2023年11月12日日曜日

なぜ人はそれに悲鳴を上げるのか?

 

渓流釣りシーズンも一か月以上前に終わりを告げ、
最近の週末はのんびり、家で過ごすことの多い小生です。


そんな週末の夕方、
居間で横になりテレビを見ていると、
突然、隣のキッチンから家内の大きな雄叫びが・・・

「ひ~、ちょっと!ちょっと!!」

何事かとキッチンに駆け寄ると、
大きく目を見開いて血相を変えた家内、
お鍋の具材が盛られた白いお皿の上を指差しています。

その先には・・・薄緑の青虫さんが。

釣り餌でブドウ虫を扱う小生、
そのブドウ虫に比べたら細くて小さくて、
おおよそ釣り餌には成りえないサイズの青虫さんです。

怯える家内を横目に、
ひょいとその青虫さんを素手でつまみ、
優しく潰す事無く、箱庭はアジサイの植わる花壇まで。


お鍋具材のお野菜はキャベツにハクサイ、一体、何に付いていたのか?

今年は暖かい秋とは言え、
きっと今まで冷蔵庫の野菜室だった青虫さん、
白いお皿の縁では大人しく、控えめにモゾモゾしていました。

そんな小虫に家内はびっくり仰天、柄にもなく大きな悲鳴を・・・


でもこれって、考えてみると、不思議なことです。
青虫のような小虫、それが身体に危害を加えるとは思えませんが、
どうして、家内はびっくりするのか?



過日の事です・・・

動物好きな家内と見ていたテレビで、
サルに対してある「いたずら実験」をしていました。

内容はサルの背後にヘビのおもちゃを置き、
振り返ったらどのような反応を示すのか、と言うものでした。

予想はしていましたが、賢いサルもびっくり、大慌ての大騒ぎ。

その時の解説によると、
サルはヘビが危険な生物と認識していると。

その理由は進化の過程で得た先天的(遺伝)なもので、
サルによってはヘビに驚く個体もあれば、そうでない個体もあり、
ただヘビのような細長い物体を見つける・認識する速度はどちらも早かったと。


ヘビに驚くことは何となく解ります。
もし毒を持っていれば、それは生命への危機です。

それを素早く見つけ即座に行動に移すこと、
判断を仰ぐ前頭葉ではなく、
感情を司る偏桃体に直接で視覚情報が伝わり、
反射的に回避するは理に叶っているように思われます。


では、なぜ、人は人畜無害な青虫さんにもびっくりするのか??

・・・しかし、酷いですね。
自分の嫁さんを、こともあろうに、おサルさんと比較するなんて。


家内は青虫だけではなく、ゴキブリにも大慌て、
総じて「虫系」はその全般がダメなようです。

これは恐らく、先ほどのおサルさんと違って、
先天的なものでは無く、後天的(経験)な理由からでしょうね。

・・・幼いころに体に着いた虫が這いあがってきた、
気持ちの悪くなるような虫の映像をテレビで見た、
周囲からの会話や情報で虫に良い印象が無い、
見た目から何となく気色が悪い、とか・・・


・・・かく言う小生も、苦手な生物がありまして。
ただこれが、先天的なものなのか?後天的なのか??

エエ歳をしたおじさんが、カッコウ悪くも暴露してしまうと、
実は「チョウ」がダメなンです、ハイ・・・


色鮮やかでヒラヒラと舞う蝶々さん、
山の中の渓流釣りでも季節によってはお見掛けするも、
あれが徐々にパタパタ近づいてくると、
ナゼか背中がゾクゾク!?電気が走ってしまうのです(恥)。

スズメバチも見かけるのですが、あれは、へっちゃら。

これは後天的に、
こちらから何もしなければ害は無し、を知っているからでしょうかね?



・・・こんなお話を聞いたことがあります。

生まれたときに付いていた「ヘソの緒」、
それを土に埋めて、初めてその上を通った生き物、
それがその人の苦手なモノとなる。

ヘソの緒を土に埋めるって、一体、いつの時代のお話なのか?

でも、そのお話を真に受ければ、全てが上手く片付いてしまうのです。
小生のヘソの緒の上にはヒラヒラと蝶々さんが舞っていた?
家内のヘソの緒、その上には青虫小虫、果てはゴキブリの大行進が!?



