2025年7月6日日曜日

早い梅雨明け~飛騨 庄川渓流釣行



いつもの週末は金曜日の夕方。



業務を終えて銭湯で汗を流し、その足で吉野家にて夕食です。

早くも東海地方の梅雨は明けてしまったとのこと。
でも、それ以前から既に猛暑は始まっています。

お仕事も大変なのですが、
趣味の渓流釣りも言ってしまえば体力勝負、
夏バテしないよう、今週末の吉野家は少しだけ奮発なのです!?

今宵、幸いなのは・・・

吉野家を出たときの気温は32℃。。。

それがR156を関、美濃、美並と北上すれば、
こちらでは軽い夕立があったのでしょう、
路面が少し濡れていて気温も降下、
白鳥では24℃でした。

ひるがの高原でのそれは20℃、分水嶺を越えた庄川では19℃に。

寝苦しい車中泊を覚悟していたのですが、
今週末も良く眠る事の出来る庄川での車中泊でした。


<釣り師の朝>

飛騨荘川の天然記念物、治郎兵衛のイチイ前の駐車場。


寝る前は満天の星空の下、
周囲の田んぼからカエルの合唱、
その向こうからは庄川のせせらぎが。

翌早朝は日の出前から、釣行に向け活動開始です。


コンビニのおにぎりに菓子パン、そしてどん兵衛。

・・・そんなに質素な朝食では、折角の車中泊も味気無いのでは?

そう思われるご諸兄もお見えと思いますが、
車中泊は釣行の一部分、あくまでも目的は渓流釣り、
そこは割り切って、時間短縮のエネルギー・チャージなのです。

簡単な朝食でも、食べ終える頃には・・・


曇り空の下、周囲はすっかり明るくなっています。


<今回も農家さんにご挨拶>

天気予報から今日も暑くなりそうです。

釣りは午前中のみの予定ですが、
さて、今シーズン初の庄川です、その舞台は何処にしようか?

昨年以上に遅い庄川デビュ~、
アユ釣りも既に始まっている本日、
五連水車の裏手はアユ師さんで満員御礼でしょう。

この治郎兵衛のイチイ前も、恐らくは「アユ釣り詣で」の対象です。

押し出された渓流釣り師、
ご同輩各位はきっと、支流の一色川や寺河戸川へ・・・


今朝、幸いなのは・・・

・・・雨の心配は無さそうな程度の曇り空、
朝方だけでも強烈な夏の陽射しと暑さが凌げます。

よし、決まりました、今日の釣り場が!

ここ最近で続くご同輩とのバッティングは避けたく、
暑くなる前に庄川本筋は黒谷から三尾河まで釣り歩くことに。


いつものようにあぜ道は納屋横、
そこにハスラーを駐車させて頂きます。

朝は6:00少し前、
既にお仕事中の農家さんにご挨拶、
「ああ、エエよ」は駐車のご了解を頂戴して。


<本日のお題は・・・>


今日の庄川はこの辺り、
小生の見立てではほぼ平水、
これなら、歩き通せられるのでは?

この落ち込みから、小ヤマメさんを立て続けに2匹・・・

季節的にも、また浅瀬の多い場所的にも、
今日は小モノがうるさいかな?

となると、今週末の課題は・・・

「早食い」の小モノから如何に「針飲まれ」を防ぐか。
そして、必ず居るであろう、中・大モノの居場所を掴むこと、かな?

そんなことを考えながら、
涼しい朝の庄川の本筋を奥へ奥へと進みます。


<残念、渓相が変わりました>

昨年も訪れたこのポイントなのですが、
その時の記憶と比べても、川の様子が少し変化しています。

基本は真直ぐな流れの区間なのですが、
それでも、もう少し細かく段差があり、
流れに「溜め・深み」があったような。


・・・つい先日も大雨が降りました。

あんな降雨が年に幾度もあれば、
お顔の相では無いけれど、渓相もヒン曲がりますよね。

お仕事疲れはストレスが一杯のお顔?
ノッペリとした、変化の少ない流れ。

それが多くなったこのポイントでは、
いずれ、難しい釣りが予想されます・・・


大岩のウラや対岸の樹木下、
そこに僅かに存在する流れの深場、
仕掛けを流して見ると、まず、必ずの反応が。


「早アワせ」と「アタリ無視」にて、
どうにか「針飲まれ」は回避できていますが、
こんな小さな子が幾つも幾つも、ワン・ポイントから揚がります。



それでも、
深場でも流れの早い、
水の入れ替わりが早いであろう場所からは・・・

小モノに混じって運が良ければ、
お目当てのサイズは中くらい、6寸モノのイワナが出ます。

浅い瀬がメインとなった釣り場では、
早流れの深場は多くは無いものの、
これが、本日のポイントかな?


