2025年10月26日日曜日

秋の信州 犀川殖産ニジマス釣行

 

今年もやってきました、
秋の信州 犀川は大きなニジマス釣りです。


一番最初の訪問は、もう8年も前になります。

いつも暖かいアドバイスや釣技ご指南を頂けるMorikyuさんから、
小生が本流釣り駆け出しであったころ、
OFFシーズンに如何ですか?
そんなご紹介でした。

もちろん、
腕に覚えのある「玄人」が通う犀川です、
駆け出しの「一見さん」にホイホイと釣れる訳もなく。


それでも、
晩秋の信州はその旅情、
紅葉に温泉に人情・美味と盛りだくさん、
ボ~ズを帳消しするくらいに楽しい犀川釣行でした。

加えて、
どうでしょう、3年目辺りから。

かつての「一見さん」もそれなりに場数を踏めば、
それなりの結果がついてくるのが「恋」!?
いえ、「釣り」と言うもの。(笑)

・・・なのでありますが、
昨年は再び、痛恨のボ~ズ。


釣れれば超ビックで、釣れなければボ~ズは、
年に一度の一か八かの大勝負!?

いずれ数寄者・傾奇者の世界、
楽しくも難しい犀川釣行なのであります。


<秋のうららは信州 犀川>

その年の犀川釣行の出来・不出来を占うジンクスは、
犀川の平ダム、その放水量です。

これが度を過ぎると、大河 犀川は手が付けられません。

さて、今年の案配は・・・

う~ん、びみょ~・・・

それでも、
ダムから10数km下流は、
信州新町は和田集落の畔での犀川、
その様子は昨年とあまり変化が無いような。

案配としては、宜しいのではないでしょうか。

昨年はこの流れからブラウンを引き摺り出しながらも、
あと一歩のところは足元で痛恨のバラシ、
釣り針を伸ばされてしまいました。

今年は釣り針を変えての挑戦。

押しが強くて変化の大きい流れには、
ガン玉は重量級の5B号を1個、2個、3個と、
その場の状況に応じて、足し引きして丁寧に対応します。


風もない小春日和の夕刻。
繰り返される移動と仕掛けの差し上げ。


犀川の流れとともに、緩やかに時間も流れていきます。



<今年も、掛かりました!>

その緩やかな時の流れ、
幾重も重なれば、もう間もなくで日没です。

流れが岩壁を直撃して作り出される大きな反転流、
その複雑な流れが収まり、再度で直線的な、
しかし、深くもずっしりとした、
そんな流れが醸し出されるポイントで・・・

アタリです!
アワセに返す手応え、これもズッシリ!

毎度、一撃目は「根掛かり」と間違える手応えも、
竿から伝わる確かな生命反応は間違いなく、
糸の先には生物が掛かっています。

移動と定位を繰り返す、お魚とのやりとり。

定位の際に本流竿は見事に三日月の弓なり、
竿を立てるも、びくともしません。

これは、今年も大きいです。


・・・この定位の時、
結構な力で小生は踏ん張るのですが、、
全長で数十cm、体重は1kg以下のニジマスは、
一体全体、どのような体勢もしくは挙動をしているのでしょう?

生成AIに尋ねてみると、
“底張り”は体を岩陰や流れの裏に密着させ、
尾びれを使って踏ん張りながら、底にへばり着いているとのこと。

本当かいな??

釣果対象としては巨大ですが、
実際の現実としてあの小さな体から、
あれだけの馬力をひねり出すとは、全くにもって不思議です・・・


お魚より下流に位置を取りたい小生なのですが、
ここは場所が悪く、すぐ横には竹林が。

長い長いやりとり(実際は2~3分)の末、
定位から移動に移った刹那、
少々強引ですが、上流に向けて竿を煽った、次の瞬間、

また今年も、バ・ラ・シ。。。


糸や錘、釣り針の仕掛一式は回収できました。

と言うことは、
掛けた針からお魚は抜けた、ってか?

