさんに激しく首を振られてスッポ抜け、の可能性も。
おまけに、腕が上達すれば不要な作業ですがね。


それと、サツキさんのパワフルさ加減を物語る証がここにも。
同じ7.5号でも、渓流吉村とS山女魚では針の太さが違うことに気づきます。

渓流吉村がノギス実測で直径0.42mm。
S山女魚のそれがカタログ値0.51mm。
僅かの差に思われますが、曲げに対する耐力は直径の3乗に比例します。
結果として、サツキさん向けのS山女魚は吉村より約2倍の曲げ強度!

尺イワナさん、ニジマスさんでは吉村でも全く問題は無かったのですが。
専用針から得る印象・・・う~ん、その引きの強さ、想像がつきませぬ。



次は糸でしょうか。
文献や各位殿のブログでは、定石の「天井糸+水中糸」が多数派のようです。
天井が1号、水中が0.8~0.6号と言ったところ。

でも思うんですが、やっぱりエサは自然に流れた方が良いんですよね?
となると細糸・・・いや~、0.3号や0.4号は難しそう。

押しの強い流れに馴染ますため、使うオモリは重量級B~B5、それ以上。
経験上、水中0.3号でオモリとしてB2を使うとライン・トラブルが多発。
・・・オモリが先行して沈むんでしょうね、これも腕が未熟だから??

でも、何となくですが、糸の太さとオモリの重さにはバランスが有るような。

やっぱり、少しだけ細めの長糸で強烈な引きの衝撃を吸収、かな?
いつもの本流釣り、0.6号で穂先から針まで一本のトオシ仕掛けとしました。


これだと、根掛り等で針が取れると結び直し、結果、糸が徐々に短くなり・・・
しかしまあ、人間って生き物は慣れるとスゴいっすね。

年相応に老眼の小生、もちろん、目を閉じての針仕事は無理ですが、
「外掛け結び」なら数cmの糸があれば出来るように。

繰り返しの訓練から来るタマモノ?
いやいや、如何に根掛り、はたまた、ライン・トラブル、針飲まれが多いかの証。
いずれ凝り性な中年の駆け出したる所以です。


あとは、いつもの渓流釣りのお道具が使えそうです。
・・・補修パッチだらけのナイロン・ウエーダーでは川への立ち込みに限界が。
正直、スリムウエーダーが欲しいところですが、それはまた来期と言うことで。



あれこれ思案を巡らせても、いずれ頭の中・机上の空論。
実際にフィールドに立って失敗を重ね、初めて会得できる気がします。

日がな、掛かるか掛からないかハッキリしない相手を待つサツキマス釣り。
・・・幸い、そんな状況には慣れっこ!
楽しみながら失敗をする、で、覚える。
そんな気持ち、心の余裕が一番に大切なのかもしれませんね。