<夏の渓流釣り>

小生の夏の装いは、
下はfinetrackのウエット・パンツ、
上は登山用のシャツにハット型の帽子です。

足元はシマノFS-003V、
これにキャラバンの「渓流シリーズ」は、
発泡ラバー製のソックスにスパッツを着用しています。

・・・いわゆる、沢登り、のスタイルです。

川の遡行に関しては、
足にフィットしたパンツが故に、
流れから受ける抵抗も少なく、水の中での動きはスムーズ。


川をさかのぼることが信条の渓流釣り。

涼しい山河の畔ではありますが、
夏場はそれなりに暑くなり、
ドライ・ウエーダーは厳しいものがあり、
梅雨が明ける少し前から小生は「衣替え」なのです。

夏場はひんやりと心地いいウエット・スタイル。

・・・長時間で水に漬かっての冷え過ぎ、
着衣の隙間からヒル等の害虫侵入は心配ですが、
遡行で暑くなった体の冷却にはもってこいですね。



<う~ん、今週末も・・・>

限られた「深場&早流れ」のみでの釣りです。
今回のこの区間踏破、時刻は未だ9:30、
意外と時間を要しませんでした。

「この時間なら、魚帰滝まで足を延ばすか」

そう思った矢先に・・・

マトバ橋あたりから入渓されたのでしょう、
先行者はフライ・マンさんです。


何となく、もったいなくも、ありますが・・・

先週の石徹白川でのご老体、
彼のような老獪さは、残念、未だ小生には無くて(笑)。

今週末の釣りは、ここまで、かな?

彼に軽く会釈をして、庄川から上がることに。


このR158はマトバ橋の撮影時に感じたのですが、
水から離れると結構な気温・・・とても暑いです。

いや、釣りを終えるには、良いタイミングだったのやも。


テクテクとR158を入渓点まで戻り、
暑い最中でお仕事中の農家さんに、
駐車のお礼を申し述べます。

「どうです?釣れましたか?」

「はい、そこそこ、と・・・」

今年も、ありがとうございました。



<駐車場でのお昼寝&帰路は一色川沿いに>

治郎兵衛のイチイの駐車場、
昨夜の車中泊サイトまで一旦戻り、
イチイにもお礼の後、少し早いですが昼食を頂きます。


そして、その後は、暫しのお昼寝・・・

ハスラーの全ての窓を開放、
ハッチ・バックもフル・オープン!

イチイの駐車場は庄川の河岸段丘の上にあり、
西から東へ、暑い夏でも、
とても優しく良い風が抜けて行くのです。

・・・朝が早かった渓流釣り師、
ここでのお昼寝も、今では彼のお楽しみ、
そのひとつなのです・・・


帰路は一色川沿いの県道を郡上高鷲に向かって。


途中、県道から「やまびこ街道」に鞍替えすれば、
幾つかのスキー場を横目に、
郡上大和の道の駅へ至るのでありました。



<データ>
7月05日 庄川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿     :7.0m   翡翠 冴 硬調
仕掛    :針 吉村7.5号 
       錘 1~B号
                     天井糸 0.7号 1.5m 
                     水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :ヤマメ    7寸    1匹
              5寸    3匹
         5 寸以下   ツ抜け
       イワナ 6寸 1匹
気温    :19~24℃  
天候    :曇り
表層水温  :18℃
       庄川でこの水温、夏です
月齢    :9.7





♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中














【Amazon】 ヤマトヨ 0.3号フロロライトゲーム 150m
(↑クリック)
いつも使っています、0.3号フロロ仕掛け。















(↑クリック)
夏は涼しくウエット・スタイルにて。

●0.3号細糸渓流釣り仕掛け<奥美濃>販売中
●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中



2025年6月29日日曜日

一人天下のつもりが・・・石徹白川釣行

 

