2024年5月1日水曜日

2024GW 長良川本流釣行

 

今年もやってきました、皐月5月の郡上美並の長良川です。

皐月5月と聞いて連想するモノは人それぞれです。

子供が小さかったりお孫さんが居れば端午の節句に鯉のぼり、
お堅い方はメーデーに憲法記念日、
淡い紫の藤の花を思い描く方もお見えでしょう。

そんな中でも、
岐阜県はもちろんですが、
名古屋近郊で川釣りを嗜む方は、
名前の通りサツキマスを「いの一番」に挙げる方も多いのでは?

今年も果てしも無く思える挑戦、少しだけ夢を追いかけてきました。


<郡上美並は赤池にて>

本日の長良川は若干の減水気味でしょうか?
何となく昨年より川幅が狭く、流れの勢い大人し目な感じがします。

それでも大河 長良川です。

赤池のこの奇岩の上から流れを真正面から捉えると、
言いようのない迫力、恐怖感さえ感じます。

そんな大きな長良川も、
赤池のこの奇岩が形成する狭窄ポイントでは、
10m本流竿に結わえた仕掛け、
それを遠投すれば対岸に届かずも、あと2~3mを残す川幅なのです。

遥々と伊勢湾から長良川を上流に向けさかのぼるサツキマスです、
必ずこの10数mの狭窄区間を通過するハズ。

そんなことから、ここ何年か、
このポイントで竿を出し、試行錯誤する小生なのです。


・・・とは言え、
減水気味でも轟音を立てながら、激しく流れ下る長良川。
その流れの際の岩の上からの釣りです。

生まれも育ちも名古屋の小生、
生まれ故郷の「ふるさとの川」は、
あの流れの無い人口運河は堀川なのです。

そんな堀川でも親御さんにしてみれば心配のタネ。

「いいか、ヒロ(小生です)、堀川には近寄るなよ。」
は材木商を営んでいた父親の口癖でした。

いえ、材木商だからこそ、
木材の運搬・貯蔵で利用していた堀川、その怖さを知っていたのでしょう。

垂直なコンクリ護岸は一度落ちると這い上がる術もなく、
流れは無くも、その深さで力尽き・・・

堀川に浮かぶ貯蔵木材の筏、それで遊んでひどく怒られた記憶があります。

そんなことから、
釣った魚を両親にお土産として持参すれども、
このお魚を、どのような場所で・どうやって釣ったのか、
余り詳細は話していない小生なのです・・・

これも一つの、親孝行と考えて?


<今年は不調な赤池港を後にして>

そう、何事も安全第一!
新調したウエーディング・シューズを履いて、
激しい流れの際から大淵に幾度となく振り込みを重ねます。

毎年でこの大淵からは良いサイズのデンデンさんが上がるのですが、
今シーズンはここ最近の小生のジンクスからなのか?
今年はついにお外道様すら掛かりません。。。

やむを得ず目先を変えて、暫くは徒歩で長良川を遡ることに。

港に至る落込みの上段は早瀬です。

そのまた上段は見る限り、
川中央にぽっかりと大岩が顔を出しています。

何年か前にもこの辺りは竿を出してはいるのですが、
当時はさっぱりの釣果でした。

でも何となく、そのころと渓相が変化しているような?
それにスランプ中とは言え、当方も「場数」だけは踏んで来ています。

その拙いであろう場数から、
まずピ~ンと来たのが・・・「ぽっかり大岩」の裏側です。

浅瀬を無理の無い流れまで分け入り・・・

この「無理の無い」の程度も、
恐らくはご諸兄の1~2段は安全側も、やはり親には言えないですね。


仕掛けを遠投・着水の後・・・

ん?
微かですが、アタリあり。
でもそれは、何かが触れた程度の感触。

同じスジを2~3度と流してみても、
毎回で微妙に何かが仕掛け・エサを触れる感じが。

良い兆候です、
でも一旦は中止、川から上がります。
・・・あまりやり過ぎると、お魚がスレちゃいます。

何者かは不明ですが、あの流れ、何かが居ます。
喰いの遅いお外道様?針掛かりしない小物??

