金曜日の有給休暇。
その前日は木曜日、遅くまで残業です。
いつものように、銭湯で夕食・お風呂のあと、
深夜の益田川沿いはR41を高山方面へ。
途中、コンビニで益田上流の日釣券を、
と思っていたら、漁協HPで紹介のお店はことごとく、
閉まっていたり(昨今、コンビニも夜間は閉店です。)、
廃業だったり・・・
サラリーマンも大変ですが、自営・小売業も大変です。
「しょうがないな、明日は現場料金を支払うか・・・」
そんなことを考えながら、渚駅を通過したころ、
なんと、この時間にかの有名な?大衆食堂兼釣り券屋、
そこに明かりが灯っているではないですか!
これは好機!
とばかりに、急いで駆け込むと・・・
店主とお客さんの2名、
かなり「出来上がった」状態でした・・・
さもありなん。
釣り券を買ったあと、
「急ぐことはないじゃろうに。
まあ、麦茶でも。
それか、お兄さんも飲んでいくかい?
みんな、釣り仲間、明日もアユ釣りだで。」
さすがに運転の手前&ゲコな小生、
お酒はご辞退しましたが、
しばし深夜の釣り談義にお付き合い・・・
翌朝、道の駅 あさひ での起床は、遥かに朝日は登った状態でした。。。
<BW狙いは初めての川、阿多野郷川>
道の駅を出立後、一路、R361を益田川(飛騨川)の上流はダム群へ。
野麦街道に折れて暫くすると、高根乗鞍湖の終端はバックウオーターです。
丸山橋から覗き込んだ阿多野郷川はいい案配。
橋の手前、邪魔にならない路側帯にハスラー号を駐車、
装備を整えてガードレールの向こう側、
湖側の斜面をソロリ・ソロリと・・・
降りきったBWの様子は斯様でした。
正面からの流れ込みが野麦川(益田川)、
写真では判りにくいですが、左からの流入は阿多野郷川です。
どちらにしようか、悩んだのですが・・・
橋の上から見れたのは阿多野郷川、
こちらをさかのぼることに。
橋の近辺は開けた渓相、エサ釣りの6m竿でも振れます。
早速にも、岩の落ち込みの際からイワナさんが。
でも残念、BWで期待するサイズではなく。
・・・標高の高いこの近辺、今朝も寒いくらいです。
釣れるイワナさんも、黒み掛かったサビ模様。
橋から覗いた様子で登り始めた阿多野郷川ですが、
いえ、雰囲気はとても良いンです。
ポイントと思しき所からは、まず必ず魚信が。
しかし、開けた渓相は橋上から覗ける範囲のみ、
それより上流は頭上を覆う木々に降参、
エサ釣りの長竿が振れません。
ここは短竿のルアー向きかな?
・・・整いました。
来て見て、降りて、竿を出し、
初めてわかる、味加減かな(笑)。
<次なるBW狙い、日和田川へ>
阿多野郷川から上がり、次なるは日和田川へ。
この日和田川は昨年の夏に訪れています。
その時はもっと上流でしたが、
本日はBW狙い、猿飛1号橋の銘、その際から入渓します。
この日和田川も木々に覆われた渓流ですが、
まだ、先の阿多野郷川より頭上は開け、エサ釣り向き。
6m竿のズーム機構、伸ばしたり、縮めたり。
BWでのオオモノを期待して・・・
でも、現実はそんなに甘くはなく。
それにしても、元気のいいチビ・アマゴ。
余りにも飛び跳ねるものだから、
たも網の中、糸が絡んじゃって。
さかのぼること、
左手はR361の護岸、右手は山肌、日陰の川は日和田川。
ほんと、季節は一足早く、それでも寒いくらい・・・
釣れるお魚も、サビが浮いています。
昨夏もいい釣果でしたが、
今秋も・・・
残念、サイズだけ、望まなければ。
<お久しぶりです、ヨシダさん!>
初日は秋晴れ、良いお天気でした。
サイズはともかく、数知れぬ魚信に、風光明媚な渓谷美。
それらを十分に楽しめました。
特に日和田川では・・・
午前から夕刻まで、結構な距離を釣り歩き、
さすがに疲れました。
この日の晩は、毎度、秋神の民宿でお泊りです。
女将にご挨拶の後、宿泊板をふと見ると・・・
小生の他は一人、ヨシダさんのお名前が!