ここ最近のお天気は容赦がありません。

雨の降り方と言い、気温の急な上昇と言い・・・
まるで子供のケンカのように、手加減と言うものを知りません。

春の初めは季節外れの大雪でした。

それが為でしょうか、
国道158号は斜面崩落、
越美を結ぶ幹線道路は未だに通行止めです。

この近辺の今年の雪は相当に酷かったのでしょう。

毎年は雪代が収まった初夏で訪れる石徹白川なのですが、
こちらも石徹白川沿いに福井方面へ抜ける県道と、
白山神社から奥へ続く道が通行止め、
今年は訪問を控えていました。

それでも、
流石に雪代は既に納まり、
先日の大雨の影響も薄れてきているのでは?

・・・それに逆に捉えると、
福井方面からのご同輩は皆無、
きっと、訪れるご同輩も少ないのでは?

毎度の如く、
策士、策に溺れなければ良いのですがね(笑)。

川の西側を走る林道は通行止めでない事のみ、
漁協さんに確認して行って参りました。


<キャンプ場対岸はいつものポイント>

前夜の車中泊はいつも通り、
郡上白鳥は長良川沿いの道の駅 あゆパーク にて。

先週の吉田川釣行の車中泊は少し暑い車内でしたが、
今週末はまた季節が一歩後退?
車外は少し肌寒いくらい、車内は丁度の良い湯加減?

・・・寝苦しくない車中泊、
それが楽しめるのも、今週末までかもしれません。


翌早朝は5:00に出立、
標高約1,000mの桧峠を前谷川沿い、
前谷の集落を眼下に日本海側は石徹白方面へ抜けます。

いつもは石徹白橋から林道をさかのぼるのですが、
本日は県道通行止めの影響より、
白山神社から林道に入り、石徹白川沿いにさか下ります。

そしていつもの枯れ沢、
今日ばかりは週半ばの大雨の名残でしょう、
水の流れる枯れ沢を伝って石徹白川の本筋に出ます。


毎年で見るこの風景。
初夏の高所は九頭竜川上流の石徹白川、
朝霧なのか、低く垂れ込む雲がお出迎えです。

ここも週半ばの大雨の影響でしょう、
水位はいつもの平水より高め、
若干は遡行のし辛さが。

それでも対岸の深早瀬から、早くも本日の結果を頂きます。

5寸程度のアマゴさん、
この前にも6寸程度のアマゴさんが。

・・・いつものように、
今年の石徹白川も良い予感です。


<そして、いつものように・・・>

ここ何年かの石徹白川釣行は、
ご同輩とのバッティングが続いていました。

名川 石徹白川。

暑くもなく・寒くもなく、
気候の良い、しかも、釣れる季節です、
そこでのバッティングは致し方が無いのかも?

それでも道路状況を伺った漁協さん、
電話口からは、今年は流石に釣り人は少ないですよ、のご回答でした。

久しぶりは、
ひとり、のんびり過ごす、初夏の涼しい石徹白川・・・

の、ハズ、が!!!


いや、このご同輩はご老体、
一体全体、どこから来られたのか?

一本道の林道には、
小生の目立つオレンジ車が、
あれを見落とされるハズも無く・・・

いや、それを承知の上での「乱暴狼藉」!?

しかも、ご同輩はエサ師さん。
先週のようにルアー・マンなら、
「お先にどうぞ」もアリなのですが、
ご同業には、さて、斯様な訳にも行きません。

先方も当方を認識されました。

遠間から軽く会釈は双方、
挑みたくも無い戦いは、心理戦の始まりです(笑)。

まずは、時間稼ぎは間を開けるため、
このポイントは彼にくれてやりましょう、沢を登ります。


<背後から迫るプレッシャー>

分流の沢を登りきると、
いつものメイン・ポイントは、開けた早瀬に至ります。

8.5mの本流竿、
その長さを活かして遠間から、
対岸の際を高速で流れる深場を探ります。

2~3回、同所を流した後は、
10m程度を上流に移動して、
この区間はそのルーチンです。

そうこうしていると・・・アタリです!

アワセへの反動はズッシり、大きいです、こりゃ!

早深瀬の底を走り回るお魚、
少しづつですが、ムリなく手元に誘導、
後半はお顔のみ、水面から出し空気を吸わせて。

・・・しかし、寄せと共に、
大きな口が迫ってきます。
イワナかな、これは?