いずれにしても、
先のおサルさんの実験結果では無いですが、
身に危険が及ぶ相手に即座に対応するは、大事な体の防衛反応かと。

・・・ただこれも、
クマさんに出会った場合、
即反応の背中向け逃走は禁物のようで。
世の中、誠に難しいですね・・・


その後、夕食で食べた野菜鍋ですが、
幸いにもあの青虫さん以外は居られなかったようです。

お鍋にミョ~な出汁が出ることも、
また「土座衛門」が浮かぶことも無く、
冷え込んできた夜は美味しく頂けました(笑)。



<渓流風景は皐月5月の長良川から・・・あの季節が恋しい!>












8 件のコメント:

アサシン さんのコメント...

こんばんは!
女性の殆どは、虫は嫌いですね。
私は、ムカデが苦手で今年は、初めて一寸ムカデに噛まれ、痛い思いをしたので特に怯えるようになりました。
蛇は、恐怖しか感じませんね。
芋虫は、カワイイものですね!

サイドワインダー さんのコメント...

アサシンさん、こんばんは。恐怖心とはどこからやって来るのか?考えると奥が深い命題です。もしその元が判れば、人生、とても気が楽になるような気がします。仮にその原因が排除出来なくても。
しかし小生、いい歳をして、なんで蝶々が怖いのか?ホント、ヤんなっちゃいます。ゾクッとするような美人麗人も苦手でして・・・通ずるところがあるのでしょうかね?(笑)

匿名 さんのコメント...

こんばんは!

過日カイワリを買って
捌きました。
これにはウオノエ
という寄生虫がいたのですが
見た感じ大丈夫でした。

しかし別の日同じく買った
コショウダイを捌いたときの
ディディモゾイドはダメでした。

どちらも大人になって知った虫で、
買った際に魚についている可能性は
知っていたはずなのに…
人体にも影響はない虫なのですが。

人がそれぞれどんな生物に
恐怖感を覚えるのか、
確かに興味深いですね

白いワゴンの男

サイドワインダー さんのコメント...

白いワゴンの男さん、こんばんは。
ウオノエ・・・知識が無くて、初めて聞く名前なのでネットで調べてみました。
しかしこれ・・・お魚の口から、白いダンゴムシのようなお顔が!メチャ、グロです!(汗)
ダメです、初めての御目文字ですが、これは先天的に受け付けられそうにないです!!(笑)
この調子でディディモゾイドも調べようと思ったのですが、ワゴンさんもダメとは・・・きっと、写真を見てしまったら、お魚が食べられなくなりそうなので、調べることを控えました。。。
この歳ですが、まだまだ、知らない事だらけですね。


patchitup さんのコメント...

おはようございます.
家内も虫だめですね.
庭で青虫は当たり前ですが,まあ,家の中で,びっくりはするかもです.
しかし,私はヘビはだめです.渓流でも会いたくない類です.

サイドワインダー さんのコメント...

patchitupさん、こんばんは。奥さまも虫全般がダメですか。ウチと一緒ですね。確かに、青虫も一匹だけなら問題ないのですが、キャベツから何匹も何匹も出てくると、流石に小生もパニクるかもしれません。ヘビもイヤですね。例え色柄が毒々しくなくても。やっぱり、おサルさんは我々の遠い親戚、ここも通ずるところがあるのかも知れませんね。

匿名 さんのコメント...

おはようございます
奥さん、可愛らしいですね😊
青虫で、ビックリするなんて🐛
田舎に,嫁いで来たうちの嫁さん
今では、G以外はほぼ自分で対処出来るようになりましたよ(笑)

もっさん

サイドワインダー さんのコメント...

もっさんさん、こんにちは。虫が怖くてキャッキャ・・・それがかわいいのは20代までですよ(笑)。蝶々の事もあり、あまり、家内の事は、言えない立場、なのですが。
さすがにGは手強いですね。素早い動きと言い、神出鬼没なところと言い。小生も急に出られるとドッキリします。
寒くなるこの季節、そんなキャッキャやドッキリとも、暫くは縁遠くなりますね。