メキシコ出張 業務外報告

・・・故有って、今少し若い頃はまま海外出張へ。
さすがに最近は歳も歳、なかなか行く機会が有りません。

でも、当時の友人へ宛てた「業務外報告」を見ていると・・・
ムリは禁物??




<2012年4月29日 作成  のちに改編>

ご諸兄各位殿


メキシコ第二の都市、グアダラハラ。
人口160万人、標高1500m、日本との時差15時間。

この郊外に工場を建てマス。
工場を造るには当然ながら土地が必要。
それから建物、電気、水、圧縮空気・・・

そして「モノづくり」にご協力いただける現地業者さん・・・
この調査・準備に行って参りました。


行く前のメキシコのイメージは・・・
灼熱の太陽、乾いた大地にサボテン、陽気な人々、貧困と麻薬。
間違ってはいないけれどこれは一部分、以外と都会な部分もあり驚きです。


工場予定地は郊外で全くの「乾いた広大な大地」。


でも町中は大きな近代的なショッピングモールがあちこちに点在し、
そこには身ぎれいなお客さんが。





売っているモノも種類が豊富で、
東欧のように今日はトマトが無い・腐った野菜を掴まされた、
なんてことは無さそうです。
自動車の行き来も盛んで各所で渋滞、この辺は日本と変わりません。

でも町を車で移動すると・・・
信号待ちの車に駆け寄り物売りするオバさん。
勝手にフロントガラスを洗い出すお兄ちゃん(相場は5ペソ=40円)。
物乞いする素足の女の子。
郊外にはレンガ造りで屋根がトタンのバラック小屋が広がっています。


グアダラハラは比較的に治安が良いのですが、
日没深夜の徘徊はお勧めできず、
日中でさえ「行ってはならない地域」が中心街に存在します。

ショッピングモールの入り口にはショット・ガンを構えた警備員が・・・


一定以上の所得層は「コロニー」と言われる、
塀に囲まれたゲートで警備員が人の出入りを管理する「居住区」に住んでいます。

貧富の差がはっきりして激しいのです。

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そんなチョット危ない・怪しい町中を徒歩で単独行動しました。

日曜日の正午。
宿泊ホテルから中心街セントロ地区まで片道約2時間、
日暮れまでには「絶対に」帰りたいので、
折り返し時刻を3時30分と定め、いざ、名古屋第六歩兵連隊、出撃!


天気予報では気温32度。
日差しは強いが空気が乾いているので、汗は直ぐに乾きます。
標高も高いので無理は禁物、水分補給も適切に。
コンビニでペットボトルの水を買いました。
でも・・・本当は普通の水が欲しかったのですが、
キャップを開けたら中身が吹き出し・・・炭酸ガス入りでした。

くっそ~、スペイン語がわからない!
しょ~がないから、なるべく木陰の道を選びます。

大通りは車がすごい勢いで走ります。
割り込み・無茶な車線変更は茶飯事。
皆さん運転がお上手、とても真似できません。

黄色いタクシーはまさにその頂点に君臨。


昔懐かしい日産の「サニー」ですが、ここでは「ツル」の呼び名。
自動車は日本車、アメ車、欧州車と色とりどり・・・
現地の弊社社員に聞くと、何故か日産は大衆向け、ホンダは高級なイメージ。
アウディは良いけれど、
BMWはお金持ちの印象から「車上荒らし」に狙われやすいとのこと。

また、ダットラ、ハイラックスなどピックアップは「山賊」に盗まれやすいと。
使い勝手で犯罪に便利だから??

乾期も終盤、遠くの山裾から大量の煙が上がり、まま太陽が隠れます。
なんと、山火事です。。。


休み休みで都合約2時間、無事にセントロ地区まで到着。




ここはグアダラハラの中心部で、
スペイン植民地時代の古い建物・公園・広場が随所に残っています。
日曜日の午後でもあり、家族連れなど木陰のベンチ、カフェでご歓談。
中心街のそのまた中心にある市場では野菜、肉などの日用品を売っています。

ただ、肉の売り方が・・・
日本人の購買意欲をあからさまに削ぎます。
牛、豚の頭、肝臓・腸などの内臓が「ドン」とそのまま陳列・・・
この辺りの感覚は肉食文化から来るのでしょうか?

