2026年5月17日日曜日

天竜差し~駒ヶ根 天竜川本流釣行



世の中にはその土地の「名物」と言われるものがあります。

釣りに限って、
もう少し範囲を限定して、
渓流釣り・本流釣りとすれば・・・

長良川や熊野川は太平洋側のサツキマス、
九頭竜川や手取川など北陸や越後・東北方面のサクラマスなど。

自然由来なものばかりではなく、
犀川のニジマスもそうかもしれません。

容姿端麗でサイズも申し分なく、
引き具合は強烈で食せば(犀川はダメですよ)美味しいです。

共通点は・・・
釣り上げるのがとても難しい。


そんな名物の一つに、
天竜川は伊那地方の「天竜差し」があります。

“支流アマゴが本流へ差してくる” という現象、
それが特に濃い伊那〜駒ヶ根〜宮田の天竜川本流帯。

先般の遠山川の「鬼アマゴ」は見事に季節を間違えましたが、
今回の「天竜差し」はこれからが本番の季節とのこと。

ただし、そこは「名物」です。

期待を持たれている御仁には申し訳ないですが、
最初から言ってしまえば今回の釣行、
見事にボ~ズに終わりました。

それでも、
長良川で展開中のサツキマス釣行、
そこでの参考になったような、無いような・・・(笑)


<道の駅で迎える朝>

道の駅 花の里 いいじま での車中泊は静かな夜でした。


標高700mと中央アルプスへ駆け上る斜面途中にある道の駅。

朝方は少し冷え込みましたが、
お国の違うナンバーは車中泊車両から、
皆さまはここが良い車中泊サイトであることをご存知です。

日の出前の早朝、
雪を被った駒ケ岳は雲の中、
それでも雄大さは隠しきれませんね。


週末の兼業?釣り師の朝食は質素、
それで空腹を満たして、
いざ、ポイントへ向け出立です。



<与田切川との合流点下流>

支流のアマゴが本流へ下る・差す。

逆に思えるパターンが、
ダム湖で育ったヤマメが川を登る・差す。
これは安曇野 奈川が有名です、飛騨 庄川もかな?

いずれにしても、
環境の違う水域から水域への魚の移動は、
双方が近いポイントで竿を出すのが得策と思えます。

そんなことから、
与田切川との合流点はその数百m下流、
朝一番の様子見はそちらへ向かってみました。


見渡す限り、釣り人は皆無。

朝も早くて特に写真では判り辛いですが、
天竜川の水の色、それはかなり濁っています。


岸に近い場所は底の見える浅瀬でも、
濁りで見えにくいチョイ沖は一気に深くなる流れです。

そんな深場の緩めな流れ、
釣り歩きながら仕掛けを流しますが、
釣り人同様、その手応えも、お外道様含め皆無・・・

推察が間違いだったか?
もしくは、合流から数百mは下り過ぎだったか?

小一時間の様子見の後、
そんなことから与田切川の合流直下へ移動します。


<表層の水が少ない与田切川>

僅か数百mの移動なのですが、
途中に大岩が天竜川にセリ出していて、
一旦、車でR153まで戻り、大きく大岩を迂回しての移動です。

小高いR153の展望から、
ここでも雪を被った雄大な駒ケ岳、
陽が登って絶景も、未だ雲が掛かっています。


合流点付近には採石場があり、
私有地への侵入は宜しくないと思え、
与田切川へ運動場から入渓して下る作戦に。


この与田切川、
下るには幸いなのですが、流れが細いです。

その代わり、
至る所に蜘蛛の巣が・・・


この辺りで流れ下る水は、
脇の方でチョロチョロっとだけ。

谷から平地へ出る扇状地には伏流水が多いと聞きます。
きっと、地下深くを川が流れているのやも。


駒ヶ根近辺にはこの与田切川を始め、
小田切川、中田切川、大田切川と、名前に特徴のある川が流れています。

・・・無精な小生、
この辺りを生成AIに尋ねてみました。

「切川(きりがわ)」という地名が多いのは、
中央アルプスから流れ下る“急峻で谷を切り裂くような川”、
それを指す古い地形語が背景にあるそうです。

“切(きり)”は「山を切り裂く谷・急峻な沢」を意味して、
 「切戸」「切通し」「切立」など、
一部が渓流釣りで使う用語だったり、
郡上にも「切立」の名が着いた川がありますね。

