2025年8月16日土曜日

晩夏の木曽 末川・西野川渓流釣行



2年前のお盆の季節に訪れたのは木曽川本流。

雨の少ない渇水期の訪問でしたが、
意外にも良い釣果でした。



今年のお盆休みは前半が大雨で出陣不可でした。
・・・被災された方にはお見舞いを申し上げます。

また私事でも残念なことに諸事が重なり、
今年のお盆休みの渓流釣行、それは一回こっきり!
・・・いえ、お休みを楽しめるだけ、幸せなのかも知れません。

そんなことから、
自然と足は木曽方面に向かうのでありました。


<増水の木曽川と旗揚げ祭り>

お盆休み前半の大雨から3日が経ち、
もうその影響は無いだろうと、訪れた木曽川上流なのですが。


・・・世の中には「思い込み」と言う言葉があります。

まあ、ここは、こうだろう!と、
簡単に捕れる裏付けを得ることなく、
想像や経験だけで手前勝手に判断してしまう。

それが激しい輩(=小生)は、
私生活でもきっと失敗が多いことでしょう・・・


木曽川本筋と菅川の合流点、そこは佇む河原も無い増水。。。


いや、上流は流れも細くなるのでは?
そんな思いで足を延ばした笹川、そこも怒涛の流れ。。。

え~い、かくなる上は、勘の働く実績ポイントで・・・


濃い濁りが入り、名勝 巴淵もこの有様。。。


・・・さて、困りました。

今宵の車中泊サイトは旗挙八幡宮のトイレ前。

夏の夕刻は蝉時雨、
明朝の釣行の思案に暮れていたら、
地元の方々が松明(たいまつ)の準備をされています。

お話を伺うと、今宵は木曽義仲公の旗揚げ祭りとのことで、
ここから子供たちが松明を山吹山の中腹まで掲げ、
京都のお盆の風物詩は大文字焼のように、
「木」の字を描かれるとのこと。

・・・左様な歴史ある村のお祭りの中、
よそ者が大きな顔をして車中泊は無粋ですね。

きっと、これも、何かの思し召し、
明朝の釣行は河岸を変えましょう・・・


木曽福島で夕食と温泉を済ませた後、
再度で幾分か涼しくなった宮ノ越の宿まで。


山吹山の中腹に浮かぶ木曽の「木」の字、
宿場町はお祭りもたけなわ、浴衣と夜店で大賑わいです。

その雰囲気だけを頂きながら、
御嶽山の麓は毎度の開田高原へ向かいます。


<まず最初は末川から>

残暑がまだまだ厳しいこの季節、
渓流釣りは標高の高い場所でのそれに限ります。


いつもの開田高原は大見沢駐車場での車中泊、
外気温は15℃、車内のそれは20℃と、
とてもぐっすり眠れる車中泊でした。

今年は6月にも訪れている開田高原、
その時に訪れていない末川のポイントから始めます。


昨日の木曽川本流や笹川に比べれば、
増水はしていますが、その加減はむしろ良い状態かと。


過去実績の「思い込み」からも、
今朝の末川の頃合いなら、きっと爆釣りなのでは?

しかしながら・・・
始める前の印象とはナゼか裏腹、
いつもの鉄板ポイントから音沙汰は全くナシ?