何はともあれ、時間稼ぎは腹ごしらえを。

生まれも育ちも名古屋、
加えてゲコで甘党な小生は、
「生なごやん」がトレンドなのです。

つい今しがたまで、ミミズを嬲っていた手で・・・
これも親には言えないですね。


<今年もデンデン>

お菓子とお茶と一服で、10分ほどのブレイク・タイム。
その後は、針と錘の間隔、それをもう10cmほど長くして。

「ぽっかり大岩」の裏側へ振り込み、
仕掛けが流れに馴染み、ゆっくり目印が水上を移動します・・・

と!
今回のアタリは紛れもなく、お魚が喰ったアタリです!

即、アワセるとズッシリの手応えが。
流れの勢いも重なって、竿が川下へ深くお辞儀します。

それでも、
手応えの程度から、強引に浮上を催促して・・・

たも網に納まったは優に8寸越え、
パーマークの消えかけたアマゴさんでした。


う~ん、いい面構えです!
スランプ中の身の上には嬉しい釣果。

その後、この「ぽっかり大岩」の裏から、もう一匹を追加します。

この子は6寸程度、
パーマークと朱点がハッキリ・クッキリ。

さあ、続いて3匹目を・・・と頑張ったのですが、
これもサイズは目測6寸程度も、粗忽者は取り込みで粗相を。。。


<ポイントで明確な明暗が>

この後は更に徒歩で遡ったのですが・・・

美味しそうな早深瀬も、音沙汰なし。。。


大きな落ち込み、
手前側も向こう側も、同じく音沙汰なし。。。


そして、とうとう、お舟の時間と成り候。

今日は少し、ラフティングには寒いかな?


毎年5月での小生の長良川本流釣り、
正確にはGWが明けて1~2週目の釣行でした。

そう捉えると、5月1日のタイミングは早めの訪問です。
この季節の1~2週の違いは、差が大きいのかも知れませんね。

いずれ、もう一回くらい、今年は。


水の張った田んぼにポツポツと雨模様、もうすぐ田植えですね。
本降りになる前に帰路へ着きました。



<データ>
●5月1日 長良川 
エサ    :ミミズ
竿     :10m SG ロング
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号トオシ9.5m
       錘 5B+5B号
釣果    :アマゴ    8    1匹
              6寸    1匹 
気温    :17~20℃  
天候    :曇り まま小雨
表層水温  :18℃
月齢    :22.4















2024年4月28日日曜日

2024GW 手取川渓流釣行

 