駒ヶ根周辺の中央アルプス(木曽山脈)は花崗岩質で風化しやすいため、
雨や雪解け水が流れると谷が深く鋭く削られやすい特徴があり、
段丘が川に深く切れ込まれた“田切地形”が広く分布・・・

地図上では扇状地帯をJR飯田線がクネクネと、
大きく東西に振られながら、南北に走っていることも頷けます。


そんな与田切川なのですが、
水が少ないとは言え結構な距離を川通し、
ようやくにも天竜川との合流点に到着しました。


正面から向かってくるのが天竜川本流、
左手から流れ込むのが、水が表層に出た与田切川です。

その合流点の砂地には、点々と続く足跡が・・・


蹄に似た足跡だけなら安堵で吉、
でも中には爪の跡がハッキリと判る、
結構大き目な足跡の存在、う~ん、凶です・・・

注意して釣りに取り掛かりましょう。

合流点の直下には大きな落ち込みと、
先ほどの竿出しポイントは数百m下流まで続く大淵が。

「ここで出なけりゃ、小生の推察違いだな。」


で、
ここでも小一時間粘りましたが、結果はピクリもなく。。。

「ははは、やっぱり、間違いだったか。」


<答え合わせの旅~大久保ダム近辺>

ネット上の文献で「天竜差し」の釣果、
それが地名付きで載っている、知る限りのものは以下のみです。


結果が出なかった小生の推察は、
ポイントの読みの何が間違いだったのか、
文献に沿って上流の大久保ダムまで足を伸ばし、
その違い・差を確認します。


・・・しかし、良いですね、雄大な駒ケ岳の景色って。


未だに少し雲を被っていますが、
この辺りの天竜川は、
ひょいと西に顔を向けば、どこでもこの素敵な遠望が臨めます。

・・・釣果なんか、もう、どうでも!?


与田切川から30分ほど、
大久保ダムの上流は、北の城跡という場所にやってきました。


路面が木製の赤い吊り橋は北の城橋、
それでも自動車の通行は「可」なのです。

その赤い吊り橋から、天竜川の上流を臨めば・・・


地図上、ここから上流はまっすぐな流れの天竜川。
伊那市の市街地にて高遠から下る三峰川と合流しています。

・・・その近辺もネットでは「天竜差し」のポイントと。

小生的には地図上、
流れの変化の少ない直線流の区間、
ナゼそこが?と思ってしまうのですが。


<でもなんとなく、判るような・・・>

北の城跡から上流の天竜川へ車移動、
本流竿を担いで実際に河原まで降りてみました。

ここは流石に、ご同輩のお姿が、釣技はフライのご様子。


お声掛けの後、釣り下る彼から上流入渓のご了解を頂きます。

いい案配の分流との合流点、深場に仕掛けを打ち込みます。


地図上もしくは遠間からは、
あまり変化変哲の無い流れを予想していたこの近辺。

近づけば、手前側は深く押しのある流れ、
その向こう側は人の腰あたりの深さは早瀬です。

分流や中州の存在から、
それが随所で交互に入れ替わっているような?


少なくとも、
思っていたような、単調単純な流れ、ではなさそうです。

残念ながら、
明確な答え合わせは釣果、
それには至れませんでしたが・・・


伊那谷もここから上流は東西に最も広がります。


どこからも拝められるは、雄大なる雪景色の駒ケ岳。


帰路はその後、
ゆっくりとR153を中心に伊那谷を南下、
それらしい「天竜差し」のポイントを見て回りました。


遠山川の「鬼アマゴ」に天竜川の「天竜差し」。

長良川のサツキマスもですが、
少々、宿題を抱え込み過ぎな、ここ最近の小生です。(笑)




<データ>
 ●5月15日 天竜川 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 マス針9号
       1.0号 9.5m トオシ 
       錘    4B+ 4
                                        Bのみ
釣果    :ボ~ズ
気温    :12~20℃
天候    :晴れ 
表層水温  :14℃
月齢    :27.6




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