2年前のお盆の季節に訪れたのは木曽川本流。
雨の少ない渇水期の訪問でしたが、
意外にも良い釣果でした。
残暑厳しい木曽川本流 渓流釣行 ←クリック
今年のお盆休みは前半が大雨で出陣不可でした。
・・・被災された方にはお見舞いを申し上げます。
また私事でも残念なことに諸事が重なり、
今年のお盆休みの渓流釣行、それは一回こっきり!
・・・いえ、お休みを楽しめるだけ、幸せなのかも知れません。
そんなことから、
自然と足は木曽方面に向かうのでありました。
<増水の木曽川と旗揚げ祭り>
お盆休み前半の大雨から3日が経ち、
もうその影響は無いだろうと、訪れた木曽川上流なのですが。
・・・世の中には「思い込み」と言う言葉があります。
まあ、ここは、こうだろう!と、
簡単に捕れる裏付けを得ることなく、
想像や経験だけで手前勝手に判断してしまう。
それが激しい輩(=小生)は、
私生活でもきっと失敗が多いことでしょう・・・
木曽川本筋と菅川の合流点、そこは佇む河原も無い増水。。。
いや、上流は流れも細くなるのでは?
そんな思いで足を延ばした笹川、そこも怒涛の流れ。。。
え~い、かくなる上は、勘の働く実績ポイントで・・・
濃い濁りが入り、名勝 巴淵もこの有様。。。
・・・さて、困りました。
今宵の車中泊サイトは旗挙八幡宮のトイレ前。
夏の夕刻は蝉時雨、
明朝の釣行の思案に暮れていたら、
地元の方々が松明(たいまつ)の準備をされています。
お話を伺うと、今宵は木曽義仲公の旗揚げ祭りとのことで、
ここから子供たちが松明を山吹山の中腹まで掲げ、
京都のお盆の風物詩は大文字焼のように、
「木」の字を描かれるとのこと。
・・・左様な歴史ある村のお祭りの中、
よそ者が大きな顔をして車中泊は無粋ですね。
きっと、これも、何かの思し召し、
明朝の釣行は河岸を変えましょう・・・
木曽福島で夕食と温泉を済ませた後、
再度で幾分か涼しくなった宮ノ越の宿まで。
山吹山の中腹に浮かぶ木曽の「木」の字、
宿場町はお祭りもたけなわ、浴衣と夜店で大賑わいです。
その雰囲気だけを頂きながら、
御嶽山の麓は毎度の開田高原へ向かいます。
<まず最初は末川から>
残暑がまだまだ厳しいこの季節、
渓流釣りは標高の高い場所でのそれに限ります。
いつもの開田高原は大見沢駐車場での車中泊、
外気温は15℃、車内のそれは20℃と、
とてもぐっすり眠れる車中泊でした。
今年は6月にも訪れている開田高原、
その時に訪れていない末川のポイントから始めます。
昨日の木曽川本流や笹川に比べれば、
増水はしていますが、その加減はむしろ良い状態かと。
過去実績の「思い込み」からも、
今朝の末川の頃合いなら、きっと爆釣りなのでは?
しかしながら・・・
始める前の印象とはナゼか裏腹、
いつもの鉄板ポイントから音沙汰は全くナシ?
実はこのポイント、
農道から入り田んぼの脇に駐車、
釣り場の河原はその直ぐ横、至極便利なんです。
・・・毎度で同じポイントは開田高原での釣り。
こりゃ、ここらでもう少し、新規開拓・深耕開拓しなきゃ・・・
ようやくにも、
入渓ポイントから少しだけ上流にて。
その後もポツポツと釣れますが、
如何せん、サイズUPが見込めません。
既に末川は目ぼしいポイント、ご同輩の駐車が各所に。
ここは西野川へ向かうことにします。
<柳又の展望台から>
木曽川本流がダメなら、近くの支流は正沢川や黒川があります。
・・・昨日の夕方に入った温泉、
眼下の黒川は良さげな水案配でした。
それでも、何とかの一つ覚え?
