2023年9月3日日曜日

お悩みは初秋の渓流釣り~石徹白川釣行

 

・・・さて、困りました。


先週末の本ブログ、毎週日曜発行の週間「実は・・・」は休刊でした。

実は・・・先週末は釣りに行かなかった訳では無くて、
同じ職場は昨年から渓流釣りを始められたAさん、
彼とご一緒に庄川釣行なのでした。

結果としては、
Aさんは見事に25cmのニジマスを釣られ、
「出来る案内役」の小生、その釣果は小ヤマメが数匹と・・・

いえ、これはこれで、イイのです。
ホスピタリティーに富んだ小生の案内です、
この場合は何事もAさんの釣果が最優先なのです!


・・・どなたかのブログも先週末は「接待アユ釣り」でした。
拝読していてその心情、手に取るように判ります。
重なる小生の状況、読んでいて思わず、クスっと笑ってしまい・・・

ただ、かの方と大きく違うのは、
アユ釣りと渓流釣りの違いはあれど、
あそこまでのテクニック&技量が伴わない小生!

これは案内役として致命的です。

そしてもう一つ、実は・・・
ヘトヘトになって帰宅した先週末の庄川案内釣行、
その土曜日の夕方に架電があり、急遽、翌日曜の休日出勤となってしまい。

これが、先週末が休刊となってしまった、本当に理由なのです、ハイ。


<初秋の石徹白川に立つ!>

二週続けての案内役は「場所選び」に迷いました。

先週の厳しい庄川釣行も同じでしたが、
夏から秋に移ろう季節、お魚の居着きの場所も変化します。

そんな中で、
・障害物が少なく6m竿が存分に振れる
・深浅速遅な流れでポイントの変化が多く、
 よもや、の場合も臨機応変に対応できる
・Aさんのご都合から車中泊&遠距離はご法度
この条件から今回、「越美の美渓」は石徹白川とした訳なのです。


6:00に「あゆパーク」での落ち合いに、
今週末もAさんはヤル気満々で5:40のご到着、
ゆっくり「洗顔&お勤め」している場合じゃないですね。

小生の車中泊キットでタダでも狭いハスラーに分乗し、
涼しい朝の風の中、分水嶺は桧峠を越えて石徹白川へ。


川の西岸は林道を分け入り、いつものポイント。

朝もやの中で早速も始めるのですが、
いつもは何がしかの「手応え」がある瀬&落込み、
マズいです、本日は読みが的中、居着きの変化か?
残念、お魚からは音信不通で!?

「今日のルートはポイントがたくさんあるから大丈夫ですよ。
 さあ、次のポイントへ登りましょう・・・」

このフレーズ、事実は事実、ウソではないのですが、一抹の不安を。


<秋のお魚の居着き場所>

これは小生の勝手な解釈なのかもしれませんが、
秋の渓流魚は「居着きの場所」が限られるような気がします。

結果として、初夏~盛夏では「線の釣り」、
仕掛けを川の流れに乗せ、長い線のどこかで、お魚は釣れる、そんな印象です。

もちろん、その長い線の上でも、
概ねこの辺りからお出ましになるのでは?
そんな予測で仕掛けを振り込み、流れに乗せて待ち構えるのですが。


これが秋になると「点の釣り」に変化するような。
・・・春先もここは似ています。

お魚が居るポイントは限られ、
そこにピン・ポイントで振り込む必要があるような。

ここが、難しいンですね、他の方(Aさん)に伝えるのが。

「対岸の護岸の直下に深い掘り込みがあります。
 丁度そこ、ほら、岩が水面から顔を出して、流れが淀んでいるでしょ。
 そこの川底をネラいましょう・・・」


これくらいなら言葉でも伝えられます。
でも問題は、ここから先、なのです。

限定された狭いポイントの川底に、如何にしてエサを届けるのか?

この流れに対して錘は何号が良いのか?
流れに沿って・背いて振り込みのか?
着水したら、即で竿を立てるべきか?暫く立てずに流すのか?

これはもうケース・バイ・ケース、
そのポイントを見ての組み立てでもあり、
言葉で伝えても、全くその通りに出来るのか??

産卵を控えて大食いも、神経質でもある大型魚、
極真空手の「一撃必殺」では無いですが、
お魚のスレや警戒を防ぐ点からも「一投必釣」が要求されます。

・・・でも、どうにか・こうにか、上記算段で8寸モノをヒネリ出して。

たかが渓流釣り、されど渓流釣り。
次の落込み上のポイントでは、見事にお魚に落込みの流れに乗られて糸切れ。

そも、自分自身も最近でそう感じる次第で、
まだ自信が持てない段階なのです。


<Aさん、ごめんなさい、また次回に・・・>

「最後のポイントは薄暗い日陰の止水域なんですが、
 不思議と毎回、そこからイワナが揚がるンですよ。」


このフレーズも、事実は事実、偽りは無いのですが。

曇天の本日、
いつもは日陰のこのポイントも、
雲から日光が乱反射で回り込み、とても明るい渓に・・・

その日の気象条件も、当然ですが釣果に影響しますね。


「いや~、今日は釣れなかったけれど、
 こうやって早朝から大自然に溶け込んで、
 時間が過ぎるのも忘れちゃうくらい打ち込むと、
 こう、何と言うか、雑多な日常も忘れちゃって生き返るね。」

おみやげの8寸アマゴを捌きながら、Aさんのこの言葉が救いです。


今回の不手際を如何にして挽回するのか?
「出来る案内役」!??
彼は無い引き出しをまさぐりながら。

・・・さて、困りましたね、次回は(笑)。


<データ>
9月2日 石徹白川 
エサ   :ブドウ虫、ミミズ
竿    :7.0m  渓峰尖 
仕掛   :針 吉村7号 
      錘 1~B2号 
               天井糸   0.7号 1.5m
               水中糸   0.3号 4.5m
釣果   :アマゴ    8寸    1匹
                  小ヤマメ    1
気温   :18~24℃ 
天候   :曇り
表層水温 :18℃ 
月齢   :16.7