尺は僅かに無いかな?
やたらとお口にお顔の大きいイワナさん、
良い引き具合は今週末もヒヤヒヤするやり取りでした。

友舟にイワナさんを納め、ふっと、下流に顔を上げると・・・

当方の釣技が遅いのか、ご老体の手際が早いのか、
ご提供した沢下流のポイントは、時間稼ぎにはなりませんでした。

・・・それでも、
今年のご老体も先行者優先は川の掟、
ちゃんと、それを、守られておられます。

小生に残るは・・・大きなプレッシャーのみ(疲)。。。


<ご老体の入渓ポイント>

とは言え、
ここが本日のメインのポイントです、
ご老体には恐縮も、今しばらく、粘らせて頂くことに。

先ほどのイワナさんと同様、
ポイントは早深瀬の上流となる場所から。

しかしながら・・・
今朝一番での立て続けは2匹の釣果から、
もっと釣れる数が伸びても良いハズなのですが。

・・・小心者(=小生)は迫るプレッシャーから、
いつも以上に釣りの要領を得ていないのかも・・・

そんな中、
「どうです、釣れますか?」

プレッシャーの原因はご老体、
彼が背後まで来られ、お声掛けを為されます。

小生も釣りの手を休め、暫しの間、ご老体とお話を。


岐阜から来られたこの方、
今朝はキャンプ場から釣り始められたと。

・・・と言うことは、
小生のハデな色の車は見ていないですね。
先行者優先の川の掟、
それを守る姿勢からも、「無法者」では無さそうです。

・・・でも、そうなると、
高水で遡行が大変な今日の石徹白川、
それを対岸から渡河されてきた?
小生はムリです、絶対に。。。

「追い抜きませんから、ゆっくり、為さって下さい。」



と、仰られるのですが、
背後で釣りをされることなく、
河原に座って当方の釣技を見られる有様・・・

もう、ムリ!

お別れのご挨拶の後、一気に距離を取ることに。


<その後もパっとせず・・・>

その先は川が分流しており、
何年か前にも使った手法なのですが、
手の早い方をやり過ごすには絶好なポイントです。


いつも、必ず、イワナさんがお相手頂けるこのポイント、
僅かに数は少なくも、アタリはあれど、針にはノラず。

ままライズも見受けられ、
お魚は居るには居るようですが、
残念、最期の一歩が遠い今日の後半です。


手応えの無いまま、
ご老体をヤリ過ごす手前、
この落込みで時間を取ります。

日影であったポイントから、
今日最後は退渓ポイント前へ移動します。



水位の高い本日の石徹白川、河原一杯に水が広がっています。

朝方とは打て代わり、お空には見事な夏空は青空が。
それでも暑さは感じられない水の畔です。

最後の戦場?
退渓する石垣と川底に埋まったテトラが見えて来ました。

でも、なんだか・・・
水の流れ&渓相が昨年から変わったような。


テトラに近づくと、水深の浅いその上、サっと動く黒い影が!

どうでしょう、先ほど釣ったイワナさん、
それと同じくらいのサイズは尺モノ、
恐らくはこれもイワナかと・・・

お魚は居るには居るようです。
しかも、オオモノが!

期待を込めて右横は樹木下の白波、
その懐に2B号の錘で仕掛けを幾度もネジ込みのですが・・・

結果は虚無、う~ん、残念、なんで??


釣りを終えて帰路、
林道を抜けた白山神社、
今日の無事のお礼と、家路の安全をお願いして。

高水引水で好条件、
釣り人も少ない今年の石徹白川も、
その少ないご同輩に心理的に押され気味は小生でした。

早朝は林道での着替え時、ブヨ(ブユ)にも噛まれて・・・

これが痛痒い事・・・ほんと、冴えませんね。


<データ>
6月28日 石徹白川
エサ   :ミミズ、ブドウ虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  1、B、2B号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    7    
                                     6    1匹
                                     5    1匹
                        イワナ    9寸    1匹
気温    :13~24℃  
天候    :晴れ
表層水温  :16℃
月齢    :2.7


♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中
















【Amazon】 ヤマトヨ 0.3号フロロライトゲーム 150m
(↑クリック)
今回も大活躍、0.3号フロロ仕掛け。

●0.3号細糸渓流釣り仕掛け<奥美濃>販売中
●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中


2025年6月22日日曜日

梅雨の合間は夏至の朝~郡上 吉田川渓流釣行

 

梅雨の合間は曇り空。
それでも、吹く風は柔らかく、
清々しい郡上 吉田川での早朝です。

雨降りはイヤですが、ピ~カンも釣りには厳しいもの。
そう考えると、梅雨の合間の釣行は最適なのかも。

ほんの2週間前のSさんとの木曽 開田高原での釣行、
その朝は冷え込み寒かったものも、
昨夜の郡上は道の駅 明宝 での車中泊の車内は、
当初、少し暑いくらいでした。

・・・季節の歩みは一歩一歩、
そして気が付けば、その歩みは早くて。


<郡上明宝 三原堰堤上から>

4月上旬の訪れたこのポイント、
その時は増水で遡行が難し目で諦めました。

今回はそのリベンジへと、
勇ましく息まいての訪問だったのですが、
以外にも今日の吉田川、平水もしくは若干の増水・・・

今週は小生の住む尾張北部は暑い晴天続も、
ひょっとして週の中頃に郡上では雨が降ったのでしょうか?

今日から暑苦しいウエーダーでは無く、
小生の夏仕様は沢登り用ウエット・パンツにて。

水の抵抗が少なく渡河ではかなりムチャが利くのですが、
それでも躊躇う水勢に水量は今朝の吉田川です。


いずれ今回も入渓口のみでの竿出し、
それでも小物は5寸程度、立て続けに2匹の釣果。

・・・今日の吉田川、
これ幸い、ご機嫌だけは麗しそうです。


<河岸を替えて 明宝畑佐へ>

GWはこの高橋近辺での釣行でした。

あの時は上流の橋から退渓として、
眼下にはいい案配の大淵があったのです。

・・・実はその淵には先客が居られて。

釣り手は小学生の男の子がルアーで、
それに恐らくはそのお母さんにおばあちゃん、
河原に御座を敷いてのご家族団らんはお楽しみの最中、
流石に「釣れますか?」のご挨拶のみで淵への着手は見逃した次第。

ある意味で、ここも今日はリベンジ、
新ルートの開拓もありますが、
春の忘れ物を取りに、
なのです。


大淵の攻略は立ち位置が肝要と、岩肌の対岸は川の向こう岸へ。

GWはナイロン製のウエーダーの為に渡河を躊躇したポイント、
本日はイケてしまうウエット・パンツなのです。

深めの水深は下着のパンツに水が染み込み、
後ほどでは若干不快な感覚も、
渡っている最中はひんやりと心地よく!?

・・・う~ん、これが、夏の渓流釣り、なのです(笑)!

さて、先ほどの堰堤上でのご機嫌、
吉田川はこの大淵でも見せて頂けるのか?

淵底が見えかねる朝の大淵、目印を水没させて流すことに。

もうこうなると、
アタリもヘッタクレも無いですね、
文字通りの「ミャク釣り」です。

この患者さんのミャク、それを計り損ねると・・・

掛かっています!
しかも、ズッシり!!

淵底を銀影が縦横無尽に走ります。
それに同期する6m竿の穂先と追従する0.3号細糸。

久しぶりはオオモノとのやり取りです、
糸を切らさず、かつ、お魚を逃さず。

濡れたパンツは下腹部を冷やし、
ほんと、精神的にも、また肉体的にも、
おチビりしそうなヒヤドキの緊張感なのです!?

