毎年4月のこの時期、渓流釣りは既にシーズン開幕です。
そんなこともあり、以前から訪れてみたかった伊那高遠の桜ですが、
なかなか行く事が叶いませんでした。
今年は諸事理由から・・・
・・・いえ、正直に申しまして、
先週末の長良川釣行で本流竿を振り回し過ぎたのか、
情けないやら腰を痛め、
今週は大事を取っての釣行はお休み。
どうにか車の運転、それには差し支えの無い程度に腰痛は回復。
ついでに、家内のご機嫌取りを兼ねて、初めて行ってきました。
事前の情報では、桜の開花はまだ五分咲きとのこと。
いつもなら名古屋より二週間ほど遅れる高遠の桜ですが、
この春は暖かかったり、寒かったり・・・
恐らくは次週の中頃あたりが見頃なのでは?
「・・・して、殿。
この伊那高遠城、如何にして攻め落としましょうや?」
「う~む、我ら美濃路、恵那山越えは南からの侵攻。
察するに、関東方面から西進する軍勢も、あまた在ろうに・・・
それらと鉢合わせは渋滞難儀、とても叶わぬ。
小黒川PAよりスマートインターチェンジを利用して、
R361を回避、三峰川沿いの県道で高遠高校を目指すが良かろう。」
「一人軍議」は決しました。
・・・だって、この手の相談密議、家内は全然、当てにならないモン。
斯くして、まんまと作戦通り。
さしたる渋滞に巻き込まれること無く、
高遠高校の特設駐車場に軍馬を駐留させます。
高校での駐車場は親切なご案内、
美術部は男子学生から案内図を頂いて、
三峰川に掛かる白山橋を攻略、我が軍勢は南門から侵入です。
お堀に掛かる小橋を渡れば南曲輪、次いでそこはもう本丸跡。
桜と桜の間から、眼下に高遠の町を望みます。
ソメイヨシノとは種類が違うコヒガンサクラ。
若干、ピンクが濃いような。
う~ん、五分咲きなところが残念です。
恐らく満開とするならば、この城跡は小高い山、
それ全体が桜色に染まるのでしょう・・・
桜雲橋も斯様な状況でした・・・
でも、若い花びらに青空は映えますね。
お堀のお池に桜が写り、あ・ざ・や・か。
一眼レフを持参すべきだった。
地図を見てもこの高遠のお城。
東の背後に南アルプスを控え、西には伊那谷が広がり、
その中央は天竜川が流れます。
山々に囲まれてはいますが、抜け道は随所に。
北東方面は諏訪は茅野へ続く杖突街道。
南方は遠州へ秋葉街道、西方へは権兵衛街道で木曽谷へ。
何となくですが、交通の要衝は戦国絵巻・・・
歴史に思いを馳せながら、桜の花を愛でながらも・・・
お気楽な現代の釣り師は川に目が行ってしまうのです。
「お城の下は三峰川、こりゃ良い川だな。
エメラルドの水を湛える高遠ダムか・・・
このバックウオーターも、イケるンじゃないの??」
・・・ほとんどビョ~キの釣りバカ。
残念、それに着ける薬は古今東西、未だに無し。