2024年9月15日日曜日

長月9月 飛騨 小坂川渓流釣行

 

木曜日に夕立が降った南飛騨方面でした。
ネットでは御嶽山の西側は累計で50mmほどの強い雨。


今週末の釣行行先に悩んでいましたが、その時点で小坂川に決定です。

金曜日も夕立の予報でしたがR41を北上すれど、
いつまでも暗いお空には半月がぽっかりと浮かんで。

それが下呂のトンネルを抜け、萩原に入ったころから突如ドシャ降りに。

道の駅「はなもも」での車中泊は久しぶり、
ハスラーの屋根を叩く雨音と少し蒸し暑い中でのそれでした。

翌早朝の小坂 赤沼田は期待通りです、
いつにも増して押しの強い小坂川の流れが。



<この暑さ、9月中旬?>

昨夜は雨で窓が開けられず扇風機を稼働しての車中泊でしたが、
今年は暦が進めど、いつまでも暑さが残っています。

今朝の小坂川は気温20℃、
朝日は未だ山影でとても心地いいのですが、予報では11時には30℃と。

・・・朝方は早朝のみ、短期決戦の釣行となりそうです。。。


今年6月の訪問は林道をテクテクと30分、左岸からの竿出しでした。
(↑クリック)

渇水を予想して右岸へ渡河、
赤沼田の集落まで釣り上がる予定も、
何のことは無しの増水で渡河を諦めた次第。

今回は絶対に渡河は不可能から、
畑脇の野獣柵出入口から河原に降りて、
一旦は小坂川右岸を下り反転、釣り上がる事とします。

・・・今年の「忘れ物」を取りに行くが如く。


日の出の時刻も遅くなり、小坂川はこの辺り北西の流れ、
午前中もかなりの時間を右岸は日陰で過ごせるのでは?

・・・毎度の策士、姑息な計算です。

それでも涼しいはずの早朝なのですが、
小坂川右岸は巨岩区間、大岩を登っては降りての繰り返し。

大きなお魚を求め、汗をかきながらの遡行なのです。


<大きなお魚・・・>

巨岩河原を下れるところまで下って、
さあ反転、ここから竿出しです!

期待を込めての剛竿に0.7号糸を結わえ。

く~、飛沫が掛かり気持ちイイ~。

白泡がメチャ波立この激しい流れ、
イイんじゃないでしょうか、これなら!

一抹の不安は・・・
足元から伝わる水温、何だかヌルいのです。

白波が覆う大きな淵、その白波と白波の間、
そこに存在する淀んだ流れに仕掛けを刺します。

3回、4回と振込&引揚を繰り返すのですが・・・アタリなし。

ネライ所が違うか??

最盛期なら間違いなくも、やはり暦の上では暑くても秋。
それとも、厳しい暑さが残る今年の秋、こちらが原因なのか?

と!
待望のアタリです!
ただ、アワせに返す反発が・・・

う~ん・・・小さ過ぎます。
暦が原因なのか、はたまた、暑さが原因なのか。

いずれ、この激しい流れの大淵はペケ、上流に向けて歩みを進めることに。


この流れなら白黒はっきりするのでは?

錘4B号にて、
白波に吸われそうで吸われない、
ギリギリの境界線に仕掛けを入れてみます。

・・・結果、アタリなし(渋)。

錘を2B号に替えて、
手前の静かな流れに入れてみると。


・・・ほりゃ~、ほうだわな(名古屋弁)。

結論:本日のポイント、読めません(涙・笑)!


<巨岩区間を抜けて>

河岸からセリ出た木々が程よい日陰を作ってくれて、
ここまでの遡行は釣れなくも、心地いい釣行でした。


ここからは集落まで瀬が続きます。

・・・日向はメチャ暑そうですが、
秋と夏が織り交ざった川の風景、青空と浮かぶ白雲がとても綺麗です。


そんな変哲の無い瀬の流れから。


これだけなら、ポイントは未だに夏、なのか?

