2024年8月25日日曜日

今年も渇水の宮川下流 晩夏のウグイ+α 祭り

 

・・・人は過去にオイしい経験をすると、
またその再現が成らないか、期待してしまうものです。

・・・と同時に、過去にツラい経験をすれば、
その再現にならないよう、努めて回避をするものです。

さて、オイしい経験とツラい経験、
もしそれが表裏一体、蓋を開けなければどちらに転ぶか判らない場合、
あなたならどうされますか?



<2回目のSさんとの宮川下流>

今シーズンは4月の下旬、Sさんと訪れたここ宮川下流は増水でした。

条件的には良さげに見えた釣行なのでしたが、
Sさんはじめ小生も、ナゼなのかパッとしない釣果。

いえ、釣れるには釣れたのですが、
その釣果はお外道はウグイ様、そのオンパレード・・・

「今度は少し渇水気味の時に行って見たいね。」は、
会社での昼食時、Sさんからの弁です。


・・・時は流れ、早くも晩夏。

ここ最近(でも、ないですが)の宮川下流での好釣果、
それを漁協のブログで聞き及び。

↑クリック


・・・しかしながら、
昨年の今時分、その宮川下流釣行では渇水の中、
またぞろ、お外道はウグイ様、そのオンパレードで終始した経験が。

・・・しかししかし、
小生の初めてのここへの釣行、それもこの時分の秋口、
お外道様の洗礼は致し方なくも、尺越えニジマスでの良い釣果でした。

↑クリック

入り乱れる情報に良否双方の過去経緯、もう、結果は神のみぞ知る。

渇水であることは間違いではない昨今、
改めてSさんを宮川下流の釣行に誘う小生なのでした。


<渇水の宮川下流>

Sさんのご希望は「少し渇水気味」なのでしたが、
白々と夜も明けて周囲が見渡せられる早朝、
宮川の状況は「超・渇水」なのでした。


しかし・・・
ものには「程度」と言う言葉があります。

本日の水況、それは今まで見たことの無い、超・超の渇水。。。

過去のオイしい経験と、錯綜する情報が頭から抜けず、
往生際の悪い小生はそれでも、
9.5mの剛竿に0.7号の仕掛けを結わえます。

それに対して今回は2回目であることと、
ミョ~な情報に振り回されず、とても素直なSさんは、
正しいご判断です、苦笑いを浮かべながらも7mの小継竿にて。

ナリテ山のトンネル前に掛かるR360の橋、
Sさんはその下流で、小生はその上流で開始します。


未だ陽は山影ですが、今朝はこの時間から暑くて蒸します。

少し季節外れと思うのですが、今朝はアブがとてもうるさく、
特に蒸し暑い中での移動後は、息の荒いタイミングに。

して、肝心の釣果なのですが・・・

残念ながら案の定です、
吉村渓流8.5号には不釣り合い、
お外道様はその新子?ばかりが揚がります。




<ぎょっ?このお魚は・・・>

そんな中、
落ち込みに投入した仕掛け、
それが緩めの流れで落ち着いた辺り、
小物ではない、しかも、大きく仕掛けが引かれるアタリが。

アワせると・・・
その反発はグイグイ!?

そして、その後のお魚の移動速度、
お外道ウグイ様では無いことは確かですが、
ニジマスやヤマメでも斯様に早くは走れないのでは?

しかも、珍しいことにこのお魚、
川底で定位・対峙することなく、強い引きで走り回るばかり!?

「なんじゃ、このお魚は??」

竿を揚げると川底から浮いてくるお魚、
感じから口ではなく、背掛かりか腹がかり?

ムリせず水面に浮いたところを転がして、
尺には僅かに届かないであろう、そのお魚をネット・イン!