それでも、どうにか、
お魚にも下着にも粗相が無い内に、
たも網にお魚を納めることが叶いました。



枠径25cmのたも網、
その直径を大きく超えるサイズは恐らく尺モノのアマゴ。

控え目な赤い斑点は魚体側面にキズがあり、
尾鰭も擦り切れた様子はボサボサ・・・

厳しい自然環境を生き延びて来たのでしょう、
まんま、風貌は百戦錬磨です。

今夜は小生、珍しく夜の会合があり、
このアマゴさんはリリースする予定なのですが、
今日午前中のみは短い釣行で友舟の中、お供を頂くことに。


<びしょ濡れのルアー・マンさん>

この大きなアマゴを揚げた後、
吉田川の下流は高橋方面から釣り人が上がってきました。

当初はこの方、
小生の存在を認識されると、
小生の入渓路から退渓される素振を。

・・・今日の吉田川、
ご機嫌が宜しそうで、小生も連られて上機嫌。

渡る世間に鬼はなし!?
大きく手を振り、彼をこちらに引き寄せます。

「エサ釣りで遅いから、先に行って下さいよ。」

「いいッスか?」


その若いルアー・マンさん、
あれは汗なのか?
渡河にしくじったのか?
夏の渓流釣り!?びしょ濡れのご様子でした。

お別れの合言葉はいつも「お気を付けて。」


<ことわざは、単に、ことわざ!?>

・・・さて、
情けは人の為ならず、と申します。
人に親切にした後は、その親切が巡り巡ってくるもの。

なのですが・・・

今日の小生、
ある意味では小生的で、
それからが、全く冴えませんでした。。。

ルアー・マンさんと距離を開けたく、
その後で粘ったこの大淵にて、
2匹目の「ズッシリ」は痛恨のバラシを。


荒瀬・急瀬が続くその上の区間、
水辺の際までセリ出た頭上の樹木、
仕掛けを取られること、都合3回も。

うち一回は、
いいサイズのお魚が掛かり、上げた竿の穂先が枝絡み。

たも網にお魚が、頭上では糸が枝に。

糸を強引に引っ張ったら、
お魚もたも網からスっぽ抜け、
そのタイミングにて頭上で糸切れ。

一人漫才・・・冴えません。

それでも、どうにか。


<若い方のマネは、できませんね。>

退渓を予定していた次の橋、それが見えて来ました。

あの橋の向こう側の河原に、
ちらりと先ほどのルアー・マンさんの姿が。

橋の直下には、これまた良さげな大淵が広がっています。

今朝の大淵と同様です、
竿を入れるのなら、絶対的に、あちら側の石河原から。

でも・・・

ウエット・パンツの小生ですが、
とてもとても、この急流の渡河は・・・ムリです。

あちら側に姿を確認したルアー・マンさん、
彼は水の抵抗を受けやすいウエーダーの着用でしたが、
いやしかし、この急流を渡られた、
ずぶ濡れはムチャ数寄、と言うことでしょうか??

おいしそうな大淵も、残念、こちら側にて退渓口を探します。

若い方の真似は無理ですが、
しかし、この辺は我ながら老獪!?ですね、
河原から続くそれらしき轍(わだち)、それを登っていくと・・・

・・・欲張りな小生です。

無事に退渓した後は橋を渡り、
反対側は農家さんの庭先はフェンス沿い、
再びの入渓路が無いか、確かめるのであります(笑)。

丁度、庭先に出てこられた農家のご主人から、

「入り口は無いですよ。ところで、釣れましたか?」

「はい。良いサイズは尺モノを一匹。」

ご主人も釣りを嗜まれるご様子です。

「そりゃイイですね。
 先日は馬瀬へ行ったのですが、からっきしダメで・・・」


目の前を名川、郡上 吉田川 が流れていると言うのに。

しかしまあ、
毎週毎週で河岸を替えての三昧は小生、
あまり人様の事を、とやかく言えないような・・・

釣り師、いえ、男の性(さが)を垣間見たような!?



<データ>
6月21日 吉田川 
エサ    :ミミズ、ブドウ虫
竿    :6.0m  天平 
仕掛   :針 吉村7.5号 
      錘 1~B号
                    天井糸 0.7号 0.7m 
                    水中糸    0.3号 4.5m
釣果    :アマゴ     尺    1匹
              7寸    1匹
                                                 5寸    5
       ※リリースは毎度、尺寸表記、エエ加減です。
気温    :21~24℃  
天候    :曇り
表層水温  :17℃
月齢    :25




♬小さな釣り具屋さん SW工房 コマーシャル♬

●【渓流釣りポイント案内】のPDF版を販売中
















【Amazon】 ヤマトヨ 0.3号フロロライトゲーム 150m
(↑クリック)
今回も切らせずに尺モノ(?)を、0.3号フロロ仕掛け。


●0.3号細糸渓流釣り仕掛け<奥美濃>販売中
●0.4号ハリス交換渓流釣り仕掛け<奥三河>販売中

【ミミズ堆肥】販売中