3年前の夏に訪れたのは、ここ石川県の手取川でした。

霊峰 白山を源とする手取川は、
その登山口でもある市ノ瀬での釣りは、
酷暑に渇水の季節でしたが、それなりに楽しめました。

「雪代の季節は面白いですよ」は、
いつも弊ブログに暖かいご助言を頂けるアサシンさんから。

遥か遠くの峰々には未だ残雪が残るGWの初日、
改めて晩春から初夏に移る手取川は白峰、行って参りました。


<新しい中部縦貫自動車道>

昨日は仕事を終えてからの出立でした。
GW前日です、残業する雰囲気でも無く、定時に上がってから。

東海北陸道を白鳥から大きなループは油坂峠を登り、
R158を九頭竜湖沿いに走ります。

もう少しで九頭竜湖の駅はその手前、
いつも上流で好釣果を頂く石徹白川を少し登り、
中部縦貫自動車道の新しくも長い長いトンネルに入ります。

そこからおよそ20分・・・
以前は小一時間は掛かっていた大野市までアッという間に。

大野IC近くの温泉施設で夕食とお風呂を頂いた後、
そこからR157で白山白峰まで、どうでしょう40分くらい。

とても便利な中部縦貫自動車道です、お代は無料、が嬉しいですね。


<川釣り師の朝>

白峰の村の中は郵便局近く、
そこの「おトイレ前」が昨夜の車中泊サイトでした。

起床はまだ薄暗い4:00ですが昨晩は10:00に就寝、
高台にある白峰の集落は眼下を流れる手取川の調べ、
とても心地よく眠ることが出来ました。

寝台をかたずけ簡素な朝食を頂けば、
時は既に朝明け、緑濃い山々がお出迎えです。


本日も小さな粗相はご愛敬も、
大きな事故なく釣りが終えられるよう、
通りを挟んだお寺に手を合わせ、さあ、出立です。


<朝一番は明谷川出会い>

白峰の集落から坂を下って手取川沿い、
ものの5分と走らずも明谷川との出会いに到着です。

ただ、手取川の川面・河原へは道路から落差があり過ぎ、
今少し数百mほど上流の岩根神社近辺から入渓を。 


流れの太い手取川本流です。
エメラルドの水の色に若干、雪代でしょうか?白濁が混じっています。

瀬がメインの渓相ですが、
川中の大岩の裏側や落ち込み後の深場と、
美味しそうなポイントが連続する場所なのです。

少しだけ、心配事と言えば・・・河原の岩の色なのです。

赤い泥と申しましょうか、
岩の表面に温泉成分・酸化鉄のようなものが。

・・・拙い経験からですが、
御岳は王滝川にて斯様な渓相区間ではサッパリの釣果でした。

それでも、
この手取川はその岩の下からは、
これまた同色は赤い色の大きな川虫がたくさん。

陽は登って来たのでしょうが、
お空は雲が支配的。

低い角度から差込む間接照明は陽の光、
川面の波からの跳ね返りがとても眩しいです。

遠くに堰堤が見えて来ました。
地図で確認しても、ここ手取川の本筋は堰堤に次ぐ堰堤です。

限られた区間での釣り。
とても越えられる高さの堰堤では無く、
釣り至ってしまったら一旦、脇の県道に出るほかありません。

場合によってはその前に、大岩が「とうせんぼ」なんてことも。

でも、そんな大岩の直下、
流れも緩みプンプン、ニオイますね、お魚の気配が・・・


<二番目のポイントは天狗壁直下にて>

次のポイントへは車で移動です。
数km上流は名勝 天狗壁、その下流の湾曲点です。

陽もかなり高くなってきました。
それと同期して、お空の雲もどこえやら。

きっと青空が写り込んででしょう、
先ほどより一層、川面がとても眩しいです。

湾曲部は荒瀬の様相で、仕掛けを刺すポイントが見当たらず。

その荒瀬の終端は白波の手前側、鉄板ポイントですね。

水の色は相変わらずのエメラルド、そこに少しの白濁が重なった状態です。

この辺りは標高としては500m程度、思ったよりも高くはありません。

その為でしょうか?
対岸の木々の緑が既に薄黄緑色、
川面を伝うそよ風も心地よく、初夏の気配は本当に目に沁みます。

朝方は少し寒くてカッパを着込んでの開始でしたが、
この頃には既にリュックの中に仕舞われて・・・


<三か所目は三ツ谷川の上流へ>

次なる移動は支流、谷に向かいます。

途中、百万貫岩の近辺から、白山方面を望みます。

若葉が生い茂る手前側の広葉樹と、雪山の白山の対比が綺麗です。

・・・前回の釣行では市ノ瀬のキャンプ場前の旅館の主、
小生のキャラもきっと重なってでしょう、大変にご親切にして頂きました。

彼からのご助言では「白峰の釣り」、
その真骨頂は支流・細谷へ入り込んでから、でした。

しかしながら、
毎度の一人釣行は小生の釣り、
朝方にお寺さまにもお願いした手前、
あまりにも無茶・無謀なことは出来ません。

当面の最大の懸案は「クマさんとの遭遇」です。

前回の三ツ谷川の入渓ポイント、
そこより更に奥へと軽巡ハスラーで入り込み、
冒険釣行の事前準備は例の如く、十秒間のクラクション鳴らし、
クマ避けの鈴はもちろんですが、防水スピーカーで行進曲を大音量にて。

