2023年4月23日日曜日

湖北奥伊吹 姉川渓流釣行



冬の時期に自宅から見える雪山は伊吹山。
そこから吹き下ろされる「伊吹おろし」は濃尾平野の冬の風物詩です。

昨秋には家内と登山を。


と言っても九合目まではドライブウエーで、
残り一合の散策も山の向こう側は湖北方面、深い雲に覆われていました。

近畿圏では一番の豪雪地。
冬の日本海から流れる北西の湿った空気の影響なのでしょう。

関が原を越えれば直ぐでもあり、
存外にも住んでいる尾張北部から近く、
琵琶湖に流れ込む河川もあまたとあるのですが、
これまで管釣りで醒ヶ井へ行くくらい、渓流釣行で訪れたことが無くて。

いつかは・・・と思っていましたが、
今回、伊吹山の向こう側は姉川へ行って参りました。


<ガソリンSTで釣り券購入>

改めて、本当に近いですね、名古屋から湖北方面は。
自宅から名神高速を使い、正味一時間チョイ程度で到着しました。

時刻は7:15、
姉川沿いにあるスタンドで日釣り券を購入です。

スタンドのおやじさん、
購入がてらに良いポイントはご存じないか伺ったのですが、
残念ながら釣りは為さらないとのことでした。

それでも、ご親切にもネットの「釣り場マップ」を印刷頂き、
判る範囲でのご説明を。

レジカウンターの横に飾られた40cmオーバーのイワナの写真。
なんでも、このスタンドの裏手で地元のルアー名手が挙げられたそうです。

おやじさんにお礼を申し述べてスタンドを出立、
おもむろに路肩に駐車し、流れる姉川を拝見します。

・・・ここ暫くはイイお天気で、本日は水が少ないのでしょう。
見た限りでは落差・変化の乏しい浅いザラ瀬が続きます・・・

それに本日、朝から風が強く、開けた里川の流れでは難し目。

よし!
判断としてもっと上流はトンネルを抜け、
姉川ダムの上は甲津原の集落の上流で竿を出すことに・・・


<風が厄介な小寒いお天気>

先週半ばまでは暖かい陽気でした。
ところが金曜の夕方くらいから北風が吹き出し。
それでも自宅出立時の早朝は寒いは寒いも、ガマンできない程でも。

しかしそこは伊吹山の向こう側、寒い朝となってしまいました。
北風も一向に納まる気配は無く、陽は登ってきましたが、
谷底の渓谷にも吹き込み気温が上がりません。


その為でしょうか?
開始から暫くしても音沙汰なし・・・


渓流の雰囲気としては水は澄んでとても綺麗です。
地質の影響なのか、石は白くて礫や砂の堆積も多く、しかし川虫は豊富です。

斯様な小岩が重なった流れ、
ウエーダーの靴底で引っ掻き回すと数・種類、そしてサイズも良い川虫が。

砂地には残念にも先行者の足跡が。
時間的にも二番煎じでしょう、
人的要因、気象条件は厳しくも河川条件はイイのですがね。


<白いアマゴ>

小渓流は小継短竿で太糸でのチョウチン釣り、
久しぶりの不得意科目は落第寸前、何とか及第点が欲しいところ。

延々とさかのぼるは狭い渓谷、そこにも陽が差し込んできました。

このころからでしょうか?
粗忽者の遡行は熊鈴は致し方なくも、
手に持つ友舟を岩にぶつけたり、竿を枝木に引っ掛けたり、
岩の上でバランスを取り損ねたり、いろいろと賑やかなのです。

そんな時・・・
近眼で老眼はポンコツな我が目、
それでも認識できるは水中を高速で逃げる魚影が幾つも。

こんな大岩のエグレの下、ここは絶対でしょう。

常時で注意はしてはいるのですが、それ以上に注意を払って、
粗忽者は少し遠間から、静かに・騒ぎ立てないよう、糸をそっと垂らします。

流れ込みが収まり、木陰と日向、その境界線辺りから・・・

ようやく出ました、小物は5寸程度もアマゴさんです。

今、改めて写真で見ると撮影の加減?そうでもないのですが、
たも網に納めたときは「白い魚体」に驚きました。
周囲の白い岩に擬態しているかの如く。

その後に今少し上流でもう一匹、同じく白い小ヤマメを。


<三歩歩いて、二歩下がる>


早いもので時刻は正午過ぎ。
毎シーズンの恒例はコンビニで仕入れた昼食です。

この時間でも渓谷を風が吹き抜け寒い日中、
お湯を持参でのカップラーメンがバッチリなのでしょうが、
ここまで冷え込むとは予想が出来ず、今回はランチ・パック、残念。

これも渓流釣りでの楽しみ、
川中の白くもコケ蒸す岩に腰かけて、
行き過ぎる季節を感じながら、芽生えた新緑の下、パンをパクつきます。

昼食後は午後の部へ。
近い釣り場でもあります、まだ時間的にも余裕が。

慎重に遡行を続けるも、
残念にも釣果は得られず、近づけば逃げる黒い影ばかり。

・・・でも、お魚を追うが為、慎重になって幸運でした。
陽に照らされて暖まった岩の上、そこに足を掛ける寸前で・・・


今、写真を見ればシマヘビと判るのですが、
深い渓谷の中、
慎重に歩みを進めていたとは言え、
直面した直後は「アカン!」と驚いてしまいました。

しかも・・・
踏まず・噛まれずの為、回避したその先でも。


2度目の別個体とのご対面は、一回目と数mほどの距離でした。

こちらもシマヘビと、決して有害では無いものの・・・
冷え込んだためなのか、
動きは鈍くも気味が良いものでは無くて。

この手の類は集まる所には集まると聞き及びます。
久しぶりは山の神様からのメッセージ?
今日はこの辺でお開きに・・・


北風の吹く小寒い一日でしたが、最後の遭遇で、季節の進みは感じられました。



<データ>
4月22日 姉川 
エサ    :ミミズ、川虫
竿    :5.4m  天平 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~B1号
                  水中糸   0.6号 2.5m
釣果   :小ヤマメ・アマゴ 2匹
気温    :9~15℃  
天候    :晴れ 風強し
表層水温  :14℃
月齢    :1.9