黒川を遥かに通り越してエイコラと、
R361を開田高原まで登ってしまう小生。
実績のある・ハズレの少ない末川に西野川。
それも理由のひとつなのですが、
今一つの大きな理由が実はこれなンです、
柳又の展望台から臨む御嶽山、これが見たくって。
今回もいつになく、きれいな御嶽山。
今朝は末川の見切りが早かった為、
雲一つない青空を背景に荒々しくも朝日に映え、
眼下の西野川だけは残念、未だ山影の中を流れています。
・・・木曽川水系での新規開拓や深耕開拓、
開田高原以外でのそれは相当な決意が必要ですね(笑)。
さあ、その眼下を流れる西野川に向けて。
<西野川は柳又の林道深く>
柳又の集落はその外れ、
西野川沿いは橋の横にハスラーを駐車します。
・・・幸いにも、まだご同輩の駐車は無く。
向かうポイントは数年ぶり、
集落から林道を下った発電所は、
尺モノの実績のある吊り橋下の淵まで。
クマさんの心配は何のその、
足取りも軽く鳴り物の熊鈴が歩行の都度、
チリン・チリンと朝の涼しい林間を響き渡ります。
・・・しかしながら、
ここも「思い込み」だけが先行してしまい。
久々の渓流訪問では良くあるパターン、
ガラリと大きく渓相が変わっちゃっています。。。
もっとも、こればかりは、
行って見なけりゃ判らずですが。
当時はこんなに開けた場所では無く、
この方向から橋を臨む場所は激流の対岸で、
渡ることは無論、立つことさえ叶いませんでした。
それでも、往時をしのばせる岩壁が上流対岸に。
その岩壁の直下は流れの弛み、以前はウハウハでした。
・・・注意すべきは足元の石河原。
大小が入り混じったこれ、きっと、人工的に積み上げたもの。
経験からなのですが、崩れやすいのです。
その崩れやすい河原を慎重に進み・・・
距離は概ね数mくらい、7m竿で探るにはバッチリ!
エサはブドウ虫にて、開始から程なくして。
サイズは6寸程度、
それでも、お尻に針が刺さったアマゴさんはお気の毒。
本筋の白波が勢いを増し、すわ、尺モノかと勘違い(笑)。
その後に正真正銘、ちょいオオモノは8寸超えが。
次いでエサをミミズに替えた直後、
素直なアタリは当初は小物かと思われましたが・・・
これも「経験則の罠」の仕業です、
いきなりの強烈な引き具合に転じ、川底の銀影は間違いなくの尺上。
流れの勢いがこれも重なり、0.3号糸は残念、秒殺なのでした。。。
<その上流も渓相が変化して>
岩壁を後にして上流は柳又の集落へ釣り上がります。
若干、西野川の川面に樹木がせり出し、
長竿はエサ釣りには不向きですが、
ポイントを絞っては釣果が。
さて・・・
記憶通りに、
一旦は開けた河原となるも、
上流を臨む先にはまたまたにもって、
川通しが出来ないくらいに樹木が大きくせり出しています。
スマホのGPSで場所を確認しますが、
横を走る林道へ出るには数十mのヤブ漕ぎが必要と(涙)。
やむを得ず竿を畳み、
お魚には川へお帰りを頂きます・・・
活きの良い木曽 西野川のアマゴにイワナです、
とてもじっとして居られないンでしょうね、
マトモな集合写真は撮れず終い(笑)。
さあ、意を決しての、ヤブ漕ぎです。。。
途中、
指に棘が刺さり出血、
これがもう、痛いの何の・・・
それでも無事に林道へ出られました。
いつも見る大堰堤なのですが、
残念、この下へ降りる術を知らなくて。
・・・こういう、細かな所を、深耕開拓するか・・・
先の末川と同様、
こちらも良い案配に増水の西野川です。
果たして、ムリを押して、
木曽川本流で竿を出していたならば?
ここだけは、結果オーライとしておきましょう。
釣行の後は再度で柳又の展望台へ。
早朝の雰囲気とは違う御嶽山、
その雄姿を臨みながら、少し早めの昼食を頂きました。
<データ>
8月15日 末川・西野川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :7.0m 翡翠 冴 硬調
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
仕掛 :針 吉村7.5号
錘 1号
天井糸 0.7号 1.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :アマゴ 8寸 1匹 6寸 2匹
小アマゴ 数匹
イワナ 7寸 1匹
6寸 1匹
気温 :17~24℃
天候 :晴れ
表層水温 :15℃
天候 :晴れ
表層水温 :15℃
月齢 :21.3
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