2020年4月19日日曜日

ID(アイ・ディー)渓流釣り~その1



今週末も座敷牢で幽閉の身の上は小生。
いったい、いつまで続くのやら、我慢です・・・



今年の2月にプロ野球の名監督であった野村克也さんが亡くなりました。

あまりプロ野球には詳しくない小生ですが、
「ID(アイ・ディー)野球」という言葉は聞いたことがあります。
拙い理解ですが、データを分析して野球の采配に活用する、
こんな意味合いだったと思います。


小生のこのブログ、
山の中のきれいな流れの袂で、粗忽者が繰り広げる珍釣行の顛末ですが、
末尾には毎回で<データ>が記されています。

日付から始まり、釣行した河川名、使用したエサ・竿・仕掛け、
果ては、恥ずかしげもなくお粗末な釣果から気温・水温・天候まで、
言ってしまえば、これもまた、立派なDATAです。

・・・このデータを分析して、何か次の釣行に活用できないか?

やることのない週末、そんなくだらない、ニヒルなことに時間をかけてみました。



<まずはデータの整理から>

釣行後の<データ>ですが、全てが数値データならすぐに分析に係れます。
しかしながら、中には言語データも。

例えば釣果で「小アマゴ 数匹」など、これらには定義付けで数値化が必要です。
ざっくりですが「小アマゴ」さんは「15cmのアマゴ」とします。
「数匹」は「5匹」として、「ツ抜け」は「10匹」と。

・・・もっとも、小生の広げた手のひらは20cm。
それより小さなお魚は、お持ち帰りしない、の自己ルールから、
六寸は18cmくらいのアマゴさんも「小アマゴ」としてしまうこともあり、
かなり「控えめ」な数値化です。
いいんです、自己分析です、ざっくりでも・・・

そのほかに、
「対象期間は2018年3月から2020年4月まで60回の渓流釣行」
ヒマな週末ですが、全164回の渓流釣行を分析すること、大変です。

それに今でこそ「中の下」を自称する腕前の小生、
初心者の頃の古いデータと混ぜてしまうと、一貫性が保てないような。

・・・もっとも、無邪気で姑息な「戦略」など眼中になかった昔の自分。
その時の方がもっとたくさん、お魚が釣れていたような気もします・・・ 



<数値データをエクセルに>

一回の釣行をエクセルのひとつの行に、
列にはデータの項目を並べ数値を入れ込みます。


こんな感じです。
さあ、これから分析です!

と、カッコウの良いことを言っていますが、
扱うエクセルの数式は「合計」「平均」「最大数」と小学生程度、
高くて「標準偏差」までです。


<まずは、ボ~ズ分析>

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
まずは自分の弱点から。

一回当たりの釣行での釣果匹数は、お外道様を含んで5.65匹。
お外道様を除く(アマゴ、ヤマメ、イワナ、ニジマス)と4.38匹。

全60回の釣行でボ~ズ回数は11回です。
「防御率」ならぬ「ボ~ズ率」は18%・・・良い結果、意外です。

普段の実感から3回に1回(33%)はボ~ズかな、と思っていました。


ボ~ズを食らった釣行、その際の水温は平均で8.5℃。
ボーダーラインは7℃の記憶ですが、まあ、それに近い値が出ました。
風の有無も若干で関係しているのかな?


ボ~ズ発生を月別に見てみると・・・


やっぱり、春先の寒い時期はペケですね。
諦めの季節、2月は釣行自体が少なくて。
夏本番の7月以降でのボ~ズは無発生、で、意外なのが5月です。

ただ確かに、気温の変化でGWが無釣果であったり、
その後の「場荒れ」に泣かされたり、概ね記憶・経験に沿っています。


<次に二の丸、アマゴ釣果の分析>

乱暴ですが、アマゴとヤマメは同類として扱いました。
・大物発生
 単純です、釣れた最大寸法のアマゴ(ヤマメ)を基準に上位13釣行
・大釣発生
 釣れたお魚の寸法の合計値を基準に上位13釣行
これを見てみました。

・アマゴ大物発生


尺モノは一匹と寂しい結果ですが、やっぱり夏場ですね。
木曽川(西野川、末川、ムチャですが奈川を含む)、庄川、高原川と、
標高が高い河川、または、分水嶺の向こう側(日本海側)で、
長竿を使う幅広本流域はミミズとブドウ虫にて。

当然と言えば当然、斯様な結果です。




・アマゴ大釣発生
釣れたアマゴさんの寸法を全て足し合わせ、上位13釣行を見ます。


「数釣り」を探りたいのですが、
ここは少し曲者で、小アマゴさんがたくさん釣れる、
そんな面白くない釣りでも数値が上がります。

そこで、平均寸法と標準偏差も見てみます。

5月と9月の馬瀬川は平均寸法が20cmを越え、
かつ、9月のデータは標準偏差が0cm、バラツキが無し??

・・・自然界の生き物、その寸法でバラツキ無しはあり得ません。
メジャーを当てない、小生の目測尺寸表記が影響しています・・・

いずれにしても、そこそこサイズの「数釣り」は、
初秋の馬瀬川、飛騨川上流(秋神川、日和田川)、晩春の小坂川となります。



・・・今回はここまでです。
恐らく来週も引き続き、小生は座敷牢で幽閉の身の上でしょう。

次回は本丸として、たまたま釣れてしまうイワナさん、ニジマスさん、
それとアマゴさんを加えての大物・大釣(数釣り)の分析、
加えて、釣り場では座を和ませて頂ける、お外道様の出番です。

しかし、こんな分析、ほんとは真冬にやる作業ですよね。
暖かく、明るいお外が恨めしい、春たけなわの昨今です・・・





<渓流写真は初春の馬瀬川上流から>










2 件のコメント:

アサシン さんのコメント...

こんばんは!
データーは、口ほどにものをいう・・・そこから釣果に結び付くヒントを見つけ出す!
楽しそうな作業です。
私は、カンコツ作業でデーターなど取ったことないのでダメですね・・・。
釣れ始める時期くらいは、覚えていますが・・・
成魚放流のある川は、解禁直後から、稚魚や天然のみの川は4月からくらいです(本流)
有名な釣り人が、釣れなかった理由より釣れた時の状況が大事と言ってました。
データーから何か掴めると良いですね!私も参考にさせて頂きます。

サイドワインダー さんのコメント...

アサシンさん、こんばんは。
分析には二つの想いがありました。
一つは、いつも感じていること、と言いましょうか仮設の検証。
二つ目は、え?そうなんだ、の新発見を期待して。
残念ながら後者は今のところ、得られなかったような。
次回は魚種を広げて分析してみますが、どうでしょうかねえ?
釣りに行けなく、気だるい週末の午後、それなりに楽しんでいます、はい!(笑)