先月末は見事な冬晴れ・冬景色の中、
奥飛騨は蒲田川でのニジマス調査釣行に参加しました。
(その際の様子は、↑ クリック)
通常、この季節は禁漁の時期。
よってそのタイミングでの自然河川での釣行経験は無く、
仕掛け、並びにエサの選択にはとても迷いました。
事前の予想では・・・
きっと凍えるように冷たい水温、
早春は解禁時のように細糸での繊細な釣りになるのでは?
・・・なのでしたが、
そこは奥飛騨温泉郷を流れる河川、
思いの他に蒲田川の水温が高く驚きました。
結果として、
小生が掛けたお魚は20cm以下がメイン、
細糸でもバラシ等の粗相もなく数を重ねることが叶った次第。
もう一つの「悩みどころ」は釣りエサでした。
こちらは・・・
もう開き直り、ミミズだけの持参にて。
春先のようにイクラの選択肢もありましたが、
どうも小生、振り込みが遠投狙いは乱暴な力任せなのか、
柔らかいイクラとの相性が悪く、釣れた、の記憶が余りないのです。
そんな中で、当日は「オキアミ」のプレゼントが。
・・・改めまして、
オオサワさん、ありがとうございました。
でも、正直なところ・・・
頂いた直ぐの段階では、期待薄な印象でありました。
理由としては、
管釣り場のお魚なら百歩譲るも、
果たして「居付き」は野生の川魚に、
海のお魚のエサが通用するものなのか?
結果として、
この心配は全くの無用で、
釣果の全てがこのオキアミからでした。
しかし、不思議です。
普段は口にしない・出来ないエサで、
神経質と言われる渓流魚の釣り、
それが成り立つとは?
お魚にも我らヒトと同じく、
五感を感じ取る器官が備わっています。
厳しい野生の中で生き抜く「居付き」は、
この五感をフルに活用してエサを求めているかと。
普段は川の流れの底、
じ~っと一か所に定位して、
流れ下るエサを虎視眈々と待ち伏せて。
渓流釣りのエサ、
その代表格でもある川虫は、
岩をひっくり返せば容易に採取ができ、
日常的に川魚はそれを食していると思われます。
黄土色系の色彩が支配的な川底では、
若干、我ら人間には発見が難しい川虫ですが、
紫外線側にシフトしたお魚の視覚には、
存外に見やすい色合いなのかも。
この色合いの違いについては、
管理釣り場でのルアーの使い分け、
釣れる時合いのポイントでもあります。
もっともルアーについては、
色柄や形状の見た目もなのですが
モーションから繰り出される振動や波動、
お魚が側線で受け取る感覚も影響が大きいかと。
そんな五感から得られる情報にて、
お魚はエサと認識して、
流れ下る、はたまた、
目の前を横切るそれに食らい付く・・・
そう考えると、
今回のオキアミが、
色合いもハデで動作もなく、
絶対に食べたことの無いエサが、
エサとして認識されてしまった理由とは?
手前勝手に思うのですが・・・
これは「匂い」と「季節条件」かな?
初冬の今時分、
川虫は居るには居るものの、
クロカワムシとヒラタくらいで、
その種類と分量は大きく減るそうです。
各種類の幼魚は小魚も、
その孵化から季節が経過して居ません。
もちろん、
カエルやオタマジャクシ、陸生昆虫なんかも。
恐らくは今の季節、
渓流魚にとっては空腹なシーズンなのでは?
そこに運よく流れ下ってきたのは、
色鮮やかで見たこともないオキアミなのですが、
これが結構、
エサ箱の中からでも、
エビのような香りが立つ代物なのでした。
恐らくは、
これも普段は余り口に出来ないであろうミミズ。
(川を流れ下るミミズを見たことあります?)
それと同じように味覚や臭覚を刺激する、
魚の「食欲スイッチ」を入れるような、
そんな成分が含まれているのでは?
調べてみると冷凍での長期保存、
それが可能は使い勝手の良さそうなオキアミです。
そう考えると、
エサの少ない盛夏の予備エサとして、
オキアミは「あり」なのかも知れませんね。
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2 件のコメント:
こんばんは!
渓流釣りエサの考察お疲れ様でした
小生も魚は日頃食べてないエサについて
食べられる食べられないを
エサとして好ましい物質を臭い等で
判断して捕食しているのだと思います
ただオキアミは陸封型の鱒にも
これはエサだという降海型だった頃の
おぼろげな記憶?があるのかも…笑
白いワゴンの男
白いワゴンの男さん、こんばんは。
そうなんですよね、オキアミもですが、渓流釣りエサは定番のイクラも、似たものは口にするものの、そのものズバリは食べたことが無いでしょう。
DNAに刻まれた遠い昔の記憶・・・非常に面白い説ですが、いや、それも十分に考えられますね。
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