期待を込めた剛竿、
それには大きく似合わない、
小さめの塩焼きサイズが続きます。

もちろん、このお方もポチポチと。

暫く続いた瀬の流れも、
赤沼田の集落手前は退渓口前、
ここが最後の早深瀬は大場所です。

朝一番の白泡が波立つ大淵、
それとは対照的に白波は僅かも、流速の早い落込みです。

ヌルめの本日の水温ですが、
ここの底なら水の入れ替りも早く、水温も幾分は低いのでは?

・・・早流れでの底狙い。

人生何事も「学習&おさらい」かと、
今春の長良川本流で試した錘の数珠繋ぎ、
そこでの釣技を再度で活かすチャンス到来では?


さあ、誰が為に南無阿弥陀仏!?


ほんと、自分自身に南無阿弥陀仏です。。。


陽も高くなり、とても暑くなってきました。
気が付きませんでしたが、どこから入られたのか?
小生の後攻には手返しの早いルアー・マンさんがお一人。

・・・見る限りですが、彼も苦戦のご様子。。。



秋のこの時期、
オオモノを期待する反面、数的には毎年で厳しい釣果。

加えて今年は厳しい暑さも残って、
不調の要因は、はてさて、何なのか?


でも、課題があるって、
考えようでは次に繋がりイイですよね。


また来年もやって来ます、押しの強い流れは飛騨 小坂川。


<データ>
9月14日 小坂川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
      :糸 0.7号 9.5m トオシ
                     錘 2B~4B 4B+4B
釣果    :アマゴ    7寸    1匹
                                  6寸    2匹
                        小アマゴ    3
       ウグイ    数    
気温    :20~29℃
                    ※本当に9月なのだろうか?
天候    :晴れ 
表層水温  :20℃
月齢    :11


















2024年9月8日日曜日

奥飛騨最終 庄川渓流釣行

  
春先は郡上や奥三河の小渓流から始まる小生のシーズンも、
思えば早いもので、この9月末で終焉を迎えます。

それより少し早く、
ここ庄川を始めとする奥飛騨の渓流、
秋の訪れも早くて9月10日から禁漁です。


その最後の釣行を明朝に控えて、
いつもの車中泊サイトは荘川 治郎兵衛のイチイ前駐車場。

日中はとても暑かったのですが、
昨夜のここへの到着時は吹く夜風も涼しくて、
虫の音が騒がしい中、夜空には満天の星屑が広がっていました。


ひところより日の出の時刻も遅くなり。

目覚まし時計の設定を怠って、
前回同様4:10に起こされたのですが、周囲は未だに真っ暗。

寝台を片付け朝食を食べていたら、
ようやくにも明るくなり始めてきました。


車中泊には丁度良い気候になって来た昨今も、
これも残念、残すところあと3回ほどのお楽しみです。


<治郎兵衛のイチイ、そのご加護を頂いて>

シーズン最後の庄川釣行は本流を、この車中泊サイト前からさかのぼります。

ノロノロ台風の影響も過ぎ去り水位は平水、
7m小継竿を使っての釣果は瀬から小ヤマメさんが。

・・・まだ先ではあるものの、
来るべく厳しい季節を乗り越えるが為に食欲は旺盛です。

東西に流れ遮るものが無い庄川のこの辺りにも、
ようやく朝日が差し込んできました。


風はあっても僅かで、それも涼しく雲が少ない早朝、
見通しのきかない深瀬の底から、
先ほどとは違って、とても力強い魚信が得られます。

8寸程度でしょうか、
良く走りました、イワナさんがお出ましに。


展開の読みが難しい秋口の渓流釣り。
それでもここまで、朝一番の調子は良さげです。



<お荷物を引っ提げての釣行>

・・・その昔、
「いつかは、クラウン」
なんて言うCMフレーズがありました。

小生は車は軽で十分なのですが、
私的に毎年の秋終盤の渓流釣行で思うこと、
それは、
いつかは「鼻の大きく曲がった、黒い面構えの雄大ヤマメ」なのです。

そんな思いも重なって、
このルートはその最後に控える大淵、そこでの大一番を期待して、
途中では長すぎて使用できない10m本流竿を、
とても厄介なのではありますが、片手に持って川をさかのぼっています。