・・・重ねての申し出です、
小生、決して、どこかの政治結社、という訳ではなくて。(笑)



お時間もお時間です、
細谷に差し込む日差しは十分、
これなら、クマさんの心配は稀有ですね。

前回の入渓点は落差があり、
まともな入渓は出来かねましたが、
ここまで上流に登ると意外にも落差はありません。

ここも本筋と同じく、堰堤のレンゾク!

でも、その区間は短く、また高さもそれほどでも・・・
堰堤の探りを終えたら、脇の林道に登り、次なる堰堤区間へ。

バカと煙は何とやら。
必ず堰堤上では下を覗き込む小生。

それでも、意外にも、高所恐怖症なのです・・・

静かなトロ場です。
粗忽者の小生ですが、次なるポイントでの策を思い、
遠くに見える落込み&深場、
そこにはそっと、抜き足・差し足・忍び足で・・・

谷川は川幅も狭く、
先ほどから竿は5.3mでチョウチン仕掛け。

あまたと続くポイント、
その一点一点を丁寧に攻略、川をさかのぼります。

その登り詰めての大堰堤、幾何学的で面白い構築物です。



・・・少しお空が曇ってきました。
朝方の曇り方と違って、黒雲がまま見られます。

ここは白山 白峰は深い谷底、一雨来ると厄介・危険です。

まだまだ続く三ツ谷川ですが、
河原の茶色に山々の緑、そのコントラストを魚に、
退渓の一仕事は斜面登り後、橋の上でお茶と一服を所望します。

・・・今回はここまでですね。



「お~い、
 風光明媚な白山 白峰の風景はいいけれど、
 今回の記事、
 お魚の写真も無ければ、釣果に全く触れていないじゃないか!」

・・・斯様なお言葉を頂きそうですが、
間違いのない季節に、間違いのないポイントへ赴き、
加えて、朝早くからお寺さまにも手を合わせた小生なのですが。

ご諸兄、お察し下され。。。(笑)


<データ>
4月27日 
●手取川
エサ   :ミミズ、川虫
竿    :8.5m  渓峰本流
仕掛   :針 吉村7号 
      錘  B~2B号
                    天井糸 0.7号 3.0m 
                    水中糸 0.3号 4.5m
釣果   :全くのボ~ズ
●三ツ谷川
竿     :6m 渓秀
仕掛    :針 吉村7号
       水中糸 0.7号 2.5m
       錘 1~B号
釣果    :見事にボ~ズ
気温    :10~20℃  
天候    :曇り まま晴れ
表層水温  :13℃
月齢    :18.4














2024年4月21日日曜日

ああ無情 パートⅡ~宮川下流釣行



春の奥飛騨は冷え込む夜半の10:00頃、
国道41号線は国道360号との分岐の飛騨細江、
闇夜の道路わきで煌々と照らし出される看板と警備員が。

・・・まさか?
これって、「いつか見た風景」では!?

(↑クリック、去年の顛末です。)


・・・ああ、神よ!

あなたは今年もまた、
倹しい日々を送るこの私に、
言われも無き試練を賜れるのか?


今宵の警備員は若いおにいちゃんです、
トボトボと恐縮そうに我がハスラー号に歩み寄られます。
「すみません、360号は工事で通等止めで・・・」

彼が言い終わらぬ内に小生の返す言葉は、
「はい、はい、猪谷経由ですね、い・の・た・に!」(もう、半ギレ)

