2016年11月23日水曜日

北近江管釣行~ 醒井養鱒場

ご諸兄各位殿


「も~う、冷凍庫はお魚で一杯だから、今日は持ってこないでよ!」
と、出がけに家内からのお達しが。

つい先日、珍しくも平日にお休みとなったウチの会社。
晩秋のこの時期、こんな時は管釣りに限ります。
平日故にガラピ~であろう管釣り場。
お隣さんを気にせずに、ほぼ180度の角度でキャスティングが可能なのでは?

ただ・・・
先回の益田川大物マス釣り大会で、調子をこいて14匹も揚げたは良いですが、
http://sidestarwinderjpn.blogspot.jp/2016/11/blog-post_8.html
いや、実際は小さいモノを数匹リリースしたため、お持ち帰りは9匹でしたが、
それでも我が家の冷蔵庫はニジマスさんで満杯。


そんな家庭の状況を鑑みて、今回の管釣り、行き先は醒井養鱒場としました。


ここの管釣り、お魚のお持ち帰りは御法度。
その代わり釣券を購入すれば、おいしいニジマスのお刺身、イワナの塩焼き
が頂ける、嬉しい管釣り場・・・

期待して行って参りました、当初は・・・


平日は少し遅めの開場、時刻は9:30。
窓口のおばちゃんから釣券を購入して。

小生    「今日もお昼にお刺身が出るんですよね?」
おばちゃん 「ごめんね。あれは冬の週末だけなんですよ。」
・・・がっかりです。
おばちゃん 「でもね、昨日は催し物をやったから、お魚はたくさんいますよ。」
・・・もう、そこに期待するしかありませぬ。


お池の畔は色鮮やかな紅葉に囲まれて。
そのお池の中、はおばちゃんの言うとおり、たくさんのニジマスさんが。
そして案の定、お客さんはごく僅か・・・

これだけでも良しとしちゃいましょう!
早速にも支度を済ませ、戦闘開始!


・・・ところが・・・
いつものようにプラグで始め、お魚は掛かるには掛かるんですが、
思ったよりも食いがシブく、ナゼ?

プラグで掛かる色合いを参考に、それをマネたスプーンでは食いは皆無。
・・・小生、スプーンは苦手のヘタクソ。
それでも、いつもなら多少の手応えがあるのですが。

見切りを付けてプラグ一辺倒で攻めます。


本日、かろうじて調子が良いのはエアービートル、そのココアミルクとサクラミソ。
深度が少し浅めな小生定番、エアーブロー、そのマイクロでは、からっきし・・・
底探りのクラピーも色を変えてもペケ。



お昼時、ルアー釣り場の休憩室で昼食を注文します。
はるばる愛知県はその東の果て、新城からお見えになった方とお話しが。

このお方、桟橋では小生のお隣でキャスティング、何匹も既に釣られ。
・・・竿先をピクリとも動かさない強者、上級者さんです。

おにいさん 「どうですか?調子は?」
小生    「いや~、今期初めてで・・・余り良い調子じゃ無いです。」
おにいさん 「いえ、そのとおりで、今日は難しいですよ。」
・・・へえ~、意外なお答えが。
お兄さん  「昨日はイベントがあったので、キズ付いた魚が多いですね。
       ボ~とした魚ばかりで、こんな日は難しいですよ。」

・・・言われてみれば、確かに。
数は多いのですが、どのお魚も元気が無さそう。


おにいさんからの情報を元に、戦略を立て直します。

まず、桟橋を離れ両隣が完全に空いている川側のスポットへ移動。
ここなら本当に180度、どこにでもで投げられます。

基本的にルアーは午前中と同じ、プラグはエアービートルの二色を選択。
キャスティング後、数グリ、その後は・・・超、チョ~、低速リトリーブ!
プラグが浮いてこないギリギリのギリでの速度で。

・・・夏場にやたらとかゆくなるデリケート・ゾーン。
そこにやさしくお薬を塗るような、そっと、ソフトに、猫背でハンドルを回し。
指先だけでイジくるように、全神経を集中して。
小生お得意のネチネチ、それに一層の拍車が掛かり・・・


「元気が無い=疲れている=早く泳げない=追う気が無い」
そんなグ~タラさんでも、如何にその気になって頂くか!

追う気になる、「超低速」でルアーを泳がす、の戦略です。

そう、今ひとつ、例えるならば・・・

合コンで佐々木希さんのような綺麗どころは、話しかけても所詮は高嶺の花。
それはまるで、きら星のように高速で泳ぐオレ金のスプーン。
疲れた身では、なかなか追う気にはなれないモノ。

でも、黒木華さんのような子なら、オレっちでも何とかなるんじゃ??
それはまるで、ゆるりゆらりと誘うように泳ぐ超低速プラグ。
そんなニジマスさんのイヤらしい、心のスキマを突いての戦法!

もっとも、佐々木さんがご同席なら、討ち死に覚悟で仕掛ける小生ですが。
・・・黒木さんのファンの方、ごめんなさい!!



UL竿のバネを活かしての遠投は戦艦の主砲弾!
折角の空きスポット、続けて同じ方向に投げることは控えて。


・・・結果として、これがアタリ!

キャスティング毎とは行きませんが、
午前中とは大違いです。

どうでしょう、3回の振り込みで
2回は何らかの手応え。
そのうちの半分、1回は揚がるように。

・・・昨年から針を替えずに横着、
手応えのみでバラシが多くて多くて。

またしても、我ながら粗忽者です!





ここ醒井養鱒場へは今回は約2年ぶり。

以前は春先に良く訪れたのですが、晩秋での訪問は初めてでした。
イメージではサイト・フィッシングが可能なくらい、透き通った水の思い出ですが、
紅葉、落葉のこのシーズン、水が富栄養化している為なのか少し濁り気味。

もっと寒くなって、お刺身サービスが始まったら、また捲土重来としましょう。


帰りに立ち寄った中山道は醒井宿・・・ここも味がありますね。