・・・本日の朝一番からの好調、とても期待が膨らみます。


先ほどの8寸イワナもそうでしたが、
行き掛けの駄賃は大一番の前哨戦、
この中淵でも結果を出したい!


その熱い思いが通じてなのか・・・

う~ん、イイんじゃ、ないでしょうか!?


庄川では珍客となる、ニジマスさんではありますが。。。


<決戦の場は木漏れ日に光る大淵>

遡ってきた秋の飛騨は庄川本流。

所々で既に黄色くなり始めた葉が見られます。

河原の至る所ではススキが風に揺れて。

そんな秋の渓流風景を楽しみながらも厄介な長竿を抱え、
いよいよ到着しました、
「鼻曲がりの黒顔」を期待しての大淵に。


陽が水面に差すも深場は水の緑が濃くて、
底の様子は伺い知れない鈍く光る大淵。

その袂で7m小継竿を仕舞い、10m本流竿を取り出します。

・・・さて、まずは、掛ける事を念頭に。

楽観主義者は天井糸は0.7号を4.5m、
水中糸は0.3号を、これまた4.5mにて。

想定するお相手は「鼻曲がりの黒顔」。

恐らくは40cm近いであろうお魚です、
そのサイズを0.3号で仕留めた実績はあるものの、
果たして本当にイケるのか??

「まあ、掛かったら掛かったで、
 そんときゃ、そん時!何とかするさ!」

頭上の枝木を注意しながら、大きく長竿を回して振り込みます。

大きな大きな大淵です、
遠投しても本筋に仕掛けが届くか・届かないか。

そんな何度目かの振り込みの後、来ました、アタリです。

これは、ご愛敬ですね。
しかし、まあ、よくも斯様に小さな・・・

さあ、気を取り直して、振り込み続行!!

う~ん、この子もご愛敬か。。。
クっ〇~、負けるもンか、負けるもンか!!

・・・と、
三度目の正直はイイ反応が。

しかし、大き目の塩焼きサイズ、かな??


やっぱり・・・
撮影すると黒顔どころか、ハレーションで、こりゃ白顔です。

そうこうする内に、頭上の小枝に仕掛けを引っ掛け、ジ・エンド。。。


<蕎麦が花咲く荘川>

「鼻曲がりの黒顔」には御目文字が叶いませんでしたが、
読みの難しい秋の釣行、そこそこだったのでは?

川から揚がり、駐車場へ向かうあぜ道にて。

白く小さな蕎麦の花が満開。
毎年でこの花を見ると、奥飛騨でのシーズンOFFを感じます。

お昼近くになり、雲が出て来て過ごしやすくなりました。

昼食を頂いた後は丘を渡る涼しい風の中、
行くシーズンを惜しみながら、窓全開でのんびりお昼寝でした。



<データ>
9月7日 庄川 
エサ   :ミミズ、ぶどう虫
竿    :7.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1号
                天井糸 0.7号 1.5m 
                水中糸   0.3号 4.5m
竿    :10m  SGロング
仕掛   :針 吉村7号
                天井糸 0.7号 4.5m 
                水中糸 0.3号 4.5m
      錘 2B号
釣果   :イワナ    8寸    1匹 
                  アマゴ    7寸    1匹
                  ニジマス    7寸    1匹
                  ヤマメ    5寸    5
気温   :15~26℃
                ※朝は冷えました 
天候   :晴れ 
表層水温 :19℃
月齢   :4















2024年9月1日日曜日

インプレ~ウエーディングS シマノFS-003V

 