可哀想に、彼に責任は無いのですがね。
少し落ち着いて小生、彼にお尋ねします。
「ところで・・・
 この夜中の通行止め工事って、よくヤるんですか?」

「いえ、どうでしょう、年に2~3回ですかね。」

「・・・」

そんな回数に2回も引っかかるとは、小生いよいよ神にも見放されたか。

武運拙い我が宇宙軽巡洋艦ハスラー号は今年も、
数河、流葉、神岡と高原川沿いに越中猪谷へ抜けるのでありました。


<JR高山線は打保駅前での朝>

それでも今回は2回目のアクシデントでもあり、
夜道のR41をカっ飛ばしの高速運転した甲斐もあり、
日付が変わる前に車中泊サイトに到着した小生なのであります。

♬恋も二度目なら~ 少しは器用~に♬


・・・いや、2度目のアクシデントなら、
釣り場を高原川にでも変えてしまえば良かったのでは?

ご諸兄から斯様なご意見を頂きそうなのですが、
実は今回、前の職場のSさんと翌朝での現場集合のお約束が。

非難されるべきは、
1度目のアクシデントからの教訓で、
宮川下流へ赴く際は「通行止め情報」を確認すべきだった。

そこは毎度、何事も失敗を繰り返す、哀れな粗忽者の所業なのです・・・


そんな昨夜の出来事を反省しながら、
駅前広場で車中泊の装備を仕舞い、
美味しくも倹しい朝食を頂き、
ゲン担ぎは5:31発の下呂行を写真に納めたら、
さあ、ナリテ山の麓のポイントへ、Sさんと落ち合うがために出立です。


<ナリテ山のポイントで>

6:00のお約束でポイントに到着すると、既にSさんはお待ちかねでした。

弊ブログに初めて登場するSさんです。
以前は渓流釣りを嗜まれたSさんなのですが、
一昔前に小坂川の上流は小黒川、そこでフライ釣りをしていたら、
ばったり急にクマさんと遭遇、それ以来はアユ釣りのみにご専念でした。

職場での小生からの毎週末での輝かしい?戦果・釣果による洗脳??から、
いつかは渓流釣りをご一緒に、で今回の出陣に至った訳です。


本日の宮川下流なのですが、
予想はしていましたが増水、しかし水の色加減は良さそうです。

エサによる本流釣りは初めてのSさん、
長尺のアユ竿を本流竿の代わりに、加えてルアー竿も携えてのトライです。

まずはエサ釣りにて、橋脚下の複雑な流れ、
やはり「腕に覚えアリ」ですね、ポイントを良くご存知です。

さあ、小生も竿に糸を結わえて戦闘開始です。

狙うは尺マス、
白波の際は早めの流れ、オモリは5Bにて。

早速のアタリにアワセるも、

ご拝顔を頂くはお外道様、まあ、ご愛敬です。
さあ、次を行って見よう!

う~ん、愛嬌、愛嬌・・・

オモリを5B+5Bの重量編成に替え、白波のド芯は真ん中へ!

ククっとくるアタリに、ズイっとアワセると、
お相手は強烈に川底を走り出します。
増水の川の流れも相まって、重いっス、返す手応えが!

暫しのやり取り、お相手が浮いてきました・・・が。

泣き尺ウグイ様・・・う~ん、これもご愛敬!?

暫くしてSさんに様子を伺うも、
やはり彼の釣果も「お外道様=ウグイ様」ばかりとのこと。。。


<河岸変えは童子橋の下流にて>

本日の宮川下流、
今シーズンのこれまでの小生釣行のように、
川のご様子は宜しくも、戦果・釣果が伴いません。

・・・もっとも、お外道様でも、釣れれば良し!?