「女将さん、このヨシダさんって、常連のヨシダさん?」
「ええ、そうですよ、今年は3回目ですかね。」
・・・3年前の秋に初めて訪れた、ここ秋神川。
それから毎年、このお宿に年一回の滞在なのですが、
その時に大漁だった釣果のイワナの塩焼き、
ご馳走頂いたのがヨシダさんでした。
お宿での夕食は、ヨシダさんとご一緒に。
御年72歳、今でもおひとりで、名古屋から秋神川通いです。
「今日は日和田川でしたか。
水が少なかったから、難しかったんじゃ?」
「秋神は一雨振って、増水時がいいンだがね。
引水時はダメだよ、お魚は満腹でエサを追わないから。」
ヨシダさん、お酒が入り、ありがたい講話が進みます。
「今は温泉から上が通行止めで、”中電”まで行けないからね~。
どうです、来年の5月にでも?
な~に、宿に連絡をして、私が予約しているか聞いてみて。
よかったら、”中電”のポイントを案内しますよ。」
既にご定年の身の上はヨシダさん。
その日のお天気次第で、前日にお宿の予約を入れるそうです。
誠に、うらやましい限り・・・
早く斯様な境遇に、小生も成らないものか。
しかし、来年に向けて良いお話を頂けました。
いつもは秋か夏の秋神川ですが、来てみますか、初夏に。
ありがとうございます、ヨシダさん。
<雨の秋神川>
翌朝、ヨシダさんと朝食の後、ゆっくり目での出立です。
外は雨。
急いだところで、お魚は逃げません・・・
「私はその辺で、少し竿を出したら引き上げます。
テレビでクラッシック・ゴルフが見たくってね。
それじゃあ、また来年、5月にでも。」
ヨシダさんとお宿で別れた後、小生も雨の秋神川へ。
余り無理をせず、小生も秋神の集落は、その少し外れで。
昨日に引き続き、ここ秋神川も、
ここぞのポイントからは必ずアタリが。
そして、
昨日に引き続き、ここ秋神川も、
残念にも、サイズには恵まれず・・・
昨夜はヨシダさん曰く、
「明日の1~2mm程度の雨量では・・・
もう少し降り続けば、荒食いなんだがね。」
・・・ご推察通りの結果です。
でも、
こんなゴルジュ帯での早い流れ、
大岩がコロがる川底から・・・
余り期待せずに振り込んだのですが。
アワセに対して即の反応。
この二日間での小物に比べ、手応えはかなり大き目です。
どうでしょう、20cm台は後半かな?
元気よく川底を走り回ります。
流れが速く勢いもあり・・・
う~ん、キレそう、お尻じゃなくて0.3号糸が。
でも、どうにかこうにか、
浮かせて・コロがし・反動で後方の岸へ打ち上げ。
・・・まあ、そんなもンです、世の中。
ヨシダさん、来年の5月、
もう、期待していますからね!
<データ>
9月20.21日 阿多野郷川・日和田川・秋神川
エサ :ミミズ、ブドウ虫
竿 :6.0m 秀渓
仕掛 :・針 吉村7号
・錘 B~1号
・糸 天井糸 0.6号 0.5m
水中糸 0.3号 4.5m
釣果 :・阿多野郷川
イワナ 6寸 2匹
小イワナ 数匹
サビていました
・日和田川
イワナ 6寸 5匹
小アマゴ ツ抜け
・秋神川
アマゴ 6寸 4匹
小アマゴ ツ抜け
ウグイ 9寸弱 1匹
全リリース
気温 :10~18℃
天候 :20日 曇り後に晴れ
21日 雨
表層水温 :12℃