市場自体も若干怪しい雰囲気、一人さまよう東洋人は目立ちます。


お財布などの懐中物に気をつけながら、
さらりと見学したあと早々に帰路につきました。


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さ~て、皆様お待ちかね!!

先回まではお堅い??社会派の内容でしたが、
今回は出張中にため込んだ「きれいどころ」の披露です!!

旅先でかく恥は何のその、怖いモノ知らずの小生!
・・・今にオレ、刺されるか?打たれるか?どこかの異国で。。。

題して、「メキシコの働くお嬢さん」です!!


一枚目はモール街での元気なちびっ子達にチョコのサンプル、
それを配っていたパツパツのジーンズが似合う笑顔が素敵なお嬢さん。
小生も無理無理、ちびっ子達に混ざってもらいました・・・


こ~う、なんて言うのでしょうか・・・
こちらのお嬢さんは全く頼みもしないのに、
カメラを向けると自然と斜め角度で「決めポーズ」!!
ホント、良いですね~!
メキシコさいこ~!!


二枚目は長距離高速バスの売り子のお嬢さん。
実は出張中、グアダラハラから東へ400kmのケレタロという町まで、
外注業者を訪ねて砂漠の中を片道6時間、バス旅行をしました。。。
あ~~しんど。


このお嬢さん、よほど東洋人に写真を撮られることに驚いたのか、
最初はノー、ノーの一点張り。。。
拝み倒して根負けして、とうとうフレームに納まるも、この引きつった笑顔。
女芸人の虻川 美穂子さんみたいな笑顔です。
が、その普段の顔つきは一本筋の通った、ゾクっとするようなエキゾッチック美人!
う~ん、申し訳ない、下手な写真で、残念!


三枚目は滞在したグアダラハラでのホテルの受付嬢。
このお嬢さんがまたロリロリな声で・・・
彼女が話すスペイン語なまりの英語はたまりましぇ~ん!


夜10時までのお勤めで毎晩9:55から小生とおしゃべりタイム!
・・・5分以上の会話は小生の英語力が無く無理でした。


そして4枚目は滞在最終日。
皆様へのお土産のチョコを買いに行ったとき、
これまたモール街でとらえた携帯電話のコスプレ販促嬢!

何で携帯の販促がシンデレラなのか??
んなこと、ど~でもい~んです!
とにかく八頭身で笑顔が映えるすごい美人!


実はこのお嬢さんをエスカレーターの登降口で視界に捕らえたとき、
「しまった!!」と思わず日本語で大声を出してしまい、
前の段に乗っていたオバさんがビックリ!

オバさん、野菜の入ったビニール袋を落としてしまい、じゃがいもコロコロ・・・
周囲からは大ひんしゅくでした。

ど~してか・・・このときだけ。
自分愛用のカメラを持参していなかったのです・・・
不覚~う!!

で、どのようにファインダーに納めたのかというと・・・
今回のメキシコ出張に同行していたS君、弊社若手で設計期待のホープ。
昨年結婚で幸せの絶頂!
のはずが・・・
来年にここメキシコ赴任が決定で、まるでジェット・コースターのような人生。
生きるってホントきびし~!
日本では決して見せない先輩の度重なる脱線に少々困惑気味。
その彼から無理にスマホを取り上げて、どーにか撮ったのがこの一枚!

でもやっぱり他人の機材&スマホ・・・
露出が合ってないしピンぼけ?!
お粗末!!
折角のシンデレラが・・・

「弘法、筆を選ばず」と言いますが、一瞬の美をゲットするカメラマンとして、
まだまだ小生は未熟です、ふか~く反省!

貸してくれたS君、ここ一番にチョンボで不甲斐ない先輩でメンゴ・・・。
でも来年から始まる貴君の厳しいここでの生活を、如何にして楽しむのか。
・・・経験いっぱい&ノーテンキな先輩は身をもって示しているのです、ハイ!!


そして最後は・・・
ごめんなさい「きれいどころ」じゃなくて。
旅の終わりは徘徊時に撮った陽気な楽団員。


それとグアダラハラで有名なモニュメント!
詳細は解らないけど、絵はがきの多くはこればかり・・・




太陽はどこまでもギラギラ。
決して豊かではないけれど愉快で底抜けに明るい人達。
ちょっと怪しい雰囲気が、これまたナゼか魅力的なメキシコでした。

                           おわり

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