実はこのポイント、
農道から入り田んぼの脇に駐車、
釣り場の河原はその直ぐ横、至極便利なんです。

・・・毎度で同じポイントは開田高原での釣り。
こりゃ、ここらでもう少し、新規開拓・深耕開拓しなきゃ・・・


ようやくにも、
入渓ポイントから少しだけ上流にて。

その後もポツポツと釣れますが、
如何せん、サイズUPが見込めません。

既に末川は目ぼしいポイント、ご同輩の駐車が各所に。
ここは西野川へ向かうことにします。


<柳又の展望台から>

木曽川本流がダメなら、近くの支流は正沢川や黒川があります。

・・・昨日の夕方に入った温泉、
眼下の黒川は良さげな水案配でした。

それでも、何とかの一つ覚え?
黒川を遥かに通り越してエイコラと、
R361を開田高原まで登ってしまう小生。

実績のある・ハズレの少ない末川に西野川。

それも理由のひとつなのですが、
今一つの大きな理由が実はこれなンです、
柳又の展望台から臨む御嶽山、これが見たくって。


今回もいつになく、きれいな御嶽山。

今朝は末川の見切りが早かった為、
雲一つない青空を背景に荒々しくも朝日に映え、
眼下の西野川だけは残念、未だ山影の中を流れています。

・・・木曽川水系での新規開拓や深耕開拓、
開田高原以外でのそれは相当な決意が必要ですね(笑)。

さあ、その眼下を流れる西野川に向けて。


<西野川は柳又の林道深く>

柳又の集落はその外れ、
西野川沿いは橋の横にハスラーを駐車します。

・・・幸いにも、まだご同輩の駐車は無く。

向かうポイントは数年ぶり、
集落から林道を下った発電所は、
尺モノの実績のある吊り橋下の淵まで。

クマさんの心配は何のその、
足取りも軽く鳴り物の熊鈴が歩行の都度、
チリン・チリンと朝の涼しい林間を響き渡ります。

・・・しかしながら、
ここも「思い込み」だけが先行してしまい。


久々の渓流訪問では良くあるパターン、
ガラリと大きく渓相が変わっちゃっています。。。

もっとも、こればかりは、
行って見なけりゃ判らずですが。

当時はこんなに開けた場所では無く、
この方向から橋を臨む場所は激流の対岸で、
渡ることは無論、立つことさえ叶いませんでした。

それでも、往時をしのばせる岩壁が上流対岸に。


その岩壁の直下は流れの弛み、以前はウハウハでした。

・・・注意すべきは足元の石河原。

大小が入り混じったこれ、きっと、人工的に積み上げたもの。
経験からなのですが、崩れやすいのです。

その崩れやすい河原を慎重に進み・・・


距離は概ね数mくらい、7m竿で探るにはバッチリ!

エサはブドウ虫にて、開始から程なくして。



サイズは6寸程度、
それでも、お尻に針が刺さったアマゴさんはお気の毒。
本筋の白波が勢いを増し、すわ、尺モノかと勘違い(笑)。

その後に正真正銘、ちょいオオモノは8寸超えが。

次いでエサをミミズに替えた直後、
素直なアタリは当初は小物かと思われましたが・・・

これも「経験則の罠」の仕業です、
いきなりの強烈な引き具合に転じ、川底の銀影は間違いなくの尺上。

流れの勢いがこれも重なり、0.3号糸は残念、秒殺なのでした。。。


<その上流も渓相が変化して>

岩壁を後にして上流は柳又の集落へ釣り上がります。

若干、西野川の川面に樹木がせり出し、
長竿はエサ釣りには不向きですが、
ポイントを絞っては釣果が。



さて・・・

記憶通りに、
一旦は開けた河原となるも、
上流を臨む先にはまたまたにもって、
川通しが出来ないくらいに樹木が大きくせり出しています。


スマホのGPSで場所を確認しますが、
横を走る林道へ出るには数十mのヤブ漕ぎが必要と(涙)。

やむを得ず竿を畳み、
お魚には川へお帰りを頂きます・・・

活きの良い木曽 西野川のアマゴにイワナです、
とてもじっとして居られないンでしょうね、
マトモな集合写真は撮れず終い(笑)。


さあ、意を決しての、ヤブ漕ぎです。。。

途中、
指に棘が刺さり出血、
これがもう、痛いの何の・・・

それでも無事に林道へ出られました。


いつも見る大堰堤なのですが、
残念、この下へ降りる術を知らなくて。

・・・こういう、細かな所を、深耕開拓するか・・・


先の末川と同様、
こちらも良い案配に増水の西野川です。

果たして、ムリを押して、
木曽川本流で竿を出していたならば?

ここだけは、結果オーライとしておきましょう。

釣行の後は再度で柳又の展望台へ。


早朝の雰囲気とは違う御嶽山、
その雄姿を臨みながら、少し早めの昼食を頂きました。




<データ>
8月15日 末川・西野川
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿    :7.0m   翡翠 冴 硬調
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1号
                    天井糸 0.7号 1.5m 
                    水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ     8寸    1匹
               6寸    2匹
       小アマゴ                数匹
       イワナ     7寸 1匹
            6寸 1匹
気温    :17~24℃  
天候    :晴れ 
表層水温  :15℃
月齢    :21.3



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5 件のコメント:

アサシン さんのコメント...

おはようございます!
木曽釣行、お疲れ様でした。
良い釣果ではないでしょうか。
経験に引きずられる事は、よくあります。
私は、今、その経験を積んでいるところです。
健康で楽しい釣りをしましょう!
あと少しで禁漁になります。
私も渓流を頑張ろうかな。

サイドワインダー さんのコメント...

アサシンさん、おはようございます。そうなんですよね、経験を積むことは大切です。問題は上手く使いこなせずに、必要以上に引きずられちゃうこと。今回の釣行はそれが目立ちました。
健康で楽しい釣り・・・この趣味の原点ですね。多少のヘマは気にせず、もっと楽しむべし!ありがとうございます、目が覚めた感じがします。

匿名 さんのコメント...

こんにちは!

末川・西野川渓流釣行
お疲れ様でした

尺上に御目文字叶わずは
悔やまれるところかと思いますが
良い釣果ではないでしょうか

今年も早いもので漁協によっては
禁漁まで残り1ヶ月をきりました

まだまだ残暑厳しき折ですが
健康と安全第一で渓流を楽しみましょう

白いワゴンの男

サイドワインダー さんのコメント...

白いワゴンの男さん、こんにちは。本当に月日の流れは早いですね。毎年、お盆を過ぎると一抹の寂しさ、焦りと申しましょうか、忙しさも感じます。それでも引き続きの厳しい残暑、今が一年で最も渓流釣りが難しい季節と思います。健康と安全、そして楽しみながら、次の釣りの季節に移ろうと思います。

kinkan600 さんのコメント...

色々回られたのですね。
8寸のアマゴ、良い魚体です。
本流の魚って感じです。
0.3号が秒殺でしたか。。。。
やはり尺上は無理ですかね。