今年の4月に部署移動した小生です。

以前の部署は自分と年齢層が近い同僚が多く、
中には釣り、しかも渓流釣りを嗜まれる方々も多くいました。

本ブログは渓流釣行にて度々で登場するAさんにSさん、
それ以外にも管釣りなど趣味を同じくする同志が何名か。

異動の際には小生へ、
3年間という短い期間でしたが、
現場の班長さんから手作りルアーを記念に頂けました。



・・・粗忽で楽観、おまけに器用貧乏も重なり、
これって、ひょっとしたら、
自分でも作れてしまうのでは?(班長、失礼!)

もう間もなくは渓流釣りのシーズンOFF、
そこで試行錯誤はルアー製作にトライして、
よもやサイド・ビジネスに繋げられないか?

・・・いやらしいですね、この発想が、ホント。


班長さんからのルアーに続き、
他有志の方々からも嬉しいことに、
記念として何か欲しいものは無いですか?の問いかけが。

・・・いろいろと悩んだのですが、
交換時期の迫っていた釣行用シューズをお願いした次第なのです。


そのウエーディング・シューズがこちら。

シマノのFS-003Vです。

これまでは同じくシマノのFS-002Nを使用していました。

このFS-002Nは丈夫な靴だったのですが、
釣れない川釣り師は人一倍にて河原を徘徊、
故に先代から二足目のシロモノでした。


・・・貧乏人はモノが捨てられず、
一番右が先代、真ん中が今回交換、そして左がFS-003Vです。

並べて比べると、
おニュ~のFS-003V、
FS-002Nより一回り大きく、そのゴツさ加減がよく分かります。

ほぼワン・シーズンを使用しての印象なのですが・・・
こちらも、先代に負けず劣らず、いえ、それ以上の丈夫さ!

靴底は定番のフェルト材(ピンなし)ながら、
ソールの周囲は小豆色の樹脂で固められています。

それが故に河原の岩と岩、そこに足がハマっても何のその、
小生が工場で履いているミドリ十字の安全靴、
流石にそれには及びませんが、しっかりと足元をガードしてくれます。

また樹脂が故に土汚れ・砂汚れも、
サっと水洗いすれば染みて汚れが残ることも無く、
帰宅後のお手入れもフェルト材に付着した汚れを洗い流すくらい。

また先代のFS-002Nは靴紐が細めで、
スパッツの装着金具を紐に留めると痛みが早く、
登山靴用の太くて長い靴紐、それを購入して交換しました。

しかし、このFS-003Vは何事も丈夫さが取り柄のご様子、
最初からとても太い靴紐が使われ、恐らくは交換の必要は無いでしょう。


・・・そんな強者、FS-003Vなのですが、ただ一点だけ。。。

ここは意見の分かれる所かもしれません、
FS-002Nで採用されていた靴底はフェルト材の交換方式、
ジオロック・システムが残念ながらFS-003Vには適用されていないのです。

いわゆるマジック・テープにて、
歩行で摩耗した靴底のフェルト材を交換するシステムです。


ご諸兄の中にはこのシステムに不都合を感じた、
すなわち、
靴底のフェルト材が歩行中に剥がれてしまった、
と言う方もお見えの様子です。

しかし、小生は二足を履き続けた経験上ではその不都合は一度もなく、
今回のFS-003Vの購入検索時に一部のEコマース上では、
ジオロック・システムが採用されている、との記載があり、
到着して実際に確認してから、がっかりした次第。。。

・・・フェルト材の交換はシマノへ依頼する必要があります。


ノロノロとした台風のお陰で今週末は自宅待機、
進路以外の地方にも今回は大きな被害を及ぼしています。

方々にお見舞いを申し上げるとともに、
この地方に近づきつつある(外は晴れていますが)台風に、
今しばらくの警戒・注意が必要です。



<渓流風景は秋の木曽路 西野川から>