「あれ?
 やっぱり、お外道・・・いや、違う!」


・・・あえて、魚種は告げませんが、
小生購入の日釣券、それで釣ってはイケないお魚、に似ています(笑)。

しかしながら、
あの走りっぷりに強烈な引き具合、
これに似たお魚(笑)の引っ掛け釣りは、
お作法からオトリを介して2匹分のパワーとなると・・・

小生は未経験ですが、皆さまがご執心になる事、確かにうなずけますね!


<河岸を変えて>

その後でSさんと合流、
彼の釣果もお外道様はウグイ様ばかりとのこと。


橋上流の大淵でフライ釣りに釣技を変えてトライされます。

小生はSさんと入れ替わり、
橋下流は対岸へ渡り(大河 宮川が渡河できる本日の渇水状況)、
今少し粘ってみることに。


水温は22℃と、マス釣りにはかなり高め。
こんな時はきっと、お魚は淵の深場でお休み中、なのでしょうね。

やはり、釣果らしい釣果は得られませんでした。


・・・日が高くなってから、
気が付くと川いっぱいにトンボの姿が。

ゆらゆらと風に乗り、トンボが流されていきます。

とても蒸し暑い本日ですが、
このたくさんのトンボを見ていると秋本番の近さを感じます。

それと同時に、
朝方はうるさかったアブなのですが、
飛び回る無数のトンボが退治してくれるのか、
この時間になると、その姿や羽音を見かけなくなりました。


再びSさんと合流して、車で大きく移動をすることに。


いつもは打保駅前の広場で車中泊する小生です。

でも今回はSさんも人生初の車中泊トライされることで、
初めての車中泊サイトは観光名所 種蔵の棚田の脇にあるトイレでした。

・・・いつものゲン担ぎは、
打保駅を朝5:31分に出発する下呂行の各停、
それを撮影しませんでした。

本日の不調はそれが原因!?
しかし、今シーズン5月の釣行時、ゲンは担げど同じく不調でした。

車中泊した種蔵のトイレ前、
蒸し暑い夜でしたが、丘の上は風が抜け、周囲は暗くて良い場所でした。


その打保駅の裏手、初めてのポイントは大きな堰堤が。

いつもの駅前での車中泊、
その際に聞こえるせせらぎ音、それは恐らくここからでしょう。

大きな堰堤ですが、
渇水の本日、本筋からの流れは無く、
脇にある大きな魚道?からの流れ込みのみ。

その流れ込みを期待して、
陽が登りとても暑くなった時間、
今シーズンは最期の宮川下流の釣行に挑みます。



竿がどうにか届く堰堤左岸の流れ込み、
そこに的を絞り障害物が何もない広い河原、
本流竿をブ~ンと大きく回し落込み下へ振り込みます。

流れがほぼ無い大きな水面、
浮かぶ目印が僅かに反応、
それにアワせます。

返す反動はズッシリ!
でもこれは、恐らくは・・・

底を泳ぎ回るお魚、
竿を立てて水面まで浮かせますが、
お魚はとても元気、またぞろ、底に潜ります。

二度目の当方からの攻めに、ようやくお魚も降参、揚がってきました。


これも大きなお外道様、尺を僅かに下回るサイズでした。


・・・Sさん、ごめんなさい。

お誘いしておいて二度にわたる不調な釣果、
過去のオイしい経験から、目が曇ってしまいました。

言い訳になってしまいますが、
オイしい経験とツラい経験が表裏一体の場合、
粗忽・楽観は乗ってしまうのが小生の性(さが)なのです。

・・・せめてものお詫びに、
釣れてしまった、釣ってはイケないお魚に似た(笑)お魚、
そのSさんにお土産として手渡す小生なのでした。



<データ>
8月24日 宮川下流 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
      :糸 0.7号 9.5m トオシ
                     錘 3B~4B
釣果    :キュウリウオ科のお魚    27cm    1匹
                     (Sさんがご自宅で計測、卵が美味しかったそうです。)
       ニジマス    6寸    1匹
        ウグイ    ツ抜け    
気温    :23~28℃
天候    :晴れ 
表層水温  :22℃
月齢    :19.7