やっぱり・・・
回収した右側の釣り針、懐が開いています。

昨年の失敗から吉村渓流8.5号を、
マス針の9号に変更したのですが・・・もう、唖然。。。


残念ですが、今日は、これまで。



<秋の旅路は温泉&車中泊>

今夜のお泊りは車中泊です。

釣行道具を収納した後、
車内を車中泊仕様にベッド・メイキングします。


明朝の予想気温は5℃、
いつもの初夏~秋口の車中泊とは違います。

寒さ対策は厚手のパジャマを着て、
寝袋の上にも厚手の毛布を掛けての就寝です。

その前にヒヤ・ドキの釣行でかいた汗を流しに、
信州新町のお隣は大町、その峠の上にある温泉宿まで。


明日に宿泊するいつものお宿は信州不動温泉。

その温泉はアツくもなくヌルくもなく、
硫黄の香りがほのかに漂う良い温泉なのですが、
初めて利用するこちらも、そこは信濃大町の温泉です、
同じように心地よい温度と風情が。

・・・久しぶりに長湯をしました。


温泉の後はここで夕食も頂き、
その後、今宵の車中泊サイトへ向かいます。


釣り場に近い最寄りの道の駅、
それは「大岡特産センター」なのですが、
幹線道路でもある国道19号線沿いにあります。

犀川対岸のいつものお宿まで、
夜中はトラックの走行音が聞こえる国道。

そんなことから、
車中泊サイトも信州新町のこれまたお隣、
生坂村の道の駅は国道19号線から離れた「いくさかの郷」へ。

とても静かな道の駅です、
皆さま、そのことをご存知なのでしょう、
到着時には同じような車中泊車両が数台ありました。



翌早朝は曇り空?
いえ、これはきっと犀川の川霧の影響でしょう。

車外温度は4℃まで下がりましたが、
キャンプ・マットで自作した遮光シールド、
それが良いお仕事をして車内温度は10℃を維持、
寒さを感じることもなく、とてもよく眠ることが出来ました。


<犀川は川口橋の橋の下で>

秋の釣りは朝も少し遅めです、釣り開始は8:30から。

もっとも、
本日は金曜日で丸一日の釣行です、焦ることは全く無し!


犀川での釣行で初めて釣果、
それは通い始めて3年目、場所はこの川口橋の上流でした。

当時、ここには反転流が。

それが昨年は渓相の変化から無くなってしまい、
のっぺりとした、変化の乏しい流れに。

それが今年は・・・

以前から100mほど下流は橋の直ぐ上流、
複雑な流れは見事な反転流、それが復活しています。


昨日と同じように、
複雑な流れが収まった、深場はユルい流れ、
釣り師は己の感と経験を信じて、仕掛けを流れに刺します。

・・・てかっ、
これがシーズン中で庄川や宮川なら、
ここはお外道様の巣窟、絶対に刺さないポイントなのですが(笑)。

そして、お約束のように、アタリが!


昨日同様、またもや、本流竿は弓なりに。

そして、昨日と同様、ここも足場が悪いです。

川面から急にセリ上がった小石・玉砂利の上からのやりとり、
掛けたお魚のたも網への収納が叶いません。

それでも、上流へ10数mを登った砂地なら、ランディングは可能かと。

状況を見た上での判断、
移動&定位を繰り返すお魚に対して、
その合間を縫って、少しづつ、上流へ誘います。

・・・こんな芸当が出来るとは、
恐らくですが、お魚のサイズ、
それは残念、「超ビック」ではないのかも?

水面に浮いた赤い魚体、見えてきました、あと一歩です!


顔を水面から出して、空気を吸わせて・・・
たも網に投了です。


枠径37cmのたも網、それを超える40cmジャスト。


お魚には暫くご休憩を頂いた後、
ここ犀川殖産の釣り場でのお約束はリリースです。


リリース後も浅瀬の緩い流れで整われるニジマスさん、
その後はゆっくり、本流にお帰りを遊ばせました。

気が付けば、川霧&曇り空も晴れていて。



<晩秋の信州 犀川で流す時間>

その後は橋木橋周辺、
再度で和田集落の畔にも足を運びましたが・・・



釣果は無く、あるのは晩秋の青空のみ。














翌日は最終日の土曜日、
今一度で朝の川口橋下へ向かいましたがダメですね。


帰り際にこちらのフライ・マンさん、彼と駐車場で暫しの釣り談義。

犀川殖産の年券腕章を巻かれたこの方、
それでも、今年は難しいとのこと。

これも長く暑かった、みょ~な夏の影響でしょうか?
そう考えれば、バラシ×1回、40cm×1回なら上出来??


おみやげはこの季節、
カレーライスじゃないけれど、
信州名物はリンゴとハチミツ(新聞紙の包)を携えて。


懲りない数寄者・傾奇者の世界、
それはきっと、来年も続くことでしょう。



<データ>
 ●10月23~25日 犀川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 マス針9号
       1.5号 9m トオシ 
       錘 流れに応じて
                     5B+ 5B+ 5B
       5B+ 5B
                     5Bのみ
釣果    :ニジマス 40cm 1匹
気温    :23日  ~15℃
       24日 5~17℃ 
       25日 5~12℃(11時まで) 
天候    :晴れ 
表層水温  :16℃
月齢    :2.6



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