Sさんと相談してポイントを移動します。


童子橋の直下では以前に尺マスを挙げたのですが、
如何せん、あのポイントは場が狭くて。

今少し橋から旧道を下流に歩くと、素直に河原へ降りられる階段が。

入川口付近の大淵はルアーに持ち替えられたSさんにお任せして、
小生は今少し石河原を下流に向かって歩きます。


・・・4月も中旬。
朝方は冷え込みますが、この時間は心地いい気温。
青い童子橋の背後は薄緑の若葉、とても目に沁みますね。


河原を下流に向かって歩みを進めると、
ありゃ、これはイケません、ご同輩が釣り上がって来られました。

「すみません、この上で連れが竿を出していまして。」

「1~2kmは間を置いてもらわないと・・・しょうがないですね。」

関西訛りのご同輩はルアーさんです、
目の前の大きな落ち込み、
川釣りのルールに従って彼に先行頂き、
手返しの良いルアー釣りです、小生、終えられるのを待つことに。

・・・管釣りならご同輩のお点前を見ることもあれど、
渓流釣り・本流釣りでは余り機会がありません。
待つ間はしばし、その彼のお手並みを拝見します・・・

リール竿は2m強くらいと管釣りの様に短め、
ルアーは青緑でカラフルなシンキング、管釣りのそれより大き目・重めです。

竿先から毎回、変化点を嫌ってなのでしょう、
同じ長さは50cmほど糸を出し、キャスティングされます。

動きにムダが無く、流れの手前・向こう側と近投・遠投、
小生が思うポイントへ百発百中・・・察するに良い腕前です。


時間としては20分くらい、
概ねのポイントは探られたご様子も、残念、ご釣果は無し・・・

「ありがとうございます、新しい足跡があるから、
 昨日にでも腕の良い釣り人がサラっていったのでしょうね。」

・・・またまた、ご謙遜を。

小生からも、お礼の言葉を申し述べた後、
ルアーさんは先ほど来られた川下に向かわれました。


さて、腕の良いルアーマンさんの後塵です。
ルアーとエサで釣技は違えど、当方に勝機があるハズも無く、
その後でここで揚がるは、小物のお外道様ばかりなり。

彼が手を付けなかった落込み上段の瀬、
そこからどうにか、一匹のみヒネリ出して・・・

でも、本日の目標はこの子じゃないんです。
あくまでも、尺マス、そちらなんです、ハイ。

この時は既にSさんも合流、
知らない間に、釣りに没頭する小生、見事に写真撮影されちゃってました。

・・・しかし、なんでしょうかね。

自分の釣り姿って、
一人世界の渓流釣りでは客観的に見る機会が無くて。

改めて、こっぱ恥ずかしいですね・・・


<本日は転戦に次ぐ転戦>

その後にもう一か所、河岸を変えての宮川下流でしたが、
ここでも釣果は「お外道様=ウグイ様」ばかりでした。

季節的にも、また、水量的にも、
全くの好条件は文句の付けようのない本日、
なのでしたが、結果だけ見ると、まさに「ああ無情」。


久しぶりの渓流釣行のSさんから、
もう少し規模の小さい支流での竿出し、
そのご希望が伝えられ、小鳥川へ向かうことに。

・・・ただ、本日の小生、
本流は宮川下流での尺マス釣果、
それを微塵も疑うことが無かった為に、
珍しくも支流で使う小継短竿を持参してきませんでした。


小鳥川の実績ポイントをご案内した後、
お時間もお時間であったことから、
Sさんとはお別れすることに。



・・・Sさん、
期待を持たせて案内した宮川下流でしたが、
改めまして、今回は誠に申し訳ありませんでした。

次回は5月、Aさんも馬瀬川釣行をご希望されています。
その時は、是非また、ご一緒に・・・




14万8千光年はイスカンダルへの旅。
宇宙軽巡洋艦ハスラー号、その果て無い旅路は続きます。



<データ>

4月20日 宮川下流 
エサ    :ミミズ
竿     :9.5m SG パワースペックZR H+
仕掛    :針 吉村8.5号
       糸 0.7号 9.5m トオシ 
                        錘 5B号
                        5B+5B号
釣果    :ヤマメ  6寸 1匹
       泣き尺ウグイ  1匹
       普通のウグイ  数匹
気温    :7~20℃
天候    :曇り後晴れ 陽が登るにつれ強風 
表層水温  :13℃
月齢    :10.4