先シーズンの初夏は5月から使い始めた渓流竿、
ダイワ製の「翡翠 冴(ひすい・さえ) 硬調70M」 です。
縮めると携帯便利は56cmの小継竿、
全ての節を伸ばし切ると7mの長さになります。
渓流釣り(エサ釣り)にも色々なジャンルがあり、
源流釣り、チョウチン釣り、本流釣り・・・
小生はそれらをいずれも嗜むのですが、
やはり機会が多い(=楽しい)のは、
狭義での「渓流釣り」ですね。
頭上の開けた渓相で、
竿と同程度の長さの仕掛けを、
ブ~ンと大きく回し込んで振り込み、
川の流れに乗った目印の挙動を注視する。
・・・そんなお作法です。
釣果対象のお魚は20cmの中頃、
アマゴにヤマメ、ままイワナにニジマスも。
このポイントにこのサイズのお魚の釣りには、
6~7mの小継竿がピッタリなのです。
近辺での具体的な河川では、
郡上の吉田川、南飛騨の馬瀬川、旧 荘川村の庄川や六厩川などなど。
下手な釣り師でもそこそこ釣果も挙がり、
加えて開けた渓相から、その風景・景色も格別です。
弊ブログのラベルにもこれら河川名が上位にあることから、
このサイズの渓流小継竿の使用頻度が高いこと、
ご理解を頂けると思います。
ほぼ、ひとつのシーズンを通じて使用してきた「翡翠 冴」。
他ご諸兄のように、
ここで格好よく、そのインプレを・・・
と行きたいのですが、残念、
小生の腕前は未だその域に達せずで(笑)。
フィーリング的な使い心地はさて置き、
実用的な面からのインプレとなりますが、
以下はあくまでも独断と偏見、私見となります。
小生にとって初めてのダイワ製の竿、
一番の特徴は「メタカラマン」ですね。
シマノ製でも本流竿では良く目にするメタルトップ、
高感度を目的としたメタカラマンもその一種と理解します。
でも若干、
単純な本流竿のそれとは形状が違い・・・
ちょっと複雑なメカ機構を有しています。
竿の穂先にあるフック。
ワゴンさんのお勧めは投げ縄結びで結え、
その右の真鍮製カラーをスライドしてフックを覆います。
カラーをスライドしてフックを覆った状態がこんな感じ。
拡大写真ではサイズ感がいまいちも、
直径約0.14mmの0.7号の天井糸、
チチワ結びになりますが、それも画面に示してみると・・・
如何でしょうか?
穂先の細さ加減やフックの小ささ、それがお判り頂けるかと。
初めて渓流釣り竿を手にされる方は、
ほぼ間違いなく、その穂先の細さに驚かれます。
・・・小生、
ガサツで粗忽な性格でありますが、
趣味としている渓流釣り、
それは、とても繊細な釣りなのです。
だから、釣れない、ってか!?(笑)
ただこのメタカラマン、
振り込み時に糸が外れてしまう、を良く耳にします。
小生自身はその不具合に未だ遭遇はしていません。
でも、何となくですが・・・
その不具合が起こる理由が判るような。
真鍮製カラーを穂先から押し下げれば、
あとはむき出しのフックと糸です。
竿納時の撤収には手際が良く重宝な機構も、
何かの拍子で真鍮製カラーが下がってしまえば、
簡単に糸は外れてしまいます。
カラーの内径とフックの外径、
この「はめあい」「しっくり具合」がキモなのでは?
金属としては柔らかい真鍮製のカラーです、
これを無理の無い程度に、食い込ませるくらいにフックに覆いかぶせる、
それが予防策になるのでは?
もうひとつのメタカラマンの売りは、
その名前の通り、糸が絡まない、なのですが・・・
こちらは残念、小生も経験あり、
0.7号天井糸を介しての0.3号水中糸、
普通の糸製の回転リリアンと同じように絡みましたね。
思うに、これはもう、
樹脂と繊維とナイロンやフロロ、
その材質間に発生する静電気や大気中の湿度の問題?
ただ、いずれにしても、
繊細な渓流竿のメタルトップ穂先、
目的のひとつでもある「感度」は良好と見ます。
そして何より・・・
一か所に留まることなく、
釣り歩きを旨とする渓流釣りです、
釣り人の機動性・身軽さの確保、それが何より大切かと。
そこについては、
使ってきた渓峰尖や天平と違い、
「翡翠 冴」の全体的に細身の竿径から、
オーナー製の仕掛巻きの装着が容易なことは助かります。
渋チンで貧乏性な小生では、
あまり買い替えることのない釣り竿ですが、
この7m小継竿だけは、渓峰尖、天平、翡翠 冴と3本目です。
潰しの利く相棒だから。
それをお供に来シーズン、
どんな渓流釣行が待っているのか?
鬼に笑われない程度に、
今からとても楽しみにしています。
<渓流風景は皐月5月の馬瀬川上流から>
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